山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

無責任の極み、あおった責任も 「未来の党」分裂

2012年12月27日 15時15分57秒 | Weblog
 日本未来の党は執行部人事をめぐる対立から分裂が決定的になった。滋賀県知事で党代表の嘉田由紀子氏が明らかにした(12・26)。結成から1か月、選挙がおわって10日で分裂。太陽の党など5日くらいで維新になったからまだましな方か。いや、選挙で公約を訴え、票をもらったにもかかわらず、脱退する、分裂するというのでは、あまりにも無責任ではないか。非常識にもほどがある。
 また、これを第3極の星とばかりに天までもちあげたマスコミ各社の責任も大きい。マスコミはこんどの選挙を、民主、自民公明、そして第3極の維新・みんなの対抗関係に判断のカギがあると打ち出した。これ以外は報道の対象外。国民の目をくらませる策略をめぐらした。共産党・社民党の革新政党は選択の対象外、革新政党が掲げる国政の論点は考慮に値しないものという報道で一貫した。原発問題でも、民主・自民・維新・未来の4つしか検討の対象にしないという枠組みで一貫した。原発問題で共産党を除外して議論するのは虚報といってさしつかえない。
 ところが新聞各紙、テレビは、1、2、3極報道に終始した。未来の動きがあらわれると突如これを第3極のエースとばかりにもちあげた。そのフィーバーぶりはすごかった。いまから2、3週間まえの新聞をみると恥ずかしい内容だ。小沢氏の生活が第1は、第3極扱いされていなかった。マスコミでの扱いは共産党・社民党並みで無視がつづいていた。だから支持率は1%あるかないかで低迷していた。ところが策士の小沢氏、嘉田知事に目をつけて工作し、いっぽう上昇志向の強い嘉田氏もこれに乗って未来の党をたちあげた。するとマスコミは第3極の星と持ち上げた。変じゃないか。実体は小沢グループで、これまで第3極扱いせず、無視、排除し続けてきたのに、嘉田という包装紙がつくと、マスコミは態度をコロリと変えた。これによって、投票結果は大躍進とはならなかったが、生活が第1のときの1%にくらべれば大いに前進した。
 未来の党の結成から分裂の一幕ものの田舎芝居とともに、マスコミの意図的な世論誘導にきびしい目を向けなければならない。
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やったね!首都圏青年ユニオン! すき家が団交拒否を謝罪 

2012年12月27日 14時33分15秒 | Weblog
 昨日(2012・12・26)の『赤旗』1面トップに、すき家が6年近くにわたって労働組合法違反の団交拒否を続けてきたことを謝罪し、首都圏青年ユニオンと和解したことが報道された。いやなことがつづく昨今だが、ひさしぶりにスカッとした気持ちになった。
 2006年すき家のアルバイト店員が組合に加入し、団体交渉を通して、店舗改装にともなう解雇撤回と残業代割増不払いを是正させた。これは全国の非正規労働者にとって希望の灯となった。わたしも、高校「現代社会」あるいは「政治経済」の授業の労働問題の項ですき家のアルバイト組合員の活躍を紹介した。アルバイトをしている高校生にとっても労働組合法を身近に学ぶことができる生きた教材だった。
 ところが、すき家は組合を忌避し、以後一切団体交渉に応じなくなった。もちろん労働組合法違反だ。違法行為もへっちゃらのブラック企業のトップに躍り出た。ブラックの大賞なども獲得した。裁判でのすき家側の弁論は、ばかにされて笑われるような恥ずかしい論をならべた。いわく、「アルバイトは労働者ではなく業務委託契約だから、残業代は発生しない」。労働委員会でも裁判でも、すき家は連戦連敗。最高裁に上告したが、これも敗北必至。ここに至って和解に応じた。
 首都圏青年ユニオンとすき家の組合員はよくがんばった!!おめでとう!!全国の非正規労働者の灯台としてこれからも行く手を照らしつづけてほしい。わたしも首都圏青年ユニオンのサポーターのひとりとして、これからも応援します。  
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