湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ひだまり

2013年02月26日 | MTB
 ダメージの大きいランは控えて、疲労を抜きつつ、自転車で体力維持を期待。



 光を浴びつつ、海を眺めつつ、腰をおろして少しだけぼんやり。すごく良い時間。

 昨日のこと。

 『砂漠』『グラスホッパー』『アヒルと鴨のコインロッカー』と伊坂幸太郎の本を読み返してきて、お次はと『マリアビートル』を読みはじめたのだけれども、小説のなかに登場する狡猾で悪意の塊のような中学生にたいする嫌悪感が抑えきれず、図書館で借りている吉田修一の『横道世之介』にチェンジ。『マリアビートル』はすでに何度か読んでいる作品で、結構好きな作品。なのでこんなにも嫌な気持ちになるなんてまったく思っていなくて、自分の感情に驚く。

 『横道世之介』は映画を観る前に原作をと思って借りた。一度読んだ気もするのだけれども、記憶にはまったくといっていいほど残っていない。でも読みはじめてみたら、やはりすでに読んでいる作品だった。で、こちらはすごくすんなりでほっとする。たんたんと読みすすめつつ、そんなにお気に入りの作家というわけではなかったのだけれども、その空気感をすごく気に入っている自分に気づく。映画を観るのがさらに楽しみになってきた。


 通ったことのない枝道を発見して入り込む。鬱蒼とした下草に隠れて、アンドレ・ザ・ジャイアントの拳くらいはありそうな石がごろごろ。だったのだけれども、ホントは赤子の頭くらいの、と感じていた。ただ陽射しの少ない、人の気配のほとんどない道だっただけに、ちょっとリアルな不気味さを感じ、すぐにアンドレに切り換えた。とにかく走りにくい。でもなんだかワクワクした気持ちも。そういえば、今シーズンはMTBではほとんど新しい道の探索はしなかったなと思いながら、短い知らない道を楽しむ。