その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

公私…

2014-08-09 03:39:04 | 暮らし

朝ぼらけ 穂波に飛び交う 船つばめ (by夢屋)

『夢屋本田』に昇る朝日…今日も一日が始まる。朝一番の営業の電話で、その日一日の運を占う『夢屋国王』であります。取引先に上手くつながれば、何故かその日一日が総て上手く運ぶような気がするし、つながらなければ、その日一日が空回りしてしまうような気持ちになってしまうのであります。

さて、田んぼも出穂期を迎え、水も満たされていれば、あとは稲の葉っぱの病斑やカメムシなどの害虫の有無を確認しながら、ゆったりとした気分で田んぼの畦道を歩くだけの毎日。田舎でも、めっきりその数が少なくなった気がするツバメでありますが、今朝は『夢屋本田』を低空飛行する数がやけに多い…きっと『斎藤さん』ちの車庫に営巣したツバメ御夫妻の子どもたちも一緒に朝の食事会で低空飛行をしているに違いないなどと、ツバメ御夫妻の平穏な生活を喜ぶ『夢屋』であります。

病気療養のため入院していた従兄の『コウちゃん』が、早朝から杖をつきながら『第2サティアン』に向かって歩いてくる。
「どうだい?」(夢屋)
「ニンニクを見に来た。まだ、あるかい?」(コウちゃん)
途切れとぎれのかすれた声に耳を傾け「人の財産を勝手に見るな^^;」などと冗談をかますと、「財産じゃない、商品だべ^^;」などと切り返す『コウちゃん』であります。「こんな屑ニンニクは、恥ずかしくて出せない。」という『夢屋国王』に対し、「来年はこういうニンニクが出来るべぇ。」と親指と人差し指で輪を作り、「来年のための繋ぎだ。来年は胸を張って売ってやっから!」とニンニク営業に意欲的な『コウちゃん』であります。来年?もう『コウちゃん』には、来年が無いような気がする…しかし、来年に意欲を見せる『コウちゃん』に期待し、ハサミで茎を落とす手伝いをする『夢屋』でもあります。

夕べには、一丁前に講師として集会に招かれた『夢屋国王』…リストラに怯える出稼ぎ先の職員を前に、専門でもない「損益分岐点」の考え方を講釈する。こうして見ると、鬢の辺りにめっきり白髪が増えた『夢屋国王』の姿があり、残された職業人生の中で、先輩から引き継いだ『夢屋イズム』を伝え、働くことへの意欲をどうして与えるべきかなどと考える『オヤジ夢屋』の姿があります。

時間が欲しい。しかし、残された時間は少ない。「もう少し、お前の視野を広げてやりたかった。だから俺はお前を企画に呼んだ。」もう30年前にお世話になった上司が、当時の思いを伝えてくれる。『企画O.B.会』いつまでも頭が上がらない先輩と久し振りに酒を飲む。『オヤジ』は、ビールジョッキ一杯が限界。『長男係長』は、退職後も業績をチェックする立場にあり、『夢屋』の仕事を講評する。よく喧嘩した『次男係長』はまだ現役で、勝手に俺の後を継げと言う。「人が均した道を歩くのは、俺の性分に合わない。」などと、まだお子ちゃまな発言をする『末っ子夢屋』の四人組…当時も苦労した、そして働いた。四人組が果たした役割は、今では当然のことと受け止められているし、今さらその功績を人に並べ立てるつもりもない。しかし、30年前の出来事が、公私に渡る人脈を築けたことは間違いない。

『オヤジ』を代行で送りながら、幸せな職業人生だったと振り返る『夢屋』であります…振り返るには、まだ早い!!!
明日もまた日が昇る^^;

 

 

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