黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

シャガール展に

2013-11-28 | 日記・エッセイ・コラム

冷たい雨が降る朝の出発になりました。

愛と幻想の色彩画家 「マイク・シャガール展」に大分へ向けて出発。

公民館講座「「美術館・博物館めぐり」も今年は2回目

春には「草間彌生」展に同じ大分市美術館へ。

その日もやっぱり雨。 いや、豪雨でした。

今日の参加者は20名足らず。 意外でしたね。

「シャガール」をしても この人数? 

最初のトイレ休憩は、「豊前おこしかけ」で。

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今、大流行の道の駅です。

バスは中津市街に入る頃 、太陽が顔を出し街路樹の紅葉に朝の陽射しが

雨の滴で輝いています。

また、夜半からの強風のためかアスファルトの道路は落ち葉の姿もありません。

暫く走り、宇佐道路へ、八幡宮を遠くに見て宇佐別府道路に、そして左に別府湾

が飛び込んで来ました。

いいですね、遠くから見ても、湯煙はほのぼのとしてきます。

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そして昼食の場所「レンブラントホテル」へ。

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今回の企画者、「シャガール」展に合わせて、17世紀のオランダの画家

「レンブラント」を・・・と気を使ったのかしら?

 (担当者に聞いたら・・・全然、言われてみて・・・だった。)

ちょっと、ハプニングが・・・12月にここ大分で「大相撲大分場所」が。

九州場所で優勝した「横綱日馬富士関」の油絵がこのホテルに飾ってあったのです。

エスカレーターで2階に。

ありましたよ。 この絵、将に「はるま富士」

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見事な描きっぷりです!

サインもはっきりと・・・・(誰かさん曰く、これ 本当に横綱が描いたの?・・・だって。)

いや、本当ですよ。

これ。015

この作品、平成24年11月20日となってます。

ちょうど、1年前。

ゲンがいいですね・・・優勝した九州で、そして大分場所。

これからも、「白鳳」と並んで、小粒ながら大横綱にと。

そして、お昼のテーブルに着きました。

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本日のランチメニューは 「富貴野 霜月 いろいろ膳」 1575円

凄いネーミング・・・霜月  11月だよ。

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いろいろ膳の通り・・・こんなにいろいろ。

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小鉢7 (牛蒡、蓮根、さつまいも、茸類、烏賊漬..・・・)

お刺身、茶碗蒸し、お味噌汁(八丁味噌だった)、ご飯は(白飯か十穀米を選べる)

香の物

お刺身は

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烏賊、鯛、カンパチ、鯵・・・だったかな?  山葵も摺ってましたよ。

プリプリで美味しかった。・・・・ここで、泡系欲しかったのですが・・・

男性群4人だったので・・遠慮しました。

さらに、選べる1品 から 「特選牛 和風ステーキ」が。

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 いや、満腹で・・・私、ご飯 お代わりしました。 ご馳走様。

これ美術館めぐり?

いや、これからが 長いのです・・・お付き合いください。

食後、バスは大分市美術館へ。

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入場前に記念撮影を。

(私、写されましたので 画像ありません)

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入場前に「シャガール」についての映画(5分)を。

今回、私、勝手にこの「シャガール展」の為の 解説レジメをつくり

皆さんにお配りしました。 自作編集ですが。

A-4 5枚で、内カラーページを1枚に。

(折角、こんな世紀の画家の作品に出会うのですから少し勉強してた方が

と、お節介をしてしまいました。)

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喜んでくれたのか?どうかは・・・・まぁ、いいか。 勝手連のやったことですもの。

さて、入場し、作品をたっぷり堪能して参りました。 というより、この作品数の多さに

いつになく大変疲れました。

今回の作品は、すべて「ストーリー」性のあるものばかりですから。

「ダフニスとクロエ」「アラビアンナイトの四つの物語」「サーカス」「聖書」

色の魔術師の華麗な作品を画面でご覧ください。

数が多いので、今回は 作品の解説は省きます。

タイトルだけで流していきます。 少し お付き合いください。

今回の目玉 油絵が2点あり そのひとつ。

「エッフェル塔と新婚の二人」 ベネッセホールディング 油彩)

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「ダフニスとクロエ」 牧場の春

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「ダフニスとクロエ」 全42点 リトグラフ

エーゲ海に浮かぶレスポス島を舞台にした少年と少女の牧歌的な恋の話。

色彩画家シャガールの真骨頂が発揮された最高傑作と言われる。

「扉絵」

Photo

 「フィレータスの果樹園」

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「ニンフたちの洞窟」

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[牧場の朝」

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アラビアンナイト 全12点

千夜一夜物語の別名で親しまれている中世イスラム世界の説話集から4つの

話を取り上げたシャガール初めて手がけた多色刷りのリトグラフ。

「アラビアンナイトからの4つの物語」 

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「オデッセイ」 全 43点 リトグラフ 

古代ギリシャの詩人 ホメーロスの作とされる長編叙事詩の挿絵。

戦いに勝利した英雄オデセウスが凱旋の途中、10年にわたって漂流の旅を

強いられ、ついに帰り着いて妻と再会する冒険譚。

 「ナウシカの前のオデッセウス」

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「サーカス」 は全 38点 リトグラフで。

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「バイブル(聖書)」 は全 105点のエッチングが。

エリコの街を目の前にするヨシア

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いや~・・・・どこまでもご覧いただきたいのですが・・・この辺で。

とにかく、素晴らしいの一言でした。

そして会場にシャガールの言葉が いくつか。

「人生でも芸術でも、われわれの恥じらうことなく愛という言葉を口にすれば、

全て変わり得るのです。 この愛という言葉はたしかにロマンチックな響きに

包まれてていますが、さしあたってこれにかわる言葉は見当たりません。

真の芸術は愛あるのみです。  (1958年 シカゴ大学での講演の中で)

今回の絵を鑑賞していて・・・その意味を 痛く感じ取ることが出来ました。

さらに、こんな 芸術的な表現の一言も。

「詩化することなく 詩的に。

神秘主義なしに 神秘的に そこには解剖学もなく 遠近法もない。

私は 具体的であるために 十分に知的ではない 形象はレアリスム的

性格を持たない 要素によって殺されている

パレットは また空とは別のところに存在する空の一要素となりうるだろう

翼は、空あるいは火でできている 一個のものが真実と同一性を獲得する

 ためには 他のものに対して暗示的であることが必要だ。」

 わかるかなぁ~難しいよ、私には ・・・・・

やっぱり真の芸術家だけにしか分からんだろうね。

疲れたぁ~・・・・

館内から こんな ショットも。 これも美術館ならではですよ。

窓が 額になって 外の景色を。

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この樹木の分かれているのを、建物にも 応用した。

二つの分かれた展示室

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企画展室とは反対の方向にある 常設展示室

これって、絵になっているでしょう・・・・感じません。

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 常設館に足を運び・・・そして 展望台から

スカッとするこの眺め・・・・

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さらに 庭へ出て

芝生を踏んで 

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遠く、 由布岳 鶴見岳 高崎山が・・・・これは素晴らしい!

澄み切った空気が美味しい・・・館内の感動と疲れが、この冷えた外気と

遠望の素晴らしさで一気に疲れが吹っ飛んだ・・・・。

傍にいた ご老人に 少し話を。

「毎朝、下からこの高台の美術館の庭まで散歩しているんですよ

 この壮大な眺めは、毎日変化します、それがとっても楽しみなんです」と。

「そうですね・・・何よりの健康法ですね・・・いつまでも続けてください。」

どんな健康法よりも、きっと、自然の動きを身体で感じる瞬間を享受できる。

幸せな方だなぁ~と。 

いよいよバスはまた来た道を。

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最後のトイレ休憩は

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ここからの眺めの最高です。

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名勝 高崎山から別府湾と天下の温泉群 別府市内を。

風は強いし、おまけにちらちらと雪が舞ってきました・・・・ちょとだけでしたが。

寒むっ、 こんなときこそ、って、ソフトクリーム食べました。

美味い! この爺さん、旅に出ると、必ず 1回は ソフト食べるのが習慣なの。

さぁ、最後だよ。 運転手さん、安全運転で 飛ばして帰りましょう・・・・・・。

予定通り バスは 終点 公民館前に到着。

 心地よい 疲れは 明日の元気になりますね。

「芸術の秋」を満喫した「なが~い1日」でした。

 ブログも長編 

 お読み頂いた皆様も お付き合いお疲れ様

 大変有難うございました。  

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