山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

野田首相は労働者の死活的課題を葬ることで財界・自民党に奉仕

2012年12月19日 21時52分48秒 | Weblog
 2012総選挙は民主党の解党的敗北で特徴づけられた。野田首相は、松下政経塾1期生として、労働者国民のためではなく、財界・アメリカのための決断で、反動政治家として名を刻んだ。また民主党ではなく自民党を助けるためにその任期を捧げ、自分の党を崩壊に導いた。日本の政治史上にのこる迷政治家だ。
 民主党の公約違反の犯罪的役割は、消費税ばかりが注目されている。だがわたしは、製造業への派遣労働を禁止するといっていたのを裏切ったことが最大だと思う。2004年4月からの製造業派遣こそが日本を格差社会のどん底に突き落とした鍵となるものだ。小泉・竹中によるものだ。小泉竹中構造改革による格差社会への抗議、転換こそが、2009年総選挙での民主党政権樹立への労働者国民の要求だった。その核心が派遣問題だ。ここに格差・貧困・若者の雇用・少子化などあらゆる今の社会問題の核心がある。これをネグレクトしたことが、民主党が財界の手のひらの上で踊る政党でしかなかったことを証明した。
 野田首相は、さらに消費税10%とTPPへの道をひらいたことで財界に奉仕した。
 これでぼろもうけしたのが安倍自民党だ。民主党に消費税増税をやらせ、原発問題で一番責任があるのに卑怯な態度をとりつづけ民主党を消耗に追い込んだのが自民党だ。だが自民党も、票を減らしながら議席は大幅増ということだから底は浅い。安倍自民党への国民の信用・信頼度は大したことはない。ご祝儀相場も思ったより低い。すぐに批判に耐えられなくなるだろう。
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