バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ドコサヘキサエン酸(DHA)の機能研究

2007年02月28日 | 創薬 生化学 薬理学
湘南予防医科学研究所 所長・矢澤 一良
n-3系およびn-6系の二つの大きな系統の高度不飽和脂肪酸のグループの摂取量の相違が、脳・心臓・血栓性疾患の罹患率に大きな影響を持つことが、近年、疫学的および栄養学的研究の成果により漸次明らかとなり、これらの疾患の予防・治療の観点からDHAなどの海産性高度不飽和脂肪酸が注目を浴びるようになった。
日本食品機能研究会>>学術報告

PPARs阻害による大腸癌細胞でのアノイキス誘発と浸潤転移抑制への応用

2007年02月28日 | 創薬 生化学 薬理学
脂肪細胞の分化誘導因子として研究されてきたPPARγ(Peroxisome Proliferator-Activated Receptor gamma)は脂肪細胞および腸管に発現が認められているが,近年ほとんどすべての癌において多量に発現していることが報告されており,PPARγが癌に対し何らかの作用を有することが示唆されている.これまでPPARγの活性化が抗炎症作用・発癌抑制作用を示すことを報告してきたが,抑制した場合の作用は明らかにされていない.PPARγ阻害薬は培養癌細胞において接着・増殖・転移能を減少させ,アノイキスをきたした.アノイキス(anoikis)とは足場を確保できない細胞がアポトーシスを起こす現象である. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/128.231


「ミルク進化論」確認 英チーム、突然変異で耐性獲得

2007年02月28日 | NEWSクリッピング
 牛乳を大量に飲んでもおなかの調子を崩さない乳糖耐性の持ち主は欧州北部に圧倒的に多いことが分かっているが、英独両国の研究チームは26日、7000~8000年前の欧州人には耐性がなく、進化の過程の突然変異により、耐性を獲得したことをDNA分析で突き止めたとする研究結果を明らかにした。論文は米科学アカデミー紀要に発表される。 FujiSankei Business i. 2007/2/28

葉酸修飾ナノ粒子と癌ターゲティング遺伝子治療への応用

2007年02月28日 | 創薬 生化学 薬理学
Folate-modified Nanoparticles and their Application to Tumor-targeting Gene Therapy
米谷芳枝(星薬科大学 医薬品化学研究所 創剤構築研究室 教授)
 薬物治療では,薬物の有効性を高め副作用の軽減のために,目的とする組織や細胞への薬物送達技術が必要となる。ナノ粒子製剤は,表面加工しやすいことからターゲティング製剤として脚光をあびており,抗癌薬や抗真菌薬のリポソーム製剤がようやく2006年,日本でも発売許可された。本稿では,ナノ粒子の製造法など技術的な視点を中心に,葉酸修飾ナノ粒子ベクターによる癌ターゲティング遺伝子治療への応用例を紹介する。月刊バイオインダストリー2007 > 2007年3月号

【目次】
1. はじめに
2. 葉酸受容体の発現癌細胞
3. ナノ粒子調整法
4. 葉酸修飾ナノ粒子ベクターの処方
5. 葉酸修飾ナノ粒子のDNAおよび細胞との相互作用
6. 葉酸修飾ナノ粒子ベクターによる選択的な遺伝子発現の検証
7. ナノ粒子とDNAの複合体調製法
8. 治療への展開
9. 今後の展開
10. おわりに

次世代型DDS製剤としてのリポソームの可能性

2007年02月28日 | 創薬 生化学 薬理学
Potency of Liposomes as Drug Delivery System(DDS)Carriers in the New Generation
鈴木亮(帝京大学 薬学部 生物薬剤学教室 助手)
滝澤知子(帝京大学 薬学部 生物薬剤学教室 助手)
宇都口直樹(帝京大学 薬学部 生物薬剤学教室 助教授)
丸山一雄(帝京大学 薬学部 生物薬剤学教室 教授)

 リポソームは有用なドラッグデリバリーシステム(DDS)製剤として臨床応用されている。近年では,目的組織・細胞へのターゲティング機能を付与するリガンドや抗体により修飾したアクティブターゲティング型リポソームが次世代型DDS製剤として注目されている。これまでに筆者らは,アクティブターゲティング型リポソームを用いたがん細胞への薬物送達や樹状細胞への抗原送達技術を開発した。そこで本稿では,本リポソームのDDS製剤としての可能性について論ずる。月刊バイオインダストリー2007 > 2007年3月号
【目次】
1. はじめに
2. アクティブターゲティング型リポソームの設計
3. ターゲット分子の選択
4. 抗体・リガンドの選択と入手
5. 抗体修飾リポソーム(イムノリポソーム)によるアクティブターゲティング
6. リガンド修飾リポソームによるアクティブターゲティング
7. 抗原デリバリーツールとしてのイムノリポソームの応用
8. 今後の展望

ポリ乳酸系ポリマーのDDSへの応用

2007年02月28日 | 医療 医薬 健康
Application of Polylactide and Its Copolymers for Drug Delivery System
大矢裕一(関西大学 工学部 応用化学科 助教授)
月刊バイオインダストリー2007 > 2007年3月号
 生分解性の合成ポリマーであるポリ乳酸および乳酸と類似の脂肪族ポリエステル類を主な構成成分とする共重合体を用いてDDSを目指した研究の最近の報告例を,主として剤形の観点から分類し,その特徴を概説する。特に近年では,ポリ乳酸系ポリマーと他のポリマー(主として親水性ポリマー)との複合化による機能付与が盛んに研究されており,本稿でもそうしたアプローチを中心に紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. リュープリン
3. 微粒子型DDS
3.1 微粒子タイプの分類
3.2 マイクロスフェア,ナノスフェア
3.3 ポリマーミセル,ナノゲル
4. ゲルおよび固体マトリックス
4.1 物理架橋ゲル
4.2 その他の形態 
5. おわりに

遺伝子診断チップ

2007年02月28日 | 創薬 生化学 薬理学
Microfluidic Devices for Genetic Analysis
加地範匡(名古屋大学 大学院工学研究科 助手)
馬場嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)
 従来の化学・生化学分析法をマイクロスケールのチャネル内で実現するμTASは,オミクス研究の進展に貢献する基幹技術として期待されており,医療診断や環境分析といった様々な分野への応用研究が精力的に進められている。本稿では,ヒトゲノム計画に端を発するゲノム解析のために開発されたμTAS,特にマイクロチップ電気泳動を分析原理として利用した遺伝子診断チップについて紹介する。 月刊バイオインダストリー2007 > 2007年2月号
【目次】
1. はじめに
2. ハプロタイプ解析
3. SNPs(一塩基多型)解析
4. 挿入・欠失多型解析
5. 完全集積化型マイクロチップ
6. おわりに

植物ポリフェノール含有素材の開発―その機能性と安全性―

2007年02月28日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
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 情報」そして「安全性や生理機能試験の実施度合い」までを、専門家が解説。
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 が一目でわかる付録(7ページ)つき!

薬用食品の開発―薬用・有用植物の機能性食品素材への応用―

2007年02月28日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
価格:68,250円(本体65,000円+税5%)(3月1日発売予定)
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 や利用に重要な,薬用・有用植物の正確な研究情報を薬学の視点から解説!
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GABA BP ポリペプチドおよびポリヌクレオチド

2007年02月28日 | 植物&農業
出願番号 : 特許出願平10-325690 出願日 : 1998年11月16日
公開番号 : 特許公開平11-253182 公開日 : 1999年9月21日
出願人 : スミスクライン ビーチャム パブリック リミテッド カンパニー 外1名 発明者 : メラニー スタマース 外1名

発明の名称 : GABA BP ポリペプチドおよびポリヌクレオチド

【課題】 GABA BPポリペプチドおよびポリヌクレオチドを提供する。
【解決手段】 配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含んでなるGABA BPポリペプチド、および配列番号1のヌクレオチド配列に対して少なくとも70%の同一性を有するヌクレオチド配列を含んでなるGABA BPポリヌクレオチド。
【効果】 GABA BPポリペプチドおよびポリヌクレオチドは感染症、疼痛、癌、糖尿病、肥満症、拒食症、過食症、喘息、パーキンソン病、急性心不全、低血圧、高血圧、尿閉、骨粗しょう症、狭心症、心筋梗塞、卒中、潰瘍、アレルギー、良性前立腺肥大、片頭痛、嘔吐、精神・神経障害および運動異常を含む機能障害または疾病の治療と、このような疾病の診断アッセイに有用である。