徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

ガソリン税が役人の遊興費だって!!

2008-02-01 18:00:00 | 寸評

そんな馬鹿な話ってありますか。
それがあるらしい。いや、あるんですって・・・。
だから、ふざけた話です。
巨大な道路利権の闇の底で、がさごそと強欲にうごめく不逞の一族・・・。

ガソリン税などの、暫定税率の期限を延長しようとする「つなぎ法案」が、一転撤回され、与野党の全面対決は土壇場でひとまず回避された。
まあ、ここは素直にこれでよかったという思いがする。
これで、民主党が目指した、期限切れによるガソリンの値下げは実現しない見通しとなった。
民主党は、値下げを突破口に、衆議院解散を目指していたが、戦略の見直しを迫られることになった。

世論の8割までが、暫定税率は廃止すべきだと答え、維持すべきはわずか2割だった。
これを、あの三分の二の数の横暴の「奇策」でまた強行裁決していたら、国会は大混乱になっていただろう。

ここで、仕切り直しである。
暫定税率のことは、単にガソリンの値段を上げるとか下げるとかの話ではなく、この裏には、10年間で59兆円もの巨額の金を投入するという、政府の道路整備計画がある。
こうした問題を、これまで一体どれだけ議論したと言うのだろうか。
まだ、議論のスタートに立ったにすぎない。
衆参ねじれ時代の、合意のためのルールをもっともっと探っていかなければ・・・。

道路、道路と言うけれど、整備されていく道路が本当に必要かどうかだって極めて怪しい。
59兆円もかけて、総延長2900キロの高速道路や国道を建設すると言ったって、これも道路族の道路だ。
東京から1500キロ離れた、沖縄の那覇までの道路を2本建設するようなものだ。
この中には、久間道路、額賀高速、二階バイパス、青木トンネルなど、、地元支持者たちが自民党政治家の名前で呼ぶ「政治道路」がいっぱいあり、どれもこれも利権まみれではないか。

道路特定財源の2割は、道路整備以外に使われていると言われる。
これにも、自民党の政治家が群がっている。
道路整備に充てられるとされる税金でさえもが、いい加減に使われているのだ。
役人の住む住宅や、卓球のラケット、碁石、将棋盤、サッカ-、フットサル、ソフトボ-ルの道具一式から、ゲ-トボ-ルの球にいたるまで、“遊興費”に消えていると言う。
これらを、道路事業に必要な経費だと、誰が思いますか。
役人の宿舎は3DKで、東京世田ヶ谷 あたりで家賃3000円前後だと言う。
普通の賃貸で、10万円はする地域です。
役人たちは、乗用車も多く購入していて、全国に1000台近くあるそうだ。
その多くは、300万円以上もするハイブリッドだと言うが、そんな高級車で誰が工事現場へ行くのかな。
出先機関が、本省から来た幹部を送迎するため、使用されているとしか考えられない。

道路財源と称された、まことにあきれた「ムダ使い」は、民主党の浅尾慶一郎氏の告発でも明らかである。
自民党は、これまでも道路改革の美名のもとで、道路公団民営化の偽りに始まって、幾度も国民を裏切ってきた。
地方在住者は、ほんの一部の人を除いて、道路など望まないと言っている。
地方は、確かに過疎の窮状は身にしみているが、決して新しい道路や新幹線を望んでいるのではないと言っているのだ。
それこそ、逆にさらに過疎が加速されることを知っている。
本来ならば、道路整備で便利になるのを夢見ていたのに、道路が出来ると工場や商店が閉鎖、閉店に追い込まれてローカル線の赤字もかさむ一方なのだ。
新しい道路が出来ても、それはその土地を素通りして行くにすぎず、それこそ地元のためではなく、都市側が便利になることであって、地元にはほとんど利益は還元されない構造が作り出されていくと、嘆きひとしおである。
地元には、金は落ちない。
あくまでも、通過点に過ぎないのだ。
民主党の菅直人氏は現地視察に行って、或る道路は、車が1時間に10台しか走っていないと指摘している。
そんな道路が必要なのか。作れば、莫大な維持費だってかかる。

地元政治家(?)は、「せめても、高速道路を他県並みに」とか、「地方を見捨てるのか」と言って、しきりに中央に訴えるが、その言葉の裏に、悲惨な結果が待っていることを理解しているのかと言いたい。

国交省所管の財団法人に「道路保全技術センタ-」という、ガソリン税に巣食う天下り財団なるものがあって、ドライバ-から吸い上げたガソリン税で天下り役人を大量に養っている。
ここには、国交省の元幹部がズラリと名を連ねており、全職員190人のうち50人迄もが国交省OBという、絵に描いたような見事な天下り財団だ。
全国の道路の舗装工事や植木、水銀灯の設置などの工事に伴う、過去3年間の受注総額は、約75億円にもなるそうだ。
ガソリン税の75億円もが注ぎ込まれながら、実際には、この巨額の資金は複雑なシステムで管理され、ごく限られた一部の幹部しか自由に使うことは出来ない。
こんな財団のトップの理事長も、年間2000万円もの高額の報酬を受けているのに、「そのへんの社長より、はるかに少ない」と言い放ちつつ、ガソリン税を食い散らしている。

よくもまあ、ぬけぬけと言いますよねえ。
役人の意識を疑いたい。
国交省よ、どうして道路だけが特定財源ではなく、一般財源ではいけないのか。

物価は日に日に上がってゆく。
暮らしにくい世の中に誰がしたのか。
かたや、国民の血税を、湯水のように遊興や娯楽に使っている役人たちがいる。
目に余る税金のムダ使い、日本、こんなことでいいのか。