岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

ウイング

2011年05月09日 | ビデオ連続画像
試合で何度も快足を見せている一人が、美作のウイング永Yです。(センターもできます)

この日曜日は、何と美作から一人でバスで練習に参加しました。
岡山の他の選手は、この気持ちを見習わなければいけません。

ただ、お互いに無理をしないように、美作のグラウンドが確保できた時は、美作で練習をするので、逆にその時は、岡山の選手たちが美作にキッチリ行かなければいけません。

永Yの特徴は、足の速さに加えて、最初の加速です。走りながら加速していくイメージよりも、一気に飛び出すといった感じです。

最近の試合ではゴール前でつかまる場面も多く、広島の試合では、いいところで対面のウイングに一発で抜かれたことを結構気にしているようですが、アタックの際は、つかまるまでに相当ゲインしており、ディフェンスがいいチームを相手にした場合は、簡単には一人で走りきれないということです。(味方のフォローが遅い方が問題)

ただ、最後に、相手に正面から当たり気味だったり、まともにタックルを受けている感じを受けるので、相手がタックルに詰めてきたら最後にもう一歩外に逃げる、チェンジオブペースをマスターするといった努力をしてほしいと思います。

ディフェンスについては、先日の試合で一発のミスの怖さを、あらためて勉強できたと思います。
以前よりは相当良くなっていますが、まだ「やや腰が落ちて、上半身が起き気味」のためタックルを待ちやすいので、そのあたりは練習から意識しよう。


四国中央市長杯の徳島戦のトライです。
口の悪い人(ブログ担当コーチのことです)からは「ふらついたのが良かった」などと言われましたが、見事なボディバランスです。

















お見事、お見事






ちがい ③

2011年05月08日 | ビデオ連続画像
相手が内にきった時の、内側のディフェンスの選手の危機感の薄さと、外側の選手の1対1でのタックルの弱さが見えます。
この、バックスの選手の内側からのプレッシャーのなさ(しつこくいかない)、弱さは、岡山の大きな課題の一つです。※フォワードのポストと同じ課題です。

相手にかなりゲインされた場面です。




相手のパスアウトにあわせ、バックス2人が早いディフェンスにいっています。
フォワードも、もう少し勢いよくとは思いますが、まずは出て行っています。


相手のバックス2人に対し、岡山のバックスが対面を抑えて、さらに内側に一人います。


相手選手がタックルされながらウイングにパスしました。
相手ウイングの前には岡山のウイングがおり、さらに岡山の選手が内側にいます。
倒せば、ターンオーバーも期待できる場面です。


この写真では、岡山のウイングが外側の方(左肩)で相手を抑えており、外に追い込みながらタックルできそうなのですが・・・。


結果的に相手を追い込んでいかずに待ってしまった(しかも上半身が起きてしまっている)ため、相手に内にきられて抜かれました。


さらに、内側から詰めてきたはずの選手が目の前を走られてしまいました。

内側から走ってきた選手が、自分の外側のウイングの選手の対面に対して、内側からのプレッシャーをかけていれば、相手も内をきることができない(内にきたらタックルできるハズ)のですが、内側を抜かせないとか、相手に内側からプレッシャーをかける意識の低さが出ています。

また、もし内側の選手から味方のウイングの選手に、「内側まかせろ」といった声があれば、ウイングの選手はもっと思いっきり、相手を追い込めたはずです。


結果的に、このプレーが相手のトライになります。
ディフェンスで相手にプレッシャーをかけ、2対1の状態で相手ウイングを追い込んでいけたのに、味方ウイングのタックルの弱さ、内側の選手の意識の低さ(ただ走ってるだけ)、ウイングと内側の選手の意思疎通の無さが、相手に簡単にトライを許しました。


ちがい②

2011年05月07日 | ビデオ連続画像
敵陣ゴール前スクラムから一気にトライされた場面です。

岡山のディフェンスは、相手スタンドの位置にあわせて、ブラインド側にスタンドとウイングです。
ハーフの位置の選手もキックへのプレッシャーを想定してスタンドの側です。




オープン側のバックスは対面に対してプレッシャーをかけています。


ここでわかるのは、岡山のハーフ位置からは、全くスタンドオフに対してプレッシャーをかけていません。(止まっています)


さらにもう一つは、ロックの選手がブレークして自分のサイドをディフェンスしようとする動きが全く見られません。


スクラム後のフォワードと、バックス(センター)の間が大きく開いてしまっています。




ハーフの位置の選手、あるいはロックの選手が忠実に動いていれば、相手のスタンドが内にきったこの場面で、相手に対して内側からディフェンスが届くと思います。




以下は個人技で走られました。 ジャンジャン!おしまい!




ちがい ①

2011年05月06日 | ビデオ連続画像
今回の四国中央市長杯では、岡山のフォワードはかなり良くなりました。

確かに、ファイトする姿勢やアタックの集散等は、以前よりはかなり良くなりましたが、広島のフォワードと比べると、大きく劣っている点、これから克服しなければいけない課題があります。

これから何回か説明しますので、中学生は頭に良くいれて練習にのぞもう。


まず、広島のフォワードのディフェンスです。



ポストの位置にしっかり立って、姿勢も前に向けた前傾姿勢で、視線もしっかり前を見ています。




内側からフォワードが2人しっかり出ています。
これだけ内側をフォワードが抑えてくれると、バックスのディフェンスは、外を意識していればよいので楽です。
逆に、バックスがかぶり気味にディフェンスして、わざと内側に誘うということさえできます。


岡山のバックスは内側にきりましたが、相手フォワードにつかまります。




広島のアタックに切り替わりました。

ここで、ポイントのまわりにいる岡山の選手の立つ位置、姿勢を見て下さい。
先ほどの広島の選手とは全然違うのがわかると思います。
ポストの考え、相手へのプレッシャーが、頭の中にあるとは思えません。


相手ボールが出ました。
バックスラインは前に出ていますが、内側からのフォワードのプレッシャーは全くありません。




これだと、相手バックスは楽(ラン、パス)ですし、岡山のバックスは内・外と気にしなければならず、アタックの仕掛けに対して、完璧にディフェンスするのは困難です。




やっとフォワードが見えましたが、遠いところを横走りしている状態です。






相手バックスに抜かれた時は、バックスばかりが言われることが多いですが、フォワードの内側からのプレッシャーの有無が、大きなウエイトをしめます。

岡山のフォワードがさらにレベルアップし、岡山が勝てるチームになるには、この課題の克服がカギです。

ディフェンス

2011年04月02日 | ビデオ連続画像
関大一中との試合の、スクラムからのディフェンスです。

ハーフの位置からのY川のプレッシャーはまずまずです。


スタンドからセンターに早いパスをした後、スタンドオフがセンター方向に走り出しています。


Y川はまず冷静に内側を押えています。
スタンド、センターは、もう少しプレッシャーをかけられるとは思いますが、対面をきっちり押えています。


ループしています。


センターを押えていた出Iが、ループしてきたスタンドにキッチリとタックルしています。
ここで第2センタ-犬Kは、やや内側を気にしすぎかなという感じはします。


出Iがタックルで押込みますが、相手は何とか外側の選手につなぎました。
ここで問題なのは、犬Kが、対面を完全に外してしまっていることです。
前の写真で、やや内側を気にしすぎかなという感じでしたが、出Iがタックルした相手のボールにからみにいくのでもなく、対面を押えるでもなく、中途半端なプレーになっています。
この場面は、苦しみながら外につないだ相手バックスに対し、犬Kがドンピシャでタックルに入らなければいけない場面です。


犬Kが前に出ていないため、實Mが迷ってしまいます。


結果的に實Mが内側の選手にディフェンスしますが、迷った分だけ踏み込めず、手先だけになっています。


犬Kは外側の選手に向かっていますが、やはり、最初の段階でしっかりと前に出て、自分の対面の選手にタックルすることが基本です。


なお、Y川のフォローはたいへん良いです。


アタック側も単純に第2センターまで展開することは難しいので、センター周辺で色々と仕掛けてくることが多く、第2センターのディフェンスは大変難しいと思いますが、もう一歩前にでる、もう一歩対面にプレッシャーをかけることを、練習の時から意識しよう。


関西スクール新人戦 その2

2011年03月09日 | ビデオ連続画像
単発では、岡山にも良いプレー、良いタックルもたくさんありました。
ただ、それが次につながらない、継続できない、ターンオーバーやマイボールの確保につながらない、それが大きな課題です。


以下の画像は、ナイスタックルをしても、接点が弱いため、簡単に相手にボールを出された場面です。


低いタックル一発で倒しました。


この瞬間、回りには、岡山の選手がたくさんおり、ターンオーバーの絶好のチャンスです。




少し画像の間隔があいていますが、相手の先取が勢いよくサポートに来ました。
岡山の選手の数が多い中での、接点のボールの争奪です。


この接点での1対1での勝負に、完全に相手に負けています。
このあたり、勢いよく走ってきた相手に勝つには、低く鋭く入ることが必要です。
ただ、1対1の勝負に加えて、まわりの岡山の選手が立って見てしまっているところも大きな課題です。


ここから先は、昨日のブログと同じです。
相手チームは低く、しっかり下半身を踏ん張りながらボールを越えて、キッチリとボールを出しました。


岡山の選手を見て言えること。 「高~い」「棒立ち」


新人戦以降、接点での低い姿勢と早さ、ボールの上を越える意識を課題として練習してきました。
それ自体は、新人戦の頃よりかなり上達し、北条カーニバル等でも一定の成果が出ていましたが、関西スクール新人戦では、あらためて、甘さと課題がハッキリしました。

課題は、低さ・早さに加えて、さらに激しさ・強さ・しつこさ・ボールへの執着心をさらにアップすること、またボールや人への反応をさらに早くすることです。


次回の練習からは、このあたりをさらに重点的に取り組みたいと思います。

関西スクール新人戦 その1

2011年03月08日 | ビデオ連続画像
岡山から見た場合の、1つの課題と1つの見本です。

上の5枚は、岡山の選手のタックルについてです。
姿勢が高い上に、踏み込みもなく、受けてしまっています。
相手が大きいほど、下に(太ももに)思いっきり強く入って、倒さないといけません。










下の4枚は、相手チームのラックです。
後ろからの画像なので、相手の姿勢がよく見えます。
両足をしっかり踏ん張って、ねている味方を越えています。
ダウンボールした選手が手を伸せば、ハーフが簡単に処理できます。

岡山の選手も接点でかなり低くなってきましたが、試合前の練習で確認したように、単に低くなってボールに上半身がかぶさる位置ではなく、低い姿勢のままで、開いた足の下にボールがくるくらい味方をこえて相手にプレッシャーをかける、ことが大切です。






足を広く開いて、姿勢を低く踏ん張っています。
岡山の選手がくずそうとしても、ビクともしないといった感じです。


縦・縦・横 その2

2011年03月04日 | ビデオ連続画像
前回のブログの続きです。

フォワードが連続して縦を厳しく攻めたことで、相手の人数をかなり内に(密集近くに)引きつけることができました。


サポートも早く来ています。
バックスから見れば、ここは是非ボールをもらいたい場面です。


フォワードは、まだまだ縦に行きたいと思います。
ただ、ここでフォワードが縦に行くことは、相手の中に突っ込んで行くことになり、相手にからまれる危険性も高まります。前に進めてもそれほど長い距離は進めません。
フォワードが「行きすぎるな」と言われるのはこのような場面です。

ここで大切なのは、ハーフやバックスの大きな声と、冷静な判断力です。
相手と体を当てて全力でファイトしているフォワードから出たボールを、フォワードの勢いを殺すことなく、冷静にバックスに展開する。
このようなプレーができればゲインできる力や得点力は一気に高まります。


ハーフからの球出しもリズムがよいです。
ここから、スタンドオフ、センタ-が、浅めのラインで、鋭く勝負していきます。






スタンドオフ森Mが鋭く相手の裏に出ています。
森Mの強さを活かしたプレーです。


ここにセンター出Iが、素早く上がってきています。
この瞬間的なスピードの変化は、出Iの優れたところです。


パスをもらって、さらにギアチェンジしてスピードアップしています。




以上、フォワードの積極的なアタックとサポート、スクラムハーフの素早いつなぎ、バックスの素早い判断と勝負、これらがうまくつながったプレーです。

縦・縦・横 その1

2011年03月04日 | ビデオ連続画像
チームの課題の一つに、フォワードの積極性、フォワードがファイトすることがあります。
その上で、フォワードとバックスが連携を求めています。

そのためには、バックスにも、外側を単調に攻めるだけではなく、フォワードを使う意識、フォワードがサポートしやすいようなコース取りが求められます。

また、このようなフォワード・バックスが一体となったプレーを継続するためには、スクラムハーフの早い判断やボールの処理はもちろん、ういているフォワード、スタンドオフ、センター等のが大きな声を出すことが基本です。

今回の画像は、地面に落ちたイーブンボールへの働きかけから、フォワードが2本立てにいって、センターが縦に切り裂いたものであり、非常にリズム良くアタックできています。

今回の遠征では、このような継続した攻めが結構見られました。

ういているフォワードの立つ位置、アタックの方向等については、日曜日の練習でさらに確認しました。
さらに意識を高めていきましょう。

2回にわけて画像をのせます。


イーブンボールへのいい働きかけです。
このような、体をはった忠実なプレーができる選手が多いほど、チームは強くなります。






姿勢が低く、相手に対するプレッシャーもある、まずまずのモールが組めています。


フォワードの縦へのアタックです。


少しでも早く2人目が(ボールを)サポートすることが大切です。




低くラックに入れていますが、一番いいところは、ひざを地面につかずに、少しでも自分で立とうとしているところです。


ひざをついていないことで、次のプレーへの働きかけが早くなります。


フォワードの2つめの縦です。

接点

2011年03月03日 | ビデオ連続画像
接点での反省点です。

低く早くサポートし、きっちりとした姿勢をつくるという課題は、かなりできていました。





今回のケースも、ボールの位置はわかりませんが、かなり良い姿勢です。
この段階で練習でコーチから言われているのは、

体にしっかりと力を入れて強い姿勢をつくる。
両足でしっかりと地面に踏ん張る。
背中を伸ばしたままで、ヒザに力を入れて前にプレッシャーをかける。(相手から逃げない)
相手のコンタクトや足を取るプレーにもしっかりガマンする。
といったことです。


このあたりから、相手の選手に上半身を起こされかけています。
一番の原因は、ひざが高く、姿勢も高くなっていることです。


さらに押込まれています。








結果的には、相手がオフ・ザ・ゲートの反則をとられましたが、反則にならなかったら、これまでの試合でよくあったように、一気にピンチになる場面です。

全体的には接点のプレーがよくなってきてはいますが、接戦の場合には、一つのミスが致命的な失点につながります。
中学ラグビーは20分ハーフと時間が短いですし、今の岡山チームは、疲れれば途中で交替できる選手もかなりいます。

常に集中をきらさず、全力でファイトすることが大切です。

ディフェンス

2011年01月06日 | ビデオ連続画像
ディフェンスの一場面です。

ディフェンスラインのスタートですが、ハーフの位置の選手のスタート位置が後ろ過ぎます。
オフサイドラインをよく考え、1歩、2歩の大切さ(相手へのプレッシャー)を意識しよう。


ここで、課題の一つはスタンドの選手の位置です。
スクラムではハーフ位置の選手、モール・ラックではポストの選手がいる場合は、対面より外側を抑えることにしています。
 ※自分の内側の肩で相手の外側を抑える。
  内側に走られても、内側には味方のディフェンスがいる。
今回は、相手がかなり外に向けて走りましたが、岡山のスタンドが外を抑えずに、内側から追いかける形になっています。


スタンドの選手は、対面が流れて走るのを見るのではなく、しつこく追ってプレッシャーをかけなければいけません。
センターの選手は、相手のスタンドが自分に向って走って来るように感じて、対面のセンターとあわせて結構難しいと思います。
ただ、もう2歩ほど前に(スタンドより少し前に)プレッシャーをかけれていれば、相手のスタンドへのプレッシャーも大きくなります。


センターがスタンドにタックルしましたが、外に向って追いタックルになっています(最終的に倒せていません)。少し前に出ていれば、内に向けた強いタックルができたと思います。


相手のセンターが縦に来たため、岡山の第2センターがタックルしています。
 ※第1センターがスタンドにタックルにいったため、第2センターが詰めています。
何とか反応しましたが、最後の1歩、2歩が弱く、弱いタックルになっています。






お手本

2011年01月04日 | ビデオ連続画像
1月2日に使った画像も同じような感じですが、相手チームのディフェンス時の形を、是非お手本にしてください。

見てほしいのは次のような点です。

①オフサイドラインの位置をしっかり意識できて、横一線に立っていること。
  ※岡山のチームは、いつもオフサイドラインより下がって、しかも段差があったり、アタックラインのように斜めになっています。

②全体的に横方向に広がって網を張っていること。
  ※アタック側がバックスに展開しても、一斉にそろってプレッシャーをかけれる。

③密集まわりのフォワードも横に広がり立っている。(密集に近いフォワードの間隔は狭め → 手を広げてお互いに指がさわれるくらい)

④横に広がり立つことで、最初のディフェンスの責任がはっきりする。
  ※ディフェンスの間にきたアタックには2人で。 
  ※正面から当たってきたアタックには、近くの2人目がジャッカルに。
  ←皆が確実にディフェンスに入れることが必要。

⑤相手が孤立したり、早く倒れた時等、チャンスには一気にボールに仕掛けて押込む。
  
⑥ラックから相手に球が出そうな時は、早く判断して、次のディフェンス体型をつくっている。 
  ※モールと違い、ラックではこれ以上は前に進めない。

などです。

今回は、3回、岡山のフォワードが縦にアタックしましたが、前進したのは10m程度だったと思います。
きっちりしたディフェンスの相手に対しては、簡単には前進できません。

もちろんフォワードの積極性は大切ですが、単純にフォワードが密集からボールを持ち出すのではなく、バックスを縦に入れて攻める、ハーフが動きながらフォワードを使うといった工夫がないと、なかなか相手ディフェンスを崩すことはできません。

























フォワードとハーフ(バックス)

2011年01月02日 | ビデオ連続画像
先日の試合の写真です。

いくつか課題がありますが、そのうちの一つ(二つ)を説明します。

この試合では、フォワードが密集から縦に進むことを何回も繰返す場面が多くありました。

なおフォワードは積極的であるべきで、この積極性を否定するものではないので、この点は誤解しないようにしてください。

その上での課題です。

①球出しに時間がかかりすぎ
 
 前に進んでいる時は、基本は、オフロードまたはラック 
ボールキャリアーが、中途半端に後ろを向いて、相手にからまれたり、球出しが遅れることがある。
 ずらして相手の裏に出ること、味方のサポートが来るまで簡単に倒れないことを意識。

②多くてもボールキャリアーとサポーター2人までの計3人までで球を出す。
 
 バックスでもフォワードでも、ボールキャリアーに一番近い人が、低く、早く、強くサポートし、さらにもう一人もサポートし、計3人で球出しすることが基本。
 ボールキャリアーは、簡単に相手に抱えられたり、簡単に倒れないこと。  
 オフロードの場合でもラックの場合でも、2人目の早いサポートが必要。
 ラックの場合は、サポート2人までで、きっちり、下のボールをまたぐこと。

③少ない人数で球を出せない(サポートが遅い)ため、スクラムハーフが密集に入ってしまう場面がある。
 
 フォワードの人数が少ない中学ラグビーでは、スクラムハーフは、ハーフとしてだけでなく、大人のラグビ-のフランカー(フォワード)の役目もある。

 スクラムハーフが密集に入るかどうか、常にサポートの状況を見ながら判断することが大切です。

 スクラムハーフが密集に入ると、マイボールをキープしやすいが、ラックからの早い球出し、バックスへでの仕掛け、ハーフから勢いをつけて走ってきたフォワードにボールを渡すといったことができません。
 
 結果的に、フォワードが密集から自分でボールを持って縦に走ることが多くなりますが、なかなかスピードにのれません。

 スクラムハーフは、ボールキャリアーの他に、近い人やフォワードに指示を出して、できるだけ自分は自由に動ける状態にしておくことも大切です。

④バックスに展開するタイミング
 
 フォワードで繰返して縦をついていると、必ず、どこかで孤立し、ジャッカルされたりノットレリースの反則がおこりやすくなります。
 フォワードがゲインをきった場合(相手ディフェンスガ戻っている時)は、バックス展開も考える。そのために、バックスは常に仕掛ける気持ちで、ハーフに「出せ」といった声をかけ続ける。
 縦方向のアタックと、横方向(広がりのある)のアタックの繰り返しが大切。

⑤フォワードのアタックの方向

 基本的には密集サイドのディフェンスは強い。
 スタンドオフの方向をねらうとか、相手の間をねらうとかの工夫が必要。 


以下、動画からの画像(正月なので今回は多め)です。参考にしてください。 

フォワードが縦をついています。


相手をずらし、相手の裏に出た形で、倒れています。
味方のサポートが来るまで、できるだけ立っておく(足をかいて前に進む)ことが大切です。


ボールキャリアーが倒れる一連の動作の中で、サポートの選手にボールをわたしています。
この時点で、相手バックスのディフェンスラインは十分できていません。


サポーターが立ったまま相手にからまれたので、結果的にハーフが密集に入っています。
ハーフがポイント(密集)に入ってしまうと、バックスを使ったり、走り込んだフォワードにボールを渡すことができず、次のプレーが限られます。




球出しに時間と人数がかかったため、相手のディフェンスラインはきっちりそろっています。


フォワードがポイントからもう一度縦をつきます。


相手をずらす、相手2人の間をねらうことで、ゲインはきれています。


味方サポートは少し遅れ気味です。
ボールキャリアーは我慢して立っています。


ボールキャリアーが結果的に倒されますが、味方のサポートは、立って見ている感じです。
2人目、3人目は速さ、低さ、強さを意識してサポートしなければいけません。


サポートの選手は、何とか、倒れた味方選手をまたごうとはしています。


しかし、立ち止まった状態からのサポートで、サポートする選手の勢いがないため、相手の体の大きな選手に押し返されています。


ここで、押され気味でも何とか味方ががんばっている間にハーフがさばければよいのですが、今回もハーフが密集に入っており、ボールを早くさばけていません。


結果的に、相手にボールをとられました。

スクラムからのDF

2010年12月16日 | ビデオ連続画像
ライン際のスクラムからのディフェンスです。


ディフェンスラインの姿勢、前に出ようとする意識はよく感じられますが、スタンドオフが遅れています。
スタンドオフは、まず相手のスタンドオフ(パスした後はセンター)にプレッシャーをかけることが重要です。
遅れ気味になる選手は、まずスタートダッシュの意識を心がけること。


ハーフの位置にいる選手は、5m下がっているバックスよりも相手に近いことから、もっと前に出ていなくてはいけません。
このあたりは、約束事も含めて、練習で再確認しましょう。
ただし、少し前のブログにも書きましたが、スタンドオフやセンターは、ハーフの位置にいる選手に、「前に出ろ」といった声かけを常にしておかなければいけません。


相手のスタンドオフがキャッチしましたが、バックスはまだプレッシャーがかけれると思います。これだと相手はかなり自由に動けます。


スタンドと第1センターのクロスです。第1センターがスタンドの後ろを抜けています。
この場合の、バックスのディフェンスの基本は先日確認した通りです。
ハーフの位置の選手がポストの役をしている時は、相手の入ってくる選手(第1センター)は、ポストに任せればいいです。
そのかわり、スタンドはきっちりスタンドを追わなければいけません。


相手の誰をマークするか、選手がまだわかっていないため、空クロスの相手スタンドオフに、こちらのスタンド、第1センターが抜かれ、第2センターが何とかディフェンスにいっています。


バックスが抜かれましたが、ここはロックの選手がきっちりカバーしなければいけません。内に入ってきた選手にバックスが抜かれた時は、フォワードの選手は必ずディフェンスできるコースを走らなければいけません。




今回のディフェンスの課題については、試合後の土曜・日曜でゆっくり確認しました。
基本的な動き方さえわかっていれば、バックスは次からは必ずディフェンスできると思います。
一方で、フォワードは、もう少しディフェンスの意識を高める必要があります。
バックスの間を抜かれたら、必ずタックルにいけるような位置を、ボールを見ながら真面目に走ることが必要です。


香川遠征 ディフェンス 1

2010年12月10日 | ビデオ連続画像
セットプレー(スクラム)からのディフェンスです。


ディフェンスラインの姿勢はまずまずです。
ディフェンスにいこうとする気持ちは見えます。

ただ、相手に対するノミネート(指差し)がありません。
セットプレーだから、ノミネートしなくても味方は皆、マークする相手はわかっていると思っているのかもしれませんが、ノミネートすることで、皆がマークする相手をキッチリ意識できます。

今回、後で簡単にマークがずれるのは、やはりノミネートして対面を確認していないからかもしれません。


ラインの出足はまずまずです。
一番手前のウイング(オープン側のウイング)が、キックに対する注意をどうするか(スタンドの動きを少し見るかどうか)ということがありますが、今回、相手のキックがあまりない状況であり、一斉に出る(スタンドからのキックはフルバックに任せる)ことで問題ないと思います。

ただ、一番内側のスタンドオフが遅れています。

また、ハーフのディフェンスは、この試合は1年生であり、これから覚えていきたいと思います。


このあたりから問題が出てきます。
相手のスタンドオフがキャッチしましたが、岡山のスタンドオフの出足が遅れており、
プレッシャーをかけれていません。
また、ライン全体が、体がおきて見てしまっています。

相手がボールを持っている間は、相手の動きをよく見ることも必要ですが、それは止まって見るのではなく、相手にプレッシャーをかけるよう、足を止めてはいけません。


<少し画像が飛んでいます。>

ボールを持っているのは相手のセンターです。
スクラムからのディフェンスですので、相手のセンターがボールを持った瞬間にタックルする、少なくとも、センターが自由にボールをコントロールできないプレッシャーはかけなければいけません。


この画像での問題は、相手の1センターに、岡山の1センターと2センターの2人がいっていることです。
さらに、ウイングも、内側を見てしまっており、相手の外側の選手がフリーになっています。
このあたりのマークのずれが、最初に言ったノミネートの無いことが原因の一つだと思います。
2センターはきっちり対面(相手の2センター)を見る(フルバックが入ってきたらその選手に詰める)ことが大切です。


2センターが対面を見ていないため、相手の2センター(あるいはフルバック)に狭いところを簡単に抜かれています。


これ以降、簡単に抜かれているのは、フォワードのカバーディフェンスに対する意識の無さです。
タックルする責任感が無ければ、どんなに狭いところでも簡単に抜かれてしまいます。