黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
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ドイツ・オーストリア紀行を読む 

2013-01-21 | 日記・エッセイ・コラム

今日は薄曇りから雨、動きが鈍る。

本棚から1冊の本を取り出す。

「馬車よ、ゆっくり走れ」

日本の代表的画家、東山魁夷さんのもの。

もう何回目かのページ捲りだ。

昨日の展覧会に触発されて・・・

私の好きな画家の一人「東山魁夷」

絵はもちちろんですが、文章を書く、ペンの力も凄い。

ドイツとオーストリアを旅した500ページの紀行文です。

彼の、画集を傍に置きながら、ページをめくっていった。

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画集の中の1枚の絵

「晩鐘」 西ドイツ フライブルグの大寺院の塔

ドイツゴシック建築の最大の傑作と言われる大聖堂だ。

高さは116m、錐形の尖塔屋根は石を透かし彫りにした美しいもの。

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絵と文章がうまく重なり・・・イメージが広がる。

挿絵とは違う、絵画の1枚を解説してくれるような、雰囲気に。

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これも大聖堂だ。

ハンベルグのドーム

ドイツ中世のもっとも立派な建築だとか。

東山さんの絵の構図では、珍しいアングルです。

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緑のハイデルベルグ

こんな詩が・・・

「アルト・ハイデルベルグよ 美しき町 栄光に満てる町

ネッカーの岸 ラインの河辺にも 汝に優る町はあらじ 」

 

 

詩の文句に重なるような・・・風景です。

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「霧の町」

この本の始まりは、ドイツ の「リューベック」からです。

この町は、トーマス・マンの生まれた町。

東山魁夷が、この町のホテルに泊り、直ぐ前に見える

ホルシュテン門の前。 絵の右側上。

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確かな観察眼、流麗な文章を追いかけ、さらに、そこでのスケッチや

絵を画集からピックアップしながら時間を忘れて・・・

気が付いたら・・・外は薄暗く、時計の針が午後4時を過ぎていた。

こんな立体的な読書もなかなか味があるもんだ。

絵のタイトルだけでは、どこの場所だが判らないので、巻末の解説を探す。

少々、大変だったが・・「文章」と「絵」が、さらに面白い味付けをしてくれ

ページがどんどん進んでいき、

バーチャルで、ドイツ・オーストリア旅行の気分を満喫できた?

こんな時間の過ごし方も、、また、楽し!


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