山上俊夫・日本と世界あちこち

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橋下大阪市長、法定協委員差し替えを要請

2014年03月29日 11時34分10秒 | Weblog
 橋下大阪市長が28日、法定協議会の会長で府議会議長の浅田均氏を訪ね、法定協議会から都構想に反対する委員を排除し、賛成する委員に差し替えるよう要請した。「都構想に反対する立場の人は建設的意見を述べず、法定協の目的に反する」というのが理由のようだ。
 きびしい反対意見を述べていたのは共産党だが、反対意見をのりこえて多数を説得できる実質があるかどうかが問われる。公明党は都構想に基本的に賛成だったし、自民党もかならずしも反対でなかった。だが橋下市政が公明党の助けを借りて、市民施策を次々切り捨ててきたことが都構想の中身の先取りであることが明らかになるにつれて、共産党以外の野党も橋下政治にうすら寒さを感じて後ずさりするようになったのが実態だ。その挙句の、1月下旬の法定協だ。区割りをひとつに絞るのに賛成しなかった(都構想をすすめるのに反対したのではない)ことにいきり立って、公明党には、宗教をいう前に人の道に反するなどと口をきわめて攻撃した。
 そんなことをいったらおしまいだよ、とわたしは思ったが、橋下氏はそういうふうに人を罵倒して世間の気を引いて人気を得てきた、その手法が今も通用すると勘違いして、市長選挙の大芝居に打って出た。6億円も使って。しらけた一人芝居には大半の人が背を向けた。芝居はやんやのかっさいを博するにちがいないから、市議会は無理としても府議会では自民党を外して維新に差し替えができるだろうと思ったのだが、あにあはからんや(多くの人には予想通り)史上最低の投票率となった。もとより根拠のない差し替え論がいっそう弱弱しいものになった。
 維新の会幹部でもある浅田会長は「内容をしっかり調査したい」と報道陣に話した。法定協の目的に反する言動を洗い出して、そのような委員には辞めてもらう圧力をかけようというのだろう。だが法定協の規約5条(組織)には、府議会議長と府議会が推薦した議員9人、市議会議長と市議会が推薦した議員9人、知事、市長、計20人で構成するとなっている。府議会が推薦した委員を議会の意思をねじまげて差し替えることが可能だと思っているのだろうか。まして市議会ではかなうはずがないから最初から差し替えを求めていない。ひとりだけ出ている共産党の委員は市議会からだから差し替えできない。
 はっきりと都構想に反対していない党を打倒の対象にして、二度と戻らないように仕向けておいて、議会の意思をねじまげてでも、差し替えをしようとする、その手法そのものが都構想を破たんへと向かわせている。
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-03-29 23:39:32
橋下徹さんは、知事の頃は謙虚だった。
市長になって、威張り始めた。
秋口に、また出直し市長選挙をする噂もある。
その時は、落選してほしい。
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