その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

いただき物…

2014-08-11 12:08:40 | 暮らし

大風に舞う 木の葉いち枚 (by 夢屋)

形式にとらわれない漂白の詩人、種田山頭火が好き…。台風11号の直撃を受けられた地方の方々にお見舞い申し上げます。こちらは風こそ少々吹いたものの大きな被害もないようで、『第1サティアン』、『第2サティアン』とも飛ばされずに済んだようであります^^;

昨夜は長女『有季菜先生』の会社、つまり友人『ノロ君』が経営する会社の歓迎会だったそうで、『オッカー』の兄…つまり、私の義兄も我が家に泊まって行きました。7月より『ノロ君』の会社で役員待遇でお世話になることとなり、病気療養で沈んでいた彼も少々ハイテンション…長女共々多弁になりました。こうして『夢屋ファミリー』も少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。最近、エアマットを持ち込んで『第2サティアン』に入り浸りの国王が早朝自宅に戻ると義兄は既に起きていた。「さくら」を散歩に連れて行くと張り切っていたはずなのだが…。

「あまり早く散歩に連れ出すと癖になると言われたから。」(義兄)
「自分が早起き出来ない言い訳でしかないのに^^;」(夢屋)

百姓殺すには刃物は要らぬ、雨の三日も降れば良い…台風の影響からか朝から小雨、それでも『夢屋農園』には雨除けハウスがあるから、雨の日だって何かしらの仕事は出来る。実の重さで、気を抜くと枝折れしてしまうパプリカを支柱に固定したり、メロンを誘引したり、これでも結構朝の仕事はあるものだ。ビールの差し入れのお礼に、近所の『輝ちゃん』、『コウちゃん』ちに実入った「幸福豆(枝豆)」を持参する。『輝ちゃん』の弟『タケシ(同級生)』が出て来て礼など言うが、前庭の畑が草で荒れているから「お盆前にトラクターで綺麗にするか?」などと要らぬお節介を申し出て、朝仕事に片付けてしまう。

さほど期待している訳でも無いが(実は、夢屋『わらしべ長者計画』の内なのだが…)、最近、頂き物が増えてきました^^; 現金には成らないが、結構、珍しい物も頂いている。『コウちゃん』からは屑ニンニクの卸先を聞き出した。「来年は、良い物を出してくれ。」と国王をその気にさせる言葉まで頂けるのであります。
米の保管庫を覗くと、まだ3袋とちょっと(約100kg)残っている…『夢屋家』では新米が取れる9月まで30kgもあれば充分だから、1袋(30kg)を急遽、救援米として『オッカー』の実家に届けることにしました。

「かぁちゃん!食べて助けてくれ。」(夢屋)
「朝早くから働きづくめで無理すんなよぉ。」(義母)
「梅干し、上手く漬かったがぁ?」(義母)
「土用干しで、日中ひっくり返したから…。」(オッカー)
「???…」(夢屋)

梅の実を盗み、漬け込み(ノロ君)から、桶、籠の準備に並べ方、桶洗いから瓶詰めまでこなし、シソの揉み方まで『夢屋』が行ったはずであるが、何故か自分がやったように言う『オッカー』…ここは彼女の実家である。少々、彼女を立てる必要もあるから余計な口を出さない賢明な『夢オヤジ』であります^^;
実家に行く理由のひとつは寒河江の温泉。三つの源泉を使っているから、それぞれにのんびり浸かって疲れを癒した後で、100均と量販店でまた遊びの道具を仕入れるのであります。
たまに親子水入らずも良かろうと2時間ほどのんびりして帰宅すると、「こんなにゆっくり何してたのぉ?」ですと…「実家より、我が家のほうが恋しいようだ。」などと、義父を笑わせながら、そそくさと帰り支度をする『夢屋オヤジ』。「昼飯代も高速代も運転もこなしたんですけどぉ~!!!」ハッハッハ。1週間の疲れも癒えたし、お土産に缶ビールの頂き物をしたから、今夜は言わない言わない…おとなの『夢屋』でしたとさ^^;

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国王の朝食

2014-08-10 08:57:48 | 暮らし

浮き草に 行方尋ぬる 我とかや (by 夢屋)

今にも泣き出しそうな雨空…水も十分、東部戦線(東本田)異常なし。変化があっては困りものですが、朝の日課である田んぼの水見、水路に浮かんだ浮き草に『夢屋、心の詩』を一句、実に優雅な一日の始まりであります。昨夜は、そんなに深酒をしたつもりもありませんが、何故か胃が少々重い。一週間走り続けて生きると、さすがに土曜日は疲れが溜まるようだ。今日は、一日のんびり過ごそうなどと思うのでありますが、お盆に向けて墓掃除を終わらせて、西部戦線(夢屋農園)を覗けば、お盆用の枝豆がパンパンに実入っている。昨日、仙台のお土産を買ってきてくれた、かつての部下である『昌えもん』夫妻のために、枝豆ととうもろこしを少々収穫し、さらに、丸ナスの瓶漬けとトマトを返礼に持参しようと思うのでありますが、朝(午前7時)のモーニングコールに出ない。「土曜の朝寝かぁ…。」と若い衆の遅起きに苦言をつぶやき(約束していた訳ではないから、まったく自分の百姓ペースなのだが^^;)我が家の分と孫の声が聞こえる『さっちゃん』ちに、枝豆ととうもろこしを収穫し届けるのであります。
「今のはやり、猫のカードを買うための抽選券をもらうために並ぶんだって!」(さっちゃん)
「ふむふむ、それはジバニャン…子どもたちに人気のアニメキャラだよ。」(夢屋)

『エスケーの社長』からの返礼を期待しながら、今朝はコーンポタージュにしようと決めていたから、牛乳と生クリームが欲しいところでありますが、家の冷蔵庫には買い置きがない。牛乳を買うついでに『昌えもん』の団地は分かっているし、行ってみて電話をすればよかろうと、牛乳を仕入れるために『昌えもん宅早朝襲撃作戦』を実行する『夢屋国王』であります。朝の8時ともなれば起きだしたようで、強引に枝豆ととうもろこしを渡し、お礼にとアップルジュースまでいただきました^^;

軽く温めた牛乳と削ぎ下ろしたとうもろこしをミキサーに入れ粉砕…裏ごしはザルで強引に…生クリームはコーヒーフレッシュで代用し、イタリアンパセリとゼニアオイの花びらを彩りに添えて出来上がり。宿泊先の朝食に出されたブルーベリーティーとメロンパン、『夢屋農園』直送の野菜を皿に盛り付ければ朝食の完成であります。この前、10円でゲットしたルッコラの葉も添えてみましたけど…。
お味はと言いますと、ザルで漉しただけだから少々粗い。もう少し目の細かい裏ごし用の道具が必要でありますが、男の料理はこんなもの、国王の優雅な朝食に文句は言わせないのでありますよ。

読みかけの軽い小説を読みながら、半日サティアンで過ごし、午後は懐かしのヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」のDVD鑑賞…そろそろ、来年の施設栽培用にイチゴの架台製作でもするかなどと、身体を休めながらウキウキの日曜日の仕掛けを考える国王でありましたとさ。
ちなみに、赤大根や水菜、小蕪、ブロッコリー、春菊など秋野菜の種まきをして、ジャガイモ畑をトラクターで耕耘しているから、のんびりと寝ていた訳でもないんですけれどね^^;

 

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公私…

2014-08-09 03:39:04 | 暮らし

朝ぼらけ 穂波に飛び交う 船つばめ (by夢屋)

『夢屋本田』に昇る朝日…今日も一日が始まる。朝一番の営業の電話で、その日一日の運を占う『夢屋国王』であります。取引先に上手くつながれば、何故かその日一日が総て上手く運ぶような気がするし、つながらなければ、その日一日が空回りしてしまうような気持ちになってしまうのであります。

さて、田んぼも出穂期を迎え、水も満たされていれば、あとは稲の葉っぱの病斑やカメムシなどの害虫の有無を確認しながら、ゆったりとした気分で田んぼの畦道を歩くだけの毎日。田舎でも、めっきりその数が少なくなった気がするツバメでありますが、今朝は『夢屋本田』を低空飛行する数がやけに多い…きっと『斎藤さん』ちの車庫に営巣したツバメ御夫妻の子どもたちも一緒に朝の食事会で低空飛行をしているに違いないなどと、ツバメ御夫妻の平穏な生活を喜ぶ『夢屋』であります。

病気療養のため入院していた従兄の『コウちゃん』が、早朝から杖をつきながら『第2サティアン』に向かって歩いてくる。
「どうだい?」(夢屋)
「ニンニクを見に来た。まだ、あるかい?」(コウちゃん)
途切れとぎれのかすれた声に耳を傾け「人の財産を勝手に見るな^^;」などと冗談をかますと、「財産じゃない、商品だべ^^;」などと切り返す『コウちゃん』であります。「こんな屑ニンニクは、恥ずかしくて出せない。」という『夢屋国王』に対し、「来年はこういうニンニクが出来るべぇ。」と親指と人差し指で輪を作り、「来年のための繋ぎだ。来年は胸を張って売ってやっから!」とニンニク営業に意欲的な『コウちゃん』であります。来年?もう『コウちゃん』には、来年が無いような気がする…しかし、来年に意欲を見せる『コウちゃん』に期待し、ハサミで茎を落とす手伝いをする『夢屋』でもあります。

夕べには、一丁前に講師として集会に招かれた『夢屋国王』…リストラに怯える出稼ぎ先の職員を前に、専門でもない「損益分岐点」の考え方を講釈する。こうして見ると、鬢の辺りにめっきり白髪が増えた『夢屋国王』の姿があり、残された職業人生の中で、先輩から引き継いだ『夢屋イズム』を伝え、働くことへの意欲をどうして与えるべきかなどと考える『オヤジ夢屋』の姿があります。

時間が欲しい。しかし、残された時間は少ない。「もう少し、お前の視野を広げてやりたかった。だから俺はお前を企画に呼んだ。」もう30年前にお世話になった上司が、当時の思いを伝えてくれる。『企画O.B.会』いつまでも頭が上がらない先輩と久し振りに酒を飲む。『オヤジ』は、ビールジョッキ一杯が限界。『長男係長』は、退職後も業績をチェックする立場にあり、『夢屋』の仕事を講評する。よく喧嘩した『次男係長』はまだ現役で、勝手に俺の後を継げと言う。「人が均した道を歩くのは、俺の性分に合わない。」などと、まだお子ちゃまな発言をする『末っ子夢屋』の四人組…当時も苦労した、そして働いた。四人組が果たした役割は、今では当然のことと受け止められているし、今さらその功績を人に並べ立てるつもりもない。しかし、30年前の出来事が、公私に渡る人脈を築けたことは間違いない。

『オヤジ』を代行で送りながら、幸せな職業人生だったと振り返る『夢屋』であります…振り返るには、まだ早い!!!
明日もまた日が昇る^^;

 

 

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知恵比べ

2014-08-08 12:08:40 | 暮らし

もち求め ジジとすずめの 知恵比べ (by夢屋)

カラカラに乾いた畑に恵みの雨…出稼ぎ先から帰る道すがら傘をさすのは野暮というものである。我が尊敬する「上杉鷹山公」の雨乞いの逸話にならい、傘をささずに濡れて天に感謝するのが礼儀と心得る『夢屋』であります。

さて、朝の水遣りから解放されれば、のんびりとモーニングコーヒーを楽しんで次の作業を考える。あれまぁ、朝の5時だというのに小雀たちが、ぶどうの雨除けハウスの骨材に止まって何やら密談をしているではありませんか。「お~い、まだ早い…。」と声を掛ける暇もなく、小雀たちは一斉に「ヒメノモチ」に飛びかかるのでありました。「ああ、今年も小雀たちとの知恵比べが始まる。」と心の中で呟く『夢屋国王』であります。事の真偽は別にして、昔、新潟県と山形県の県境に棲むスズメたちは、山形県のササニシキには目もくれず、新潟県産コシヒカリだけに群がる。雀たちも美味しい米を知っているのだ…などという逸話が新潟県民によって語られたとか^^; 『夢屋水田』の場合、「ヒメノモチ」と一等米「はえぬき」が一本の畦を挟んで植えてあるのでありますが、雀たちは間違いなく「はえぬき」には目もくれず「ヒメノモチ」に飛びつくのであります。収量の半分と言えば大げさではありますが、毎年、杭掛けした稲束の下には4分の1位の食事の跡が残されるのであります。

案山子や黒い木綿糸、テグスにキラキラテープetc.何をやっても効果は無く、最後はプロパンガスの爆音砲を炸裂させるのでありますが、慣れてしまえば平気の助であります。食い逃げされるのも癪なので、2年ほど前に購入した秘密兵器「ハッ!鳥君」を田んぼに張り巡らせてみる。ラメ入りの黄色い防鳥糸なのでありますが、小雀たちがハウスの骨材の上で考え込んでいるところを見ると少しは効果があるのかも知れない…これも慣れという時間の問題かも知れませんが^^;

奴らも生活が掛かっているから必死なのである。こんな糸程度で怯えていたら、家に帰ると恐い『オッカースズメ』に、「家の父ちゃんは稼ぎが悪いんだからぁ~!!!」と詰られるに違いない。などと、我が家の有り様を思い浮かべながら、相憐れむ『夢屋国王』でありましたとさ。

 

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恵雨

2014-08-07 12:48:15 | 暮らし

空見上げ 慈雨を呼びたる 青がえる (by夢屋)

山形県南陽市に甚大な被害をもたらした雨…それから、約1ヶ月まとまった雨が降っておりません。「畑の作物には水をかけてはいけない。一度かけると毎日かけなければいけなくなるから。」子どもの頃のそんな祖母の言葉を信じ、水遣りをじっと辛抱してきた『夢屋国王』でありましたが、里芋の葉が黄変し、草を刈れば土煙が舞う始末。我慢も限界となり『夢屋王国』自慢の井戸水をホースで引いて、里芋の畝に潅水しました。夜中に酔っ払って水を引いたものだから、酔いつぶれて水は出しっ放し、芋畑はダフダフであります^^;

仕事の日でも夏休みでも、田んぼの見回りは欠かせません。ありがたいことに日照り続きでも田んぼの水路の水は豊富で、かけ流す水に不足はありません。出始めた稲穂の間に脚を踏ん張って、久々に王国の『アマ執政』登場であります。水田の守護は私にお任せ下さいと言わんばかりのポーズなので、国王得意の丸投げで、田んぼの管理は執政に任せることにしました。

『夢屋王国』の特産品化を目指すメロンの果実を誘引し、今年挑戦しているパプリカの枝を支柱で支える。(パプリカの実の重さで枝が折れてしまいました。)秋取り用のキュウリを定植し、インゲンを収穫し…国王の朝仕事は延々と続くのでありますが、現金収入を得るためには出稼ぎにも行かなければいけない。昨日の残り湯にざっぷりと浸かり汗を流して、家では消費しきれないスイカをカットし冷やしておいたタッパで職場へ…。
「キャ~(一説では「ぎゃ~!!!」)夢屋国王~!」(女子バレー部員たちの声)
そうである、今日は女子バレー部の遠征の日でありました。職場の女の子用にカットスイカを準備したはずでありましたが、「バスの中で食べな!」とカット良く(格好良く)部員のひとりに手渡し応援する『夢屋国王』であります。(ウケ狙いというよりも、元来、計画性に乏しいオヤジなのでありますよ。)

夏休みにも関わらず、昨日手配した商品が発送できないとの断りの電話に憤慨し、取引先大手の職員と下らないミーティングを半日こなせばストレスも溜まるというもの。今夜は「どじょう」の残りを使って柳川風に仕立て、取引先のグリーンカーテンからゴーヤを頂戴して、ゴーヤチャンプルを作ってみました。色気が似通って映像的には面白くありませんが、野菜不足の友人『ノロ君』は、喜んで食べてくれました…(ということは、また飲んだということでありますが^^; ええ、帰ってから残りのカットスイカを食べながら、オッカーとは会話もこなす家族思いの?夢屋でもあります。)

今夜は、珍しく『クワちゃん』から頂いたバーボンのロックで…気分は沢田研二さんの「ダーリン」を歌いながら、また、ヘロヘロと夜も更ける。『夢屋国王』が畑に潅水などするものだから、夕方から久し振りに雨(恵雨・慈雨)。明日はハーブ園の水やりから解放されることを喜びつつ、酔いつぶれて寝てしまった『夢屋国王』でありましたとさ。

 

 

 

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女の涙

2014-08-06 13:34:28 | 暮らし

時をみて 羽を休めよ 花小蜂 (by夢屋)

「うぃ~す。」 朝5時半、友人『ノロ君』が『第2サティアン』にやって来た。
「コーヒーでも飲むかい?」答えを待たずに、『夢屋国王』は自慢のレギュラーコーヒーの準備を始める。今年の稲の作柄や今後の事業展開、老後のこと…朝のコーヒーを片手に『オジSUNず』の朝のミーティングに30分ほど費やすのであります。朝仕事のためにはもったいない30分でありますが、心の安寧のためには貴重な30分でもある。
「ん~!今日は、夏休み決定!!!」
『夢屋国王』は、出稼ぎ先用の手帳を見ながら、夏の間5日取得出来る夏休みを取ることを決心したのであります。とは言え、一旦出稼ぎ先には出かけ、土用干しで干し上がった「梅干し」をスタッフに食べさせる。
「今日一日、うめえ星を取れるように一同職務に励め!ちなみに、この梅干しの生産地は職場の庭園から盗んだものである。諸君も窃盗の共犯であることを付け加える。オラは今日休むので後はよろしく^^;」一丁前に訓示を垂れて、休みに突入しようとするや…

「メール入ってるよ!」と課長のひと言。

お客様への発送準備を終えて1時間。夏休み用のネタに材料を買い込んで30分。帰り道、お得意様に訪問して、商談の進行状況を確認すること1時間。銀行の支店長にあいさつへ…「え、今日、支店長休み?」良かった良かった。二女『も~ちゃん』用の梅干しは、シソ風味に仕上げて欲しいとのご依頼…「赤ジソを軽く水洗いして、水気をきっちり飛ばしてから梅酢で揉んで瓶の中で色付けしなさい。」既に、オッカーに「二重丸投げ」した作業でありますから、もう何から何までやっていられない。丸投げした作業は、オッカーに仕上げていただきましょう…オッカーが『オッカーザウルス』に変化しない程度に^^;

『夢屋国王』の貴重な夏休みは、これで半日費やされたのであります。しかし、入院した従兄『コウちゃん』の容態も気になる。奥さんの『トヨちゃん』の車もあるようだから、ちょっと訪って容態を聞いてみよう…『コウちゃん』は、国王と一回り違いの従兄である。若い時分は景気も良く贅を尽くしたものだが、景気が落ち込んで、我が家の古老も認めた美人妻『トヨちゃん』の切り盛りで糊口をしのいでいる。末期の肺がんによる療養、姑の認知症、実母の介護と死、事業の落ち込み…不幸や苦労が度重なる事態に、さすがに気丈な『トヨちゃん』も最後は目に涙を浮かべた。「こんな時は、優先するものをひとつひとつ片付けて行こうよ。あれもこれもと考えていると事態は良い方向には進まない。降りかかって来たものをひとつ、そして、またひとつ、ドッシリと構えるしかないさぁ。」従弟といえども何も手を貸せない。言葉だけの慰めでしかないのだけれど…。

女の涙に男は弱い。まぁ『オッカーザウルス』のように喚き散らす『涙』は、対処法も心得ているつもりだが、無言で流される「涙」は辛い。我が家だって、長男『ポン太郎君』の将来を考えながら、『夢屋農園』の自活の道を探っていかなければならない。猛暑日に、ようやくコードに左手がついていくようになったギターをボロンと鳴らしながら、「男はつらいよ」の主題歌を歌い、戦いを決意する『夢屋国王』でありましたとさ。

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発生予察

2014-08-05 03:40:40 | 暮らし

イヌビエに しばし休めや 紋黄蝶 (by夢屋)

朝日が昇ると目が覚めて、夕日が沈むと眠くなる。『夢屋国王』の夏の一日はそうして終わるのであります。早朝の昆虫は体温の低下で活動が鈍り、のろまな『夢屋国王』でも容易に撮影が可能であります。画像による昆虫採集をしている時、何故か呼吸を止めてしまう『夢屋国王』でありますが、このモンキチョウも遠間から少しずつ近づき、一枚また一枚と撮影していく。デジカメって本当に便利であります。フィルム式のカメラだったら、現像代やプリント代が気になって中々シャッターを切れませんから^^;

朝日が昇り、十分に身体が温まり、『夢屋国王』の気配を察したモンキチョウは、このあとすぐ飛び立って行きました。チョウを撮影し、水田内にぽつんと生えたイヌビエとクサネムを一本ずつ引っこ抜いた『夢屋国王』の作業ズボンは、朝露でグチャグチャに濡れてしまいました。飛び立ったはずのモンキチョウはと言えば、水田脇の畑で早々と婚礼ダンスを披露してくれます。まぁ、早朝からお盛んでありますが、生物の本態は、喰うか、眠るか、Sexか…種を保存することが彼らの最大の仕事なのだから仕方がない。人間には「遊び」というもうひとつの行動があるから、楽しく生きていけるのでありますよ。

『善助さん』ち一家が防除作業をしておりました。ジジ、ババ、『善助さん』とその息子。『善助さん』の嫁さん『久美ちゃん』は、農業が好きで嫁入りしたのでありますが腰を痛めてしまい最近は田んぼには出ない。『善助Jr.』も嫁さんを迎え、これで孫でも出来たら、『善助さん』一家も安泰、幸せ絶頂期と言ったところでしょうかねぇ。今頃の防除対象は、いもち病にカメムシといったところでしょうか、大農家も大変であります。一方の『夢屋国王』は、片手にカメラ、そしてもう一方の手には捕虫網。今年は、いもち病斑も見られず、捕虫網すくい取り法によるカメムシの発生も確認されていないから、紋枯病が毎年出る箇所(もう病斑が出つつあります。)に入念に殺菌剤を散布したので心配は無いでしょう。実にお気楽なものであります。
「もう、カメムシ防除したながはぁ~?俺は8月初めから3回だなぁ。」と『第1サティアン』で朝のミーティング中に先輩『クワちゃん』がウンチクを垂れますが、「オラは虫取り網で発生予察をしているから、今年も1回だなぁ~。」と自慢気に語る『夢屋国王』の言葉を信じようとはしません。転ばぬ先の杖の例えの如く、標準的な防除を実施するか、予察をしながら防除をするかは自己責任の範疇でありますよ。まぁ、大農家『善助さん』がせっせと『夢屋水田』の周りを防除してくれているからカメムシが居ないのか、カメムシが元々居ないから防除の必要がないのか確かめる必要はありますが、『夢屋水田』の隣に位置する荒廃した畑にさえ注意していれば、カメムシ被害は防げると確信している『夢屋国王』であります。

連日猛暑が続き、明日こそは畑の草刈り(草むしりのレベルを超えております^^;)をしなければと思う『夢屋国王』でありますが、早朝から草刈りしてたらご近所迷惑だろうからとか、草が伸びて死んだ人は居ないなどと、訳の分からぬ理屈をこねて重労働をサボっていることは確かなようであります^^;

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加齢に同情

2014-08-04 12:08:59 | 暮らし

連日猛暑が続いております。皆様、熱中症にご注意ください。

『夢屋国王』の「熱中症」は留まることを知りません。オジさんは走り出したら、もう止まらない…否、止まるための筋力が衰えているから、自分の走りを止めることが出来ないのであります。まるで、回し車の中に入ったハムスターのように、自分を抑えることが出来ないのであります^^;

さて、土曜日に引き続き、ワクワクの日曜の朝が来ました。第1期研修生『貧乏父さん(H.N.)』用に植えたジャガイモも掘り頃を迎えているのですが、彼は奥さんの実家(千葉)の法事に出かけたらしい。研修という名の「強制労働」に疲れたのか、最近、彼の働きは今ひとつであります。人に期待するから裏切られたなどと思うのでありまして、所詮、最後に信じるのは己のみと腹をくくれば済むことであります。残しておいたひと畝を掘り返し、コンテナ一杯分の男爵を収穫いたしました。

煮っ転がし用の小芋を振り分ける作業も大変だから、クズ芋(規格外)をひとコンテナ分『ミチばあ』のところに運び、「煮っ転がしに丁度良いところを選れ。」と言ったはずが、『ミチばあ』は総ていただきとばかり、コンテナだけが返ってまいりました^^; 『第1サティアン』の隣人である『悦ちゃん』からも、煮っ転がし用の小芋を頼まれているから、『貧乏父さん(H.N.)』用に確保していた畝から取れた小芋をレジ袋に入れて進呈しました。目が不自由な旦那さんは、私を友人『ノロ君』と勘違いし、「ノロく~ん!どじょう食べて助けてくれ~!」と親切なお返し^^; さすがに「どじょう汁」は我が家では食べない。フムフム、この前『悦ちゃん』が言っていた「どじょうの唐揚げに挑戦してみようか…と、また新たな課題を自分に課したのであります。畑でナスを収穫していた『悦ちゃん』が、お礼にと「カレイの一夜干し」を持って来てくれました。カレイにドジョウまで頂いたら、クズ芋で誤魔化すわけにもいかない。ここは男気を見せて、自慢の男爵をひと袋、さらにお返しとして持参いたしました。

制作現場をご覧いただくと、どじょうに同情せざるを得ないので結果のみをアップいたします。
大量に出来上がった「どじょうの唐揚げ」は、近所の『輝ちゃん』と『エスケーの社長』に晩酌のツマミとして強引にお裾分けし、ここに『夢屋わらしべ長者計画』が完結したのであります^^; 「夢屋特製辛子味噌」試作品は、アイスクリームに化けました。『エスケーの社長』!!!どうか、じゃがいもとどじょうのお返しは、お盆の「生ビール大会」用にひと樽お願いしまっせ!
大振りのカレイは『夢屋家』の晩御飯に唐揚げとして提供され、残りのどじょうは、今夜も友人『ノロ君』と晩酌のツマミに…収穫したトマト(桃太郎)を見ていたら、急に創作意欲が湧き出して、トマトのざく切りにオリーブオイルをかけて塩コショウ、北海道産クリームチーズをトッピングして、オレガノをひと振り、さあ召し上がれ!

「これ美味いじゃん!絶対に婦女子にウケる!!!」(ノロ君)

美食家『夢屋』の味へのこだわり…哀れ、どじょうの唐揚げは、テーブルの片隅に追いやられてしまったのでありましたとさ。

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ハーブ園

2014-08-03 04:19:58 | 暮らし

昨夜は、大変美味しい「生ビール」をいただきました^^;
え?また飲んだの? はい、出稼ぎ先のとある団体で、恒例の生ビール大会。
良くまぁ『オッカーザウルス』に怒られませんねぇ。
冗談じゃねぇ!我が家で一番早く起き、早朝から田んぼ仕事に出稼ぎをこなす『夢屋国王』であります。この程度でグダグダ怒られていたら言ってやりますよ、「ふざけんじゃねぇ!誰がこの家で一番働いていると思っているんだ~!!!」とね。(夕べ見た夢であります^^;)

昨日の山形県内は、今年最高気温だったんじゃないかなぁ~?とにかく暑かった。朝の内に、梅干しを外に出してひっくり返し、ご注文を受けた『特製バジルソース』を製造するために葉を摘んで軽く水洗い…さぁ、残りの『煮っ転がし用小芋』でも掘るかなんて気力も出ない内にお昼を迎えておりました。一年の内に数える程しか稼働しない我が家のエアコンが、お昼ご飯の時に動いておりましたから、きっと暑かったに違いありません。お昼寝をして、さぁお買い物…それでも、かなり茹だるような一日でありました。

お買い物は、新しいベンチ用のパイン材、秋植え用のハクサイの種、バジルソースを入れる小瓶にラベル印刷用のインク、そうそう、発電機用のガソリンも買わなくてはいけない。少々ボケが入っているオジさんは、お買い物の品物をメモして買い忘れを防ぐのでありますが、一軒めの量販店で枯れかかったハーブの苗を見つけてしまいました。(まだ、必要な買い物をしておりません。)
「あのさぁ~、これ値引きしないの?捨てちゃうんじゃないの?」(夢屋)
「うわぁ~、こんなお客さんも居ると思ってました。お安くしますから育ててやってください。」(納品屋さん)

1ポット190円の枯れかかったハーブや鑑賞菊の苗が、結局、29ポットで300円。来年の『夢屋ハーブ園』開園に向けて、まだ無い品種11品目をお安く手に入れることが出来ました。夜の食材と労働のご褒美であるビールを買い込み、『第2サティアン』にたどり着くと、そこには友人『ノロ君』と子分の愛犬『半次君』が勝手に夕涼みを満喫しておりました。軽く塩コショウしてリブロースを焼いて、陰干ししたバジルを手でもんで振りかける…ソースに秘伝の『辛子味噌』、『おろし生にんにく』、『大葉ジソ』、『梅酢醤油』でご賞味下さい…。

「美味い! 婦女子がバジルを好む理由が解った!!!」(ノロ君)

と、ひとり納得する『ノロ君』でありました。オンザロックを片手に、ミキサーをウィ~ン、ウィ~ンと回し続け、明日のために特製『辛子味噌』と『バジルソース』をセコセコと作る『夢屋国王』を尻目に、大望を練るには『第2サティアン』から見える吾妻連峰を眺めながら思案するのが最良であると断言する『ノロ君』でありましたとさ。

ちなみに、枯れかかったハーブは大きめの植木鉢に移植され、来年の『夢屋ハーブ園』開園のために大切に育てられようとしております。あの~、今日も夜まで働いたんですけど…国王の野望は、いつ練ればよろしいのでしょうか?

 

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土用干し

2014-08-02 09:45:11 | 暮らし

あちちちち…土用の日差し

今から遡ること2週間前、『夢屋国王』は友人『ノロ君』と密談をしたのであります。
「自家製の梅干しで自家製の朝茶を飲むことが夢だったんだが…『第1サティアン建設計画』はそれが原点だったのに、今年は、梅の不成り年のようである。」(ノロ君)
「出稼ぎ先に梅、あるよ^^;」(夢屋)
「おぉぉぉ!取って来い。獲って来い。出来れば樹上完熟のやつ」(ノロ君)

いわゆる庭木として植えてある梅の木に実がなって、以前は売りにも出したのでありますが、今では誰も興味を示さないから地上に落ちてしまっている梅。所有権は出稼ぎ先にあるのだが、どうせ腐らせて土に還してしまうなら有効に使ってやろうではないか。窃盗行為も管財の人間に出来上がった梅干しを食べさせれば共同正犯成立である^^;

ということで、2週間前の土曜日早朝、計画は実行された。「『貧乏父さん(H.N.)』や『ノロ君』を伴えば、言い訳がしずらくなる。ここは、単身『夢屋国王』が乗り込むことにする。」相当な決心をして乗り込んだつもりでありましたが、窓から見た梅は、ほとんどが「豊後梅」のように堅い代物で、私たちが望む梅干に適した木は2本だけ…国王の公用車である軽トラックにコンテナを積み込んだものの、6kgの獲物しか得られませんでした。

「漬け樽がない。」(ノロ君)
「家にあるよ^^;」(夢屋国王)
「塩分は5%で試してみよう。」(ノロ君)
「フムフム^^;」(夢屋国王)
「焼酎で消毒して、2週間で梅酢が上がるから、後は干すだけ…」(ノロ君)
「ふむふむ^^;」(夢屋国王)
「良し、完成…さぁ、家の涼しいところに運んで!」(ノロ君)
「はぁ~?俺が干すの~?」(夢屋国王)

はい。また丸投げされてしまいました。日中、どうやって裏返すんだよ。出稼ぎ先に持ち込む訳にもいかないし。そこで『容疑者夢屋』は、また悪知恵を働かせるのであります。「あのさぁ~。この梅を午後3時頃にひっくり返して干すと、『も~ちゃん(二女)』が大好きな酸っぱい梅干が出来上がるんだよなぁ~。お願い出来ないかなぁ~?」オッカーに丸投げの丸投げ…題して、二重丸投げの技を使う『夢屋国王』であります。昼日中に梅干しをひっくり返してくれなんて頼んだら臭い顔をされるのがオチであります。こんな時は、子どもをダシに使うのが一番。東京でひとり暮しをしている娘に送るといえば、妻も二つ返事でやってくれるはずであります。約30年かかってつかんだ夫婦円満の秘訣であります^^;

あと4日も干せば、美味しい(塩っぱい)梅干し(白干し)が出来上がるはずであります。雑用から解放された『夢屋国王』は、新たな副産物である「梅酢」の活用方法を考えるのでありましたとさ。(妻は肉体労働を、私は頭脳労働を得意としておりますから^^;)

 

コメント (2)
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