バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

富士経済、DNAチップ・再生医療など国内のバイオビジネス市場調査調査結果を発表

2007年02月27日 | NEWSクリッピング
DNAチップ、再生医療など国内のバイオビジネス市場調査を実施
-バイオ医薬市場は2016年に7,600億円超へ(06年比 176%)-

 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03-3664-5811)は、研究支援分野のDNAチップ、医療分野の抗体医薬、再生医療、テーラーメイド医療などを中心に期待される国内のバイオビジネス市場の試薬・機器、医療などの28分野と受託サービス7分野について調査を行った。このほど、その結果を報告書「2007 バイオビジネス市場」にまとめた。日経ネット2007-02-27

バクテリアでデータ保存、慶大研究グループが開発

2007年02月27日 | NEWSクリッピング
12時32分
慶應義塾大学 先端生命研究所と同大 湘南藤沢キャンパス(SFC)らの研究グループは,バクテリアなどの細菌類を,データの長期記録媒体として利用する新技術の開発に成功したと発表した。A,T,G,Cの4文字からなるDNAの配列で構成された遺伝情報を記録するゲノムに,人工的なDNA配列を挿入してデータを保存する。細菌は格段に小さく,世代を経て遺伝情報を遺していくため,CD-ROM,フラッシュ・メモリ,ハード・ディスクといった電子/磁気メディアに比べ,著しく小型で大容量,かつ長期にわたって保存可能な媒体を作り得る。ただし,細菌を利用した記録媒体の研究では従来,世代を経るごとにDNA配列が徐々に変化してしまうことが障壁となっていた。今回,この課題を解決する可能性を示したとする。日経BPネット2007年2月26日

ヒストンシャペロンTAF-Iβの構造と機能の関連性

2007年02月27日 | NEWSクリッピング
 Relationship between the structure of SET/TAF-Iβ/INHAT and its histone chaperone activity

-染色体を構成する基本単位であるヌクレオソーム構造変換に関与する蛋白質ヒストンシャペロンTAF-Iβの構造解析と、点変異体を用いた機能解析から、この蛋白質がどのようにDNAや他の蛋白質に作用するかを知る手がかりを得た-

国立大学法人 東京大学
独立行政法人 産業技術総合研究所

 DNAは核の中で単独に存在している訳ではなく、通常ヒストンと呼ばれる蛋白質に巻きついており、必要な時以外はむやみにその遺伝情報が読まれないようになっている。この構造をヌクレオソーム構造という。逆にDNA上にある遺伝情報が必要になると、ヒストンからDNAをはがすようにいろいろな蛋白質がヌクレオソームに働きかける。このような蛋白質をヒストンシャペロンと呼んでいる。

 今回の論文では、ヒストンシャペロンの一種であるTAF-Iβの構造を明らかにし、どのようにこの蛋白質がDNAとヒストンに働きかけるのか、それを知る大きな手がかりを報告している。産業総合研究所 プレスリリース2007-02-27

◇東大と産総研、DNAに作用するヒストンシャペロンTAF-Iβの構造・機能の関連性を発表
  http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=153958&lindID=4


ディクチオグルコサミン系抗腫瘍剤

2007年02月27日 | 創薬 生化学 薬理学

公開番号 特開2007-39359 
公開日 平成19年2月15日

【課題】新規な抗腫瘍剤を提供する。

【解決手段】 一般式(I)

で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を抗腫瘍剤の有効成分とする。式中、R1は炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基又は炭素数2~10のアルキニル基を示し、R2は炭素数1~30のアルキル基、炭素数2~30のアルケニル基又は炭素数2~30のアルキニル基を示し、R3は炭素数1~10のアルキル基を示す。 特許公開明細書(全文Pdf) J-Store

【背景技術】抗癌剤はがん治療やがん患者延命のために臨床的に使用されてきたが、副作用などの問題を含め未解決の問題は少なくない。しかしながら、近年、抗癌剤による副作用を軽減する薬剤との併用や、複数の抗癌剤の組合せによる治療、有効な新規抗癌剤の登場などによって抗癌剤の有用性は再認識されている。したがって、今後も新規抗癌剤の開発は重要な課題といえる。ディクチオグルコサミンと呼ばれる化合物は、細胞性粘菌であるディクチオステリュウム ディスコイディウム(Dictyostdium discoideum)から単離された化合物である(非特許文献1参照)。しかしながら、この化合物が抗腫瘍活性を有することは知られていなかった。


微生物によるS-(+)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキサミドの遺伝子工学的製造方法

2007年02月27日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平4-198717 出願日 : 1992年7月24日
公開番号 : 特許公開平5-236993 公開日 : 1993年9月17日
出願人 : ロンザ リミテッド 発明者 : トーマス ツインマーマン 外3名

発明の名称 : 微生物によるS-(+)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキサミドの遺伝子工学的製造方法

【目的】S-(+)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキサミドを製造するための新規な遺伝子工学的方法を開示する。
【構成】まず、立体特異性加水分解酵素に関して暗号付けする新規なDNAを微生物から分離する。 次いでこのDNAを発現ベクター中に結合すると、微生物中で形質転換されるハイブリッドプラスミドが生じる。 この微生物は、ラセミ性R,S-(±)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキサミド中で、R-(-)-異性体をR-(-)-ジメチルシクロプロパンカルボン酸に生物変換することができ、その際、光学活性のS-(+)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキサミドが沈殿するので分離する。

高純度ラクトフェリシンの大量製造法

2007年02月27日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平3-150604 出願日 : 1991年6月21日
公開番号 : 特許公開平5-238948 公開日 : 1993年9月17日
出願人 : 森永乳業株式会社 発明者 : 冨田 守 外7名

発明の名称 : 高純度ラクトフェリシンの大量製造法

【目的】 広範囲の微生物に対して抗生物質とほぼ同等の抗菌作用を有するラクトフェリシンを少なくとも90%の純度で、かつ少なくともグラム単位の量で製造する方法を提供する。
【構成】 牛ラクトフェリンの酵素分解物であって、抗菌性ペプチド(ラクトフェリシン)を含有するペプチド混合物をブチル基を有するクロマトグラフ用担体または陽イオン交換クロマトグラフ用担体に吸着させ、この担体を洗浄し、抗菌性ペプチドを溶出し、溶出液を脱塩することを特徴とする高純度ラクトフェリシンの大量製造法。
【効果】 人および動物に有害な化学薬品(例えば有機溶媒等)を使用しないので、安全に大量の高純度ラクトフェリシンを製造することができ、複雑な装置等を使用せずに簡便に高純度のラクトフェリシンを製造することができ、更に所望の製造量に合わせて容易に規模を増減できる。

耐熱性ホタルルシフェラーゼの製造法

2007年02月27日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平4-131057 出願日 : 1992年5月22日
公開番号 : 特許公開平5-244942 公開日 : 1993年9月24日
出願人 : キッコーマン株式会社 発明者 : 梶山 直樹 外1名

発明の名称 : 耐熱性ホタルルシフェラーゼ、耐熱性ホタルルシフェラーゼ遺伝子、新規な組み換え体DNA、及び耐熱性ホタルルシフェラーゼの製造法

【構成】 野生型ホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列において、217位のアミノ酸、又はゲンジボタル若しくはヘイケボタルのルシフェラーゼの217位と同等位置のアミノ酸が疎水性アミノ酸に変異されていることを特徴とする耐熱性ホタルルシフェラーゼ、当該耐熱性ルシフェラーゼをコードする遺伝子、当該耐熱性ルシフェラーゼをコードする遺伝子を組み込んだベクター、及び当該ベクターを用いた耐熱性ホタルルシフェラーゼの製造方法。
【効果】 本発明耐熱性ホタルルシフェラーゼ遺伝子の発現により得られる耐熱性ホタルルシフェラーゼは、ATP等の微量検定等において極めて有用である。また本発明の耐熱性ホタルルシフェラーゼの製造方法により、効率よく上記ルシフェラーゼを得ることが可能であり、産業上極めて有用である。

十勝の産学官、肥満ペット向けにジャガイモ製サプリ開発

2007年02月27日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
 飼料メーカーのアース技研(音更町)や帯広畜産大など十勝地域の産学官は共同で、太りすぎの犬などペット向けサプリメント(栄養補助食品)を開発した。でんぷん抽出後のジャガイモ溶液の成分に中性脂肪低下などの作用があることを確認。同成分を活用し、来年度中にも、餌に混ぜるタイプの製品を発売する。十勝は国内最大のジャガイモ産地。成長するペット市場を狙い、資源の有効活用にもつなげる。日経ネット2007-02-27