山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山の沢を滑降する(その2 振子沢)

2009年03月22日 | 大山を滑る
 3月20日、大山寺とやま旅館泊。翌朝、元谷から上宝珠を越え、小すべりを詰め11時過ぎに尾根に立つ。天気は上々、雪はザラメ。滑るには申し分なく、きつかった登りの苦労も汗とともに消える。

 元谷出合いにて 北壁にはまだまだ雪。




 上宝珠取り付き辺りより 



 春の北壁 別山が美しい



 鈴木さん



 三島さん





 小すべりの登り 



上宝珠への取り付き辺りでアイゼンを着ける。その年の雪の状態にもよるが、上宝珠尾根へは幾筋かの雪の斜面がある。どの斜面を登るかは、その時々の様子を見て決めることにしている。今日は、ローソク岩(昔ローソクのような形をした岩峰があったが今は無くなってしまった)の横辺りから雪壁に取り付く。暖かいと落石の心配があるのでいつも気を遣うところだ。かすかに落石の音を聞く。北壁のどこかからだろう。
 急斜面を登るには、ピック付きのストックがあると心強い。本来なら、ピッケルを使用する場面だろうが・・・。尾根筋には灌木があるのでスキー板がからまり、最後の最後がいやらしい。何とか尾根にはい上がる。Sさんも、Mさんも真剣そのもの。
 尾根伝いに2名の登山者がやってきた。聞くと中宝珠からとのこと。我々のことを何と思っただろうか。
 上宝珠からは、小すべりを登る。落石が頻繁にあるので右寄りに登る。今日は滑るに良さそうな雪面となっていている。アイゼンもよく効く。先週はバリバリの状態で滑るには少々怖かった。
 何度も息を継ぎ、やっと登り切る。ここまでくるといつもホッとする。一息入れているとユートピア小屋方面から縦走者が数名やってきた。大荷物の縦走は苦労するだろう。
 



 いよいよ振子沢へ



 油断大敵



烏も見えてきた



 テレマークターン




 地獄谷にて ここからキリン峠へのきつい登り返しが始まる




 キリン峠にて もう登りはない。後は楽しい滑降が待っている



 キリン峠からの滑降点(その1)どちらに滑り込んだらいいのかな ?





 キリン峠からの滑降点(その2) こちらは緩斜面 ?




 今日もまだ、振子沢にはしっかりと雪があった。何組かのパーティに出会う。どの組も、鍵掛峠下の駐車場からスタートしているらしい。鳥越峠を越え、地獄谷へ下り、あとは延々振子沢を登るコース。元谷からのコースとどちらがいいのかわからないがこちらからだと危険は少ない。
 来年は、このコースに挑戦してみるのもいいかもしれない。
 キリン峠からやや鳥越峠方向に滑る。出だしは急だが、この斜面が今回一番楽しかった。ザラメ雪が滑るのに理想的な状態だったからだろう。思いのままに滑り駐車場前で板をはずす。全員大満足で帰路につく。
コメント
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