山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

嘉田・小沢新党(未来)たちまちメッキはげる

2012年12月02日 14時52分04秒 | Weblog
 嘉田滋賀県知事が党の顔になったことで、いちやく「第3極」の片方としてマスコミが異常な持ち上げをしている。『朝日新聞』などは中身もはっきりしないものを、さも日本政治の中核を担うかのごとく大々的に推奨している。えっ、『朝日新聞』は公正のふりをしながら特定政党を支持をひろげる活動を始めたのかと思わざるをえない。この第3極推奨の撤退した紙面構成は、民主党への幻滅がまかりまちがっても共産党などにいかないための「2012年椿事件」なのだ。記者クラブ主催の党首討論会の報道(21・1)でも、原発政策では民主党、日本未来の党などが脱原発に積極的姿勢を示す一方、自民と維新は慎重姿勢を唱え、違いが鮮明になったという報道だ。そこには共産党が原発即時停止をかかげより積極的にとりくんでいることは、完全に視野の外におく。意図的だ。だいたい、3・11以前に共産党吉井英勝議員が政府・東電に、津波で電源が失われるから対策をとれと何年も前から詰め寄ってきたにもかかわらず、かれらは対応しなかった。さらにふりかえれば、共産党は60年代から全国で原発建設反対運動にとりくみ、中止に追い込んだものたくさんある。筋金入りの脱原発なのに、これを朝日新聞はこれを無視する。紙面からはそんな運動も、警告も存在しなかった、2039年までになくすという民主や昨日今日旗揚げした未来こそが頼りになり、共産党など取り上げるに値しないという態度だ。『朝日』は自分自身が原発広告マネーにどっぷりつかって汚染され、原発を推進してきた事実を懺悔して報道に当たるべきだ。
 嘉田新党は1日、さらなる原発再稼働をみとめる発言をした。これをもってふらついているというが、大飯原発再稼働でも関西広域連合で認める方向をとったのだから驚くにあたらない。
 嘉田新党のいちばんの問題点は、別のところにある。小沢一党の政策を丸呑みしたことだ。すなわち安全保障基本法ををつくることで自衛隊が海外でアメリカ軍といっしょに軍事行動をするという集団的自衛権を政策化したことだ。旧小沢党のメンバーが、嘉田「未来」の看板のもとで、自衛隊の海外での戦争のための法整備をいい、9条改憲を主張している。
 「卒原発」の一枚看板の裏にとんでもないものを隠していることを見逃してはいけない。嘉田氏はそれをわかったうえで、清潔イメージをふりまいているのだけに責任が重い。
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最低賃金制を廃止して「21世紀奴隷制」をつくる維新、それでも支持しますか

2012年12月02日 14時23分07秒 | Weblog
 石原維新代表によれば、維新の政策は大阪でつくっているそうで、21世紀格差社会の扉をひらいたあの竹中平蔵が主導している。もちろん橋下と考えは完全に一致している。骨太と称する選挙政策のなかでもその労働政策は、日本に「21世紀奴隷制」をつくりだすものだ。
 製造業派遣もフリーの現在、非正規率は35%に達している。製造業派遣をなくすと公約していた民主党の最大の犯罪はこれを裏切ったことだ。非正規の生活は最低賃金制があっても生活保護水準だ。橋下維新はこれをとりはらって底なしの21世紀型の奴隷制社会にしようというのだ。
 人を人とも思わず、人の苦しみに思いを馳せることもない橋下維新のような政党をそれでも支持する人がいるのが不思議だ。支持する人はさぞかし年収何億円という大金持ち、大企業経営者なのだろう。でも大阪では一般庶民、貧しい人たちまでが橋下にだまされている。橋下にだまされて公務員の賃金が高い、これを下げてくれる橋下さん頑張ってという人たちだ。わたしの子どもも非正規で働いている。橋下にだまされて入れ込んでいる人たちも子どもがあるいは自身も非正規かもしれない。その賃金の下限をなくすのだ。そんな自由が許されていいはずがない。
 橋下維新を支持してきた人たちはそれでも、これからも支持するのですか。もし支持したら最低賃金制廃止に賛成したことになるよですよ。
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