松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

小~さな、しあわせ。

2021-05-03 09:42:46 | 日記・エッセイ・コラム
 あれから2度、台湾産パインを食べた。品質の確かさは、私の中でゆるぎないものとなった。都合7人に食べてもらったが、評判はいい。

 追分のスーパーには、2か所とも置いてあった。色からして、他のと違う。完熟してるのが分かる、赤味がかった黄色をしている。芯まで、美味しく食べられる。芯は果肉よりは硬いが、サクッと歯が入る感覚がいい。


 3歳児に、オレの昔の趣味であるテーブル・マジックを見せようとしたが、全く興味を示さず。しかしパインの解体作業の実演は、じっと見入ってくれた。カラ竹割のように、包丁が見事に入っていく。力は要らない。一人で3ピース食って、満足げだった。オレの1ピースは大きい。大人でも、かぶりついて、チューチュー吸わないといけない。


 きのうは寒い日で。気温は10度に、北風10m以上。体感零度の中を追分駅に向かった。ウイロードから線路を見下ろすと、遠くにヘッドライトが見えた。特急電車だった。特急「つがる」が駅を通過する時、運転士が手を振った。あれには感動した。パフ~ンという汽笛はマニュアルにあるかも知れないが、続いての合図にはビックリした。見ていてくれたんだね。


 その次に来たのが男鹿線のアキュムだ。ここで蓄電池から電車に替わる事を説明して、その様子を真上から観察した。パンタグラフの上昇は一瞬だったが、見逃さずに確かめることが出来た。


 この子は、持ってる。そう思った。日に何度も来ない特急を、到着早々見送った。それが手を振って、こたえてくれた。調子に乗って、在来線に手を振ったが、運転士に無視された。それもあって、まぐれじゃないあの事件は重要な意味を持った。


 人間やってるということは、疲れることだ。だが時に小さな、小さな、しあわせをくれる。こういう些細な出来事を、大切にしないと。
コメント (1)
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