松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

理想の政治国家、十二国記。

2014-11-15 10:14:47 | 日記・エッセイ・コラム

                

                理想の政治形態、十二国記の12の王

 国会解散に向けてかこつけたわけではありませんが、NHKのアニメで「十二国記」というのがありまして、これを今でもたまにブルーレイで見ています。ここに登場する王は麒麟という神獣が選ぶので、ほぼ神の意思なわけです。だから何百年と続く国家が生まれるのですが、ここに芳国という国がありました。国王は、陽子の友として行動を共にする祥瓊の父です。父はあまりに清廉潔白であったために、些細な罪も許すことができず、次第に罰が重くなっていきます。それでも一向に法を犯す者が絶えず、しまいには賦役を休んでも死刑、飢えた子供が餅を一個盗んでも死刑になるのです。そうして三百万の民のうち六十万が処刑されてしまいました。結局、地方を納める人徳の厚い役人が弑逆の罪を犯して王を殺すのですが、彼は人々のたっての願いを聞くことなく、王の椅子に座ることはありませんでした。

 秋田県では2003年から、酒気帯び運転は死刑、じゃなくて懲戒免職とすることになりました。それまでも散々、罪を犯す者が絶えず、やむなき決断に思えました。ところが、それでもこの罪は無くなることはなく、あとから、あとから罪人が現れるのでした。人々は不思議がりました。だって、目の前の一杯が「職」と「退職金」の両方を一遍に失くすのですよ。割が合わないどころの騒ぎじゃありません。相当、上層部は困ったことでしょう。そのたびメンツを潰され、毎回「綱紀粛正」の文書が末端まで流されるのです。私が退職する頃には、飲み会の幹事はいやでした。開催の文書を回す時に一緒に、会場までの交通手段と帰りの方法を提出することが義務づけられました。幹事はそれを実際に確認しなければならなかったのです。確か終わりの時間も書かれていたように思います。12時を超えてはならない、とか。

そうまでしても、無くならないものは無くならないのです。それは人間が進化した過程に問題があるのです。サルの旧脳を持っているために、アルコールで理性がぶっ飛んでしまうのです。退職金の計算をしている理性を、サルが上回ってしまうのです。ヒトを造った創造主は、このことに気が付かなかったのでしょうか。いいえ、だからこそ地球はバラエティに富む様々な人間が、良し悪しは別にして活躍する不思議な星なのです。

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