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黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

東京美術館巡り 第6話

2017-07-01 | 日記・エッセイ・コラム

 IR両国駅を降りて 線路沿いを歩き

 「両国国技館」「江戸東京博物館」を見ながらおよそ10分

 広々とした公園の隅に 昨年11月に新装なった

 「すみだ北斎美術館」がモダンな姿で迎えてくれました。

 

 今回は企画展ではありませんでしたがこれまでの美術館とは一味

違ったコンセプトで 愉しませてくれると…。

この美術館の建築設計のコンセプトは「町に開き、地域住民の方々に

 親しまれる美術館」だと。

 北斎や門人の作品を広く紹介するほか、北斎と「すみだ」との関わり

などを分かりやすく紹介していく多彩なテーマを企画発信していること。

 こんな活動も「すみだ北斎美術館 たてものツアー」

 この美術館は、世界的に有名な建築家、妹島和世氏による設計。

 この建物を見学にいらっしゃるお客様も数多く…この企画を。

  先ずは 建物を。

   これ美術館?

  銀色に輝く モニュメントか?

   入場口は 写真の中央 白いシャツ、リュックの人の黒い割れ目…

 

 

 これがフロアー全体

 

  新しいから 気持ちがいいですね。

  ところで…切符を購入すると 係員から 

 「本日の展示 浮世絵の一部はレプリカですのでご了承ください」と。

   … えっ、残念!

 

  それで 今日は「常設展」のみなのか。 

  作品については 撮影は構いませんとのこと。

   まぁ、ブログ用に 撮っておきましょう。

  という訳で 館内を。

  まぁ、騒がしいこと~ ここは 世界中から訪れるだけあって

   中国語、韓国語、英語・・・・まさに人種のるつぼ?

 

  こんなコーナーも

   浮世絵の 摺り上がるまでを

  

  元の「版木」を1枚 1枚 絵の具を塗り 和紙に摺りこむ 過程を追っていく。

  大変な作業ですね。

   そこから 生まれてくる 名作の数々… 本物でないのが悔しいなぁ~  

     

   武州玉川      山下白雨    神奈川沖浪浦    凱風快晴

 

  こちらは   「北斎漫画」

  先日の ダヴィンチやミケランジェロと同じように 北斎も観察力は凄し!

  これを 人物の表情や 動物  あらゆる角度から見つめ 遺している。

 

 これ ぜ~んぶページ捲っていたら 結構面白い  

 

 「肉筆画」もありました

  

 その他 「錦絵」「摺物」 

 さらには 地元「墨田」に北斎が住んでいた…当時の 街並みや

 「墨田」を描いた場所などの展示なども。

 

  日本で代表する浮世絵師であるとともに 世界で最も名を知られている日本人は

  葛飾北斎  だそうですよ。

   また 彼は90歳まで 絵筆を取り続けていた

  館内に こんなものも  大層、リアルに造られていて、大勢の人が眺めていました。

   

 

 北斎亡き後、その名は ヨーロッパに広がっていきます。

  その斬新な絵は、 ゴッホ ゴーギャン モネ ドガにらの印象派の画家たちは驚き  

  19世紀にヨーロッパを席巻した「ジャポニズム」に与えた影響は多大なものでした。

 

   私が知っている この絵 ボストン美術館で見た。

    このボストン美術館は 日本の美術館よりも「浮世絵」の収集量は多く、逆に日本で浮世絵の

  展覧会をするほどです。

  その中でも 特に この「ジャポーネーズ」 モネの作品

   この絵を見たとき びっくりでした。

    2メートルは あるのではないでしょうか 迫力満点

        

 

  とにかく 北斎を語れば 紙面はいくらあっても尽きない… 

  生涯 雅号だって 何回も変えているし、引っ越しはもう「おたく」級。

    

   最近 見つかった 北斎の自画像

        柳の下でくつろぐ北斎

        

     これは ひょうきんな北斎    

   先ほどの人形 なるほど 似てますね。

    

 ただ 絵を見るだけでなく…楽しんでもらおう~そんな 気持ち 十分に体感した

 北斎美術館でした。

 

   明日はいよいよ 最後の お話 第7話をお楽しみに。

 

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東京美術館巡り 第5話

2017-07-01 | 日記・エッセイ・コラム

 午後の陽ざしは強い。

 人の流れもせわしなく途切れることのない ここ東京。

 有楽町界隈も川の流れのように…人が流れる。

       

 帝国劇場のあるビルの9階へエレベーターで上がる。

 出光美術館係員のしっかりと教育された 誘導、礼儀作法

 応対の見事なこと…このおもてなしの心 こそ この美術館の素晴らしさだ。

       

 うす暗く、落ち着いた照明 しっとりとした雰囲気の別世界が

 これから 鑑賞する名品を際立たせる 効果にも…

  この美術館へも 毎回の上京の折には欠かさず足を向ける

  素敵な場所なのだ。 そして いつも感動の企画なのだ。

 「長谷川等伯と雪舟 水墨の風」展へ。

   

 雪舟と言えば、かの地まで行き、本場の水墨画を学び、日本に大きな

 影響を与えた本人だ。

 一方、長谷川等伯は、水墨画を日本人の感性にかなった表現にまで高めた。

 この二人を中心に 中国の絵画の名品を交えての 展示なのだ。

 等伯については、先年、直木賞を受賞した

  安部龍太郎の「等伯」を読み   感動した。    

 画業について窓が大きく開き、さらに 興味を拡げ「若冲」「永徳」へと

     

 本を重ねる時間が多くなり、こうした機会の理解に大いに役立った。

 

 先ずは会場は「雪舟」から 

  水墨と言えば 先ずは 南宗時代の「牧谿」を挙げねば。

  「平沙落雁図」

 

  そして 「雪舟」「破墨山水図」  室町時代 

 

    雪舟 「四季花鳥図屏風」

 

 

  第2章では 「等伯」

  ここ展示には、先ほどの「牧谿」「能阿弥」「山田道安」「狩野探幽」が並ぶ。

 

  等伯 「松に鴉・柳に白鷺図屏風」(部分)

 

  等伯「竹鶴図屏風」

 

 

  以前、「等伯」の読後感の折にも アップしたんですが 

 

  長谷川等伯と言えば 真っ先に この絵を。  この企画にも相応しいのではと…

  あえて ここで もう一度  アップして 等伯の凄さを感じていきたい。

  

   国立博物館にある国宝「松林図屏風」

   

       

 (左隻)

  (右隻)

 

 等伯には 肖像画の名品が残っています。

 この「利休居士」 利休の肖像画では最も有名な1枚です。

  豊臣政権下の実力者であった利休  等伯の理解者でもあったと。

        (京都市 不審庵所蔵)

  さらに 面白い話題で 利休は 世界的にも有名な方

  その証拠が 意外なとこで…切手になっているんですよ。

 この肖像画が原本? (私の意見ですがね)   

 上(ロシア)下(ルーマニア)  

  西洋と東洋を結んだ文化   切っても 切れない???

 

 3章では  室町水墨の広がり

  土岐富景 「白鷹図」

 墨の使い方 鷹の姿が くっきりと表現されて…好きな絵ですね。

  毎度思うに…「いいものを見、触れ 味わう」と 心地よく疲れる。

  「忙中閑あり」  

 出口を出て ミュージアムショップを覗き、 9階の窓から望む景色

 日比谷公園 皇居 武道館 ビル群…

 

 都会は忙しく動いている   その中で 「静けさ」は 貴重品だ。

  老人?(いや まっこと老人です)には さすが 足に来ている。

 都会は 人ごみに酔い、向かってくる人を避け、乗り換えに迷い

 連絡通路を探し、長い長い階段、エスカレーターと 

 やっぱり 足腰 鍛えていないと これからは「しんどい」なぁ~

  さて、次の話は また 明日  第6話を。

  

 

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。