その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(国勢調査「な」ver.2)

2011-06-30 08:47:36 | 夢屋王国

「ハルジオン 軒に仕立てて 雨宿り (夢屋)」 種田山頭火の漂泊の旅に憧れ、小林一茶の小動物を愛でる心に心酔し、『夢屋国王』も一句詠んでみました^^;
梅雨空に、野のハルジオンの葉の裏で、雨宿りする「モンシロチョウ」をイメージしたのですが、今日は晴れ…イメージが先行し、画像が間に合いませんでした。折角晴れたのですから、冒頭の画像は、初夏を思わせるアザミの花をお届けします。「モンシロチョウ」の代わりに『カミキリムシ』の一種が、花を日傘にしているとご覧いただければありがたい…。
このところ続いた雨で畑に入ることが敵わず、久々の晴れ間に畑に出てみると、ブロッコリーの葉は『ヨトウムシ』にボコボコにされ、ダイコンの葉には「カブラハバチ」の幼虫や「ナガメ」が我が物顔で闊歩し、自慢のレタスや白菜は「ナメクジ」の宴会場となっておりました。
さすがに温厚な『夢屋お奉行』も、後々、この『ブログお白洲』に出頭させ、悪行の数々を白日の下に晒しながら「彼らには、追って沙汰いたす。」ことにいたしましょう^^;
              
夢屋王国の国王兼裁判官でもある『夢屋お奉行』が、ゆとりをもって彼らの悪行を見過ごしているのも、今日は小さな保安官を発見したからに外なりません。画像は、「ナミテントウ」の幼虫が、「モンシロチョウ」の幼虫に齧り付いている様子であります。
「ナナホシテントウ」や「ナミテントウ」は、「アブラムシ」を捕食する益虫、『肉食系男子』として知られていますが、こうして青虫に噛み付いているところは、国王も初めて見ました。食べている片脇から、ウン〇をたれ流すところは、上品とは言えませんが、果敢な『保安官』であります。
『夢屋国王』の口癖は、「躾の悪い親の顔が見てみたい。」…彼らの悪行の数々を暴くために、100金から、『ホームパック3ヶ入り105円』を大量に買い込み、収監状を発行したのであります。
また、『オッカーザウルス』に怒られる予感がする…^^;


No.016 ナミテントウ(再掲) Harmonia axyridis  昆虫綱 甲虫目 テントウムシ科
『益虫』…有機農業実践者からは、歓迎されるべき昆虫であり、「生物的農薬」として、飛翔力の弱い短翅系の『テントウムシ』も開発されているとか…。彼らは決して、人間のために働いている訳ではなく、本来の食性が肉食系というだけである。したがって、食物が不足すれば、兄弟(卵や幼虫)さえも捕食してしまうのであります。


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夢屋王国(国勢調査「き」ver.2)

2011-06-29 12:08:32 | 夢屋王国

アブラナ科の野菜を作ってみて、この時期に一番悩まされる害虫の代表格である「キスジノミハムシ」…ミズナや二十日ダイコン、葉ダイコンなど、発芽と同時に食害されて、ひどい場合は双葉の状態が一気に消失してしまいます。
家庭菜園の規模であれば、「不織布」のトンネル栽培である程度被害を防ぐこともできますが、「寒冷紗」程度の網目は自由に出入りしてくれます…^^;
『ノミハムシ』という名前が示すように、人の気配を感じては、ぴょんぴよ~んと飛び跳ね、厄介この上ない。『夢屋国王』は、充分敵を熟知していると過信してしまい、昨日、大きな失態を演じてしまいました。
  
昨日の画像(左)と本日の画像(右)…どう見たって同じ虫であります。
            
実際に見える「キスジノミハムシ」の画像(これでも拡大してますけど…)、黄色いストライプが見えて、葉に穴を開ける2mm程度の虫…昨日の画像を撮影した時は、ジッとして動かず、大きさも4mm程度と大きなタイプだったので、すっかり騙されてしまいました。
♂という生物は、大きい小さいと良く他人様と自分を比較しますが(何の話じゃ?)、個体差である『大きさ』に騙され、物の本質を見失ってしまったようであります。
しかし、「ダニ」の世界では、形状は全く同一なのに「ペニス」の大きさで「種」が分かれるタイプがあると師匠に聞いたことがあります。一方の「種」は大きすぎて他方と交尾が出来ない…繁殖できないという理由によるものだとか…。朝から下ネタをご披露するつもりはございませんけどね^^;
マクロ画像ばかり追っていると、AとBの比較対象が出来なくなってしまう…国勢調査上の大きな教訓を得た一日でありました。

No.020(再掲)キスジノミハムシ Phyllotreta striolata  昆虫綱 甲虫目 ハムシ科
『夢屋王国』は、有機農業を実践している訳ではありませんが、極力、減農薬に努めようと日々工夫をしております。しかしながら、「ネキリムシ」と「キスジノミハムシ」だけは、直播の野菜が壊滅的打撃を受けることが多々あり、発芽期や植え付けの初期に「オルトラン粒剤」を施用することになります。これをやらないと「有機農業」ではなく、被害覚悟の「勇気農業」になると国王は思うのであります…^^;

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夢屋王国(国勢調査「は」)

2011-06-28 13:43:41 | 夢屋王国

雨が続いて、王国内の『国勢調査』も一服状態であります。こんな時のために撮りためておいた画像から「サルナシ」の花をご紹介いたします。中国産のサルナシが、「キウイ」の原種と言われておりまして、「サルナシ」の実は「コクワ」とも呼ばれ、剛毛こそ無いものの、キウイそのものです。
              
畑の『春白菜』の葉に止まった『ハムシの一種』…5mmにも満たない虫でありますが、背中の模様に特徴があるので一枚。特徴がある割には、名前がまだ分かりません(後段参照)…^^;
              
一方、紺色で何の変哲も無い『ハムシ』…インゲンの葉先に止まった「クワハムシ」ではないかと思っていますが、確実ではありません。『ハムシ』一筋に研究している方(そんな人居るのだろうか…)は、見分けが付くかもしれませんが、素人の同定作業は、特徴が無い種ほど難しいのであります。さほどの食害を行うわけでもないので放って置きますが、そういえばミズナやハツカダイコンの葉を根こそぎ食害する「キスジノミハムシ」が友人Tの畑に居たはずであります。
コヤツは、結構な悪さをする輩なので、お茶飲みついでに撮影してきます…^^;

No.020 名無しのハムシ         昆虫綱 甲虫目 ハムシ科
神出鬼没にして、蔬菜外、葉を食害してしまいます。もう少し撮り貯めてから、冬場にでも同定作業をすることにします。今朝は、モーニングティの方が重要なのであります^^;
『アマ執政』の天の声…陛下、名前が分からないと言っているハムシこそ「キスジノミハムシ」なのではありませんか?

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夢屋王国(国勢調査「か」)

2011-06-27 12:42:02 | 夢屋王国

雨…王国内の果樹畑に植えてある品種さえ判らない『りんご』の実も雨に濡れております。雨を望んでいたはずなのに、王国内の畑は排水機能が良くないので水浸し、大雨警報も出ております。
急遽、排水用の素掘りの側溝を掘り、藪に成りかけている『わらび園』や通称『ビオトープ』と呼んでいる調整水田の畦畔の草を刈ったり、雨降りの合間をぬって、積み残しの作業を行いました。
そして、国王の執務室である『第2サティアン』の内部改装工事に着手…クッションフロアーを貼るだけではありますが^^;
床材を建設現場のコンパネからフローリング風の床材を貼り替えただけで、執務室の居住性は格段に向上しました。これで、国王専用の観察小屋から『夢屋王国・迎賓館』へと変容を遂げたのであります。
              
そして、国勢調査…昨日、うどの根元に見つけた「アワムシ」を紹介しよう…げ、居ない…。草木の根元でブクブクと泡を吹いている「アワムシ」も移動するのだろうか?見つけた時に画像に収める…この鉄則を怠ると、国勢調査は進まないのであります。
りんごの木には『でんでんむし』が…ちなみに、『でんでん虫』は昆虫ではありません。(ご存知でしょうけれど^^;)日本には800種以上、生息しているとされていますが、これは右巻きの『かたつむり』…名前など分かりませんが、りんごの木に居るやつだから、『エスカルゴ』に出来るのではないかなどと妄想しております。
              
北海道や東北に多いと言われる「オカモノアラガイ」…同じ『でんでんむし』の仲間なのに、殻の柔らかそうなこのタイプは、子どもの頃から好きになれませんでした。
              
そして、殻の無い『でんでんむし』…ウソを言ってはいけません。「ナメクジ」であります。同じように四本の角を出すのに、殻が柔らかそうとか、殻が無いという理由で『嫌われ者リスト』に掲載されてしまいます。
いやいや、「ナメクジ」は蔬菜の幼苗を食害したり、国王が折角、山から採取してきた原木のヒラタケを舐め尽くしたりと結構な悪さを演じます。人間界の女子高生には、昨今、武骨な『硬派』はウケませんが、さりとて、彼ら『軟体系』もウケないだろうなぁ…^^;

No.019 〇×マイマイ        腹足綱
「リンゴマイマイ」ならば、高級フランス料理「エスカルゴ」…殻が無ければ塩をふられる嫌われ者…あぁ~俺は、「ナメクジ」に生まれなくて良かった^^;

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夢屋王国(建国記念日)

2011-06-26 19:38:25 | 夢屋王国

6月25日は、夢屋王国の建国記念日、おバカなブログも3年目突入であります。
昨夜は、オヤジたちの隠れ家『第1サティアン』で、夢屋王国特産化を目指している「ニンニクの収穫祭」、先週の夜は「第2サティアン竣工祝賀会」だったので、何だかんだと言いつつ毎週、宴が開かれるお気楽な『発展途上国』であります…^^;
              
昨年は、暑さと田畑管理のストレスから、今頃から体調を崩しました。丁度2年前の記事『建国の秘話』でも書いておりますが、「栗の花が咲く頃は、身体に疲れが出てくる頃…」亡くなった古老からの注意を無視して、オーバーペースで動き回った結果、夏を乗り切る体力が無くなっておりました。そこで、本日は『夢屋王国の国勢調査』を一旦休憩し、『アマ執政』の子どもたちと遊ぶことにします。
              
当然、個体差はありますが『おたまちゃんず』たちの尾っぽが消失しはじめています。受け売りではありますが、こうして尾っぽが消失するのは「免疫拒絶反応」で落ちるとか…(新潟大 井筒助教授グループ発表)
『夢屋国王』は難しいことが嫌いなので、彼らの「泳ぎ」に注目します。「オタマジャクシ」時代は、尾っぽを左右にくねらせて泳ぎ、尾っぽが取れると見事な平泳ぎを披露してくれる彼らでありますが、手足が伸びて尾っぽの異物が残っている時の泳ぎは…「立ち泳ぎ」なんですねぇ^^;
異物の重みが邪魔をして上手な平泳ぎが出来ないようです。『夢屋国王』のカメラに追われ、溺れかけているかのようにも見えるその不恰好さは、思わず笑いを誘います。
ふと『夢屋国王』は哲学する…
「尾が消失して大人になる。」…「髪の毛が消失して大人になる。」…ということは、薄くなったお父さんたちは、大人になっているのだ…。
私はまだ、子どもである…^^;              
              

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白いすずめ

2011-06-25 20:39:56 | 夢屋王国

夢屋王国(国勢調査「す」続編)
「すずめがね お屋根で ちょんちょんかくれんぼ どんなにじょうずに かくれても 茶色の帽子が 見えてるよ♪ (サトウハチロー作詞:かわいいかくれんぼ)」
本日の『夢屋国王』は、ご機嫌であります。梅雨空であっても、オヤジたちの『第2サティアン』で妄想に耽ることができる。週末で仕事から解放され、隠れ家で使う備品を、あれこれと買い漁るのであります…^^;
そして…
「父は、『おきたまの白すずめ』の画像をゲットするまで家に帰りません!!!」と、
一時帰省中の娘たちに言い残し、
「これで『夢屋王国』は、地方紙でメジャーデビューを果たすのだぁ~!」と、
訳の分からない奇声を発しながら、前々日から獲物を見かけている麦畑に出かけたのでありますが…居ない!!!
そう簡単に獲物に出会えるはずもなく、田んぼの水を調整し、尾っぽが取れかかった『おたまちゃんず』の泳ぎを応援しながら、帰途に着いたのであります。
「いたぁ~!!!!!!!!!!」
麦畑の脇に植え込まれたナスのマルチの上に『おきたまの白すずめ』が居るではありませんか。
    
「動くなぁ~!!!」などと念じても『白すずめ』に通じるはずもなく、冒頭のサトウハチローさんの詩のように、茶色の帽子をナスの葉から覗かせながら「かくれんぼ」を演じてくれたのであります。近くの梅の木に止まったところを何とか捕らえましたが、画質が悪い…。
それでも、明らかに一般の雀に比べ、白いことが解っていただけると思います。
『夢屋国王』は、法螺は吹くが、ウソはつかない…^^;
これが『夢屋王国 特別天然記念物第1号』の『おきたまの白すずめ』なのであります。

No.018 エースナンバーを背負う『おきたまの白すずめ』 Passer montanus
もう少し鮮明な画像をゲットするまで、『夢屋国王』の麦畑通いは続くのであります。動物の行動と生態を追う、自称「行動生態学」は『忍』の一文字なのであります^^;

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夢屋王国(国勢調査「す」)

2011-06-24 21:54:16 | 夢屋王国

「麦秋」という言葉がありますが、『夢屋王国』の田んぼ近くの麦が色づき始めました。この3年間の画像を振り返ってみると、構図こそ違うけれど、同じ時期に同じ素材を使ってブログを書いていることに気付きました。田舎暮らしは変化が無い…確かに季節は変わるけれど、毎年々々同じ光景が続く。若者には退屈な風景かもしれませんが、同じ光景が続くありがたさを感じる今日この頃…私も歳を重ねて来たようです^^;
昨日、釣り仲間であり、職場の後輩であるS君との会話…
「畑のレタスが食べ頃だけど、食べるかい?」(夢屋国王)
「家のヤツが、最近野菜しか食べられないので大歓迎です^^;」(S君)
「レタスしか食わないなんて…お前のカミさんはウサギかぁ?」(夢屋国王)
…沈黙の後、国王がふと気付く…
「もしかして、これかい?(お腹を手で大きく…)」(夢屋国王)
「はい^^;」(S君)
妻のオメデタ、ツワリなどというものを、遠い昔のことと、とんと忘れてしまった『夢屋国王』は、事の次第にようやく気付いたのであります^^;
明日から、お祝いに『レタス爆弾』をお見舞いしてあげよう…いつも釣果で負けてしまうお礼に^^;
              
さて、昨日から、田んぼのすずめの異変に気付きました。この時期、麦畑には今年の第一世代であろう子すずめたちが集団で現れるのですが、一羽だけ白いすずめが居る。『白』といっても純白ではなく、灰色と言ったほうが適切かもしれませんが、集団の中では異彩を放っている。アルビノ(白子)であることは間違いない…画像に残せれば、地元紙で取り扱っていただけるに違いない。
「吾妻の白猿」で有名なこの地であります。『白すずめ』がいたって悪くは無い。
吾妻の白猿の詳細はこちらから⇒
      
 http://e-yone.jp/backnumber/sirozaru/index.html
残念ながら、国王は反応が鈍く、このままでは『おきたまの白すずめ』の画像は提供できそうにありません。見つけたぞぉ~と報告だけはしておきましょう^^;

No.018 すずめ Passer montanus  鳥綱 スズメ目 スズメ科
『夢屋王国』特別天然記念物第1号を記念して、『おきたまの白すずめ』にエースナンバー18を捧げよう^^; 早いこと撮影に成功しなければ・・・。

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夢屋王国(国勢調査「さ」)

2011-06-23 12:01:23 | 夢屋王国

夜半から大雨の天気予報。今年は、遅い梅雨入りでありましたが、今日から一週間程「雨」の予報であります。これから畑はぬかるみ、作業に入れなくなると同時に、夏草が一気に繁茂する時期となります。昨年は、そうして草に負けてしまいました。
雨を予想して田んぼの水を調整し、トウモロコシに土寄せをする。懐中電灯を片手に伸びてきたトマトや絹サヤを支柱に固定し、小カブの間引きを行いました。朝と夜に約1時間程度、作業が出来ることで、昨年とは大違いの管理が出来ております。「オッカーザウルス」が、この春から専業主婦になったことによる国王の肉体の余裕…我ながら、昨年は良く頑張ったと自らを褒めてあげるのであります。(結果的に体調を崩してしまいましたが…^^;)
「夢屋兄ちゃん!ザリガニの居るところ知らないか?」(夢屋従兄の子)
「真っ赤なヤツが欲しいのか?でなければ…×〇か△□を探せ!」(夢屋国王)
最近は、我が在所でも、とんと見かけなくなりました。「見かけなくなった。」と表現すると水質の悪化や農薬に結びつける方がおりますが、国王の見立てでは、土の水路が鉄コン水路に入れ替わり、彼らが潜む「穴」が無くなってしまったことの方が原因ではないかと考えております。
夢屋が子どもの頃は、ザリガニを『エビガニ』と呼び、煮干やスルメの皮(スルメ本体は貴重なおやつだったのであります。)、無ければ手で捕まえたザリガニの尾っぽで、ザリガニ釣りを楽しんだものであります。悪ガキの猛者クラスになると、カエルの剥き身を使う…(心優しい夢屋国王は、さすがにカエルだけは使えませんでしたけど^^;)
              
「ウラ・ウら・うら・裏~!お主、アメリカ出身の渡来人とな?」(夢屋国王)
「お許しください…国王様~!1世・2世ならいざ知らず、私は永住権を得ております…。」(ザリ助)
昔は、夢屋少年の指を挟もうと両手を広げ、赤いハサミで威嚇してきた『ザリ助』も、今では『夢屋国王』のご威光に恐れをなして、両手を広げて裏帰り、恭順の姿勢を示すのであります。
夏休み…目的も無く捕まえたバケツ一杯の『エビガニ』をどうしたのか良く憶えていませんが、「食うと美味いぞ…。」という悪ガキのひと言に背中を押され、一度だけ醤油で煮て食べた記憶があります。「エビフライ」などというものの存在を知らず、「カッパえびせん」や掻き揚げの「サクラエビ」が『海老』であると信じていた夢屋少年には、今まで体験したことの無い『美味しい味』でありました。
仕事から帰宅した母親に「エビガニには虫(ジストマ)がいるから食うなぁ…!」と叱られましたけどね^^;

No.017 アメリカザリガニ Procambarus clarkii 甲殻綱 エビ目 アメリカザリガニ科
約80年前に食用蛙の餌として導入された救荒食?夢屋少年の大切な遊び友達であったが、最近は王国内でも、なかなかお目にかかれない。鉄コン水路で目を凝らして探したところ、泥の中に逃げ込みましたが、百戦練磨の国王の手にかかれば容易に捕獲されてしまいます^^;
昔は田んぼの畦畔に穴を開けると嫌われましたが、最近は特に悪さをする訳でもなく、少年時代の郷愁とともに共存共栄種としておきましょう。

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夢屋王国(国勢調査「て」)

2011-06-22 12:18:57 | 夢屋王国

娘二人が、半ば夢破れて帰って来ました。長女はイラスト描画の限界を感じ、二女は卒業後の就職が決まらずに充電のため一時帰省ということらしい。30年前の私も就職難の時代で、運良く地元にUターン出来たものの、周囲に恵まれていると言われながらも決して満足していた訳でもありません。PCの普及とデジカメの進化によって、今では『夢屋国王』を名乗りながら、大好きな昆虫を死体にして虫ピンに刺す昆虫採集から、生態を画像に残す昆虫採集に切り替えた程度の進化しかしていないのであります。(これでも大人になったのでしょうか…^^;)
さて、今年の夢屋農園には、ジャガイモを3種類植えてみました。家庭菜園の流行によって、量販店の園芸コーナーでは、4月初めまで大量に積んであったジャガイモの種が、5月の連休前には総て売り切れてしまいました。友人A氏を脅しながら「メイクイーン」を手に入れ、作業小屋に眠って芽が出てしまった「男爵」とデパート催事『大北海道展』で手に入れた「インカのめざめ」も植えてしまいました。3種の花を見ていると微妙に花の色が違うんです。来年は、他所様の畑のジャガイモの花を見て、これは〇〇ですね…などと、言い当ててみましょうか^^;
ジャガイモの花には、既に「アブラムシ」が着いていて、「ジャガイモアブラムシ」ではなかろうか…と思いつつ、目は「ニジュウヤホシテントウ」を探し求めております。
              
子どもの頃から「夏の昆虫図鑑」に出てくる「ニジュウヤホシテントウ」の実物を『夢屋国王』は見たことがありません。「夏の昆虫図鑑」は、中央政府(関東地方)の辺りで編集されるので、辺地(東北)で見つけられる昆虫とは、若干ズレが生じてしまいます。
「Oh~! これは・・・ニジュウヤホシテントウモドキ???」
残念ながら、これは「ナミテントウの紅型」…「ニジュウヤホシテントウ」は短毛があるので、翅の部分がこんなにテカらないようです。
              
ジャガイモの花柄を歩くこちらは「ナミテントウの変形四紋型」…同じ「ナミテントウ」なのですが、違った種類ではないかと思えるほど「ナミテントウ」の斑紋はバリエーションに富んでおります。
娘二人に息子が一人。同じ遺伝子を受け継いでいるはずなのですが、性格・行動…似ているようで似ていない。(本当に、私の遺伝子か?…^^;)自由奔放なところだけは、オヤジにしっかり似ている姉妹弟たちのようであります。

No.016 ナミテントウ Harmonia axyridis  昆虫綱 甲虫目 テントウムシ科
上翅の斑紋出現は、四つの遺伝子によって支配されているようであります。肉食系でアブラムシを捕食してくれるので、耕作者にとっては『益虫』でありますが、『夢屋国王』が探し求める「ニジュウヤホシテントウ」はベジタリアン…『害虫』。こうしてみると、私は『害虫』を呼ぶことを目的に畑を耕作しているのかもしれません^^;


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夢屋王国(国勢調査「ね」)

2011-06-21 12:27:11 | 夢屋王国

『今夜は、おむれるねぇ…。』『雨持ってるみたいだぁ~ムツムツする。』
案の定、今朝方、カラ梅雨に申し訳程度の雨がパラツキました。『おむれる』とは、「蒸し暑い」様子を言い表す山形県置賜地方の方言であります。
こうなると『夢屋国王』の温めていた企画は、水泡に帰するのであります。今朝は、裏の畑のリンゴの枝に付いた「アワフキムシ」をご紹介しようと考えていたのですが、どこかに移動してしまいました。王国内の国勢調査を進めるには、気付いた時に直ぐ記録する…何だか、夏休みの自由研究の様を呈してきました^^;
ご近所の生垣には「グミ(茱萸)の実」が赤く色づいています。最近のお子様は、「グミ(Gummy)」がおやつでしょうけれど、国王がお子様の頃は、この赤いグミが貴重なおやつでした。
「あんまり、グミ食うなよぉ~!みぃ~つまっから…!!!」(祖母)
翻訳:たくさんグミを食べてはいけないよ。便秘になるから…。
最近のお子様の腹痛と国王が小さい頃の腹痛の原因は、根本的に違うのではないだろうか…これが育ちというものですか…^^;
              
カラ梅雨で、唯でさえ発芽率の悪いホウレンソウの貴重な株が、一夜にして倒れ萎れております。こんな時は、倒れたホウレンソウの周辺の土を指先で掘ってみます。
              
犯人(虫)は、直ちに逮捕、国王の取調べを受けることになります。
住所:畑の土の中。職業:貴重な作物の土際の根を食いちぎること。前科:昨年はニンジンをほぼ食い尽くしました…。
「Oh!おう!オウ!背中を丸めて、白を切っても、お前の悪行三昧は、この遠山桜がすべてお見通しよう…!市中引き回しの上、獄門磔を命じる。」(夢屋お奉行)
薬剤は極力減らそうと思うのですが、生育初期は、こうして不貞の輩が横行します。普段温厚なお奉行様も三審制を無視して、死刑を宣告するのであります。
彼らも生きるために必死なのではありますが…^^;

No.015 ネキリムシ(カブラヤガの幼虫)Agrotis segetum  昆虫綱 鱗翅目 ヤガ科
日中は浅い土中に潜み、夜な夜な出没しては、作物の根際を食害する。カブラヤガ、タマナヤガなどの幼虫を総称して「根切虫」と呼ぶが、生息数では「カブラヤガ」が断然多いと国王は思う。幼苗期に根の周辺に「殺虫剤(粒剤)」を施用すれば、被害を最小限に抑えることは出来るのですが、家庭菜園で「殺虫剤」を使わない方は、日ごとに倒れていく菜っ葉を、ただただ、呆然と眺めてください…^^;


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