山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

考えられない論文盗用、残念

2014年03月13日 14時06分37秒 | Weblog
 STAP細胞に関する論文に重大な疑惑が発生した。大きな話題を呼んだだけにその反動は大きい。STAP細胞の実験とは無関係の写真を載せていたことで論文の信用が崩れた。
 それよりもがっかりし、また信じられないのは、小保方晴子さんのちょうど3年前の博士論文の盗用のことだ。早稲田大学に英文で提出した博士論文108ページのうち、冒頭の研究状況の概説に関する20ページが米国立保健研究所のネット上の論文と酷似しているらしい。今日のテレビで両論文を画面に出して、同じところを色づけしていたが、ところどころ単語を変えているだけでほどんど同じだ。研究成果に関する部分は本論だとしても、研究の前提となる研究状況の概説を人の文章を盗んでいいということはない。メモをした文章をまちがって自分の文章ととりちがえることはありえないことではない。だが20ページにもわたって写すのは、研究の倫理と両立しない。学生のレポートでコピペというネットからの盗用が以前から問題になっているが、ことは博士論文だがらただ事では済まない。当然、博士号のはく奪、さらに研究の世界から追放されるかもしれない。
 本論に入る前の、概説などめんどうくさくて書く気になれない、時間がもったいないということだったのかも知れない。英文で提出した論文は日本では見破れないと思ったのか。じじつ早稲田大学は見破れなかったのだが。いずれにしても、研究論文で、他人の論文を複写盗用するのはルールにも倫理にも反する。
コメント (1)
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