先週土曜のAAB朝日放送の自慢テレビの中で、「かまど飯」とそれに合う最高のおかずの話を見ていて思った。秋田県が誇るコメの新品種「サキホコレ」を食ったことはないが、食った人の反応を見ていて、これはどうもオレが期待した味じゃあないな、という気がした。「石川理紀之助」の名前を頂戴しなくて良かったかも知れない。
かまどめしを作ってくれるのは、秋田市の郊外上新城の農家民宿「重松(じゅうまつ)の家」の奥様。持ち込んだコメは、米屋が選んだ「かまど炊き」に相性抜群という県北産のあきたこまち。それと比較するのが「サキホコレ」。
この時点で、なぜ重松さんのこまちじゃないの、と思った。まあ、それはさておいて。最初にあきたこまちを頂く。当然見た目も輝き、粒立ちも良く、香りから味も申し分のない出来だった。
次に「サキホコレ」の茶碗を持ってZENさんがまず言ったのは、「あ、全~然、違いますね」それは食べる前のコメの香りのことだった。香りはこまちを差し置いて、全く違うらしい。しかしそのあとのコメントは、ZENさんもアナもすぐに言葉が出てこない。アナだったと思うが「あっさりしてる」と言った。と思う。自信は無い。多分、甘さはあるんだと思う。しかし味の広がりに関した感想は聞けなかった。
こまちは、もち米のしっとりした粘りと旨味を求めて交配したと聞いた。だから重厚な味が持ち味だと思う。これに慣れた県民は、「サキホコレ」を食べても物足りないのではないか。
ただ「粒」は大きいらしい。イコール食べ応えは充分あるだろう。
あきたこまちは出だしがまずかった。全県で獲れたこまちを混ぜ混ぜして売ったのでインパクトが薄れた。今でもボクらは美味しい美味しいと言って食べている。
ZENさんは奥様を「ゆうこさん」と名前で呼んでいた。そんなに親しいの。そういう間柄なら、何も言うことはない。そういえば、裏の畑で採った枝豆も食っていたし、新城川に仕掛けたカゴに入っていた3バイのモクズガニを食っていたな。あれは、うらやましかった。オスとメスがいて、オスがかなり大きかった。あれをご馳走と言わずして、何をご馳走と言おうか。
重松の家は、うちの墓から300mほど上流になります。県境の移動が自由になりましたら是非、いらして下さい。