湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ざっと振り返る

2013年02月12日 | ラン


 5月。最初はあざみに向けた練習の息抜きになればなんて思っていた。好きな音楽を聴きながらゆっくりぼんやり海沿いの歩道を走る。悪くない。そんなふうに思っていたのだけれども、以前はなんてことのなかった“走る”という行為のあまりのぎこちなさに愕然。そして翌日にやってきたあまりに激しい筋肉痛に衝撃を受ける。ここでやめたら筋肉痛のなり損だなどと考えたかどうかはわからないけれども、継続して続けてみようという気になる。

 8月。少しはランに慣れた気もするけれども、ときどき膝に違和感が出たり、走りがなかなかスムーズにならないことがもどかしく、効率的な走りについて考えはじめ、裸足ラン、フォアフットでの走りに興味を持つ。そして通勤山ランでフォアフットを試して、いきなり膝を故障。その後何回か走ってさらに膝やアキレス腱を悪化させてしまい、しばらくランから離れざる得なくなる。ちなみに故障の原因は、多分踵着地が前提のシューズで無理にフォアで走ろうとしてしまったからだと思う。足首の角度が鋭角になり過ぎて変なふうに膝に負担がかかったのではないか。

 9月。王滝終了後、ランを再開。日常生活でも痛みを感じるような故障に懲りて、いろいろ考えて砂浜での短い距離での裸足ランからはじめることにする。衝撃の少ない砂浜で、焦らず、徐々にフォアの走りに体を慣らそうと思った。柔らかい砂浜でも、短い距離でもアキレス腱へのダメージは結構あり、そしてなかなかそのダメージに適応しなかったこともあって、本当にこんな方法でいいのだろうかと不安になることもあった。ただ砂浜を裸足で走ることを心から気持ち良く感じられたこと、それから目標とする大会なんかもこの時点ではまったくなかったので、基本楽しみながら続けることができた。

 10月後半。寒さのせいもあり、そろそろ裸足で走るのがきつくなってきた。そして悩んだ末、ニューバランスのミニマス(M730)を購入してロードで走りはじめてみた。砂浜での裸足ランでそこそこフォアでの走りに慣れたに違いないなんて期待まじりに思ったりもしたのだけれども、そんなに甘いものではなかった。クッションの少ない裸足感覚のシューズ。そして硬いアスファルト。さらに走り方も砂浜を走っていたせいで、極端なフォアみたいな感じになり過ぎていたのだとも思うのだけれども、とにかく4kmくらいしかもたずショックを受ける。今までの砂浜での裸足ランは何の役にたっていなかったのかと。

 11月。そんな状態であったにもかかわらず、2月の神奈川マラソンにエントリー。ただ正直エントリーした夜は、ある程度しっかりとしたフォームで走れるようになるまでは距離を踏むことは考えないようにしようと思っていた。その結果、練習量が少なくてタイム的に散々だったとしても、この先長く走っていくためには焦りは禁物だと思っていた。しかしエントリー翌日には考えがかわる。そんな簡単に体は慣れそうもないし、そもそも効率的なフォームだってある程度距離を踏まなければ身につかないだろう。それにあまりに走らなさ過ぎて散々なタイム、散々な走りしかできなかったら絶対に後悔するだろう。さらにランには絶対的にやはりラン用の足が必要なはずなのだ。一夜にしてそんなふうに考えがかわり、11月は走り込む月にすると決意。負荷は低めでいいから、とにかく体をラン用に変換するために走り込んでみようと思った。

 結果、衝撃の少ない山道の比率が多かったこともありはしたのだけれども、自分でもびっくりするような285kmという距離を走る。距離もそうだけれども、故障的なダメージなく走り続けられたことが本当に驚きだった。本当に今振り返ってもこの距離はちょっと信じられない。なんだったのか?

 しかし、自分としては距離を走った11月よりも、走れなかった9月10月のほうを誉めたい気持ちがある。量を増やせないからこそ、より気持ちが必要だったからだ。

 12月と1月。量から質へ。11月にある程度の土台はつくれたはずなので、短期間のやっつけ仕事ではあるけれども、負荷の高い練習を少しずつうまく組み入れて2月にピークをもってこれたらと考えていた。ただ12月になってしばらくは11月の疲労がしっかり出た感じで、思っていたような練習はできなかった。何度かやった坂道インターバルなんかは果たしてどれほどの効果があったのか?

 勝手にトレランはすごく楽しかったのだけれども、追い込む時期ではないのに追い込んでしまったのはまだ良いとして、結果的にまた膝を痛めてしまったのは失敗だった。そのせいで考えていた負荷の高い練習は確実に少なくなってしまった。ただ、それでもできる範囲ではなんとかまとめようとしたつもり。うまくいったはわからないけれど。もっと早目に負荷の高い練習は切りあげて、しっかり疲労を抜けるともっと良かった気がするのだけれども、いろいろずれ込んでいってしまったので致し方なかった。

 ランをはじめてから、初ハーフまでを簡単に振り返るとこんな感じ。息抜きのつもりではじめたのに、いつの間にやら・・・

 今後どうなっていくのかはわからないけれど、日常の延長で楽しく続けられたらいいなと思っている。基本インドア派だと思っているけれど、体動かすのも好きだし、自然を楽しむ手段がたくさんあるのはやはり嬉しいことなので、自転車とともにランも続けていきたい。どちらもひとりで気軽に取り組めるところが自分に合っていると思う。そうして基礎的な体力や技術を維持して、レースに出るときはそれを意識的に高めていく。そんなふうにできれば理想。そしてもっといろいろ余裕ができたら、もう少しレースにも参加してそれぞれメリハリつけて楽しめたらさらにいいのだけれども、それにはまだまだ時間かかるかなぁ。