来月で1年になる和時計であります。第1号が届いたのがちょうど2年前。
文字盤が最初のパーツでした。2年を経て大分輝きを失っています。
サンドペーパーで磨けば、ピッカピカになりますが、いいんです。江戸時代の
ものですから古くていいのです。
冬を越して、春分に日あたりまでは和時計でした。今は西洋時計と同じ時間を
刻んでいます。つまりお日様を追いかけるのをやめました。だって朝が早くて
4時には明るくなるでしょう。明け六つの鐘が4時に鳴るかどうかを確かめるには
起きていなければなりませんから。それと標準時と合っていると、なにかと便利
なのです。夜中に真っ暗でもリンの音で何時か分かりますから。
唐草文様の立派な扉があるのですが、メカを見ていたいので、外しています。
普通こういうデリケートな機械は、温度・湿度の変わらない場所に置くべきなの
ですが、一緒に生活しています。日も当たります。布団からゴミも飛びます。
最悪の保存状態でしょう。そこで初めて分かったのですが、天気が悪いと
時計もダラダラ動きます。主に湿度が一番動きを遅くします。機械でありながら
動作が人間っぽい、そういうところがあります。
これが錘の中に入っている鉛のブロックです。歯車の負担をなるべく軽くしたい
ので、これだけ外しています。
一日に一回は必ず錘を上げてやる必要があるので、小さい方の戻し錘は
かなり錆が来ています。これだけは素手で扱っています。
この頃、毎日雨なのですが、日課としてやることはたくさんあります。まずこれ
でしょう。あとメダカにエサをやって、アサガオに水をやる。ああ忙しい。
9月に入ってハウスはカレーからシチューのCMに。
タイヤメーカーは一斉に冬タイヤになりました。
「やわはだの、熱き血潮に触れもみで、寂しからずや道を説く君」
トヨタのSAIのCMが気に入っています。真木よう子が遠回しに
私を口説いて、と言っています。与謝野晶子だそうです。私の好きなうたは
「黛(まゆずみ)を 濃うせよ 草は芳しき」松根東洋城です。春の歌です。
今の私の心境は「退職しても なぜ伸びる このひげ」
あー、剃るのがめんどくさい。
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