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建築物衛生行政概論「40」エアゾル粒子

2014年06月05日 | 建築物環境衛生管理技術 午前
■エアゾル粒子の相当系

・顕微鏡で見ながら、粒子を挟む一定方向の2本の平行線の間隔を測り

統計的に処理して粒系とする。

液体のエアゾル粒子は球形をしている。

固体の場合は、一般的に複雑な形をしている。

その粒子の直径を「相当系」という。


【相当形の種類】←覚える。

・幾何相当系・・・定方向径・円等面径

・物理相当系・・・空気力学径・ストークス径・光散乱径・電気移動度径


エアゾル粒子の粒径・・・0.001~100μm

・ウィルスの粒径     0.03~0.5μm ←これが一番小さい。

・バクテリアの粒径    0.3~30μm

・胞子          10~40μm

・セメントダスト     3~100μm

・住宅内錐積じん(机上) 10μm



■空気の性質

・室内空気は、窒素・酸素・水蒸気等のガス状成分と粒子状物質の混合物である

・大気中のエアゾル粒子はの質量分布は、二山型分布を呈していることが多い

・空気を構成する分子は、ランダムな運動をしている

・ミストは、液体粒子が分散しているエアゾルである




■遊離粒子の動力学的性質

・抵抗係数は、ストークス域ではレイノルズ数に反比例する

・電気移動度は、電界中の電荷をもつ粒子の移動速度を電界強度で

除した値である

・電界中の電荷を持った球形粒子の移動速度は、粒径に反比例する

・粒状粒子の拡散係数は、粒径に反比例する

・沈着速度は、単位時間当たりの沈着量を気中濃度で除した値である

・球形粒子の重力による終末沈降速度は、粒径の二乗に比例する

・球形粒子が気体から受ける抵抗力は、粒子の流体に対する相対速度の

2乗に比例する。

・ミストは、液体粒子が分散しているエアゾルである

・遊離粒子の流体抵抗は、ストークス域ではレイノルズ数に反比例する




※終末沈降速度とは?

球形粒子に、流体抵抗力と重力が作用する場合、定常状態では

最終的に一定速度で沈降するようになる。この速度を「終末沈降速度」といいます。


※ブラウン運動

エアゾル粒子は、ランダムな運動をしている気体分子の衝突により

不規則な運動をする。これを「ブラウン運動」という。

ブラウン運動により、粒子は拡散する。

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