体重がいつの間にか55.6kgしかなくなっていた。クレ5-56。お前は機械油かっ。
朝方3時半、病院へ行こうと思った。3月から続いている眠れぬ夜に、疲れ果てた。食べ物に影響されているようだが、それが何だか分からない。
救急には他に待っている患者は居なかった。若い医師だった。自分でも自分の状態が分からない。だから検査して欲しくて来ているのに、問診が長い。それも分かる。痛風かと思って、食べ物を選んでいる、と言ったら痛風はないと断言。激痛はないからね。勝手に診断するなと、言わんばかりの一言だった。
だから、それでおかしいなと思って来たんだよ。とは言わないけどね。患者は心細いんですよ。あなたを頼って来ているんだから。
食欲はあるかと聞く。あります。「どれくらい?」「普通にあります」普通にツッコミが入った。何をなんぼ食べたか聞くので、朝はバナナと大きめの茶碗に1杯のご飯とソーセージ。昼は6切のパン1枚と玉子。晩はやはり大きめ茶碗に1杯と・・
「それで?どうして欲しいの?」「ぐっすり眠りたいです」それなら睡眠薬だろう。もう明るくなるから、朝まで待って精神科で処方してもらったほうがいいな。
いや、眠りたいっていうのは、そういう意味じゃない。この眠らせてくれない体をなんとかして欲しい。1時間おきに、ずっきん、ずっきん、心臓の鼓動に合わせて全身が訴える。痛いかと言えば痛さとも違うような。ただ寝ていられる状態じゃない。
いろいろ反論したかったが、きちがいと思われている患者が何を言っても相手にするはずがない。分かりました、そうします。と答えて帰って来た。
これで決心がついた。自力で治してやる。やぶ医者のバカ野郎め。