この数日、本に没頭する。
何も考えず、ひたすらページをめくる、めくる。
「活字」に飢えている?
そんな時間が欲しかったのだ・・・・。
お盆前後から、孫が帰っていくまで、「自分」の時間が不足。
そのことの「ストレス」か?
そんな時、ひたすらの時間を握りたいと。
久しぶりに「向田邦子」の本を棚から選ぶ。
何回読み直しても「素敵な人」だ・・・
ちょっと粋で、物事を見る目は素直に表現し、ずばっ!と。
小気味がいい・・・ちょっとばかり、なよっとした男は叶わない。
文章はいつも輝いている。キラキラと。
あの事故がなければ、彼女はどんな作家に。
でも、短い命を知っていたから? こんな輝いた作品
(全てがベストではないけれど・・・) が生まれたのかも。
庶民の生活を、その場で体感できるリアルさ。
懐かしさを、これほどうまく活字に載せて読者をワクワクさせる。
この筆力にいつも参ってしまう・・・。
「活字」を追いかけ、理解し、納得し、楽しみむ。
読み終わっての充実感をいつも味わい続けることの出来る
「ひとり」・・・それが、向田邦子だ。
それにしても、惜しい人だ。
あれから何年経過したのだろう・・・・。
30年以上・・・・いやぁ~、将に、光陰矢のごとしか。
時間は経過するが、「活字」は、当時の香りを残して
息づいている。