日本の心・さいき

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人類は皆兄弟・・・

2007-12-04 08:38:28 | Weblog
 DNAから人類の謎を解明しようという「分子人類学」が大きな成果を上げている。
 その一つがミトコンドリアDNAの塩基配列からその変異の型を解析し、古代からの人類の流れを解明しようという試みだ。ミトコンドリアDNAは核のDNAとは異なり、一つの細胞に多数存在する。また母親から代々同じ配列のミトコンドリアDNAが受け継がれるという性質があるため、母方の先祖を辿ることができる。
 現代日本人のミトコンドリアDNAの配列が詳しく調べられ、その解析が進められている。解析の結果、ミトコンドリアDNAの配列の違いによって、 現代日本人の大半は、主に16のグループに分けられるという。その中には中国北部で生まれ、朝鮮半島を経由して日本に入ってきたと考えられるグループや、 東南アジアから日本に入ってきたと考えられるグループ、また北方から入ってきたと考えられるグループなど、日本に入ってきた経路の解明に役立っている。
 またミトコンドリアDNAの解析は、現代人のみならず遺跡から発掘される太古の骨からも可能だ。こうして縄文人や弥生人という文化的に全く異なる人たちを分析した結果、現代日本人はこれら両方の人たちとつながりをもつことがわかってきた。
(以上は、NHKの11月4日の深夜放送のサイエンスZEROより)
 
 
 今から20万年前に、東アフリカに現在の人類が誕生した。人類をミトコンドリアのDNAの分析より、たった1人の母親にたどり着くことが出来ることは、今では多くの人の知るところになっている(ネアンデルタール人などの他の人類の祖先は、滅んでしまった。)
 それが、6~7万年前から(学者は、ミトコンドリアの解析により発見順にA~Zと分類していたいが、それでは間に合わなくなってしまって、今ではかなり細かく分類されている)人類の移動が始まった。
 初めに、Nタイプ、Mタイプの人類が、更に、Nタイプから更にRタイプが分化した。その後、5万年前に東南アジアの方へBタイプやFタイプが移動し、更にはヨーロッパの方へUタイプが、又、中国の方へDタイプ(日本人に多い)やBタイプ(次に日本人に多い)が、更に、人類はベーリング海峡を通ってチリの果てまでわずか1000年間で達し、3000年前に太平洋を移動して、人類は1500年前に、地球の各地を完全に移動してしまうことになる。
 東南アジアには、L3タイプはないが、それから別れたMタイプやNタイプや(Nタイプから別れた)Rタイプから別れたタイプの人類が集まっている。
 人類は皆兄弟と言う言葉があるが、正にそれがミトコンドリアの解析によりちゃんと証明されているし、どの様に人類が移動して行ったのかも、根拠を持って推測できるレベルにまで達しているのである。(凄いなあ)

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