松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

中島みゆきは確かに泣ける。

2014-11-14 07:30:18 | 音楽

 太陽系の起源とか言う時は、私は一種の「呪文」だと思って聞いています。

だってあれ、見たところ火成岩じゃないですか。チリからどうやって、あんな

岩石ができるというのでしょう。同じく安倍さんが「戦略的互恵関係」という時も

ただのお題目だと思って聞いています。「なみあむだぶつ」と同じ意味です。

安倍さんが「なんまんだぶ」と言えば、通訳が「戦略的互恵関係」と訳す。

そんな風刺画を連想します。

                      中島みゆきは確かに泣ける

 ノンストップで番組中、西川史子が号泣した場面は見ていなかったが、確かに中島みゆきは泣ける。西川は「糸」という最近の曲の解説を千原せいじがしたところ、泣き出したという。中島みゆきが稀なアーティストであることはデータが物語っているが、どちらかというと、同年代のユーミンの曲に行きがちだ。松任谷由実は、恋愛指南の共感できる曲が多い。中島みゆきで泣くには、精神状態がしっかりしていないといけない。どちらかというと、暗いと言われそうな曲が多いからだ。人生指南と言えるだろうか。脳科学者の茂木健一郎が言うには、凄いアーティストには作品と本人の性格が、かけ離れた人が多いそうだ。その茂木先生もゲストで出たNHKの「オール中島みゆきナイト」を見た。聞いた。録画した。保存版である。茂木先生のお気に入りは、「ヘッドライト・テールライト」。この曲は専門用語で、「ディフォルト・モード・ネットワーク」が働く曲だそうだ。つまり、脳がリラックスしている時に活動し、脳のメンテナンスをしてくれる回路だそうだ。確かにα波が出そうな曲ではある。中島みゆきのすごいところは、その歌唱法にもある。また表情もそうだ。朗々と歌い上げながら顔は真剣になったり微笑んだりを繰り返す。盛り上がり方もすごいが転調も多用する。つまり劇的なのだ。いや、劇場型と言おう。激情型とも言える。だから一度「夜会」なるものを見てみたい気がする。

 彼女は、ポピュラーソング・コンテストで「時代」を歌い、グランプリを獲って一躍脚光を浴び、翌月、世界歌謡祭でもこの楽曲でグランプリを取った。それから4つの年代でオリコン・シングルチャート一位を獲得した、ただひとりのソロアーティストだ。70年代は「わかれうた」80年代は「悪女」90年代は「空と君のあいだに」2000年代は「地上の星/ヘッドライト・テールライト」付け加えるならば、2010年代に、ももクロに提供した「泣いてもいいんだよ」で、他のアーティストに提供した曲では、5つの年代で一位に輝いている。その記録は、研ナオコの「あばよ」から始まる。

 えー、このように褒めあげてきたが、国も黙っちゃいなかった。文科省の国語なんとか委員にも選ばれているが、何と言っても「紫綬褒章」だろう。これをもらった時の有名なセリフがある。「棚から、〇〇〇」という格言だ。次の3つの中から選びなさい。「ぼたもち」「中トロ」「本マグロ」

 あとティッシュを使う場面で忘れてならないのが、紅白での極寒の黒部ダムでの生歌でしょう。歌詞間違えたけど、状況から考えて、まともに歌えという方が酷です。ちっとも感動は薄れません。それどころかカメラを引くに従がって、現場の状況が見えて来ます。Wikipediaを読んでびっくりしたことがあります。私と誕生日が二日違いでした。ほぼ同じ頃、生まれたんですね。同じ誕生日の妻より、親近感が湧きました。いずれ祝日となる、栄誉ある誕生日です。なおこの番組中、ご本人が飛び入りでしかも、郵便局の配達員の恰好で現れて、司会のビビる大木に何か渡して去っていきました。たった一言「力うどんは、天かす抜きで」。ステージの前は、力うどんと決まっているそうです。誰も、あっけにとられ特に、神と崇める棋士の先崎8段は完全に固まっていました。この番組は再放送の再放送で、1年前のもののようですが今、じっくり聞きたいアーティストは中島みゆきです。

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