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山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

夏の大山 ユートピア小屋周辺と元谷(その3)

2021年08月04日 | 最近の大山

猛暑続きの毎日。下界はとにかく暑い。それにコロナの影響もあるから山や海へ逃れる人は多い。オリンピックはテレビ観戦だけれど健康的にはどうだろうか。

 そろそろ台風のシーズンだが、こらから一雨ごとに涼しくなる。8月に入って猛暑続きだが、やはり高山は涼しくていい。山陰の名峰大山は、1700mほどの山だけれどシーズンを通じアルプス的な感じを体験できる。そのせいか、年々登山者が増える傾向にある。下山キャンプ場も、その人気を当て込んでか大がかりな整備が進められているが一向にオープンの気配がない。モンベルが関係しているらしいが、国立公園だからもっと情報公開をすべきだろうにと思う。登山者を無視した開発行為と言われても仕方がない。  暑いので八つ当たりしているかもしれないが・・・?

 今日は、またまた先般のユートピア付近の写真を紹介します。

            これがユートピア(小屋)付近。左に三鈷峰、バック右手が船上山。はるかに日本海を望む。

              

 静かないい小屋だが、近くに水がない。ここに泊まり写真を写す人もいるが、水の関係でせいぜい1泊だろう。水は、元谷まで降りなければいけないから往復すれば3時間はかかる。

 この日、大きな3脚を担いだ写真家(?)の方と話したが、昨年よかったので今年も撮りに来たとのこと。ただし、昨年は、水がなくなり困ったそうです。下山する人に分けてもらえないかと頼んだが、ダメだったそうです。翌朝早めに元谷へ下ったと言っておられた。今年は、4リットルを担いできたそうです。

                    小屋の周りには花々が咲き乱れる。バックは縦走路。     

                    

           烏ケ山(せん)                           路傍に咲く

                                                                 

                      オトギリソウが咲くにはまだ早いが・・・。

                   

 振り子沢。残雪期には絶好のスキーポイントとなるのだが。下部が地獄谷でさらに下ると一向平キャンプ場へでる。沢に咲くのは、クガイソウ、シシウド、大山ギボウシなど。

                  

         フウロとシモツケソウ                              ダイモンジソウ

               

                            これはシモツケ

                      

 *シモツケソウとシモツケは花がよく似ているが、シモツケは木です。

 

       シモツケソウとダイモンジソウ                        大山オダマキ

                  

縦走路から少し外れると可憐な花々がひっそりと咲いている。ダイセンオダマキもそうだが、花が黄色なのが特徴。大山寺周辺で見かけるオダマキは栽培種のようで花も紫。この日、このダイセンオダマキを目標に登ってきた人もいた。

                      このコオニユリも来年も見られるだろうか。

               

                                                        この回はこれまで。      

 

 


夏の大山 ユートピア小屋周辺と元谷(その2)

2021年08月03日 | 最近の大山

  余計な説明はなしで・・・。   

          宝珠尾根にて ブナ林を行く                      木の間より見る元谷

                 

 

                           北 壁 と 屛 風 岩

               

                             夏 の 大 山

             

                          縦走路から見る振り子沢(右下)方面

                    

             花に蝶が                            縦走路に咲くコオニユリ

                

 

                             縦 走 者

               

以前は、夏道登山道から縦走に入ったが現在は禁止。それで、ユートピアから逆縦走をして剣ケ峰まで行く人が多い。また、3の沢を詰めて槍尾根経由で剣ケ峰に登る人も多い。禁止コースを設けてもなかなか守れないのが実情。事故ることのないようにしましょう。

 


夏の大山 ユートピア小屋周辺と元谷

2021年08月01日 | 最近の大山

7月30日(金)

 夏の大山は花盛りだろうと思って下宝珠から大山ユートピアに登る。6時15分、豪円山登山口近くの道路わきに車を置いて元谷へ通じる林道を進む。

 下宝珠越えまでで約1時間を要した。さらに中宝珠から上宝珠へといいペースだった。8時30分、上宝珠着。ここまでくればもうユートピアは近い。

ユートピアには9時05分に着いた。

 昨年来たときは、やはり7月の末だったが、今回よりもう少し早かった。そのせいかどうかわからないが、今年の花はもう盛りを過ぎていた。時期的な影響もあると思うが、どうも年々お花畑が荒れていくような気がしてならない。

 昨年度、花は確かに満開だった。クガイソウ、シモツケソウ、フウロ等々咲き誇っていて、皆さん歓声をあげて感動しておられた。しかし、もっと以前を知る者にとってはさみしいばかりの光景だ。ここユートピアのお花畑に限らず、全国的にそんな方向に向かっているのだろう。

 ユートピアから大山主峰剣ケ峰縦走路のほうにしばらく歩き、花の写真を撮った。ブログに載せるつもりだが、今日は、元谷に残るケルンに関して少しばかり記してみます。

 

                                                               大山大滑り(砂滑り)                     

                                                                  

 ユートピアへは、宝珠尾根伝いに行くが、元谷から大滑り(砂滑り)を伝って上宝珠に出るルートもある。したがって、下山もこの2つのルートがあるわけだが大滑りルートは下降禁止となっている。しかし、時折このルートに入る人もある。

 元谷へ降り、落石や土砂の堆積のなか道なき道を元谷大堰堤に向かう。途中、ちょっとした藪を横切ろうとしてハッとした。もう洪水でえぐられなくなってしまっているとばかり思っていたケルンが突然に現れたから。氏

 碑には、昭和38年9月1日とある。山下 皇 氏、畑窪隆至 氏(共に21歳)の遭難碑は、今も大山北壁屏風岩に向いて聳え立っていた。

 遭難は、昭和38年9月1日。

                        山下ケルン遭難碑(岡山山岳会の銘がある)

              

 

                     

                             大山屏風岩

               

 自分がこの岩場に通いだしたのは、昭和40年代に入ってから。だから、そのころすでにこのケルンはあった。当時、あまり気にせずこのケルンの前を通り過ぎていたものだ。

 この時代、岩登りはブームだった。大山屏風岩は、北アルプスなどの困難な岩場を攀じる男たちの鍛錬の場であったが、この岩場自体の登攀を目的としてやってくる若者も多かった。主に、秋から冬にかけてがシーズンだが、それは岩がもろいからだ。秋には落石も落ち着くし、冬は凍結して落石の心配がない。

 ザイルを担いで通ったことが思い出された。自分は、この岩を数十年前の大山夏山開きの折に単独で登っているが、単独登攀の記録は多分これが最初で最後ではなかろうか。島根県の岩登り人口は、今も当時も多くないから情報は入りづらい。岡山、広島さらには関西方面のクライマーで単独登攀をされた人はおられるだろうかどうだろう?
                                                        (づづく)

 


6月の大山

2021年06月23日 | 最近の大山

6月22日(火) 大山登山。

 前の晩、大山寺南光河原駐車場。よく朝6時半にスタート。早い人は4時過ぎごろにスタートしているらしい。明るくなったころにスタートすれば涼しくていいかも・・・。ただ、朝食の都合もあるのでそんなには早くできない。早立ちの人は、途中で朝食を摂っているのだろう。

 各合目で休みながらボチボチと登る。かなりの人数に追い抜かれた。お年寄りさんや女性、それに歩荷の若者など多数。穏やかな天気で、晴れたり曇ったりだった。昨夜、少しばかり寒く感じたが夏用のシラフがちょうどよかった。

 6合目あたりで少し雲が出る。8合目あたりでも頂上は薄い雲に覆われた。 しかし、緑葉がきれいだった。          

                                           

                

            6号目より                                8合目より  

 頂上小屋は完成したが、最近は、登山道の整備が行われている。本当に歩きやすくなった。

                  

                            夏道の整備

 8合目から9合目にかけて、キャラボクのせん定が行なわれているが、どうも登山道の変更があるようです。工事用に臨時の仕事場が建てられている。

 

            頂上より枡水側

           

  枡水側にある石室もだいぶん古くなった。今ここを利用する人はいないようです。中に神様が祭ってあるので泊まる気はしない。前の池には、モリアオガエルの卵が産みつけられていた。         

 

 

                   

              石 室                             奥に見える白い塊   

   

                               説  明

                   

 夏にはまだ早い。もうひと月もすれば、梅雨明けだろうから、そのころには大山も花々でいっぱいになる。

             エゾアジサイ                             ミヤマヨメナ

                   

 大山の夏は、弥山側よりユートピア方面がいい。あとひと月といったところです。

          


大山スキー登山(その2)

2021年01月22日 | 最近の大山

小屋を出て頂上に立つ。とにかくいつも頂上から滑ることにしている。ここから、桝水側(西面)に滑るか、元谷側(北面)に滑るかは、そのときの雪質に応じて決める。ベストコンディションなら、また違うことも考えられるが・・・。

                縦走路向こうに剣が峰(大山頂上)   

               

    上の写真は大山縦走路です。本当の頂上は剣が峰。年に一度はスキーを担いで縦走するのだが、次回に回す。

                       元谷側  

               

    正面が別山で、その手前に滑るコースがある。この日は、元谷側に滑り込んだ方が良かったかもしれない。

 結局、桝水側は大ノ沢(ゼロ沢)へ入る。頂上と違い風はない。静かで穏やかで誰もいない。全くの無垢な斜面。好きなようにコース選択もできるし、急ぐ必要もな無いからボチボチ滑り下る。

                       山スキー

                 

           上を見て                     下を見て  

                    

 ほとんど滑り終えた頃からブッシュ帯に入る。これがひどくて進めない。悪戦苦闘とはこのことです。時間ばかりたち少しも進めないから横手の樹林帯に逃れる。

 なんとか桝水スキー場(閉鎖)まで降りた。

                 

 桝水スキー場も閉鎖した。山陰地方のスキー場は、近年閉鎖が多い。そういえば、今日は、誰一人としてスキーヤーやボーダーに合わなかった。どういうことだろう。

 桝水を滑り降りて、車道に出、後は歩いて大山寺までだが、かなり時間もかかった。しかし、久しぶりにいい運動になった。


大山スキー登山 (1月21日)

2021年01月22日 | 最近の大山

大山頂上からのスキーは、約1年ぶりか。今年は雪も多いようすです。

 20日夜に我が家を発ち、大山南光河原の駐車場に入る。夜なので駐車場はがら空きで、人っ子一人見当たらない。

静かな夜を過ごして、翌朝目覚めてびっくりです。すぐ隣もそうだったが、駐車場の6割近くが埋められている。さらに、ほとんどの車は空です。多分、到着と同時、暗いうちにスタートしている。

                      朝の駐車場

             

 山はこうでなければならないが、今日の天候、頂上までの危険性、要する時間等々考えれば、日の出を見るという目的がなければもっとゆっくりでもいい。ただ、初心者の方は、早いに越したことはない。 

                       5合目近く

                 

快晴ではあるが、風が強い。雪は湿っぽいからスキーにはどうかと思いながら登る。

                   頂上は雪煙がすごい           

                                  

8合目の途中で、アイゼンを出す。風の影で付けようとしたが、久しぶりの着装なのか、風と寒さのせいかうまくつかない。そのうち指先も冷えてくる。気がつくと、風も少しばかり止んだようなのでやめて、またザックにしまった。

 山スキー専用の靴(兼用靴)は、登山靴に比べれば、先端が堅いから、今日のような湿っぽい雪なら、キックステップで十分です。ただ、風が強かったので用心のために着装しようと思っただけだ。

山頂上小屋 (まさにモンスター) 

                          

   小屋で一息いれて、いよいよスタート。         

                                                  つつく  

                                            

 

         


伯耆大山 11月19日

2020年11月20日 | 最近の大山

 11月19日(木)

この月、2度目の大山登山。下界の天気は良かった。

下の写真は、下山してから撮ったものです。動画ではないので、雲の動きは分からないが、右手より左の方向にかなりな早さで雲が流れていた。

 こんな時の頂上は風が強い。強いと言ってもどの程度なのかピンと来ないかもしれないが、一言で言ってしまえば「立っているのがやっと」。この日は、8合目付近で強い風にぶつかり、ほとんどの登山者が引き返していた。   

               

 これは三合目の写真。ブナの葉も落ちて、晩秋の気配が濃厚。

             

今日は、2時間ほどで頂上着。頂上小屋前の気温は10℃。中に男性が2人休んでいた。一人は、カップ麺をすすり、一人はトイレを済ませてからすぐに下山。

 先週来たときトイレはどうなっているのかのぞこうと思ったが、女性の行列が長くて入れなかった。それで、今回中をのぞかせてもらった。男用1、女用1で清潔。ただ、洗浄用の水はどうなっているのか分からなかった。女用トイレに水を入れたペットボトルが置いてあった。夏場は、貯水用タンクでもあればそれが活躍するのだろうが、冬ともなれば凍ってしまうので使い物にはならない。山小屋の屋根に設置されているソーラーの機能は未知数。

 冬場の登山者は少ないから、小屋の機能はお休みと言ったところか。

 今年の積雪量は分からないけど、今年新たにオープン下小屋にも一応の備えはしてある。下の写真、はしごの横の窓(戸)が入り口になる。数十年前の入り口は煙突からだったように記憶しているが・・・。

 

                 

 小屋の外は風が強い。ガスが吹き出してきた。小屋に帰り下山支度をする。ラーメンを食べていた男性が先に小屋を出た。

その後、しばらくしてから小屋を出る。草とガスの動きが激しくちょっと驚いた。大山では珍しいくらいの風の強さを感じた。思い切って登山道に上がり歩く。頂上から八合目近くまでは、まともに西風を受けることになる。登山道は木道だから風で落とされないようにして踏ん張りながら歩く。前方に先ほどの男性が一人うずくまっている。「気をつけて」と声をかけて横をすり抜け先を急ぐ。風は確かに強い。今まで経験したほどのものではないのであまり不安はなかったが、初めての人にとっては恐怖なのだろう。その場合は、這いつくばって進むしかない。

 

              

 どこの山もそうなのだが、頂上にかかる雲足が速いときは、いくら天気が良くても強風が吹き荒れていると承知しておいた方がいい。

 この次ここに来る時は雪だろうか。

 

 


大山 11月12日(木)

2020年11月12日 | 最近の大山

 素晴らしい天気だった。久しぶりの大山登山。体力も落ちているので心配な山登りだったが、2時間30分ほどでなんとか登れた。山頂の小屋が改装されているのでその様子も見たかった。 

 6号目の小屋も整備されて清潔。ブースターもあり、4人くらいは泊まれそうです。ここに泊まって、翌日頂上へ登るのもいいかも?ブースターとは、持ち帰り用のトイレです。

 縦走路に人影が。逆縦走らしい。

 

        

 写真は、桝水からの登山者。いわゆる正面登山道から登ってきた。昨夜、雪となったらしい。薄らと積もっていて、いくらか滑るので要注意だった。

              

 新しい、山小屋の全景。室内は以前よりはるかに明るくなったが、冬季の泊はやはりテントは必要(小屋の中にテント)。

 トイレの前に、女性の行列ができていて男が用を足すのがはばかられた。男子用トイレの中を見たかったのだが・・・。

            

                    頂上は登山客でいっぱい。

            

         剣ヶ峰、槍尾根、烏ヶ山と眺望は最高だった。その向こうに見えるのは、蒜山。

            

 秋も深まっている。平地も間もなく雪になりそうだが、冬タイヤに代えるのはいつ頃になるのか? 今日、平地は

何も問題は無かったが、頂上付近では一部凍結していて、冬装備ではない登山者は、かなり苦労していた。山に関しては、十分な備えが必要です。ピッケル、アイゼン、冬装備など。

 


自転車で大山一周

2015年11月06日 | 最近の大山

 

 11月5日(金) 曇り

 ひさしぶりに自転車での大山一周。10時、下山キャンプ時からスタートして、桝水、鏡ヶ成、三本杉、大父、船上山、香取、河床そしてゴールのコースを採る。

                                         紅葉した下山キャンプ場

                           

 大山登山は、今日も大変な賑わいらしく大山寺付近の駐車場は満杯状態。下山キャンプ場の駐車場も奥の方しか空きはなかった。スタートしたのは10時ごろ。はじめから坂が待っている。途中から小鳥の散歩道へ入るが石ころだらけなうえに此処も坂道。緩い勾配だが」道が悪く途中から押して歩く。間もなく桝水高原着。

                                      ススキ野になった桝水高原                    

                      

 1の沢、2の沢、3の沢と進む。このあたりの登り坂は思いの外苦労する。紅葉は今が盛りだ。鍵掛峠は観光客でいっぱい。車を停める余地は無い。こちらは自転車だから良いが通過することにした。大山の今の紅葉の一番は、鍵掛峠から大平原・奥大山スキー場あたりだろう?

                                        奥大山スキー場

                    

                      

 御机まで一気の下りだが、ここから鏡ヶ成までが長い登りとなる。まずは最初の難関だ。この日はあまり体調が良くない。太ももがすぐに疲れてきて長くこぐことが出来ない。だいぶ頑張ったがきついので無理はしないで押して歩く。こんな調子なので、自転車なのか歩きなのかわからなくなってしまった。時間ばかりが過ぎ、その内雨が降り始めた。天気予報では、雨は降らないようだったので雨具は用意していない。着ていたヤッケもすぐに濡れ、おまけに自転車での向かい風が寒い。鏡ヶ成から新小屋峠までの登りは押して進む。新小屋峠から長い下りが始まるのだが、雨と風で寒いこと限りなし。

  普通なら、気持ちの良い下りなのだけれど今日は一つもおもしろくない。地蔵峠あたりから雨も小やみになる。三本杉手前のお不動様を祀る小屋で遅い昼食。「滝不動」と書いてあった。小さな建物だが作りは頑丈そうです。この辺りの方が自費でたてられたものらしい。中に椅子が置いてあった。建物の横手から水が流れていた。

                                      滝不動

                        

                       大山方面の山は完全に雨の中。今日の登山は大変だったことだろう。

                     

 三本杉を過ぎて、いよいよ船上山へのコースにはいる。まずは、大父までの山越えだ。鶏糞処理場の前を過ぎると傾斜はきつくなる。と言っても、普通の体調ならさほどのスロープではないがやはり途中から押して歩くことにする。まだかまだかと疲れた体でやっと峠着。船上山が見えて来た。

 この頃から、雨も完全に止み少し日が射す。ホットするが完全にグロッキー状態。河床までつけば後は何とかなりそうだが、そこへ着くまではまだまだいくつかの難所がある。

                                        船上山

                     

 大父まで下り、船上山少年の家への峠を越す。そして、ダムをぐるりと周り、船上山登山口まで登る。思いで深い船上の岩場を見上げながら、暫し感慨にふける。ここにも、色々な思い出がある。                            

    船上を少し回り込んだあたりの展望所。このあたりで、明るい内に大山寺に帰れるのか心配になった。

                                

 甲川の橋までは下りが続くので問題は無いが、ここから一息坂までは上りだ。人気の無くなったアスファルトの道路を、乗ったり押したりして進む。香取集落近くまで着くと大山が目前に広がりやれやれといった気持ちになる。香取集落へと下る少し手前、カーブの横手に牛の像があるが、ここから見る大山はいつも美しいと感ずる。

  長い長い香取の坂道を犬に吠えられながら進む。電柱の蛍光灯の灯が何とも遠くに感じられる。一つ目、二つ目と勘定しながらやっとこさで通過。河床に着いた頃は日も落ちて残照をたよりに暗くなった道を歩く。暗いのででウスサマ明王の姿は見えないが、此処まで来れば上ノ原、中ノ原のスキー場は近い。スキー場の建物の明かりが見え出せばゴールは近いが、疲れているせいかあまり感激はない。下山駐車場着が6時20分。トイレのほの暗い明かりを頼りに車まで帰り着く。

 このコースは(以下カの記録は自分の体験からです)、

    歩けば2日かかるからテントが必要。

    走れば12時間(自分は)くらい。元気な人は8時間くらいか?

    自転車で全コースこぐことが出来れば何時間くらいだろう。

   

 


大山二の沢 右俣 ノドの沢登攀

2015年10月12日 | 最近の大山

  10月9日(金)

 大山二の沢の登攀の記録は、山と渓谷社の日本登山史年表によれば1930年(昭和5年)10月17日にノドの沢が、そして翌1931年1月の積雪期に同じノドの沢がそれぞれ初登されている。しかし、これらの記録は、すべて複数(パーティ)での登攀である。

 単独での登攀の記録はどうかわからないが、多分今までにはなかったのではないだろうか?

 その二の沢へ単独で出掛けた。環状道路の2の沢入り口に車を置き12時30分にスタート。テント泊の予定なので余裕がある。天気も、明日までは良さそうだ。

 右俣と左俣との分かれで休憩。左俣最奥の砂防ダムに水の流れのような跡が見えるので暇つぶしがてらに行ってみる。

                          冷たくてきれいな水がチョロチョロ流れていた。  

               

 この時期、ここでは水が手に入ることを確かめてから右又俣に向かう。やぶ道となるが、誰がつけたものか赤テープが要所要所につけてあるので気分的には楽だ。

                                 1時間30分ほどで到着

              

 右俣に入り、荷物を置いて様子見にノドの奥まで行く。奥の「ノドマメ」にあたる箇所に大きな石が引っかかって行く手をふさいでいる。昨年見たときは、ハーケンでも打たなければ越せそうもなかったが、今回は横手に砂が堆積していて難なく越せる。しばらく行くと水の流れが現れ、見上げると泥によごれた残雪がポカリと口を開けている。これが崩れてきたら大変なことになりそうだが、慎重に右手から越す。更に登ると涸れ滝のような地形となり今日はここから引き返すことにした。

 テント場を探して整地し、イタドリを集めて下に敷く。少し傾斜はあるが我慢するしかない。することもなくなったので、枯れ木を集めて焚き火をしながら暇をつぶす。焚き火の側で夕食を済ませるテントに入る。長い退屈な夜は、ラジオを聞きながら寝たり覚めたりで過ごす。夜、星は出ていたが月は見えなかった。

 10日(土)

 気持ちの良い朝を迎える。雲海がきれいだった。振り返ると稜線に朝日が当たっていた。簡単な朝食を済ませて、いよいよ登攀開始。

 久しぶりにヘルメット、カラビナ、ハーケンなどを身につける。

              

 ノドの入り口に立つたのは、7時30分。

                                ノドの奥から外を見る

             

                「ノドマメ」を乗り越して                              水が流れている

                

                                      上部の様子

                         

 しばらくは歩きやすかった。この調子で抜けられれば良いが・・・。

                        黒く汚れた雪が出て来る。右手から乗り越し、雪の向こう側に出る。

                    

                                   いよいよ核心部へ近づく

                   

                                   大変にもろい斜面を乗り越す

              

                             この辺りからイヤな予感がしてきた

              

  ルートの取り方がわからない。上の写真右手上まで草付きを登り、裏側に回り込もうかとも思ったがその後の様子がよくわからないので右手下を行く。これが正解でした。

                       遙か下にテントが見える。あそこまで無事に帰れるだろうか。少し不安。

         

 正解といっても悪いことには変わりない。イヤなトラバースが現れた。写真中央の突起状あたりからはじまったトラバース。最初踏み込むのをためらった。足の置き場が2m程離れているのでジャンプする必要がある。着地の失敗は許されないので緊張する。なかなか思い切れないが、此処を抜けられなければ引き返すより他はない。

               

 清水の舞台から飛び降りるつもりでエイヤーで飛ぶ。無事着地。一安心だが、もう引き返すことは出来ない様な状況になった。

                            南壁のど真ん中。ルートファインデングに苦しむ

   

                 

 岩と泥の混じった柔らかい地質だから、雨や雪で削られて、ヒダというべきかシワというべきか細い尾根状の地形が続く。それらが間単には乗り越せなくて、下ったり登ったりして登路をさがす。足下が不安定なので落ち着かない。カメラの出し入れにさえ気をつかう。縦走者が見えたので稜線が近いのはわかるが思うように進めない。稜線に続く草付きまでのルートをさがす。

 もろい泥の斜面にステップを切って一歩一歩の前進。このハンマーがなかったら登るのは絶対不可能だっただろう。

          

 何とか良さそうに思えるルンゼを詰めて、草付きに近づく。登るというよりは、ステップを切ることの繰り返しだ。この時、確実にステップをきれば登れるという確信が涌いてきていた。アイゼンが無い時代では、氷壁や雪の壁を登るのにピッケルが唯一の道具だが、やはりこんな風にして登ったのだろう?

  ついに草付きまで登る。後は草や木をたよりに稜線に飛び出す。11時15分だった。

            写真中央の鞍部に抜けた                                剣ヶ峰までは近い    

             

  槍尾根から3の沢に下り、堰堤あたりから尾根を2つ越したら、テントの近くに出られた。13時15分でした。

           

       食べ物はすべて無くなり、空腹を抱えながらテントをたたむ。この記録は、単独では初登ではなかろうか  ?

 感想

    この沢(ルンゼ)は、やはり積雪期か残雪期の条件の良いときに登ればいいと思った。今回は、落石が無かったから良いようなものの、逃げ場がないから危険がいっぱい。複数でザイルなどを組めば、トップやザイルが落石を誘発したりするからこれも危険そうだ。その点、単独はいいけど何かあったら誰も助けてはくれない。途中、どうなることかと心細くなったものだ。

 それでも無事抜けられたのは、一つには天気。もう一つは、何度か下見をしていたからだろう。ザイルとハーケンを使うところは全くなかった。使う場所がないと言った方が良いだろう。なにせ、硬い岩はないし、たよりになる木や根もないのだから。次回此処を訪れるのは、残雪期にしたい。