久しぶりの「ひろしま美術館」
午後からの太陽はコンクリートの道路も鉄板状態?
いま温度計を持ち出して測れば・・・40度越えかも。
電車から降りて、美術館までのわずかな距離でも…もう汗だです。
園内の緑も風がないのか、暑そうです。
今日は、特別展
「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」
19世紀末、しなやかな曲線と淡い色使いでパリの人たちの話題をさらった。
「ジスモンダ」などのポスターが会場を彩る。
緻密に描き込んだ本の挿絵、宝石箱のような菓子箱。
華やかな花をあしらった香水瓶など、当時隆盛した多才ぶりだ!
デザイナーと画家の両面で才能を発揮した。
アルフォンス・ミュシャ 写真と自画像
アール・ヌーボーの芸術家としてパリで活躍したチェコ出身の
アルフォンヌ・ミュシャ(1860~1939)の特別展です。
入場券も素敵です。
書籍(装飾アルバム)より「花言葉」(部分)のデザインです。
中に入ると、夏の雲と緑の芝生、そよぐ樹
少し 気分がよくなりました。
リストを眺めると~彼が取り組んだ「仕事」の多彩さ~
「書籍」の表紙、挿絵。 ポストカード、カレンダー、プログラム
ポスター 装飾パネル、宣伝用看板、有価証券、郵便切手
装飾皿、花瓶、香水瓶、パウダーボックス、写真、素描、水彩画
油彩画 挿絵原画 と 展示総数は169点。
特に、出品では、「素描」の多いこと~40点にも。
まぁ、どれもこれもに手を出している・・・
まさにマルチな芸術家?
先ずは 珍しい彼の油彩画から・・・
友人の娘を描いた作品 「エリシュカ」
こんな仕事もしていました。
お菓子の会社(ビスケット缶のパッケージ)
とても丁寧な仕上げですよ。
細かい筆使い…。
他にも・・いろいろ 子どもも喜んで・・「お買い物かな?」
菓子箱のデザインも 中味によって変えているんですよ。
(ボルドー風味とか、シャンパン風味とかに。 芸が細かい…。
「パウダーボックス」
パリの女性が喜びそうな・・・可愛いデザイン
ルフェーブル=ウティール社
ビスケット缶のパッケージ
ブローチ 「アザミ」
装飾皿 「ビザンチン風の頭部」ブロンド エナメル塗装
装飾皿 「ビザンチン風の頭部」ブルネット エナメル塗装
書籍、雑誌の「表紙」「挿絵」の数も沢山・・・数が多くて割愛
彼の作品では、何と言っても 「ポスター」
出世作の演劇ポスター「ジスモンダ」は調和のとれた色彩と細かな
装飾。うねった髪などが特徴の「ミュシャ様式」で表現される。
この作品お前には人だかり・・・人列が重なり~
じっくりと眺める人、人、人
ポスター「黄道十二宮」 リトグラフ
ポスター「ジョブ」 リトグラフ
ポスター「椿姫
ポスター「ロレンザッチオ」
ポスター「サマリアの女」
ポスター「メディア」
ポスター「トスカ」
連作装飾パネル 「四季 春、夏、秋、冬 」
正面の看板にあった 「四季」 全体です。
個別に見ると~細かい筆使いが 分かりますね。
「春」
「夏」
「秋」
「冬」
「ジスモンダ」のポスターのモデルである舞台女優サラ・ベルナール
(フランス)は、その後もミュシャにポスター制作を依頼します。
<椿姫>のポスターに描かれたベルナールが纏う衣装もミュシャが
デザインしたもの。
プッチーニのオペラ「トスカ」のポスターアメリカ公演で使用。
公演では、椿をより愛の象徴としてわかりやすくするために
「白」ではなく「赤い」椿で描かれています。
「トスカ」舞台時の衣装 ベルナール
サラ・ベルナール (世界的に有名な女優)
写真
パネルに描かれたベルナール
ポスターのベルナール
舞台でのベルナール
如何でしたか・・・・
アルフォンス・ミュシャの世界~
多岐に渡るミュシャ芸術・・・なにか新しい世界に紛れ込んだ?
そんな不思議な世界でした。
次は、 「ひろしま美術館」 常設展示の作品を。