日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

子どもの免疫力をつけさせる為には・・・

2007-04-03 09:00:16 | Weblog
日本の子ども達は、現在、世界一いい医療を受けているかも知れない。例えば、自分が今住んでいる県の乳幼児医療にしても、財政難なはずなのに、小学校に上がるまでは医療費は要らない。小児救急にしても、時間を掛ければ、どこかで診てもらえる感じになっている。周産期医療の成績がどうこう言っても、県別の競争からちょっと離れて世界を見れば、今の日本の周産期死亡率や新生児死亡率や乳児死亡率は、世界一いい。新生児死亡率や乳児死亡率など、2位の国と比較しても、飛び抜けた感じで日本は世界1位なのだ(マスコミは、そんなことには、余り関心ない様だが)。
 それに引き替え、日本の子どもに川崎病やインフルエンザ脳症が多いのは何故だろうか?日本の子ども達は、明らかに、医者に掛かる回数は、諸外国よりも多い。それも、軽症で。そこでは、殆どの例で、お薬をもらう。
 薬の副作用で一番多いのは、抗生物質と解熱鎮痛剤だ。長期となると、副腎皮質ホルモンも、当然、問題になるだろう。それが理にかなって使用されている場合は、いい。しかし、不適当に使用されていないと誰がはっきりと言えるだろうか。
 それが証拠に、今までの事例を見れば、明らかだ。解熱剤の使用にしても、アスピリンが駄目になり、ボルタレンが駄目になり、ポンタールが駄目になり、アセトアミノフェンだけとなっているが、その肝障害で、イブプロフェンの方が、いいのではとも言われている。
 抗生物質にしても、耐性菌の問題の方で、日本が一番世界で困っている。
 人は、病原体が入ってきても、それから逃れ様とするのは、自然の流れである。それに対して、小さい時から、しっかりとその抗体も作られ、免疫細胞に記憶されて行く。
 ちょっと熱があっても、慌てて直ぐに熱を下げ様としたり、細菌感染でもないのに、抗生物質を常にあげていれば、免疫獲得は出来なくなるのは、当然である。
 インドネシアに1カ月いたが、きれいな肌の子が目立った。タイにも、1ヶ月半余いたが、幼児期まではそんな子がいても、それ以後はいないと現地の人が言われていた。ダッカでも、学校に行ったり村に行ったりして、沢山の子どもと2週間余接したが、そんな子に気が付かなかった。東ドイツと西ドイツが合併した時、てっきり環境の整った西ドイツの方がアレルギー少ないと多くの学者が思っていたのに、全く明らかに逆だった。きれい好きな親の子の0-157に症状がひどかったとの報告が現にある。
 小さい時から、いろんな微生物と接触しておく必要があると思う。それを避けて生きることは、良くないと思う。闘う姿が症状であり、症状が強く出れば、それなりに免疫を獲得して行き、同じものが再び入った時には、前回の様にならない様にして人間は生存してきていると思う(ニキビが何度も出来るのは、それを起こす細菌の記憶が上手く出来ない為らしい。それに対して、ウイルスの様な小さな微生物では、しっかりと記憶がされるケーズが多い)。
 
 こどものアトピー・ぜん息・アレルギー「免疫力」をつければ必ず治る  福田稔 伊藤康雄  三笠書房

 この本には、子どもの免疫力を高める方法として、①よく眠らせること、②口呼吸をさせないこと、③体を常に温めること、④たっぷり汗をかかせることとの、4つのポイントをあげている。又、過保護にせず、運動を積極的にさせ、戸外に出させ、姿勢を良くし、玄米食を摂り、よく噛み、糖分を摂り過ぎない、食事は皆で楽しく食べる、子どもをもっと笑わせる、離乳食を早く始めない(母乳中心で)、テレビを見過ぎないなどの今の日本の子ども達の注意点が沢山述べられている。子ども時代に作った丈夫な体(免疫力)は一生の財産と最後に書かれている。

 子育ての免疫学 姫川裕里 安保徹 河出書房新社 

 この本には、「対面抱っこ」の大切さ、「ハイハイ」の大切さ、「母乳」の大切さ、発達と自律神経との関係などが記載さている。

 今からの小児科医は、免疫学的に子どもを見ていかないとけないのかなあ・・・?!


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