四足で毛むくじゃらなケモノ(笑)
単なる同居人と言いつつ、避妊手術後の包帯を気にしたり、フラつく足元で外に出ないか心配で、結局昨夜は『第2サティアン』にお泊まりしました。ちょっかいを出すかと心配した『デブ九郎♂(クロ♂より改名)』は、時折、『シロ♀』を舐めて介護し、猫口(出入り口)付近で、風の音にも耳を立てながら寝ずの番…『番猫』として頼もしい限りであります…と褒めたのも束の間、夜中に胸苦しさを感じ、夢の中では「く、苦し~い!心不全かぁ…。」と助けを求めたところで目が覚めると『デブ九郎♂』が胸の上で寝ておりました。ましてや「ぺチャぺチャ」と成分無調整牛乳を飲む音がして、『シロ♀』がようやく食事を摂ったかと思った瞬間、それは最近、『第2サティアン』周辺を徘徊している尻尾の短い『キジトラ♂』であり、縄張りさえ守れない、弱っちい『デブ九郎♂』に失望した(笑) 爪の鋭さだけは立派なのに…。
術後、ひと晩くらいはと、温風ヒーターで室内を温め(この日のためだけに買ってしまいましたよ。)様子を見ましたが、朝方には全身麻酔でフラつく足元も元に戻り、今朝だけ特別のスペシャル『さば缶』を少量食べて、抗生剤も素直に飲んでくれたのでひと安心であります。午前中は、姉弟仲良く定位置で寝ておりました。
白い物がチラつき、そして積もり始めました。
11月は秋野菜を少量出荷し、初冬に出荷できないかと「サラダほうれん草」を蒔いてみましたが、少々時期が遅かったようです。間引きほうれん草を頂きましたが、エグ味も少なくサラダでもいけそう。秋植えのスナップエンドウは、逆に少々早かったかも知れない。秋売れ筋のミニトマトは、『第1ハウス』の天幕が強風で破れ、冷気が入り込んで一気に枯れてしまいました。10年間の準備作業や経験を積んだとは言え、やはり試行錯誤の毎日であります。それでも4月から12月までの栽培サイクルの目処が立ったことが、今年1年間の成果と言えるかも知れません。あとは、1月から3月までの厳冬期に現金収入をどのように確保するかが大きな課題であります。
昔は『出稼ぎ』に行き、市町村は、貧しさを克服するために競って企業を中央から誘致し、結果、金銭的な豊かさと文化的な生活をそれぞれに手に入れることは出来たのだけれども、結果的に小さな農家の子息はことごとく勤め人となり、農村社会は崩壊した。残ったのは一定規模を誇る大規模農家であり、それはそれで致し方ないことではあるのだけれども…。
そんな世の中に逆行する生き方を求めている訳でもなく、創意工夫で人間らしい生き方が出来ないかと足掻いているだけ…弱い風とともにチラついていた白い物が、水分をたっぷり含んだ重い雪に変わり、積もり始めました。まだ根雪には間があると信じて、加工品作りに取り組んでみよう…『百姓』とは、市井の人々、百の生業を指す言葉なのだから。