我が家の庭も、草はなし、木々の葉も選定され、それぞれの秋を迎えている。
庭の一部は隣の柿の木や、赤い実をつけている「ナナカマド」がちょうどよい
借景になっています。
そして、ちょっと足を運んで、墓地のまわりに大きな木があって、そこには
これも絵になる、そして生け花の材料にもなる「サンキライ」が
秋は、「赤」が楽しい季節でもある。
そう、赤い花と言えば、この花・・・「山茶花」ですね。
一世を風靡した歌謡曲でも同様の題が~福岡県大川出身の大川栄策さん
大ヒットの「さざんかの宿」
赤い花って、すぐに燃えて・・・そして寂しく散っていく~
冬の花の代名詞
そのサザンカ 日増しにつぼみ膨らませ、咲き始めています。
ほんの一瞬の華やかさ・・・だから
「散る」のが早い・・・ 恋の歌にピッタリ?
サザンカも散る時が きれい?
そう、パラパラ~と、 散って 重なり合って その姿が
またまた 豪勢な花と なって 散った花も鮮やかです
こんな 1句も
「山茶花の ひねもす 散りて 盛りかな」 石原舟月
「静かに落つる 山茶花の花」 長塚 節
「ふと咲けば 山茶花の散りはじめかな」 平井 照敏
咲いたかと見れば もう散り こぼれていく この花
ものの命の不思議を みる。
日常の ちょっとしたこんな変化も
庭を楽しむ こつかな?
小さな動きだけで 意外に 勉強できるんですよ~
赤いといえば 次に 「つばき」でしょ。
こちらは まだ 蕾状態です。
我が家には この「藪椿」のほか
「ロイスミナウト」という西洋椿、 可憐な薄ピンク色の「港の華」
こちらは もう少し 冬が深まり~春にかけて賑わいます。
枯れるといえば・・・この花? 「尾花」 (ススキ)も 最後のあがきを。
このススキ 西日にとっても映え すてきですね~
風にそよぎ、光の当たる角度で、思いもよらぬ色彩が
それは 橙色、真っ白、銀色にと 変化が楽しい・・・
でも やっぱり秋と言えば 「もみじ」
同じ赤でも、 これほど 多様な色彩変化で
楽しませてくれる花はない。
今 こんな色の我が家の「紅葉」です。
玄関へ続く 屋根の上までに枝が
一雨を 期待している それはなぜ?
白砂の庭に雨の日に 赤い紅葉の散り重なっていくのも
また 風情なのだ・・・
秋は 「鳥」たちにとっても、 うれしい季節です。
いや、うれしいというよりは、寒い冬支度のための 餌を確保する
忙しい季節なのだ・・・
この 小さな我が家の庭にも 季ごとに 小鳥が飛んでくる。
秋には 「ヒヨドリ」だ
狙うのは~
そうだ この可憐な花の「赤い実」・・・
この風景にピッタリの 1句が
かの有名な 尾崎紅葉に
「南天の実の ゆんらりゆらりと 鳥の立つ」
何よりも赤いこの実の色は 鳥たちを引き付ける色
その鳥たちによって、食べられた種が 運ばれ 子孫を残す
これってうまくいってるねぇ~
「花も 実もある 人生」ですよ、 花も。 ね。