その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(大晦日)

2011-12-31 20:31:58 | 夢屋王国

『夢屋王国』の看板娘『柴犬コウ(本名:さくら)』は3回目のワクチンを受け、さぁ、これから外遊びが出来ると喜んだのも束の間、ご覧のように毎日コタツ犬と化しております。色々な物に興味を示すお年頃なはずでありますが、フローリングの床でさえ冷たがって歩こうとしません。庭先の雪を前足に着けてみたら悲鳴を上げる始末です。埼玉県生まれのお嬢様は、雪がお気に召さないようであります^^;

晦日30日は、長男の『ポン太郎君』とオッカーザウルスと三人で餅を搗きました。居酒屋なんぞに掲げてある色紙「二升五合」で『升升半升(益々繁盛)』などと縁起を担いで搗き上げて、重ね(鏡餅)は八個…床の間と神棚、竈の神、歳の神、仏様、農機具、井戸、便所?で八個なのですが、末広がりの八と言うことでこれまた縁起を担ぎましょう^^;
オッカーと餅を搗くのは、結婚以来初めてではないでしょうか?彼女は、年末年始に係わらずの仕事の業界人(看護師)だったので、まともに年末年始を一緒に過ごすということがありませんでした。この春、一旦職を離れ、専業主婦をしているので、初めて年末年始を家族そろって迎えることになるのでありますが…そうそう、今夜は東京で就活中の二女も帰って来るので久し振りに一家勢揃いとなりますなぁ^^;

正月を迎える準備と言っても、さほど変わったことをやる訳でもありませんが、今年は、暇を持て余して門松を作ってみました。松竹梅に南天(難転)とこれもまた縁起を担いだものですが・・・ウメの木はあるものの、残念ながら葉も花もありません。昨日、盛岡に住んでいる高校時代の友人が地元に帰って来たことから、『第2サティアン』で今年最後の忘年会を実施いたしました。お土産が新潟県産の「越及寒梅」…^^;
エヘヘ…中身は昨日空けてしまいましたが、松竹梅の揃い踏みであります。
大きな怪我や病気もなく一年過ごせたことだけで、大儲けしたような一年でありました。お金は無いけれど、食べることには困らない…平穏無事で居られることが幸福である。まるでブータン王国のように唯足ることを知る生活…来年もまた平穏であることを祈る『夢屋国王』であります。

私と私の家族、そしてこのブログを読んで頂いた方々の幸せな一年がまた訪れることを祈念いたしまして…合掌!!!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(鳥瞰)

2011-12-30 09:56:03 | 夢屋王国

銀世界などと申しますが、冬の晴れ間は気持ちの良いものであります。
俗に『馬鹿と煙は高い所が好き』などと申しますが、私『夢屋』も高い所が好きであります^^; ちょっと高い所に登っただけで、毎日眺めている景色も新鮮に見えたりもします。本日は、作業小屋の屋根の雪を下ろしておりますが、余りにも眺めが良いので、屋根の上で一服…椅子でも持ち出してコーヒーブレイクと洒落込みたいところですが、只でさえ畑仕事に精出す変わり者と見られておりますから、余り目立った行動は控えておきましょう^^;
我が在所では、年末に正月用の餅をつき、重ね(鏡餅)と延し餅を作るのですが、12月29日だけは『にくのもち』などと申しまして餅つきをいたしません。『にくのもち』は、憎しみも搗き重ねてしまうなどという言葉遊びのようであります。したがって、大掃除でもしなければ、ぽっかり一日空いてしまうので、釣り仕舞いに遠征に出掛けることが恒例となっているのですが、今年は雪下ろしに精出しているところであります。

 

屋根の上から『夢屋王国』の領土を眺めておりますと改めて広いと感じるのであります。南西方向は、水田とアスパラ畑が見えますが全て雪の下。友人である『貧乏父さん』や『ノロ君』のニンニクもすっかり雪の下であります。北西方向は、ワラビやコゴミといった山菜園となっておりますが、これまた雪の下であります。来年の計画では、水田エリアに「ヒメノモチ」を栽培し、ワラビの塩蔵とコゴミの出荷、フキを整理したいと思っているのですが、どこまで体力が持つでしょうか^^;
冬場の仕事として、平面図上に栽培エリアの色分けをしてみたり、栽培計画表を作りながら作業の重なりをチェックしたりしているのですが、こうして高い所から「鳥瞰図(ちょうかんず)」を描いてみるのも楽しいものであります。子どもの頃は、背中にビーチボールを着けて、飛び跳ねてましたからねぇ…本気で空を飛べると信じていたんです。こうして屋根と地面の境目が判然としない情景を見ていると、そのまま歩き続けると空中を歩けるのではないかなどと妄想が浮かんだりするんです。やっぱり、おバカと夢屋は高いところが好き…^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(大忘年会)

2011-12-29 21:53:09 | 夢屋王国

四日も降り続いた雪がようやく収まりました。今年も仕事納め、雪が降り続かなければ、埼玉に釣りの遠征に出掛ける計画でしたが、ご覧の通り『第2サティアン』もすっぽり雪で覆われてしまいました。プラムの主幹が雪の重みでポッキリと折れてしまい、古い作業小屋や母屋との繋ぎなど屋根が変形しているところにも吹き溜まりが出来てしまっているので、後悔しない内に雪下ろしをすることにしました。本日の天候は大晴れ…少々、釣りに未練がない訳ではないのですが、朝『関師匠』のお誘いの電話をキッパリとお断りいたしました^^;

 

仕事納めの夜は、とある旅館で出稼ぎ先の『大忘年会』であります。いつも大騒ぎして、どんな料理が出たかも忘れてしまうので、予め画像に収めましたが、案の定、お腹に収まることはありませんでした^^; この宿自慢の冷麺だけは食べたのですが、牡蠣のグラタンなんてお膳に乗ってたんですねぇ…どうしようもない酔っ払いであります。今年も部下たちは、良く働いてくれました。部下に恵まれると上司は非常に楽であります。日頃の鬱憤も今夜は、パァ~っと騒いで忘れて頂きましょう。

 

我が職場は、被り物が大好きで、ボスもフック船長に成りきってご満悦であります。職場の野獣と美女二人の名幹事の進行の下、ゲームにカラオケと年忘れの宴は深夜まで続くのでありました。今年は、仕事中に3・11の大震災があり、避難誘導や後処理に追われたこともありました。原発事故による放射能騒ぎ…米を作りながら、100Km圏内にある我が町は大丈夫なのだろうかなどと心配したり、福島県産の果実や野菜に風評被害が出たりと、その後の生活にも色々と影を落としました。幸いにも今のところ我が町は大きな被害も無く何とか一年を過ごすことが出来ました。
少々、雪が降った位で、ガタガタ言っていられない…恙無く一年を過ごせただけで大儲けであります。
『第2サティアン』を中心に、将来設計を引き始めた今年でありますが、明日は岩手県に住む高校時代の同級生を招いて、さらにグレードアップを図るのであります。さぁ、残り3日間・・・やり残したことが何かあったっけ?そうそう年賀状…これは正月を迎えてから書く事にしてますから^^;

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(もさもさ)

2011-12-28 12:16:40 | 夢屋王国

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
        次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」(三好達治:雪)

毎年覚悟していることではありますが、雪が4日も降り続くと雪片付けは寒いし辛いし…。三好大先生のように、音も無い暗闇の世界で、只々降る雪をイメージする余裕など無いのであります。『夢屋国王』が小学校に通っていた頃は、光村教育図書が指定教科書であったので、確か国語の授業にこの詩が出てきた記憶はあります。山形県に暮らしながら、この詩を読むと何故か、この情景は長野県あたりであろうと勝手に解釈し、茅葺屋根の民家が点在する山間の集落であると決め付けてきました。山形にはこうした情景は無いのか…いや、ありますよ。ありますが、イメージは長野県なのであります^^;「音も無い世界をしんしんと雪が降る。」…どこか変ですよねぇ、この表現。音が無い世界と言いながら、「しんしん」と雪が降ると、まるで音をたてながら雪が降っているような表現をする訳ですから…。
これが日中降っていると、我が在所ではどう表現するか…「いや~雪が、もっさもさ降ってきた~!」…お出掛け前に、遅々として準備が出来ないでいると「もさもさしてねで、早ぐしろぉ~!置いてぐぞぉ~」と親に怒鳴られる。同じ「もさもさ」なのでありますが、一方は、擬音的な表現であり、一方はノロノロする様を表現しております。この4日間の雪は、「ぴゅっぴゅど吹いでだぁ~!」となりますか^^;
「もさもさ降る」は、大きな雪片の牡丹雪。「ぴゅっぴゅど吹く(降るのではなく吹くのであります。)」西高東低の気圧配置から吹きつける吹雪を指すのでありますが、こうしてみると雪国も表現豊かであります。

ようやく寒気も緩みそうであり、まだ肉体的にも余裕があるようで、言葉遊びを楽しんでいられます。この雪が一週間も続くならば、顔が引きつり、肉体もあちこち軋み始めます。さらに、一週間降り続くと、引きつった顔が、笑い顔に変化します。人間というものは、天からの贈り物(大雪)を頂戴すると、最後は苦痛の顔も引きつった笑い顔になってしまう。完全なお手上げ状態を意味します。平成15年の豪雪の時は、隣近所のオヤジたちと「もう、お手上げだねぇ…。」と笑っておりました。太郎や次郎を眠らせる雪は、王国内の昆虫たちも深い眠りにつかせております。さて、本日を持って年末年始の休業に入りますが、今夜、職場の忘年会を終えれば、明日は屋根の雪下ろしをしなければならないだろうなぁ…雪下ろしをサボると、太郎や次郎がスヤスヤ眠るどころではなく、一生深い眠りに着くことに成りかねませんから^^;

No.〇×△ ハサミツノカメムシ(♀)
ショルダーパットのオレンジ色がオシャレであります。♂は交尾器が突出していますので(名の由来であるハサミはここから来ているのでしょう。)容易に♂♀の判別が出来ます。はぁ、彼女はもさもさしないで、休眠していることでしょう^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(雪の造形)

2011-12-27 12:07:23 | 夢屋王国

梅は~咲いたか♪桜はまだかいな♪
年明け前から江戸端唄を口ずさむには、まだ早いのでありますが、冬の晴れ間に伸びる梅の「結果枝」を眺めながら来春の花に期待しているところであります。果樹生産を始めるには、年齢的に厳しいものがあり(自分の寿命が持たないという意味で…)夢屋農園には積極的に果樹を植える予定がありません。しかし、前オーナーが残した果樹木が少々あるので、一寸した楽しみに手を加えてみました。消毒や剪定を行わず放置されていたため、風通しの悪くなった果樹木の主幹・主枝には病気が蔓延しております。こんな場合は、大胆に枝を落として一気に新しい枝に更新する…2年掛けてようやく勢いが出てきたような気がします。春先、芽が動く前に「石灰硫黄合剤」で消毒しようと思っていた矢先…昨年500mℓ・1ℓタイプの「石灰硫黄合剤」製造中止の情報が入って参りました…硫化水素による自殺の助長…世を儚んで死を選ぶのは勝手ですが、昔から使われている、より自然に近い農薬が製造中止に追い込まれるのは適いません。18ℓタイプの果樹農家専用の薬剤は販売しているのですが、こんなに購入したら使い残しが出て困りものです。この秋、とある量販店に500mℓタイプの「石灰硫黄合剤」が売りに出ておりました。早速買い込みましたよ…1本250円程度で、残留性を心配しなくて済む薬剤なんて数少ないんですから^^;
葉芽と花芽を見分けながら、来春の花を心待ちにする『夢屋国王』であります。

 

春を心待ちしながら、現実の世界に目を向ければ大雪注意報であります。クリスマス・イヴの青空が一変し、職場の庭も一気に綿帽子を被っております。喫煙所で煙草を吸っておりますと『偉いさん』がひと言…「夢屋!カメラ持って来ているか?あれは、お地蔵さんに見えないか?写真に撮っておけ!」ですと^^; 芸術に造詣深い彼は、白いお地蔵さん一体々々に手を合わせ、来年も良い年でありますようにとお祈りをしているのでありました。初めはお地蔵さんに見えていた雪の塊も、見ようによっては水面に顔を出した『ベルーガ(シロクジラ)』に見えなくも無い…こちらは『トイプードル』…少々尾っぽが長いですけれど^^;
仕事中だというのに『田舎の芸術家』に妄想の世界に引き込まれてしまいました。(年末年始のお休みまで、あと3日ですから、余裕があるということで…ましてや『偉いさん』にお付き合いしているのですから、これもまたお仕事ですよ^^;)

最終的に彼が名付けたこの造形のタイトルは『裸婦の後ろ姿』…やや前屈みの頭と背中のライン、もしかすると両腕で赤ん坊を抱っこしながら授乳しているようなポーズ…妄想もここまで拡がってくると立派な芸術の域に達するから不思議であります。
『無為自然』…老荘思想の意味とは、ちと違いますが、降る雪と風が織り成す自然の造形…刻々と変化する造形を記録に残すべく『偉いさん』の指示に素直に従って、画像に納めた「忙中閑有り」の夢屋でありましたとさ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(松飾り)

2011-12-26 13:51:19 | 夢屋王国

昨日の青空も一転、一夜で庭に雪のモンスターが出現しました。11月の休日にせっせと雪囲いをしなければならない理由が、この雪を見ていただければご理解いただけるでしょう。しかし、雪はまだまだ降り続くのであります^^;
「かあさんが麻糸つむぐ♪一日つむぐ~ おとうは土間で藁打ち仕事 おまえもがんばれよ~♪」突然ではありますが、窪田聡さん作詞・作曲の「かあさんの歌」であります。3連休の締めは、正月用の門松を造って遊びましょう…ということで、作業小屋から藁を持ち出して『第2サティアン』で、おとうは藁仕事であります。作業始めは、歌詞にも出てくる藁打ちであります。一本の丸太から出来ている『槌棒』と呼ばれる道具で藁を打って、柔らかくします。

 

今では、稲もコンバインで刈り取って、カッターで粉砕してしまうので、藁も貴重品になってしまいました。画像の藁でさえ5年程前に古老がどこからか調達した藁であり、園芸店で購入すると一束300円位するのではないでしょうか?昔は家畜の敷き藁にしたり、「つなぎ」と呼ばれる結束材やビニールマルチのように被覆材に使ったりと無駄なく使われたものなのですが、今では厄介者扱いであります。しかし、無ければ無いで高価で取引されるのですから不思議な社会であります。『夢屋国王』は地元の若衆時代に「しめ縄」造りなどの指導を受けましたので、一寸した作業は出来るんですよ^^;(ただの飲んだくれではありません。)
さて、神事に使う縄は『左縄』といって、通常の縄をなう方向と手を逆に動かします。『右縄』は右手を前方に擦り合わせながらなって行きますが『左縄』は画像のように右手を手前に引いてなって行きます。少しずつ藁を足しながら、ひと尋半ほど(尋とは両手を伸ばした長さの単位です。)久し振りになってみました。へいへい、日頃の揉み手・ゴマ擂りで、こういう手の動きは得意でございます^^;

門松の胴を結う縄は、しめ縄と同じ七五三(三重・五重・七重巻)の三段で仕上げるのが本式だと思うのですが、ごみ箱を利用した胴なので余り堅い事は言わず、最上段の三重巻の部分だけに『左縄』を使うことにしました。胴体を覆う「菰(こも)」も手で編んじゃいましょう。重しに「バジル」の瓶を使っているところがキモですなぁ^^;
などと順調に遊んでいるところに、U字側溝に脱輪した車の救助要請が入ってしまいました。片側の前・後輪が完全に側溝にはまった亀の子状態…人の力じゃ上がりませんて。雪の降る中、知り合いのタイヤローダーを手配して吊り上げてもらいましたよ…「こんな雪の日にスピード出すからだよバーカ!(夢屋心の声)」…「いやいや、お互い様だから^^;(追従笑い)」…若いオネェちゃんなら喜んでお手伝いするところですが、さすがに雪の中の一時間は寒かった。気を取り直して作業再開。

 

ようやく形になった頃は、薄暗くなってしまったじゃないか…。上部はまだ、ボサボサですけど、後でハサミで調整すればOK。これに松と梅の枝をあしらえば、『夢屋流門松』の完成であります。クリスマスと正月の松飾りを同時に楽しむ和洋折衷の連休の過ごし方…我が家のオッカーと『柴犬コウ(本名:さくら)』は、コタツでぬくぬくと「おとう」の帰りを待っていましたとさ^^;
ああ…明日も雪かきが待っている


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(オジサンのX'mas)

2011-12-25 22:09:32 | 夢屋王国

今日は、クリスマス・イヴだというのに大雪の予報であります。そして、確かに雪も降りました。朝『第2サティアン』の雪かきをして、まったりとモーニング・イレギュラーコーヒーを飲んでいると、『第1サティアン』の所有者である友人『ノロ君』が雪まみれでやって来ました。「昨夜からの雪と吹き溜まりで『第1サティアン』が潰れそうである…。隙間から雪が吹き込んで、サティアンの内部が真っ白である。」と『第2サティアン』に逃げ込んで来たのであります^^;
「シングルベル♪シングルベル♪ウジがわく~♪」独身の彼に、クリスマス・イヴは似合わない。どうせ雪で何も出来ないのだから、まったりとストーブで薪でも焚きながら昼酒でもやらないか…酒盛りの相談は即決…12時に再集合!という訳で、大掃除など放棄して、クリスマス酒盛りの準備を開始したのであります。
春にはこれから始まる作業の安全祈願、夏は日盛りに乾杯し、秋には収穫に感謝して酒をあおり、冬は一年を反省して盃を傾ける^^;つまり、何だかんだと理由をつけては酒を飲むのでありますが、大雪の予報が何やら怪しげになって参りました。西よりのジェット気流のよるスジ状の雲の間隙に入ったのでありましょうか…何も出来ないはずの天候が久し振りの快晴であります。煙突の煙もきれいに流れ、これならばサンタクロースも『第2サティアン』の場所を取り違えることは無いでしょう。

初めは、1パック半額49円の豆腐を買い込んで湯豆腐を計画したのでありますが、タジン鍋を使って「牡蠣の土手鍋」をご馳走しよう。生食用の牡蠣と自家製のネギを大量にぶち込んでカセットコンロ点火^^; 牡蠣の旨味が凝縮されて、中々の味でございます。かれこれ1週間ほど煮込んだモツ煮で大根、人参、ごぼうといった根菜類も食しておりますので、案外バランスの良い昼食であります。

 

久し振りの快晴に気を良くした『夢屋国王』は、雪囲い用のラティスを外して一面の雪景色を眺めながら、雪見酒^^;
「クリスマスは、チキンだよなぁ~!」などと言いつつ、スーパーに置いてあったローストチキンは中国製…色気も悪いし購入はしない。今回は、チョット奮発して合鴨のスモーク…ナイフで薄くスライスしながら、ビールを飲めば最高の気分であります。ボルテージは上がり「後退するのは頭の生え際だけで充分であ~る。残り少ない人生は、前向きに進むのみぃ~!」と独立や転職について語り合うのであります。去年の苦労は今年の飛躍に繋がり、今年の作業の失敗や反省は、来年のためのステップである。そう、決して後ろ向きには考えない。体力は衰えても、気力だけは当世風の若者たちには負けていないオジサンたちのクリスマス反省会なのであります。
〆は、あっさりとざる蕎麦で…地元、石黒製麺の蕎麦でお腹を満たした頃には、陽も傾く夕暮れ間近の時間となっておりました。
さて、3連休も明日が最終日。明日こそは松飾を造ることにしよう^^;

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋王国(三日の辛抱)

2011-12-24 23:08:42 | 夢屋王国

我が在所では、『ダシ荒れは三日続く』または『窓ガラスに雪が着くような吹雪は三日続く』などと申します。西高東低の冬型の気圧配置で日本列島周辺の低気圧が通り過ぎるまで3日間ほどかかります。現在のように、刻一刻と変化する天気図を眺める術もなく、雪に閉ざされていた頃は、荒れた天気が回復するまでを経験的に語ったものであろうと思います。
『夢屋王国』第一次越冬隊の前線基地である『第2サティアン』も、今年初めての本格的な雪に見舞われております。大学寮歌「駒場小唄」冬の章に「雪の降る日はストーブ囲み 語る又思い出夏の旅そうともな 恋の樺太深山の乙女 またと又逢えるやら逢えぬやらそうともな♪」という歌詞がありまして、こんな日は自慢の薪ストーブに火を入れて暖を取り、読み残しの小説など読んで時を過ごすのであります。30分もすれば、電気ストーブには無い柔らかな暖かさが…ゴホッゴホッ!!! 折からの西風が煙突を逆流して、ちょっと気を抜くと不完全燃焼…『人間燻製』が出来上がるところでした^^;

北方謙三作「楊令伝」も文庫本で第5巻まで読み進みました。全15巻のはずなので、ようやく3分の1程読み終えたところであります。フィクションの世界ではあるのですが、官僚の腐敗や権力闘争、宗教による蜂起と禁軍による鎮圧…若くして蜂起した梁山泊軍の将校たちの老成…この国の有り様などと比較しながら読み惹かれていくのであります。
子どもの頃は、外が吹雪だろうが遊んでいたような気がします。気が付けばズボンの裾が凍っていたりもしたもので、炭を熾した掘り炬燵程度の暖で過ごしておりました。今では、各部屋で温風ヒーターを点ける贅沢な生活…看板犬『柴犬コウ(本名:さくら)』でさえコタツの中に潜り込んで来ます。「お前は、猫か?犬なら犬らしくしなさい!犬は喜び庭駆け回るものだ…。」と『夢屋国王』の常識を押し付けるのでありますが「
外遊びは3回目のワクチンが終わってからね…。」とオッカーの警告が入るのであります。「お前の肉球は伊達に付いているのか!さぁ、未知の世界に飛び出そう…。」廊下に誘い出そうとしても冷たがって嫌がる始末…。犬の世界にも退廃の文化が横行しているようであります^^;

『柴犬コウ』にも遊んでもらえない『夢屋国王』は、突然、門松造りを始めたのであります。初めから門松用に青竹を確保するのであれば、もう少し丁寧に枝を払うのでありますが、竹やぶに捨ててあった竹を頂戴したものなので既に表皮が剥がれております。完成してから色でも塗って誤魔化しましょう…元々計画性の無い仕事なのですから^^;
金を掛けずにこの3連休を過ごす…明日は、松飾用の縄でもなってみましょうか。ふと、青竹の切り口を見ていたら、竹槍のイメージが湧いて来ました。『夢屋梁山泊軍』は、日本という国家の閉塞感を打破するため、明日蜂起し、竹槍を持って国会議事堂を占拠する。我に続け『柴犬コウ』…足が冷たくて嫌ですと…トホホ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋国王(黄金郷の旅7)

2011-12-23 22:49:06 | 夢屋王国

今期最大の寒気が大陸上にあり、日本海側はこの3連休大雪の予報であります。今、外は雨…♪雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう♪などと、山下達郎さんのように能天気に歌ってなど居られないのであります。クリスマス・イブは大荒れ…彼女が来ないのは、決して雪のせいだけではないはずでありますが、天気と同じように大荒れのクリスマスを迎える男性諸氏よご愁傷さまでございます^^;
彼の共和国の序列第1位の後継者とその取り巻きも、このクリスマスは慌しいことでありましょう。突然、降って湧いたような権力の継承は、サンタクロース(偉大なる父)からのプレゼントだったりして…。
さて、平安末期に興った奥州藤原三代の仏教文化も中央文化の流入であって、独特な文化が興ったということではないと思われます。御本尊様が「阿弥陀如来」であったり、毛越寺の庭園造りを見ても、当時流布し始めた「浄土教」の影響が色濃く出ているのであります。金色堂や伽藍の建設を進めた背景に、西方十万億土の彼方にあるという阿弥陀如来の極楽浄土への道を「藤原さん」のお身内にのみ拓こうとしたのか、庶民にも開放しようとしたかなどということを私には知る由もありません。所詮、庶民派の夢屋は、船首に鳳凰をあしらった船を「大泉が池」に浮かべ、日がな一日のんびりと日向ぼっこでも出来たなら、極楽気分を味わえるかもしれないと思いつつ、いやいや貧乏暇なし…一日のんびりなんて性格的に出来ないと我に返るのであります。

 

出土品が三代秀衡公の時代に重なると言われる「柳之御所跡」(政務の中心地)には、田舎の集会所のような資料館が建っておりまして、出土品が展示されております。歴史は時の権力者を中心に語られ、遺構もまたしかり…権勢の裏側の庶民の生活ぶりなど窺い知ることなど出来ません。漆塗りであったであろう大型の下駄に「弁慶」なんて書いてあったら愉快だろうし、かわらけ(瓦笥)の絵が「義経さん」の筆だってさぁ…意外に下手ぴぃ^^; などという庶民の声が聞こえてきたら楽しいんですけどねぇ。まぁ、約900年の時を経て、悪戯書きが笑われることの無いように、権力者は書画に長けていた方がよろしいかと考えるのであります。

ただの板切れの様に見えますが、これは今回の旅のお宝画像であります。「ちゅう木」と呼ばれるこの木端は、現代の「トイレットペーパー」であります。(これホント!)
「昔の岩手県は、米が極端に採れなくて粟・稗を食べていたものだから、ウ〇コしたら木のヘラでたたくと用が足せたのだよ…。」
↑これは、『夢屋国王』中学生時代の社会科教師の発言でありますが(決して、岩手県民をバカにした内容ではありません。)約40年の時を経て、実物を見るとは思いませんでした。昔のポットン便所の中央には、一本の縄が吊るしてありまして、これが明かりの無い時代に便器に落ちないように中心を知らせる目印だったとか、いや、この縄を使って用を足したのだなどというトイレにまつわる伝承がある訳で、田舎のトイレなどと言うものは似たり寄ったりなものであります。田舎のトイレットペーパーの変遷を調べただけでも、立派な民俗学のレポートになると、俄かトイレ学者は膝を打つのであります。
こうして『夢屋国王』の奥州黄金郷の旅は、黄金色のウ〇コへの話題と変化し、トイレに落ちない…オチの無い話で終わるのでありました^^;

追記)AM5:30 まだ雪は降っておりません。今日から3連休じゃ^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢屋国王(黄金郷の旅6)

2011-12-22 12:38:50 | 夢屋王国

日々のブログネタに困っている『夢屋国王』は、奥州平泉の旅で一週間話題を引っ張ることが出来ました^^;
巻頭画像は、休日出勤の代休でスーパー銭湯に行きまして、休憩所に掲げてあった絵画であり、黄金郷の旅とは一切関係がございません。タッチにどこか見覚えがあり、サインもあるのですが作者の名前が分かりません。ただ、モンペ姿の農婦が見つめる視線の先が気になるのであります。彼の将軍様の共和国は、自国民に白いご飯と肉のスープが行き渡ることをスローガンに掲げておりますが、未だ達成出来ていないようであります。ただし、平壌の建設ラッシュは凄まじいらしい。こうした二面性は社会主義国家では珍しいことでは無く、かつて旧ソ連に招かれた労働運動幹部は、盛んに社会主義国家の福祉施策を帰国後報告しておりましたが、それは都市部に限られたことであり、疲弊する農村部にまで足を踏み入れることはなく、只々、社会主義国家の伝道者として使われたと言いたくなる部分もあります。しかし、自由主義経済社会においても、全ての国民が豊かであるかと言えば貧富の差は現実に存在し、それぞれの体制下において、二面性は存在するのであります。

 

身体の温まる昼食を終えれば、人はこんな表情をするのでしょうか^^;
「毛越寺(もうつうじ)」は、西暦850年、中尊寺と同じ慈覚大師の開山と言われ、奥州藤原氏の二代基衡公・三代秀衡公により、伽藍が建造されたと言われております。数多くの建造物は焼失し、本堂は、平成元年に再建されたものであり、境内は比較的新しいものであります。平安時代末期の建築様式(遺構群)を残す物として学術的価値は高いのでしょうが『天然ボケ記念物酔っ払い御一行様』には無縁の場所であります。

 

現在の御本尊は薬師如来でありますが、伊達政宗にも庇護された時代があり、当時の御本尊であった釈迦如来三尊が政宗の菩提寺である「瑞鳳寺」に遷されたこと…時の権力者は有難い御本尊様さえ動かしてしまうという傲慢さや、ほぼ完全な形で残っていた遣水の遺構から、平安の雅な時代には、ここで「曲水の宴」が催されたであろうことなど想いを巡らすこともありません。万が一、『天然ボケ記念物酔っ払い御一行様』が「曲水の宴」を催すような事が有れば、盃が流れて来る間に和歌を詠むなどと言う才も無く、むしろ、歌が詠めないことを幸いに、本来ペナルティであるべき酒を喜んで飲んでしまうのではないかという兵揃いでございます^^;
さて、奥州藤原三代の栄華は、時を経て現在の平泉町に観光客という外貨をもたらす遺産となっております。時の権力者の栄華の裏側で、当時の一般庶民の暮らしぶりはどのようなものだったのでしょうか?奥州藤原氏とは何の関係も無い巻頭画像の農婦の眼差しが、虚ろに見えるのは私だけでしょうか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする