その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ネーミング

2009-02-26 22:40:52 | 暮らし
我が家の「ジイちゃん」も今年、83歳。
夢屋三代目当主として、最も長生き継続中の智恵者であります。
二代目が早世し、若い頃から幼い弟たちの父替わりとして、
20aの未整理田を耕作してきました。流石に、足の踏ん張りが
心もとなくなり、昨年から力仕事は、四代目夢屋が手伝っており
ますが、平成20年の収量が22.5俵(1,350kg)、いかにしても
取れ過ぎである。そう感じた私は、未整理田の縄伸びによるもの
と仮定し、夢屋ポン太郎(我が息子)と巻尺で簡易な測量を試み
ました。
転作のため、届け出の水張り面積(畦畔を除いた面積)は16a。
簡易測量の結果は、17.5a。確かに縄伸びはありましたが、
反収(10a当たり収量)は、12.86俵(771kg)であります。
周辺の反収基準が平均600kgですから、立派な篤農家であります。
恐るべし、我が家の古老。

しかし、その智恵者が語る事は、何故「庄内米」がうまかったのか。
(美味しかったのか)それは、潮風で稲がトウ立ちし、収量が
上がらなかったから。稲に無理をかけることなく、十分な登熟が
促された結果であると主張します。
さて、我が家の米の品種は「はえぬき」、可も無く不可も無し。
毎日食べるものですから、特に美味しい必要もなく、かと言って
まずくあってもならない。空気のような米であります。

山形県知事が変わり、山形の新品種「山形97号」のネーミングが
ようやく決定しました。『つや姫』
県民投票の第1位は、県民性を反映して、そのまま『山形97号』で
ありましたが、何故か3位の『つや姫』に…。
宮城県の「ひとめぼれ」や秋田県の「あきたこまち」、北海道の
「きらら」 ネーミングによって、消費者の購買意欲や興味を引く
作戦にあやかったものと思われますが、『つや姫』は、「コシヒカリ」
の遺伝子も持っており、私からすると「ややコワイ(硬い)」
都会の消費者は、これをモチモチ感と評価するのかもしれませんが、
超高齢化社会においては、我が家の「柔系、はえぬき」が美味しい
とひとり思う夢屋であります。
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恋の季節

2009-02-18 22:20:41 | 世迷言
本日は、二十四節気のひとつ『雨水』
我が家の周りでは、何故か猫たちが、恋の季節を迎え、
凄まじい声で鳴いております。毎年のこととは言え、ご苦労さまです。

我が家の周辺の猫は、血統書付きのお猫さまばかりではないので、
幸運にも断種を免れた雄猫は、この節、お盛んであります。
犬は、かつて放し飼いも多く、自然の成り行きで、ご懐妊という
こともあったのですが、最近は、マナーも行き届き、雌犬を飼って
いて、不幸にして行きずりの子を宿すということは、ほとんど無く
なりました。
しかし、猫ちゃんは、まだまだ「自由ダ~」ということで、何故か
我が家の濡れ縁の下が、集会場となっているようです。

当分の間、また、あのだみ声に睡眠を邪魔されるのかと思うと憂鬱
にもなりますが、これもまた、春待ちの行事として受け入れること
にしましょう。
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逆もどり

2009-02-17 12:59:00 | 釣り談義

土日は、関東に春一番到来かと思いつつ、強風にあおられながら
釣り堀で「へら鮒」との格闘を続けておりました。
暖かい雨と春を思わせる陽気は、お魚さんにも影響し、喰いが
立ち(食欲旺盛で)、久しぶりに楽しい釣りを味わいました。

例年は、ハナ水をすすりながら、ガスストーブで手をあぶり、
寒さをこらえながらテントの中で過ごす釣業(ここまでくると修業
の域に入っております。)となるのですが、今年は、薄手のダウン
も脱ぎ棄てて、釣りができるのですから、ほんと不思議な気分です。

と、思いきや、やはり雪が来ました。
昨日の夕刻は、車に積もった雪をブラシで払いながら、かじかんだ
手の痛いこと痛いこと。東北人のくせに、最近味わったことの無い
感覚に嫌気がさすほどです。
ここの所の暖冬の影響で、東北人としての心構えも何処かへ
打つ棄ててしまっていたようです。
また、お魚さんは、深場に戻ったことでしょう。
春が待ち遠しい季節です。

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花一輪

2009-02-15 20:43:25 | 釣り談義

『花一輪、一輪毎の暖かさ』
雪が解けると春になる。まだ、2月だと言うのに20℃を超える気温。
山形では、10℃ほどですが、それでもダウンを脱いで魚釣りが出来ます。
昨日まで、ほとんど動かなかった浮きが、今日は加速度的に動いています。

確実に春が近づいている証拠です。
ひと冬、ほとんど餌を口にしなかった魚が、
そろそろ、春の乗っ込み(産卵)期に向かって、盛んに餌に挑み始めます。
それでも、例年の状況を考えると、まだまだ厳しい冬・そして雪なのですが、
今年は雪の替わりに雨が降る始末で、もう雪は降らないのではないかと
錯覚してしまいそうな毎日を送っています。

昔は、「大雪の年は、豊作だ。」などと言われたようですが、
大雪の年は、山に多くの雪が積もり、夏の渇水期に、水枯れを起こさずに
済んだことによるものと思われます。今では、多目的ダムが整備され、
余程のことが無い限り、水不足となることはありません。
ちょっと雪が降らなかったり、暖かな日があると、やれ地球温暖化である
とか、異常気象だなどと騒がれますが、気候という大きな波の中では
暖冬と評価すべきで、環境破壊とかに直ぐ結びつけない方が良いのでは
とも思います。
化学的には、雪が融ければ水になるものですが、やはり、東北人は雪が
解けると春になる。春を心から待つ毎日です。

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崖っぷちの神様

2009-02-12 23:59:59 | 暮らし

我が在所では、「カッパの詫び証文」という伝承があります。

そこは松川(最上川)の渕に住んでいた河童が、何かと悪さをするもの
だから、土地の知恵者が河童を懲らしめ、「二度と悪さはしません」と
詫び状を書かせたという伝承話です。

そんな土地柄もあって、岩手県遠野市との縁から、河童の縁談が相整い、
河太郎・花子の結婚式が執り行われました。やがて、子どもが生まれ、
かわいい長女が、現在、遠野市で花嫁修業中という設定でお話が続いて
います。

詫び状を書かされた「河太郎」も崖っぷちを生きてきましたが、私も
そこそこ崖っぷちで生きています。
今までやってこれたのも、ここ一番というか、これが最後というべきか
そんなギリギリの処で、助けてくれる『崖っぷちの神様』が、背後霊に
ついているのではないかと思うときが、時々あるのです。

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冬のまつり

2009-02-11 17:07:30 | 暮らし

「冬まつり」と言えば、『札幌雪まつり』が何と言っても全国区ですが、
東北地方も各地で「冬まつり」のオンパレードです。
こちら山形では、「蔵王樹氷まつり」や「米沢雪灯篭まつり」など、
本来なら迷惑
物の雪を材料に集客を図るべく、皆、必死です。
今年は、暖冬少雪のため、お隣の米沢市では山からわざわざ雪を運んできて
雪灯篭つくりを行う念の入れようです。
3年前は、大雪で「雪まつり」などという状況にはなく、災害発生現場の有り様
でしたが、雪の少ない年は、少ないなりに苦労する人が現れます。

画像の牡丹は、「冬咲きぼたん祭り」と称して、高畠駅を会場に繰り広げられる
「スノーフェスタ in たかはた」のイベントですが、雪原に赤い牡丹のコントラスト
が冴え、結構人気のある行事となって、定着しています。
商工会議所・商工会青年部の発案で始められたものですが、ライトアップや
アイスランタンなど、夜の雰囲気もまた人気のコースとなっております。

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受験の神様 (御礼参り)

2009-02-10 22:32:26 | 世迷言

「お礼参り」などと言うと、最近は業界の方が出所後にお祝いを兼ねて
仕返しをされることに多く使われるようですが、やはり、合格祈願をし
大願成就の暁には、本来の語源である、神様への御礼を申し上げること
を欠かさないでいただきたい。

我が在所の受験の神様である「亀岡文殊堂」をご紹介して参りましたが、
お陰様というのか、本人の努力の成果であるのか(ほぼ、あり得ない)
我が家の息子も、滑り止めの滑り止めに滑ったにも関わらず、志望校の
中では、最も難易度の高い方の大学に合格するという離れ業をやって
のけました。
日頃から「人間は、出身大学が重要なのではなく、学んだ学問を如何に
お世話になった社会に還元していくかが重要なのだ。」などと、
ちと、親父らしい小言を言いつつも、難易度・偏差値というものも
気にならない訳でもない。(所詮、世俗の人間ですから…。)

まぁ、遠方の神様にすがった方々も近在の神様・仏様に願をかけた方々
も、感謝の気持ちだけは忘れていただきたくない。
確かに「困った時の神頼み」とは言いますが、神と言わずとも先生や
友人、家族に感謝する心を持つこと。『』とは、『かがみ』であり
我が身の写し身である。
努力は当然であるが、身の回りの事柄に素直に感謝する心は、忘れたく
ないものだと思うようになりました。(かなり、オヤジが入り始めました。)

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馬鹿も風邪をひく

2009-02-09 21:43:48 | 世迷言
記事ネタに困った時は、やはり「困った時の神頼み」ということで、
社寺仏閣ネタでお茶を濁します。

画像は、「受験の神様」で紹介した『亀岡文殊堂』参道脇にある
鐘楼堂で、待○坊なる和尚様が、近在から寄進を募り建立したもの。
これだけの彫刻・普請を寄付を頼りに造りあげる信仰の力は、
侮れないものがあります。

「馬鹿は風邪をひかない」、いや、「馬鹿は風邪をひいたことすら
気付かない」などと、子どもたちに教えてきた私ですが、何故か
今年、風邪をひいてしまいました。
「お父さんは風邪ひかないよねぇ。…だから…。」が我が家の
合言葉でしたが、金曜日、酒を飲み、酔っぱらった勢いで薄着で
コタツに寝て、気づいた時には、悪寒が走る風邪の症状。
「何のこれしき」と前日約束した寒中釣りに出かけ、風邪を確定させ
てしまいました。この場合、「馬鹿は風邪をひかない」のではなく、
「馬鹿だから、風邪をひくべくしてひいた」とするべきだと気づきました。

馬鹿者が馬鹿者たる所以は、私、ほとんど、薬というものを飲みません。
健康なのか、「馬鹿につける薬はある」が「効くかどうかがわからない」
という訳で、風邪の特効薬は、一に睡眠、二に発汗。三番目位で薬。
私の場合、ねぎを刻み、味噌とかつお節を丼にいれ、熱湯を注ぐだけ
という秘伝『ねぎ味噌湯』が特効薬です。
ただし、凄い発汗作用があるので、布団の脇にはタオルと着替えのシャツ
を準備する必要があります。
これを守らないと風邪がさらにひどくなります。
受験生のみなさん。くれぐれもお馬鹿の風邪にはご注意ください。
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かまくら

2009-02-07 23:35:51 | 暮らし
出勤の時、我が家の隣の空き地に目を向けると、
『かまくら』を見つけました。

ご近所には、「かまくら」を作るような小学生もいないし、
きっと隣家の社長が、暇にまかせて、孫のために作った
ものでしょう。
「かまくら」は、秋田県の横手市が有名ですが、男の子の
秘密基地願望を満たしてくれる冬の遊びでした。

遊び・楽しさ > 寒さ・冷たさ の不等式が成り立てば
吹雪でも外に出て遊びますが、最近、年を重ねると
遊び・楽しさ < 寒さ・冷たさ の不等式になることが
多くなりました。
結果、40分も車を走らせれば、スキー場に到着できますが
やはり最近は、 楽しさ < 寒さ・筋肉痛 の不等式で
出かけることが無くなりました。

今のところ、 釣れない・寒さ・鼻水 < 楽しさ・期待感
の不等式で、ヘラ釣りだけは続いています。
それよりも社長、「かまくら」作ってるなんて、受注減ってますか?
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受験の神様 最終章

2009-02-06 22:15:04 | 世迷言

さて、『阿羅漢』の称号が、「無学位」であるならば、世界各国の
名誉学位の数のみをひけらかし、残り少なき人生を、ただただ、己
への御仏の加護と信じ、人心をたぶらかす名誉会長は、所詮、餓鬼
道にて、己の行いを検証すべきである。
検証した結果、何ら過ち無き人生であったと思うならば、これは又、
人の性であり、生き神として祀り賜うべき者にもあらず。

我が受験の神様を尊ぶ者たちよ、
学生とは、『 学びに生きる者 』ならず、
『人としての生き方を学ぶ者』を学生という。

現世における結果や因果は、所詮、現世のものであり、
六道の世を渡りしなかで、その意味合いもまた変転するものである。

「受験の神様」を崇める人々よ、神は何も応えない。
 神は何も与えない。
 また、過去を振り返り、因業を悔やんでもならない。

『沈黙の神々』は、何も応えてはくれない。
 その扉を開け放つ者は、貴方以外にありはしないのだ。

これが、受験の神様が与え賜うた結論である。


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