白鵬の引退を、許すな。

　きのう小錦と武蔵丸（武蔵川親方）の痛烈な非難の声を聞いたあとだったので、白鵬の引退はタイミングが良過ぎた。
　そうか二人も同じ考えだったか。白鵬は子供たちを育てる大会を開催したり、いいことも行なっている。しかし悪いことの方が、カバーして余りある。

　横綱がやっていいなら、オレたちも。そういうビンタ攻撃も増えた。エルボーも危険だと言っている。遠藤がエルボーくらって鼻血を出し、崩れ落ちた取り組みがあった。幸い後遺症もないようで良かった。
　一番の問題は、長い休場のあとにたまに出て、それで横綱を張っていることだ。親方と協会に対する不信感は大きい。

　あと「タクシーストップ事件」のことも言っている。嘉風に寄り切られた白鵬が、土俵下で手を挙げてアピールして、しばらく動かなかった。あそこでいくら手を挙げても、タクシーは来ないのになあ。という事件。
　モンゴル会という「なかよし会」も、おかしいと二人は言う。彼らの頃までは、戦う相手とプライベートで親しくしたことはなかった。

　今となっては、最後の全勝優勝は奇跡に等しい。毎日が見苦しい取り組みばかりだった。リアクションもひどかった。だからもうちょっと、往生際の悪さを見せて欲しかった。ゴウゴウの非難の中で、土俵に這いつくばって辞める姿を見たかった。

　協会は簡単に許すなよ。今までと何が違うんだ。７月場所と同じ相撲は出来るんだよ。全勝だって、するかも知れん。

　あのわがままを許しておいて、なぜ今引退を許す。みんな限界の中で闘っているんだよ。これも、やつの「わがまま」だよ。

　綺麗な辞め方は、オレが絶対許さん。引退するなら、７月場所の優勝で言うべきだろう。今頃言うとは、けしからんやつだ。