相方『チャオちゃん』の最後の田植え作業…
午前中に野菜の出荷をして、午後から田植作業のお手伝いをする約束だったのだけれど、家まで迎えに行ったときには、彼はもう家に居なかった^^; 往時の彼なら二日もあれば一人で終わらせているはずの田植えであるけれど、今年はお手伝いの『おやじぃ』の都合もあって、午後から、それも三日に分けて実施する予定であります。(と言うか、今の彼の体力では、丸一日の作業には耐えられないかも知れない。)
「去年はここに何枚(苗箱の数)使ったっけ?」
「何言ってんだよ。去年は一人で全部終わしたべぇ。」
「んだっけがぁ…。(そうだったっけ?)」という二人の会話…そうそう、昨年まで何とか休みながら出来た作業も(特に苗運びは辛そうである。)一人では体力が続かないのである。病気のせいもあるけれど、人間の体力というものは、こんなにも一気に減衰していくものなのかと今さらながら驚いております。(機械に乗るのは大丈夫なんだってさぁ…水路にブリッジは架けているけれど、田んぼに渡り切るまで、こちらはヒヤヒヤものである^^;)何とか、田んぼ2枚の田植えを終えて、今日は『おやじぃ』の田植えを終わらせ、明日から2日間(午後)で『チャオちゃん』の残る田んぼを代掻きして、26日(月曜日の友引^^;)から、二日かけて田植えを終わらせる予定であります…これが最後の『チャオちゃん』の田植え作業となるのでありますが…。
お昼は『冷や丼(新潟弁)』でチャチャッと…
さて、オッカー不在の日は、やりたい放題し放題…というか居るのよ今日は^^; 珍しく病気で臥せっております。我が亡きお袋は「お産を経験したオナゴは、滅多なことで辛い、苦しいとは言わないものである。オナゴが苦しいと口にする時は、余程具合の悪い時である。」と常々言っていた。『このクソ忙しいときに…』心の中の良からぬ声はするけれど、何も好んで病気になっている訳ではないのだから、心で思ったとしても決して口にしてはいけない。(立場が逆ならどうするね?)時間が無いので、長男『ポン太郎くん』とオッカーの分の『酸っぱくない冷やし中華』を作ったという次第であります。「酸っぱくない」というところがキモ…世の中、最も体力の弱い者に合わせること。この場合、「酢の物」が食べられない『ポン太郎くん』に合わせるのが流儀…世の中、登山で言うところの体力の無い者(弱い者)に合わせた行動を取れば、事故もなく平和に過ごせるというものである(笑)
今が伸び盛りのキュウリを見れば…
はてさて、今日は『一個下の薫ちゃん』が、彼女のケーキ屋さんで「マルシェ」…イベントをするんだって。10時の開店ということだから、朝取りして袋詰めしたのでは間に合わないから、ご自慢のスナップエンドウを夕刻収穫して準備したところであります。彼女はやり手の経営者だから、男どもはこうして『使いっパシリ』として使われる^^; 今のところ、直売所で連日完売状態だから、彼女の「マルシェ」に出品しなくても捌けるのですけれど、彼女の『遊び(アイディア)』に幼馴染みのよしみでお付き合いしてみたいと思っただけのことでありますが…(笑)
そうそう、半促成キュウリでした。日々、草丈で5㎝、果実長が1㎝と着実に伸びて行く。これから次々と節ごとに実を付け収穫できるはずであります。時(節:せつ)を得た植物の成長には目を見張るものがありますよ。そして、直ぐ近くでは、集落の頼もしい農業後継者『トッチ』が田植え作業をしております。
「ツリガネズイセン」の花言葉は「淋しい」
はてさて、収穫の手を休め「お相撲」をテレビ観戦しましてね…大関「大の里関」が先輩大関「琴櫻関」を一気に寄り切り優勝を決め、ほぼ来場所は「横綱」の地位を手中にしたようであります。初入幕からわずか9場所で勝ち得た大出世でありますよ…キュウリといい、『トッチ』そして「大の里関」といい(わざわざキュウリを並べる必要もないのだが^^;)伸び盛り(勢い)というものはそういうものである。人生、追い風の日々ばかりとはいかないけれど、伸びるときは一気に伸びよ、駆け上がるときは一気に駆け上がれでありますよ。(一番体力の無い者に合わせろと言いながらね^^;)良いのよ、いいのよ…才ある者は、いくらでも早く駆け上がり、地位を得て、その後に弱者に手を延べれば良いだけである。(だから、年寄りを邪険にしないでね…それが真意かい^^;)「老兵はただ去るのみ…」…今年から高齢者の仲間入りをする『おやじぃ』だって駆け上がった(どこまで^^;)ときがあったのよ。ただね、日本の零細な農業は、相方『チャオちゃん』のような高齢者によって支えられ、住環境(農環境…日常当たり前に思える光景)が守られてきたことを忘れちゃあいけないよ。今、田植えを終えた小さな未整理地は、来年から耕作者が居ないために荒れ果てるに違いないのである。ヒアシンスにも似た「ツリガネズイセン」の花言葉は「淋しい」でありますよ…(笑)