山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

百名山の記録 磐梯山・安達太良山

2014年12月05日 | 日本百名山

 唄で有名な会津の磐梯山へは、西吾妻山から山越えて向かう。途中、展望のきく道路脇に碑がありました。 童謡作家濱田廣介の歌碑でした。代表作品は、「泣いた赤鬼」、「むこどりの夢」など。

          「吾妻晴れ山 くもり山  曇りのち晴れ 人の世も」とあります。

       

 桧原湖畔で腹ごしらえをして車を走らす。だいぶ日も傾き加減で少し焦り気味となる。早く磐梯山の登山口を見つけて休みたい。大きな山だから登山口もいくつかあるが、この山もスキー場として開発が進んでいる。

 国道459号線の湯泉神社からの登山口(上川温泉)を見つけ、ここの駐車場で夜を過ごす。道路の向こうの人家の灯が、何ともわびしく感じられた。

 9月18日

 6時20分スタート。藪に近いような登山道を進むと、ヤブ蚊の大群に襲われた。必死で急ぐ。天気はあまりおもわしくなかったので雨具を着ていたから被害は少なくて良かったが、このルートはあまり利用されていない感じがした。

 その内だだっ広い所に出る。火山爆発で出来たらしい火口壁が行く手に見える。

        

 ガスったら迷いそうな所だが、目印を頼りに進む。

                     裏磐梯の迫力満点

        

 稜線に出てからしばらく進むと弘法清水小屋があり、その少し上が頂上でした。         

       

           

                     押立温泉・翁島登山口方面

         

 売店で記念バッジを買うとき、安達太良山登山の事を聞く。ロープウエイを使えば間単に登れるらしい。今日じゅうに登れそうなので来た道を急ぎ下山。危険箇所は終わり、例のだだっ広い場所に降りてから道に迷った。いいつもりで歩いていたら何か変だと気づいた。登る時には見かけなかったきれいな色の沼が出てきた。慌てて引き返すと、パトロールのお兄さんがいた。正しい帰り道を聞いて後もどりする。

 迷い込んだ道の脇一面に「シラタマノキ」の群落があり、このお兄さんは、これを保護するためにやとわれていたらしい。

                         シラタマノキ

      

             2~30㎝の小灌木。真っ白なタマのような花が美しい。

        

  これだけの群落、日本にはそうないのでは。北海道で少し見たことはあるが・・・。かって山陰の大山大の沢で見かけたことがあるが、いまはもう姿を消してしまっただろう。

         

 13時20分に下山して、15時15分安達太良山山頂に立つ。ゴンドラリフトを使って上がり、後はヒイヒイいいながら必死に登った。帰りのリフトに間に合わないといけないのでとにかく急いだ。

 頂上は、霧でおおわれていて何が何だかわからなかった。風も強かった。

       

 16時10分、なんとか帰ることができたが、あまりほめられた山登りではないと少し反省する。阿武隈SAで車中泊。明日は那須岳だ。