その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

春の恵み(7)

2009-05-05 05:33:33 | 街並み

早起きは三文の得…などと申しますが、隣組の花見でしたたか飲んで、
お隣の「アサコばあさん」をナンパしたところまでは憶えているのですが、
「そうです。今日は、田中屋のあんびんを買って、お袋を見舞うのだ。」

        

隣街の『田中屋』さんは、朝7時開店。餅屋が本業なのでしょうが、
売り切れ御免の『あんびん』が有名です。我が在所では大福を「あんびん」
または「あんぴん」と呼びます。「餡(アン)」に「餅(ピン)」なので
中国音ならば、「アンピン」が元音なのでしょうが、「ピン」という発音
は、どうも間が抜けているような気がして、我が家では「アンビン」と呼
んでいます。これが『ウ音びん』というものです。

        

何の変哲も無い「大福」でありますが、いや、少々デカイかな…。鯨きん
ではない県内産もち米使用ということで、予約販売も含め、午前中だけの
商いです。(平日は、9時頃には売り切れてしまいます。)で、春の恵み
本日の田中屋さんでは、季節物の草もちを販売しておりました。
一個120円。(私は、決して『田中屋』
の営業ではありません。)

お隣の「アサコばあさん」と「オコちゃん(母の姉)」を連れて、お袋の入所する
グループホームへ…。認知症が改善する訳もないのですが、今日はご機嫌な
様子で、「コイツは、俺のシャテ(舎弟)だごで…。」いつの間にか、息子が年の
離れた弟になってしまっている私…。 こういう時は、否定せず、ヘコまず、
『金田たつえ』さんの歌を歌って笑います。「人に聞かれりゃ~お前のことを♪
歳の離れた~弟と~チャララン♪」 本人も分かっているのか、いないのか。

            

ゴールデンウィークも後半戦。こうしてお気楽に釣りを楽しめるのも、グループ
ホームの皆さんと年金のお陰です。
しかし、先週『クロヌリ』をしてから、何か肩に違和感が…五十肩?
竿を上げるのが少々きつい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネコおん 2

2009-01-12 21:00:00 | 街並み
延暦年間から1200年余りを経た現在、「猫の宮」はどうなっているのか?

と、いうことで田圃の中の細道を訪ねてみると
お宮の正面には、おびただしい「猫…ネコ…ねこ…」の写真。
きっと、飼っていた頃(愛猫家には、いっしょに暮らしていた頃とすべきか?)
の写真を納め、供養したものでしょう。

猫は、気位の高い部分があって、ご主人様にも中々その心の内を開きませんが、
時折見せる、「ふにゃ~。」とした仕草に癒されるのかもしれません。
ねずみを獲ることを仕事として期待されなくなった現在、
「猫の恩返し」は、この癒し効果なのでしょうか?

かつて、よく訪れていた釣り宿で、白黒ブチの子猫を飼っていたのですが、
その宿の小さな孫に「このニャンコの名前な~に?」と尋ねましたら、
「ニャンコ!」・・・「だから、このニャンコのお名前は?」
たまりかねた宿のバアちゃんが
答えてくれました。「ニャンコってつけたんだと。」
「ハァ~?」 結構笑わせていただきました。

毎年、7月下旬に『全国ペット供養祭』が催される高畠町。
愛犬・愛猫・愛蛇家のみなさま!一度お出かけ下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネコおん 1

2009-01-12 20:09:14 | 街並み

タイトルから何を想像されたでしょうか?
「ネコおん」…「猫の怨念」、「猫の音痴」、「猫の恩返し」
本日は、「猫の恩返し」ということで、全国でも珍しい「猫」を祀ったお宮の話。

我が在所、東方8Kmに高畠町高安地区という集落があります。
今を遡ること1200年、延暦年間の頃(鳴くよウグイス平安京の時代です。)
この村に信心深い庄屋夫婦がおったそうな。
ふたりには子ども
が無く、代わりに丈夫な「猫」が授かるようにと祈願したそうな。

そんなある夜、ふたりの夢枕に観音さまが立ち、「猫を授けるので大切に育てよ。」
とのお告げがあったそうな。
ふたりは授かった猫に「玉」と名をつけ、
自分たちの子どものように大切に育てたそうな。

ところが、「玉」は育つにつれ、夫婦から片時も離れようとせず、
時には、恐ろしげな形相で何者かを睨みつけること度々。
あまりの恐ろしい形相を持て余した主人は、ある日、懐に隠し持った刀で
「玉」を切り捨てたそうな。

な、な、なんと、切り捨てられた「玉」の首は、天井裏に隠れていた
大蛇の首に噛みつき、ついには、大蛇を噛み殺してしまったそうな。
そう、「玉」は信心深い庄屋夫婦を守る観音さまの化身だったそうな。

庄屋夫婦を守った猫「玉」を、村人はねんごろに葬り、この地に観音堂を
建て、よく供養し、「猫の宮」と称したそうな。
以来、この村では猫を大切に育て、安泰な村になったそうな。

                          続く。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

珍八景

2008-12-21 22:39:06 | 街並み

今日は、休日出勤。
昨日に続き、山形では珍しく快晴なので、外回りのついでに街並みを撮影。
以前、Yahoo!でも紹介した「犬の宮」を再紹介しようとその集落に立ち寄りますと

 「犬の宮」 http://blogs.yahoo.co.jp/manbowman/6947802.html

『たこ杉』なる看板を目にしました。
樹齢は、推定で約千年とやら、事の真偽は別にして、観光パンフにも無い
珍八景に出会えて、ちょっと得をした気分になりました。
人間の目というものは、とても不思議なもので、見える物(見たい物)を
選択して見ている可能性があります。
したがって、それは存在しない物であると思い込んでしまうと、
身近にあるにもかかわらず、
「今まで見たことが無い。」という勝手な判断を下してしまうようです。
この無意識の中の認識で、かなり多くの物を見逃してきた気がします。
私の先輩に「ゲンゴロウ(昆虫)」をこよなく愛する(研究している)方が
おりまして、「山形では見ないねぇ…。」と私は応えておりましたが、
某ホームセンターの睡蓮苗の水槽に「ゲンゴロウ」を見つけ、我が無知を
恥じ入りました。(ただし、この場合、生存説、異動説、迷い込み説といった
可能性がそれぞれ否定できないのですが…。)
かなり、生存が危うい状態の『たこ杉』でしたが、意外と人の目から逃れる
ことで、まだまだ、寿命を延ばすことになるかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする