その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(のんだ・くれ)

2012-06-30 18:59:51 | 夢屋工房

梅雨ならば梅雨らしく…九州地方の方々には大変申し訳ないのですが雨が降りません。畑の土は、カラカラ状態であります。昨夜は、出稼ぎ先の役職者の飲み会だったので、幹事役の『夢屋国王』は、気を利かせ生ビールを注文しておきました^^;
一週間、出稼ぎと畑仕事を繰り返していると、かなり疲れが溜まって参りまして、生ビールをチビチビ…いえいえ、ゴクゴクと飲んでいる内に、テンションが上がるとともに、家に帰ってバタンキュー…久々に8時間程、夜中に目が覚めることもなく熟睡しておりました。目覚めて、ビニールハウスの中で草むしりをしていると、空梅雨の中で、露を纏ったスギナを見つけ記念に一枚…雑草としては、厄介な草でありますが、纏った水滴には清々しさを覚えるのであります。

少々、頭が痛い…二日酔いの兆候でありますが、こんな時は我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』を連れ出して、散歩にでも出掛けてきましょう。おバカなオヤジを嘲るかのように、ムクドリがこちらを覗き込んでおります。まぁ、確かに適度な量を超えて飲んでしまうのだから、おバカは一生治らない…何度繰り返しても、反省すると言うことがない^^;

『第2サティアン』のお隣では『善助さん』が田んぼの中でバイクを乗り回している…「田面ライダー」という溝きり機械なのでありますが、「仮面ライダー」をパクッたネーミングであることに違いない^^;
静かな土曜日の朝を迎えたいところでありますが、正義の味方「田面ライダー」の爆音は、悪党『夢屋国王』の頭に痛烈な一撃を与え続けるのであります。「中干し」と呼ばれる作業が終われば、稲作も折り返し地点に達するのであります。
しかし、頭が痛い…。

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夢屋工房(新タマ)

2012-06-29 12:10:30 | 夢屋工房

我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』の遊び相手は『オクラ』…しかし、彼女の遊びに手加減という言葉が無いので、哀れ『オクラ』は後ろ脚を負傷してしまいました。我が家のオッカーが繕ってあげたものの結果は同じ…『オクラ』の右後ろ脚は、重大な裂傷を負ってしまったのであります^^;
『柴犬コウ』を立派な猟犬に仕立てるつもりは更々ありませんが、犬が持つ本能的なものを、こうした行動から感じざるを得ません。興味と飽き…交互に繰り返しながら、経験を積んで大人になっていくのでありましょう。彼女は見知らぬ来客があったとしても、滅多に吠えることがないのでありますが、何故か『夢屋国王』が嫌いな人物が訪問すると突然吠えるのであります。足音、話し声、体臭…来客が玄関に来た途端に吠え出すのですから、彼女自体何かを察知しているに違いない。私たちの対応を見て吠えている訳では無いので、私たちが感じない何かを感じ取っているに違いないのであります。
そして、所有権…彼女のケージを覆うバスタオルを洗おうとするとバスタオルを銜えて離さない。しかし、これは遊びの一環であり、取り上げられたとしても吠えたりしないのでありますが、ケージに取り付けられた給水用のペットボトルだけには明確な所有権を主張し、水を交換しようとペットボトルを触ろうとしようものなら、それが誰であれ吠え出すのであります。ペットボトルだけが彼女の所有物…実に質素な犬であります^^;

「遊び」のスタートは「興味」という未知の世界への扉を開くことから始まる。例えば、自分の目線が庭の置石で一段高くなっただけで、急に視界に拡がりを感じるように、それが踏み台になり、ジャングルジムとなって少しずつ高みを求めるようになります。大人から見れば造作無いジャングルジムであっても、登るためには充分な脚力や腕力、握力が伴わなければ登り切ることが出来ず、絶妙なバランス感覚を体得しないとジャングルジムの天辺に手を離して立ち上がることが出来ないのであります。したがって、ジャングルジムに立ち上がることの出来る子どもは、より幼い子どもたちのヒーローであり、自分自身がヒーローになるためには、眩暈や恐怖と戦わなくてはいけないのであります。こうして子どもたちは、親が嫌がる危険水域に次第に近づいて行く訳でありますが、それを予め取り除いてしまうのか、容認するのか…議論の分かれるところであります。
まぁ、色々な意味で、未知の世界、最も危険な水域に身を置いているのは、大人そのものかもしれませんが…^^;
さて、今年収穫した「新タマネギ」でありますが、将来的には「金に成る新タマネギ」、これを食べれば「金(キン)が貯まる新タマネギ」これをキャッチコピーにして売り出そうと思うのでありますが、朝、出稼ぎ先で新人君に質問してみました。
「金(キン)が貯まる新タマネギ…これを略すと何と言う?」(夢屋国王)
「・・・。分りません!!!」(新人君)
「略しても新タマです。決して〇ンタマではありません^^;」(夢屋国王)
朝の4時半からセクハラネタを考えている『夢屋国王』…セクハラという最も危険な水域に身を置くオヤジであります^^;

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夢屋工房(ゆうき)

2012-06-28 12:09:00 | 夢屋工房

ゴールデンウイークに植え付ける予定のジャガイモが雨で遅れ、それが後を引いて遅れ気味だった『夢屋農園』の男爵もようやく花が咲きました。節が来れば、それなりに追い着くものであります^^;
友人『貧乏父さん(H.N.)』が彼のブログで書いているように、遂に彼も『貧乏脱出ニンニク』の収穫を終え、『第1サティアン』で収穫祭の前祝を行ったのでありますが、今週は疲れが溜まっておりまして、ビール2缶でご機嫌状態…久々に爆睡しました。お陰さまで朝5時起きのブログUp、今朝の朝仕事はお休みであります。それでも鎌を片手に、アスパラ畑の整枝作業を30分ほど行いましたけど^^;
爆睡後の出稼ぎは、一段とパワーUp…久々にお宝を手に入れ、営業活動にも熱が入ります。今年のテーマは「動かないはずの物を動かすこと」…何のこっちゃと言うところですが、コツコツと営業活動をしてみると動き出すから面白い。人伝の情報や人脈をフル動員して、押して引いて…動く…動き出したら、その動きを止めないように後押しをするだけであります。これもまた、動き出す節というものがあるのかも知れません。
午後、新人君の研修を兼ねて、山形県高畠町和田地区を回りました。「高畠町有機農業研究会」で活躍中の菊地良一さんとすれ違い、挨拶したところ、お茶を飲んで行けと言う。新人教育がてら彼のパワーを拝聴して参りました。

上和田地区で見つけた「カルガモ農法」…いや~実に疎らな稲の株でありますが、夏の間、カルガモ君たちは株間の草を食べてくれるのであります。さらに、冬には人に食べられちゃう…これも節が来ればの話であります。
これだけ疎らな株ですと『夢屋国王』は10a当たりの収量を7俵(320kg)程度と予測しました。『夢屋水田』の平均収量は12俵(720Kg)であり、平成23年産米の売り渡し価格が10,500円でありましたから、10a当たりの売上金は126,000円。一方、7俵でも1俵当たり25,000円程で取引される有機米は、10a当たり175,000円であります。有名人が作る有機米は、小売価格56,400円/俵でも取引されてますから…やり方色々、生き方色々であります。
ただし、星寛治さんを初めとする実践者は「有機農業」とは言わず、「有機農業運動」と表現いたします。食に対する意識改革は、農民の意識改革に留まらず、消費者の意識改革も進めなければならないという理念に裏打ちされているからであって、儲けの手段として「有機農業」を語らないところがすごい。しかし、『夢屋国王』の考え方とは一線を画すのでありまして、国王の場合は、必要な物は最小限度の範囲で撒く…5kg当たり4,700円のお米をそうそう食べてもらえませんから…日本国民が安心して食べられる食糧の安定供給という側面から、イネとの会話を通じて、限度を見極められるようになれば、『夢屋国王』も一人前と考えているのであります。
さて、夕刻、一週間前に鎌砥ぎを指導した『彼』の鎌の状態を確認に行きました。物好きにも『彼』を連れ出して、収穫祭で使う薪集めを行いました。『彼』は約束どおり、少しずつではありますが、現場の草刈りを進めていてくれました。世の中、色々な考え方や生き方があっても良い。ただ、若者に社会参画できる機会だけは平等に与えられている社会であって欲しい…生きる「勇気」を与えてくれる国家であって欲しいと願う『夢屋国王』でありましたとさ。

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夢屋工房(子育て)

2012-06-27 21:06:09 | 夢屋工房

消費税率が平成26年4月に8%に引き上げられますねぇ…その2年後には10%になる予定です。社会保障費というオブラートに上手に包んで、苦い消費税を飲ませる。病んだ日本と言う国には何らかの薬の処方が必要ですが、安易に増税に走るのは如何なものか?反対する国会議員さんにも言いたい…反対するのも良いが、きちんとした将来展望と対案を論ずるべきであると^^;
6月25日は『夢屋王国の建国記念日』であります。日本からの独立を高らかに謳い、経済的な自立を目指したものの、国王一人の働きでは中々思うような自立は難しいのであります。日本は国民に増税を課しますが、『夢屋王国』の国民は、夢屋国王の耕す田んぼと畑の上がりをくすねるだけで、決して租税を払わない。結果的に国王だけが額に汗することになるのであります。例えば、我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』は、ぬいぐるみ『オクラ』を練習台に子育ての訓練をするのでありますが、脚に噛み付いて振り回すだけ…子守りのアルバイトに出そうと画策したのでありますが、未だ母性というものが感じられず、子守りのアルバイトは断念せざるを得ません^^;
子育て支援と言いながら「子ども手当て」が既に改変され、所得税では年少扶養控除が削減されたので実質増税となっている。これに消費税が加われば、これから日本と言う国家を支えるであろう子どもたちを産み、育むことなど、若い世代にとっては夢のまた夢となってしまうのであります。

今朝、メロンの葉に止まっていたヒメバチ科のハチであります。昨年から始めた『夢屋王国・国勢調査』も、そろそろ80番目の背番号を数えることになりますが、途中頓挫しているので、もう一度住民票を整理する必要があります。とは言え、ヒメバチと総称されるこの科のハチは、日本では約388属1,400種が記録されていると言われており、この世界に足を踏み入れると分類という名の迷宮に迷い込むことになります。お尻の長い産卵管が示すように、この種のハチは、チョウの幼虫などに卵を産みつけるタイプ。チョウの幼虫は『夢屋王国』の野菜の葉を食べ、ハチの幼虫は、チョウの幼虫から体液というミルクを頂戴することになるのであります。決して、贅沢な食事という訳ではありませんが、生き物たちはこのような絶妙な生活環を持って生活しているのでありまして、それは神代の代から脈々と繰り広げられているのであります。彼らには、租税という賦役はありませんが、社会保障を国王に求めることもないのでありまして、国王の生産活動が彼女たちの生活の場を支えているのであります。
日本の国会議員と言われる寄生生物に関して物申すならば、日本と言う国家を支えるための租税の確保も重要なお仕事でありますが、本来、日本と言う国家を下支えするはずの子どもたちの将来を真剣に考えるべきである。自分の議席を守るために汲々とするのではなく、天下国家のために額に汗すべきなのである。
今朝は、疲れてぐっすりと睡眠を取ったので、ちと国王らしい発言をする『夢屋国王』でありましたとさ^^;

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夢屋工房(やぶ・る)

2012-06-26 19:59:12 | 夢屋工房

約束を破る。障子を破る…「破る」という言葉に余り良い印象を持ちません。せいぜい「記録を破る」という表現は、新記録が出たという歓喜の叫びが聞こえてきそうでありますが、記録を破られた者にしてみれば、勝者を称えるとともに一抹の淋しさをも伴うものではないでしょうか?
しかし、『夢屋国王』が使う「破る」は少々意味合いが異なっておりまして、我が在所の百姓業界では、田んぼの用水路の水止め板を外す行為を指すのであります。昨日、上流部まで遡って水路を確保し、我が田んぼに水を向けたつもりでありますが、残念ながら国王の田んぼに水が引かれていない。これはもしやと思いまして、他の耕作者の田んぼ(何枚か上流部…水田の一区画を一枚・二枚と数えます^^;)を見に行くと、昨夜の内に水止め板で水路が止められております。当然、上流の耕作者は自分の水田に水を向けるために、途中々々で板で仕切りをし、水位を高くして水を掛けるのであります。百姓には百姓の仁義がありまして、こういう場合は水口(水田の取水口)を土留めして逆流(これを還り水と言います。)を防いだ上で、仕切り板を外し自分の田んぼへと水を向けるのでありますが、この行為を「破る」と言います。
「我田引水」という四字熟語がありますが、自分の都合の良い方向に行動すること…古くは「水争い」などと言って、干ばつの年には殺人事件が起こったなどという悲劇も生まれました。今では多目的ダムからの通水で殺人事件は起こりませんが、仁義を守らなければ喧嘩の原因くらいにはなるのであります。今朝も早よから水を破り、自分の田んぼに水を向けたところで当事者の『善助さん』がやって来た。
「水口止めて、水破らせてもらったぞぉ~!」(夢屋国王)
取り敢えず『善助さん』にひと声掛けると「朝来るのが遅れて、ご免なぁ~!」と返ってくる。
『夢屋国王』が末尻の田んぼに水を向けていることを知った上で、昨夜の内に水を止めていたようなのでありますが、朝の6時前から来るのが遅くなった(水止め板を復元して置かなかった。)と謝る『善助さん』に、一体百姓は何時から活動しているのだろうと、怒るという気分よりも、吹き出したくなる自分を抑えることに必死でありました^^;

 

さて、『夢屋国王』が初めて独力で機械植えをした田んぼも、素人が植えたとは思えない程度にまで立ち直りを見せております。実に綺麗な扇型に開いた株と思いきや、実はイネではなく、同じイネ科のヒエなのであります。条間(イネの列と列の間)に生えたヒエは抜き取れば事足りますが、株の中に紛れ込んだヒエは成長力がイネよりも一段上手で、気付かないでいるとイネの株よりヒエの株の方がでかくなっているなどということがよくあります。大規模な農家では仕立て切れない話ですが、『夢屋国王』は「田植え長靴」を装着して、田んぼの中央部の条間のヒエを抜いて行きます。有機農業では、除草を兼ねてアイガモを水田に放し、雑草や虫を食べてもらおうなどという「アイガモ農法」なるものがありますが、アイガモがそうそう人間に都合が良いように雑草を食べてくれる訳も無く、最後の仕上げは人間が行うことになります。『夢屋国王』はアイガモの如く、朝から田んぼの中をかき回すのであります…^^;

 

オモダカにホタルイ…これもまた代表的な水田雑草であります。春先に特別栽培米でも許容されている「一発除草剤」を散布しておりますが、雑草を根絶やしに出来る訳も無く、また根絶やしに出来るようならば、少々恐ろしい気もしますが、雑草だって立派に生き長らえております^^;
画像では見づらいホタルイもこの程度なら何の影響もありませんが、5年程前、田んぼの中央部に異常繁茂して、中干し作業の際に溝が切れないほどの勢力を見せたことがあります。2~3年に一度、散布する除草剤の商品を変えて、雑草をコントロールしているつもりなのではありますが…。
『夢屋国王』が小学生の頃、お袋と二人で田んぼに四つん這いになりながら、一株々々、イネの株の周りの雑草を手で取る…「田の草取り」という作業をしたことがあります。イネの葉先が丁度子どもの目の高さにあり、また、イネの葉のギザギザで腕が傷ついて、ひと晩ヒリヒリと痛かった記憶があります。「ベンチオカーブ サターン」という除草剤が開発された時は、百姓を初夏の田の草取りという重労働から解放した英雄として迎え入れられました。(魚毒性が強くて、後々問題にはなりましたが…)したがって、元宇都宮大学の竹松教授の短期集中講座を大学で聴講したときは、先生を拍手を持って迎えましたが(同級生からは、白い目で見られましたけれど^^;)長野県出身で「田の草取り」の実体験から、植物ホルモンを源流とする除草剤の開発に数多くの功績を残した教授のバイタリティ溢れる講義は、今も忘れることが出来ない思い出であります。(実際、学生時代にまともに講義に出席したのは、この講座くらいしか無いかもしれない^^;)
今では水路の水を破る『夢屋国王』でありますが、世の中の「常識を破る」…この意気込みだけは、まだあるんだけどなぁ~^^;

 

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夢屋工房(夢の湯)

2012-06-25 20:34:46 | 夢屋工房

昨日、ニンニクを掘り上げた『夢屋国王』は、朝仕事にニンニクの根をハサミで落とし、茎を包丁で切り落とす…約2時間の朝仕事で、少々お疲れモードであります。しかし、夢屋本田(ほんでん)は水枯れ状態であるにも係わらず、用水路には梅雨時だというのに水が無い。本田から用水路を約1Km程上流に遡りながら流下障害物を取り除き、草を刈りながら水路の分岐点を探す旅に出ました。
用水路に水が無いのは、どこかの分水点で水を抜いているからに違いない。末尻の田んぼに水を向けるためは、上流部で耕作する人以上に苦労が付きまとうのであります。流下障害になる草を刈り、土で埋まった石橋の下を掘り起こしながら水を向ける…お散歩コースと違って、足場の悪い畦畔や人の畑を横断しながら分岐点を見つけ、水を田んぼに向けるのに約2時間を要してしまいました。運動不足で足に応え、お昼ご飯の後はビールをひと缶飲んでお昼寝タイムであります。これが平日から出来ていたら、堪えられない贅沢であります^^;

一方、友人『ノロ君』の自宅方向からグラインダーの音が聞こえる…早速、ドラム缶風呂の仕上げに取り掛かっているに違いない^^;
『夢屋国王』は、彼の仕事ぶりに期待しながら、夕餉の買出しに出掛けたのであります。今年の雪で折れてしまったサクランボ「佐藤錦」とプラムの苗木を補いたい。ピーマンとツルムラサキの苗を購入し植え付けなければならない。量販店を覗きながら、次の遊びのネタを考える。あぁ…明日もお休みだったら何て素敵なことだろう…などと、出稼ぎなんかそっち除けで、『第2サティアン』の進化に腐心する国王であります。
焼肉でビールを飲もうとしていると、『ノロ君』が自慢げに晩酌のお誘いにやってきました。おそらくドラム缶風呂が完成した祝賀会のご案内と思い『第1サティアン』に出向くと、ご覧のような『夢の湯』が完成しておりました^^;
あ~あ~あ!遂にやっちまったぁ~。今週の水曜日、ドラム缶風呂を沸かす薪を調達に行かなければならないようであります^^;

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夢屋工房(謝肉祭)

2012-06-24 21:24:20 | 夢屋工房

田んぼのイネは、数日前に追肥したことで青さが増したような気がします。『第2サティアン』から毎日田んぼを眺めていると、日々の変化に疎くなってしまいがちですが、確実に成長しているようです。まるで、自分の子どものように、少しずつ成長しているにも係わらず、まだ子どもだと決め付けているような気持ちと同じであります。風の無い日を待ち、今朝、いもち病の予防殺菌剤を散布しました。有機農業を実践するならば、殺菌剤もカットしなければなりませんが、植物の病気は一旦発生してしまうと止めようがありません。成長阻害や収量・品質の低下につながっていきます。『夢屋国王』は「勇気」がないので、残念ながら米に関しては肥料と殺菌剤についてはカット出来ない…少なくても栽培中のいもち病と紋枯れ病の防除剤は散布するのであります。
さて、昨年の8月末に播種し苗を育てたタマネギが見事に結球しました。約10ヶ月間世話した(ほとんど放任主義デスが…)タマネギであります。ここ4年程挑戦してきましたが、中々大きな球にならない。土質や土壌水分(土地の排水性)の影響だろうと苦心しながら4年め…何とか人前に出しても恥ずかしくないような作品に仕上がりました^^;
一期一会という茶道を起源とする諺がありますが、お百姓さんをやっていると、こうして一年々々が勉強であります。気象条件など決して同じ条件の年はなく、播種から収穫まで一年に一度しか経験できない。聞いた知識(学問)に経験と工夫を加え前に進む。前に進めれば良いが、考え方に誤りがあれば後退することもある。生きている内に、あと何度栽培体験ができるのだろうか…お茶を極める道筋として「茶道」があるとすれば、農業もまた「百姓道」なる長い道程がある…急に哲学する『夢屋国王』であります^^;

「第2サティアンのニンニク収穫祭には、ドラム缶風呂を準備する。」そう宣言した友人の『ノロ君』でありますが、会社からドラム缶を調達して来ました。「グラインダーで蓋を切れば良いのだろう…。」彼の計画は、いつも大雑把であります。
「グラインダーでカットしたら、切り口で生傷が絶えないよ。タカシにやらせる!」(夢屋国王)
『タカシ』は近所に住む国王の従兄の子…酸素溶接で蓋をカットし、底の部分に水抜き栓を溶接すればドラム缶風呂は完璧なはずであります。ご近所さんの目を気にして、『夢屋国王』は『第2サティアン』へのドラム缶風呂の導入には否定的であったのでありますが、『夢屋御一党さま』の最近のご乱行は目に余るものがあり、評価も地に落ちてしまえば、後は何を言われても気にしない…『夢屋国王』は、友人『ノロ君』の提案を受け入れることにしたのであります^^;
6月25日は『夢屋王国』建国記念日であります。尊敬する上杉鷹山公の「伝国の辞」を胸に刻み、「安心・安全な生活の保障と機会の平等」を建国理念に、日本と言う国家からの独立を宣言して早3年が経過しようとしております。失敗や挫折を経験しながら、何とか換金作物を栽培できるところまでこぎ着けましたが、これからは『輸出』という販路を如何に開拓していくかという外交交渉(営業)が、『夢屋王国』を永続させるための重要な要素となってきます。ヨモギの葉の上で、のんびり日向ぼっこするナミテントウが、安心してアブラムシを捕食できる世界の建設…『夢屋国王』の玉座は暖まる暇が無いのであります^^;
「謝肉祭」…今年のニンニクを収穫し、天の恵みに感謝する…『ニンニク収穫祭』まで、あと一週間であります。

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夢屋工房(禁断の果実)

2012-06-23 18:52:53 | 夢屋工房

5年程前、友人『ノロ君』にもらった「りんごの木」が昨年は1個の実を着けました。今年は12個程の実を着けております。蛇にそそのかされたイヴが手にしてしまった「禁断の果実」を食べると神々と等しい善悪の知識を得るのだそうである。「エデンの園」に生える全ての果実は食べて良いのに、何故りんご(果実には諸説あるようです。)だけは食べてはいけなかったのでしょうか?それは、楽園の中で一番美味しい果実だったから、神様が独り占めしていたからであります^^;
アダムとイヴが「禁断の果実」を手にした時から、男は労働の苦役が、女は出産の苦しみが与えられたとされます。(←旧約聖書は「男女雇用機会均等法」の適用除外なのであります^^;)もし、りんごの実が「禁断の果実」ならば、昆虫の世界ではモモシンクイガという蛾の幼虫は、神に対する不服従の原罪で最も処罰の対象になる昆虫ということになります。

神の罰を恐れる『夢屋国王』は、少々時期が遅れた感はありますが、モモシンクイガに原罪を与えぬよう袋掛け作業を行いました。『夢屋国王』のこれからの寿命を考えた場合、果樹には手を出さないと決めてはいるのですが、りんごとぶどう、さくらんぼ程度は、将来恵まれるかもしれない孫のための自家消費用の楽しみに植えてあるのであります。『夢屋国王』が子どもの頃は、りんごをガブリ…幼虫がにゅりゅりなんてことが良くありました。これを防ぐために薬剤散布をするか、果実そのものに袋を掛けて蛾の産卵を防ぐ訳でありますが、規模の大きなリンゴ農家では、一個々々袋掛けをするなんて至難の業でありますわなぁ…昔は、古新聞を使った袋でありましたが、風雨に晒された古新聞の袋を頂いて、トイレでお使いになる…何とエコな世界でありましたことか(今では、下水が詰まりますので実践しないでください…する訳ないな^^;)

今では、サン陸奥・サンフジなどと称して、無袋栽培で太陽を浴びたリンゴとして評価されますが、これって逆に考えれば殺菌剤や殺虫剤、落下防止剤をガンガン散布してますよというお断りでもあります。(各県の防除基準を遵守しているはずですから、商品が危険であるという意味に捉えないでくださいm(..)m )『夢屋王国』では、りんご専用の薬剤がありませんので、堕農の結果、完全無農薬栽培…ろくな実になりません^^;
かっかっか…頼みもしないのに成熟したササグモ♂が、蛾の侵入を警備してくれているようであります。
さて、本日はドタバタの一週間を何とかやり過ごし、のどかなウィークエンドであります。タマネギを収穫し、オニオンスライスで一杯…エデンの園を追放された人間の末裔は、労苦の合間にささやかな楽しみを手に入れているのであります。

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夢屋工房(おおかみ)

2012-06-22 12:13:31 | 夢屋工房

「シトシトピッチャン シトピッチャン シト~ピッチャン♪
哀しく冷たい 雨すだれ おさない心を凍てつかせ~♪ 
帰らぬ父(ちゃん)を待っている ちゃんの仕事は刺客
ぞな~♪」

1970年代に劇画が映画化され、萬屋錦之介さん主演でテレビ放映された「子連れ狼」…梅雨空の雨の中、低空飛行を続けるツバメのオヤジを『第2サティアン』から見ていると、『夢屋国王』は何故かこの唄を口ずさんでしまうのであります^^;
「その日の朝には帰るはずの父だった。 それが三日目の朝になり、四日目の夜が来て、五つ目の朝が雨だった…。」
育ち盛りの子ツバメたちは、きっと黄色い口を大きく開けて餌の到着を待っているに違いない。父ちゃんが首尾よく餌を捕獲できれば良いが、餌が獲れなければ、子どもたちは飢えてしまう。たとえ雨の中であっても、父ちゃんは「刺客商売」に出掛けなければいけないのであります^^;

さて、昨日の錆ついた鎌を『夢屋国王』は砥ぎ出してみました。昨日の約束を守り、『彼』がこの錆びた鎌を取りに来てくれると信じて…。
裏切られることが前提になっているとは言え、人を信じると言った以上、こちらもそれなりの準備をしなければならない。『夢屋国王』が愛用している古い鎌と違って、この鎌は肉厚で重い。中砥で砥いで見るとそれなりに刃が立ち、仕上げ砥でさらに砥ぎ出すと立派に切れる鎌に変容しました。しかし、いとも簡単に砥ぎ出せるということは、鈍らな刃であるとも言えます。この鎌で草刈りをしていると頻繁に鎌砥ぎをしなければいけないかもしれない…それもまた人生なのであります。
出稼ぎ先で『彼』の到着をそわそわと待つ『夢屋国王』の期待に応え、『彼』は約束どおり訪ねて来てくれました。諸手続きを済ませ、帰りは『彼』の自転車を軽トラックに載せて、一緒に現場に向かうのであります。ひと通り草刈りの要領(手首の使い方)を教え、鎌の砥ぎ方を教える。一度で覚えられる訳もなく、ここからは『彼』が体験し、経験を積んで覚えて行くしかないのであります。『夢屋国王』は得意の講釈を垂れる…
「このボロ鎌は、使いようによっては人を傷つける凶器にもなるし、この世の中が嫌になったら自殺にも使える。しかし、今は君の命を繋ぐ飯の種だ。君がやっただけ、雇い主は賃金を払ってくれる。少しずつ、この藪刈りをやって飯代を稼ぎなさい。」
『彼』は決して社会との係わりを拒絶している訳ではない。年齢を聞けば、『ゆとり教育』の弊害をモロに浴びた被害者でもある。今まで、人と機会に恵まれなかっただけである。そう信じて現場を後にする。
「どれだけ進んだか、たまに見に来るからなぁ~!困り事があったら、いつでも来いよぉ~!」
鈍らなこの鎌が、果たして草刈りという刺客業を選んだ『彼』の胴太貫(どうたぬき)となれば良いのだけれど^^;

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夢屋工房(と・ぐ)

2012-06-21 19:25:07 | 夢屋工房

昨日のジャガイモが紫系の花ならば、今朝は白系のジャガイモの花をご紹介しましょう。『大龍さん』ちの隣の隣り、『サトさん』ちのジャガイモであります。台風の余波で強風に煽られ、白い花の多くが痛んでおります。どちらのお家も非農家で自家菜園の延長といった程度の規模ではありますが、作り方が上手で『夢屋国王』も栽培方法の参考にさせていただいております。特に『大龍さん』は研究熱心で、独自の栽培方法を実践されている。普段無口な『大龍さん』に栽培方法を尋ねようものなら、寡黙な彼は急に多弁になり、研究成果を惜しげもなく披露してくれるのであります^^;
さて、昨日の『夢屋国王』の出稼ぎは人生相談…依頼を受けたクライアントの目線で物事を見ることが出来るのか、『夢屋国王』の職責でどこまで介入すべきなのかと不安を抱きながら部下を引き連れて突入作戦を敢行したのであります^^;
営業行為は部下たちに丸投げし、彼と彼の叔母さんたちを交えて、ご相談と相成ったのでありますが、嫌でも他所様の生活の裏側が見えてくる。焦らず、怒らず、同情もせず…『夢屋国王』が出した結論は…。

画像は、今は亡き古老が使っていた草刈り鎌であります。下の磨り減った鎌は、米沢打ち刃物「三九郎鎌」…鋼が硬く、上手に砥いで歯が立てば、剃刀のような切れ味であります。通常、刃先が上の鎌のようにフラットな状態で購入する訳ですから、如何に古老が砥ぎ出したかがお分かり頂けると思います。今でも『夢屋国王』は田んぼに持ち出して田んぼの畦際を刈っておりますが、サクサクと草が切れる音が心地良く、上手に歯が立った時の鎌で行う草刈りは、手首に負担が掛からず疲れないのであります。切れ味が悪くなったところで、その日の朝仕事は終了…そんな自分のルールを作って田んぼを見回っております。今では、古老とその息子『夢屋国王』を繋ぐ、唯一の道具かもしれません。この鎌を持って、一体古老は何を考え、この田んぼの際に立っていたのだろうかなどと、今頃思いを馳せるのであります。
さて、上段の錆付いた鎌は肉厚で少々重い。恐らく河川清掃や藪の草刈りに使った鎌であろうと思うのでありますが、量販店あたりで買い求めたものでありましょう。もう10年来使った形跡の無い鎌でありますが、昨日のクライアントに進呈することに成りました。経過はプライバシー保護のため伏せて置きましょう^^;
鎌の研ぎ方、草の刈り方を含め指導する?錆付いた重い鎌が、クライアントを前向きにしてくれるのか…発想がいい加減な『夢屋国王』でありますが、ジャガイモの花言葉は「慈愛」…古老(親父)の無言の慈愛が伝われば、彼の立ち直りの切っ掛けにはなるはずだと信じるしかないのであります^^;

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