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山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

 北陸・甲信越200名山・300名山(その1)

2011年09月26日 | 200名山・300名山

 9月6日(水)、台風接近の情報がある中、毛勝山へ向かう。8時松江発、17時30分片貝山荘前着。片貝山荘をのぞいたら宿泊者1名。明日早朝に毛勝山を目指すとのこと。登山口の様子を聞いて下見に出かける。川沿いに2~3分で僧ヶ岳登山口に着く。その斜め前に橋があり、この橋を渡るとすぐに毛勝山登山口なのだが夕暮れも迫っていてこの日はよく分からなかった。よせばいいのにどんどん奥に入ってしまい、挙げ句の果てにまたまた車の腹をこすり、排気管が壊れる。何とか片貝山荘対岸の駐車場に車を停め車中泊。

 翌7日(金)5時頃、山荘泊まりの男性に起こされる。薄くらいなか今から出発とのこと。車で登山口まで行くという。私は頂上でテント泊の予定なので後から行くことにする。それに、車のマフラーが気になる。間もなく明るくなったので車の下に潜り込んで見たら、やはりマフラーが外れていた。押さえたらスポットはまるので捨て縄で縛り付けて応急処置をする。しばらくは持ちそうなので登山口まで行く。僧ヶ岳登山口の斜め前の橋を渡ると通行止めの標示がありクサリが張ってあるのだが、先行者が外してくれていた。昨日分からなかった登山口はここからすぐで、車が停めてあったので分かった。

 6時10分スタート。すぐに急な登り。ザックが重いのでゆっくり登る。9時45分、三角点到着。朝飯を食わずに歩いていたのでエネルギー不足らしい。とにかく休むことが多くなる。12時45分、クワガタ池着。ここで大休憩。ついでに水を作る。

   三角点はひっそりと

 

                                   クワガタ池と今登って来た北西尾根 

         

                             疲労困憊の末にやっと着いた頂上です。14時35分頂上着。  

                             

                                 テントを張り終えて写真撮影の準備。剣が・・・。

 

       

                                    夕暮れ迫る鹿島槍と五龍岳

       

                                 月と剣と。最高のロケーションです。

  

                                     落       日

     

 夕刻、しばらくの間ではあったが素晴らしい天気となる。どこの山小屋か、夕陽を受けて窓ガラスがきらきらと光った。南に剣岳、東に後ろ立山連連峰が見渡せた。そのうち陽も陰ると今度は、日本海側からしきりに雲が流れはじめて、それは毛勝山と剣岳の空間を埋め尽くして後ろ立山連峰に広がっていった。久しぶりに山と出会ったような気がした。

 9月8日(木)、日の出を見ようとテントの中から外をうかがう。雲の多い朝だったが、東の空がドス黒い赤に染まり始めた。どんな光景が展開するのかと期待したが、ドラマはほんの一瞬で終わった。赤い柱のような光が東の空に立ち上がったと思ったらすぐに消えて、後は何かボ~ッとした気の抜けたような光のなか、これまたボ~ッとした太陽が眠たげに現れて朝の儀式は終わった。朝食を摂り、テントをたたむ。6時50分、下山開始。7時25分クワガタ池まで下りる。この頃になつて太陽が顔を出す。

                              秋の風 秋の雲 チングルマの綿毛をつまんでみる

 

 ここまで下りて来て急に疲れが出てきた。ヤッケを脱ぎしばらく寝転んで秋の雲を眺める。降り注ぐ光の中で何時までも居たいと思った。閑かに時が流れているのが分かる。少しうとうとしたが、車の修理という現実が待ち構えているのを思い出し起きる。下山途中、4名の登山者に出会った。それぞれ皆さん単独で、最初に出会った方は、朝3時にスタートしたとのこと。4番目の方は、地元の方らしくゆっくりされていた。今日は、クワガタ池の前でテント泊とのことでした。毛勝山について色々聞く。水のこと、花のこと、春スキーのことなど・・・。クワガタ池の水が飲めることをこの方から聞いた。(しかし、一応濾過するか煮沸しておいた方が良いようだ)

                              毛勝谷と北西尾根 奥は僧ヶ岳か?

 

 登山口まで下り、恐る恐る車を動かす。ゲートにクサリが張ってあるので車から降りて外す。今朝ほどは先行者が外しておいてくれたものだ。しかし、ここでドキリとした。クサリは間単に外れるようになっていたはずなのだが、今は頑丈な鍵が着いていてとうてい外れそうにない。多分、作業をしている人のいやがらせだろう? 確かに、ここは車の進入は禁止としてあるから文句はいえまい。困って反対側(左側)のクサリはどうかと見たらクサリは単に巻いてあるだけで外れそうだ。ドキドキしながら外して外に出る。橋を渡るとすぐに僧ヶ岳登山口前に出るのだが、ここの駐車場に車が一台停めてあった。横着をせずにここに停めればよかった。

 この後、車の修理工場に行くが、修理には部品を注文しないといけないということで今日は無理。一応注文のお願いをして応急処置のまま青海黒姫山の登山口までいってみる。青海から青海川沿いに155号線をしばらく進むと標識があり、産廃処理場の裏手に狭いがきちんとした登山駐車場がある。確認後、道の駅「親不知ピアパーク」まで引き返すが途中、変な音がしだした。とにかく道の駅まで我慢するが気が気ではない。道の駅まで着いて下をのぞくと、固定していた紐が熱で溶けている。再度、新しい紐で結んだが長距離走行は無理なようだ。針金でもあれば良いのだが・・・。

9月9日(金)曇り。7時に青海黒姫山登山口着。軽が一台止まっていた。歩いていたら雨がポツリ。引き返す気にはならないので進む。大分登った辺りで先行者と出会う。雨が降り危険なので引き返すそうだ。かなり高齢の女性で、70歳台だろうか?。それも単独。しかし、年齢や体力それに動作から見ていい判断だと思った。結局、雨はポッリで終わった。

                         青海黒姫山山頂より 眼下にはヒスイで有名な姫川が。

 

         青海黒姫山へは、7時スタートして10時20分頂上。12時50分下山。頂上へはしばらく石灰岩の尾根を歩く。

 この後、焼山登山口へ移動する。焼山へは、国道8号線で姫川(糸魚川)を渡り、しばらく行くと右手に標識がある。笹倉温泉方向だ。コメリで針金とペンチを買ってとりあえず笹倉温泉まで。ここで汗を流し、焼山ゲート口まで行く。登山口はゲートから2時間掛かる。奥で砂防ダムの工事中らしい。

 このキャンプ場は、笹倉温泉と焼山ゲートの間にあった。管理人はいない。今日はここで泊まる。明日、車の修理があるので魚津まで引き返し代車を借りることになっている。

   

 9月10日(土)曇り 代車にて焼山を目指す。ゲート前に着いたら、丁度年配のご夫婦が下りてこられたので山の様子を聞く。ここから2時間で登山口で、そこにシエルターがあり、テントは要らないとのこと。今日は、登山口にテントを張り翌日登る予定だった。シエルターのことを聞いたのでテントは車において出発する。2時間近く歩くと工事事務所があり、外からのぞいて見たら男性が机に足をのせて寝ていた。起こして登山口とシエルターのことを聞く。シエルターの説明が要領を得なかったが泊まれそうなので安心する。しばらく進むと妙なものが現れました。

             これがシエルターだ        雨も降り出して何かわびしい                   

                

            

                         発砲スチロールが置いてありました。ベッドがわりになります。

 シエルターに溜まった雨水が、イラクサの葉っぱの上にポタポタポタ。風はない。閑かな夕暮れが間もなくやってくる。酒を飲んで気分を紛らす。

                        「 明日は晴れるか 雨 雨 雨 よ 」 だ。

    

 9月11日(日)晴れ 6時20分スタート。道は良く整備されている。赤いテープの目印もあちこちに。しばらく歩くと展望が開け、焼山の全貌が。

      

  どんどん進んで涸れ沢へ下りる。ここで道を間違える。沢へ下りたら少し下手に目印があったのだが、なぜか上手ばかりをさがす。目印らしきものが見当たらないので上流に向かってどんどん進む。

                                逆方向に2~3m下がればよかったものを・・・。

   

 沢の両側は泥壁のようでもろそうだ。雨でも降ったら土石流が怖そう。だんだん不安になる。ついにどん詰まりまで来てしまった。引き返す気にもならず、草木をつかんで強引に登る。いよいよ本格的な藪こぎが始まった。滑りそうな急斜面もあり、もう引き返そうにない。必死で上を目指すと、大きな岩の壁に突き当たった。壁は到底登れそうにないので、左に回り込んでみるがこちらはダメ。右手もダメならもうアウトだ。細引きでもあれば引き返すことは可能だが、そんな準備はいっさいなし。遭難でもするのかなと思いながら右手に回り込むと何とか抜けられそうだ。強烈な藪こぎの末に・・・。

              やった~。ついに尾根に出ました。ガスっていて何処がどこやらさっぱり分かりません。

   

                       ガスが晴れると人の姿が・・・。

  

 どうやら正規の登山道に出た模様です。そして、焼山の頂上に着きました。焼山は、最近までは入山禁止でした。100名山登山の折り、火打岳から眺めた記憶があります。今回焼山の頂上で出会った方の幾人かは、火打から縦走してきた人でした。道はよいそうです。雲がなければ、写真の奥に火打、妙高の山々が見えるはずです。

                    11時20分、道に迷うも頂上に立つ。

  

                                 向こうは火打岳への縦走路

  

  14時30分、シエルター着。ゲート着は16時丁度。ちょっと軽率な登山でした。そういえば、残雪の高妻山でも似たようなことがあったっけな~。帰りは忠実に登山道をたどる。道を間違えた所まで降りる。ここで、落ち着いてよく観察しておれば間違えることはなかったものを。

 おかしいと思ったら、ストップして周囲をよく観察すること。面倒くさがらないことが大事です。大いに反省しました。(その1終わり)

 

 

 

 

 

 

 

 


北陸・甲信越200名山・300名山(その2)

2011年09月25日 | 200名山・300名山

 今回の山の前半戦が終わり、メインだった毛勝山も好天で無事終わった。ただ反省すべき点として、① 車の故障(でこぼこ道や暗い山道で無理な走行はしないこと) ② 道迷い(面倒くさがらず周囲をよく観察する。必要なら戻ってみる)の二つがある。同じような間違えを繰り返しているが、肝に銘じておかなければいずれ命取りになるかも?

 後半戦は、赤牛岳があるが、まずは朝日岳に向かう。登山口は、蓮華温泉だがここには過去2度ほど雪倉岳スキーで来ている。何かと懐かしい。大糸線の平岩駅前から山手に入るが、ここを通るのは始めて。当初は、悪路を予想していたけどアスファルトのきちんとした道だったのにはびっくり。途中、あれこれと観光地点もあったし、バスともすれ違った。蓮華温泉の駐車場はほぼ満杯。蓮華の外湯に入りここで車中泊する。

              

           黄金の湯                           蓮華温泉ロッジ                               仙気の湯

         

9月13日(火) 5時10分朝日岳に向かう。途中までは雪倉岳への道と同じだがすぐ分かれる。朝の湿原を抜け、川を渡り、やっと山への本格的な登りが始まるが、ここまで結構長かった。しばらく登りが続き、やっと見晴らしのきく花園三角点に飛び出す。時計は9時を指していた。正面に雪倉岳が大きく見える。深田久弥もここで雪倉岳の大きさに見とれたらしい。花園と言うから季節にはさぞ美しいことだろう。

                               花園三角点から見る雪倉岳 春に滑ったコースをなぞってみる。

      

                  こんな木道が続きます                                      水場は多い

                                                                                                             

 

                         だいぶん登りました.花園三角点が眼下にみえます。

          

                         千代の吹上。栂海新道との分岐。ここから頂上は近い。

            

                      頂上です                          しばらく下ると朝日小屋が

                         

  頂上には、12時ちょうどに着いた。雲が出ていて眺望はない。やむを得ず小屋へ下りる。

                      夕刻しばらく天気がよくなり白馬岳・旭岳などが姿を現す。                                      

                                          

  翌14日(水) 朝4時に小屋を立つ。朝日岳の頂上で朝日を見たかったからだ。暗かったので頂上まで意外に時間が掛かった。

                                     夜明け前の朝日岳山頂

      

                              ぼんやりと夜が明けました。左に白馬岳と旭岳。                                         

 

 朝日の登るのを見てから下山。すぐに明るくなる。今日は天気も良いようだが時々雲が出る。山頂はすぐに雲におおわれた。

    

                 ウサギギク                                ゴゼンタチバナ

           

 11時10分、だいぶくたびれて蓮華温泉に帰り着く。蓮華温泉には入らずに扇沢に向かうが途中でのどが渇きビールを飲む。暫し睡眠をしてから大町温泉郷で薬師の湯にはいる。夕刻、扇沢駅着。明日はいよいよ赤牛岳だ。

 9月15日(木) 晴 

 7時30分、扇沢発トロリーバスで黒部ダム駅へ。大変な段数の階段を上ると展望台に出るのだが、出口のすぐ近くの踊り場に休憩用の長椅子がある。自分には、思い出のある長椅子だ。若い頃、下(しも)の廊下を歩こうとダムの下に降りたのは良いのだが、8月はまだ道の整備がなされておらず悪戦苦闘の果て暗くなってから引き返した。ダム駅はシャッターが降りて入れないのでここで一夜を明かした。ガラ~ンとしたトンネルの中なので不気味な感じだった。

                                     思い出の椅子

               

                                        大迫力です                        

      

                                  奥に見えるのが目指す山の赤牛岳。

 

                 平の渡し                                     奥黒部ヒュッテ     

                       

 

  黒部ダムから、平の渡しまで約3時間と聞いていたのでダムの展望台で時間をつぶしたがあまりゆっくりしすぎた。ロッジくろよんまではすぐだが、ここからが意外ときつく、上り下りもあって3時間がとても長く感じられた。(返りもそう感じたのだが・・・) 春に立山一の越から御山谷へ滑り降りた際、しばらく歩いたコースでもあり安易に考えていた。渡しの船が出るまでに着くのだろうか心配になり必死でした。汗だくになってやっと船着き場に到着。それでも10分ほど余裕があった。

                      船長さん ありがとうございました。渡船料が無料とはどういうことなのだろう?

        

 ここから奥黒部ヒュッテまで2時間。丸太で作ったハシゴの連続。降りるのはいいが、登るのは大変。雨でも降っていたらさぞ神経を使うことだろう。

       

 道の維持管理は大変らしい。黒部下廊下の水平歩道もそうだが、雪や雪崩等で傷むため安全に歩けるのはほんの短い期間だ。船から下りて丁度2時間でヒュッテ着。小屋の下の砂場がテント場。すでに一張り張ってあった。テントを張り終えて小屋に返りビールを飲む。若そうな女性が一人でビールをあおっていたが、聞くと五色ヶ原からやって来て、明日3時にスタートして水晶小屋、出来れば三俣蓮華の小屋まで行くとのこと。「早立ちは暗くていやだから一緒に行かないか」と誘われそうになったので様子を見て逃げる。私もはじめはテント持参で頂上泊を考えていたけどきつそうなので止めた。軽い荷物でゆっくり登ることにしたのでそんなに早く出ることはない。

 9月16日(金) 晴れ

 昨夜2時過ぎにトイレに起きたら、早立ち組のランプが明るかった。私は、5時にスタート。7時50分に約半分ほど登る。この読売新道は、小屋から頂上までが八分されていて、途中途中に八分の一とか八分の二とかの標識がある。八分の四を過ぎる頃から視界も開け、気分的に楽になる。

                 左に立山                                      黒部湖

                    

 八分の六辺りで水晶小屋から来た下山者に出会う。二人連れだが別々らしい。この辺りから頂上まで意外と早く着いた。

                                    赤牛岳 頂上

       

                                  水晶岳の後ろには、槍と笠

          

                                     笠と黒部五郎 手前に雲ノ平

      

                                  北アルプスの名山をバックに水晶岳

         

                  水晶への縦走者                            水晶岳(黒岳)

             

                      頂上にはテント場がありました。2張りは可。但し、水はありません。

           

                                        目の前には薬師岳が・・・。

      

  10時10分に頂上着。先発した3名と出会う。他に立山から縦走してきたという男性が一人。天気は益々良くなってきて誰も立ち去りがたいようだ。それでも、三俣蓮華の小屋まで行くという女性がまずスタート。水晶小屋まででばてるかもしれないといっていた。そうなったら、小屋でビールを飲んだくれると凄いことを言っていた。しばらくして、男性がスタート。残りの3名は、ヒュッテに下る。 15時05分ヒュッテ着。

 9月17日(土) 

 今日は朝から天気が思わしくない。時折小雨が降る。帰りの道が心配なので早めにテントをたたむ。湿っぽくなったテントだがザックに押し込んでスタートする。平の渡しまでが要注意だが、徐々に天気は回復。渡しには、1時間早く着いた。暇つぶしに近くをぶらつく。渡しのすぐ近くに避難小屋があるというので行ってみた。ここから、船窪小屋へのルートが延びていてるが結構きつそうなルートだ。針ノ木岳へも通じている。

           避難小屋近くの道標                                           避難小屋

                            以前は、この小屋の下辺りに船が着いたらしい。

              

  定刻通りに船がやってきた。乗っているお客さんは、釣り師が多い。対岸まで運んでもらって後は黒部ダムまで3時間の道のりを歩く。ロッジくろよんに着いてダウン。ビールを飲んで休憩する。ロッジくろよんのトイレは有料で、その斜め前に販売機がある。トイレの前に座り込んでビールを飲んでいたら、五色ヶ原から降りてきたという夫婦に追いつかれた。しばらくお話していたが、どうもトイレに入りたいような様子なので早々に出発する。扇沢駅に帰り大町温泉郷に向かうが、いやに混雑していたので頑張って次の目的地戸隠に向かう。ここで、道の駅「美麻」を思い出した。一〇〇名山の折に車中泊をした所。温泉もあり、うまいソバを食べさせる。時間も丁度良いようなので今日はここを宿と決める。(その2終わり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

   

 

 

 

 

 

 

  

 

 


北陸・甲信越200名山・300名山(その3)

2011年09月24日 | 200名山・300名山

9月18日(日)晴れ 

 道の駅から一路、戸隠方面に向かう。ナビに入力するデータを忘れたためアバウトで運転していたら飯綱山への登山口に着いたが、これは当初予定していた登山口(戸隠側)の反対側で、霊仙寺山経由のもの。たいした違いはないだろうと車を停めてスタートする。丁度9時だった。このルートは、歴史の道らしくかっては戸隠山へのメインルートだったらしい。今は、寺院の跡が林の中にひっそりとあるだけ。途中から結構な登りになった。頂上かと思わせるような眺望のきく箇所が次々と現れるが、本当の頂上にはなかなか着かない。だいぶくたびれた頃、やっと霊仙寺山の頂上に。

                                       霊仙寺山~飯綱山案内板

  

 地元の方らしいご夫婦が休んでおられた。11時15分,1875mの頂上へ。眼下の町(信濃)は見えるが、遠くの山々には雲がかかっていた。位置的にそうそうたる展望が期待できるはずだが残念。

            

 すぐに飯綱山へ向かう。このあいだはやぶ道。あまり歩かれてはないらしい。12時05分藪を抜けて飯綱山への登山道に飛び出す。戸隠高原からの登山道だ。頂上は、目の前にあった。360度の大展望だが、やはり雲が多い。ここで、昼食を摂り来た道を引き返す。14時10分無事下山する。

                         飯綱山山頂                           北信五岳(飯綱山 妙高山 斑尾山 戸隠山 黒姫山)

                                                       

 日も高いので、斑尾山登山口を見に行く。斑尾山は、標高こそ低いが多くの人で賑わっていた。しかし、登山口がはっきりしない。遠目に見て、登山道らしき道は見えるのだがスタート地点がはっきりしないのでビジターセンター山の家(0269-64-3222)へ行って聞く。ここは、トレランコースが縦横に整備されていて登山道とまぎらわしくなっていることが分かった。まだらお温泉(温泉の横手にも登山道有り)で汗を流し、道の駅「ふるさと豊中」まで降りる。

 9月19日(月)曇り

 霧雨の中、昨日教えてもらった登山口をスタート。カッパは暑いので傘をさして登る。昨日の賑わいが嘘のようで人影もない。それでも、頂上近くで反対側から登って来たというグループに出会う。みんな行儀よく雨具を着て、中には首にタオルを巻いていたので、暑くないかと聞いたら暑いですという。雨も上がったので暑ければ脱げばいいのにと思うが、どうも格好をつけたいらしい。10時にスタートして12時05分頂上へ。頂上は、何も見えないのですぐ隣の大明神岳まで足を伸ばす。野尻湖を眼下に、眺望の地点らしいが何も見えない。

              斑尾高原                        頂上です                 薬師様がおられました

           

 13時20分下山。いよいよ天気は下り坂。台風15号が接近して雨風がすごいらしい。黒姫山と戸隠山、有明山と餓鬼岳が残ったが断念する。帰松後、多治見市あたりの豪雨を知る。

     おまけ1 

 富山県から新潟県にかけて、日本海沿岸に走る道路が国道8号線の北陸街道です。この道に、道の駅「市振」と少し離れて道の駅「親不知ビアパーク」がある。この二つの道の駅間がいわゆる「親不知の険」だ。昔、旅人を苦しめた難所中の難所。

 

 

          

                                     長円寺境内の芭蕉句碑

               

            青海新道登山口(終了点)。市振、親不知間の国道沿いにあります。手前にはホテルもあり、無料駐車場もあります。

 

   おまけ2   

 斑尾山の麓、中野市は高野辰之の生まれた町。文部省唱歌「故郷」、「朧月夜」、「春の小川」」、「春が来た」、「紅葉」、「日の丸の旗」などの作詞で有名です。時間があったので行ってみました。

                                     記念館と辰之の像

                         

                     生家です。                                     校舎跡の歌碑

                   

                  記念館前の歌碑                                   春の小川

         

 中野市は、中山晋平の故郷でもあります。

 


北陸200名山・300名山(その3)

2011年08月16日 | 200名山・300名山

 8月8日(月) 昨夜白山スーパー林道ゲート前の駐車場に泊まる。三方岩山への登山道はこのゲート横にもあるのだが、道内の休憩所からの方が断然早い。そのため、林道内の駐車場で泊まろうとしたらゲートの料金所で野営はダメですと断られる。ゲートは夜には閉まるらしい。仕方なく、入り口泊まりとなる。

                                   ゲート入り口の駐車場

                       

                                     白山スーパー林道案内

         

                 暮れる山なみ 人形山方面                       白川郷を望む   

                     

                      三方岩駐車場にて。かっての白山信仰の強さを感じさせられます。

          

 翌朝、ゲートが開くと同時にスタート。登山口は、三方岩駐車場からです。

                                      林道から見上げた三方岩岳

        

                      三方岩岳から白山への説明。 ここから三方岩岳まで40分とある

            

                                            三方岩岳頂上

            

                              白山方面への縦走路が見えます

                       

                                         白山は遙か雲の中

      

 三方岩岳へは、朝の散歩といった感じでした。頂上で富山県の方にお会いしてお話を聞く。ゲート横からの登山道は今では荒れ果てて、登るのは大変な困難が伴うとのことでした。この話は、実際に登った方からも聞きました。この林道が出来たため、現在あまり登られてはいないようです。

 三方岩岳を終え、次の山大門山へ。ここの登山口へは、昨日下見がてらにいっているので気分的には楽。昨日登った人形山方向へ引き返すことになります。道の駅上平前を少し過ぎると、給油所エネオスがありその前にブナオ峠への標示がある。いつ頃までか知らないが、以前はこのゲートは閉まっていてここから歩いたそうだ。車でくねくねとした道を進むこと30分?。ブナオ峠に着きます。

        登山口。かってはキャンプ場もあったらしい。           塩硝街道の標識。歴史の道でもありました。

           

                     大笠山への縦走図 途中一泊を要します(抜けるだけなら1日で可か?)。

                   

                               左赤摩木古山へ、右大門山。頂上はもうすぐ。

                 

                   眺望はありません。すぐ近くの赤摩木古山へ行くと見晴らしはいいようです。

               

 登る途中で、神戸の男性とすれ違いました。挨拶がてらに、この山は楽ですよと聞いて元気が出る。1時間30分ほどの山でした。下山後、近くの温泉に入り休憩所に入ったら先ほどの男性とバッタリ。幾分話も盛り上がりました。寿野(すの)さんといわれ、神戸の方です。お年は70歳の前半(?)、位山でお会いした奈良の宇佐見さんと同年齢かな。

 いくつか参考になったことを書いてみます。

 1,車に蓄電池を積んでおられること。走行中に充電して夜などBSテレビを楽しむ。

 2,液晶テレビをBSアンテナにつなぎ衛生放送が受信できる。これは、高度が高いほどいいから山にはもってこい。

 3,車が寝室になっている。フラットにするためパネルを敷く工夫。

 詳しくは、http://homepage3.nifty.com/m-suno/ でどうぞ。300名山を巡っておられますが、きつそうな山は止めようかと言っておられます。

 暫しお話をして別れる。今日は大笠山登山口の駐車場まで。大笠山へは、境川ダムの桂湖奥に登山道有り。またまた引き返して、境川ダムの標識からダムを目指す。この頃からのどが渇き、早くビールが飲みたくてイライラする。近くに桂湖ビジターセンターがあります(0763-67-3120)。

              車が止まっている辺りが登山口。この日は、職員の方が登山道の草刈りをしておられました。

 

             

 8月9日(火) 晴れ

 今日の山はちょっと手強そうです。何時間で登れるか?。宇佐見さんも言っておられましたが、頂上近くのでの藪こぎが大変だったと。しかし、幸運なことに昨日草刈りをされたから大丈夫か。 

           真夏の大笠山へ     

                              スゲ笠に    今日の日和を    たくしけり

                                                                     久しぶりに一句でました

 今日は気合いを入れてのスタートです。どこかで求めたスゲ笠をぶら下げていざ出陣。しばらく前に3名の登山者が登り始めています。                                        

         橋を右に進むと行き止まり?                             初っぱなからハシゴ登りです。

                 

 すぐに先行者に追いつく。ご夫婦と案内人のような編成。ご主人ははじめから苦しそうで、ご婦人は元気そうでした。案内の方らしい人はあまり機嫌はよくなさそうです。

             水が引いてあります                                   すごい山小屋です

                  

                                       大門山からの合流点

                               

                                              頂上です

                  

                                           御嶽山も見えます

                  

                     上の写真、手前中央左のピークが、三ヶ辻山か?この後方に薬師岳が見えるはずだが・・・。

                                            白山も見えます

                 

                                                         大笠山です。頂上は中央やや左。

                     

  5時30分にスタートして、10時30分頂上着。御岳山、白山は見えましたが、北アは雲に隠れて見えません。白山の前には笈ヶ岳が・・・。

 この日は、天候には恵まれました。途中、草刈りの方々に出会いました。おかげで大助かり。ただ、アブと暑さには大分参りました。特に、アブというやつには本当に腹が立ちます。せっかくの山もアブのおかげで台無しです。これに比べれば、マムシなど可愛いもの。この時期の山は、アブ、ブヨに対する準備が大切と思い知らされます。アルプス等での高所では、これらの心配はないから快適なのだと思いました。

(登山途中で忘れ物を拾いました。寝袋かと思っていました。我が家に帰りほったらかしにしていました。数日後、気がついて開いてみるとテントです。名前と電話番号が書いてあったので電話を入れ住所を確認し返送しました。何でテントを置き忘れたのだろう?そういえば、春の大山3の沢で携帯を拾いましたがロックされていたので大山寺の交番へ届けおきました。あれはその後どうなったのかな?)

 これで今回の山行のメインは終わり。医王山は散歩がてらに歩けばいい。おまけのような山といえば地元の方にしかられるかな?。下山後、又アブに刺されたので早々にさよなら。一路金沢市の道の駅福光(0763-52-4100)を目指す。明るいうちに福光に着く。近くの温泉で入浴。貸し切りでした。

 道の駅で泊まり、明日医王山を目指すことにするが、その後をどうしようかと迷う。今回の目的は一応果たしたことになるが、帰るにはちょっと早い。ついでに鍬崎山も登っておこうかと思う。

                                                    夕暮れです。バックは医王山方面か?

                   

 8月10日(水) 晴れ  

                                      医王山周辺案内図

         

 自分は、福光から、百万石道路に入り、医王権現前を通って夕霧峠に入りました。すぐ前に、イオックススキー場のリフト終点がありました。医王山へは、1時間ほどで往復出来ます。この周辺は、トレッキングに適した地で遊歩道が良く整備されています。地元では、人気のエリアなのでしょう。

                    医王山頂上。位置的に北アルプスが見えるはずですが・・・。今日は雲が多い。

 

          

 医王山を終え、今日はやはり鍬崎山へ向かう。とりあえず立山駅を目指す。

                   立山駅前                                                駅の駐車場

                                      

 立山駅の混雑は凄い。着いた時は時間的に早かったので駐車場は満杯。夕方又来てみたら少し空きがありました。

 シーズン時の立山駅の駐車場に車を入れるヒント。

 早朝から夕刻に掛けては満杯です。午後遅くから下山者が帰り始めて空きが出ます。この時間帯がポイントです。いくら混んでいても大体駐車場の確保は出来ます。車に泊まり、翌朝早めに切符を買います。

 8月11日(木)曇り

  鍬崎山への登山口は、立山駅に近い立山山麓ゴンドラリフトから始まります。ゴンドラは、立山山麓家族旅行村(076-481-1748)の道を隔てた反対側にあります。始発は6時です。 このゴンドラに乗って尾根筋まで上がると後は頂上まで一本道ですが・・・。

        

 頂上駅(1,188m)から尾根伝いに瀬戸蔵山(1,310m)、大品山(1,404m)と歩きます。ここまでは道もよく整備されていました。いよいよ鍬崎山(2,089m)への本格的な登りです。途中、瀬戸蔵山から龍神の滝に下る(登る)コースもあります。

                                    鍬崎山方面。天気は思わしくありません。

       

                 有峰のいわれ                                       埋蔵金伝説

            

                         この奥に、立山連峰をはじめとした雄大なパノラマが見えるはずですが・・・・。

             

 リフト頂上駅6時20分。7時20分大品山、10時10分頂上。頂上で食事をとりながらしばらく待ちましたが、晴れそうにありません。残念ながら下山としました。途中、一人だけ登山者に出会いました。大品山まで帰り安心したのかあまり考えもせずに歩いていたら道を間違えました。そろそろリフト駅に着くはずだがと思いながら歩いていました。そのうち、見覚えのない標識が現れました。龍神の滝への道を下っていると気づいた時にはもう遅く引き返す気力はありません。仕方なくこの道をどんどん下りました。少し遠回りにはなるけど帰れるという知識はあったので心配はしません。龍神の滝(たつがみと読みます)とそれにつづくナメ滝を見物して道路に出ました。

                                           カメラマンがいました。

         

                                           宇治 長治郎

          

 道を間違えたおかげで滝と長治郎の碑に出会うことが出来ました。14時20分駐車場着。この後しばらく雨が降る。濡れずにすみました。

 これで今回の北陸山行は一応終わりました。後、積雪期でないと登れない山が三つほど残りましたが、これは来年度の楽しみです。今年に入り、200名山と300名山はやっと19山終わりました。雪が降るまでに後31山。登れるかな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

  8月後半には、毛勝山、青海頃姫山、朝日岳、赤牛岳、焼山等々が待っています。ガンバロウ・・・、エイエイオー  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


北陸200名山・300名山(その2) 川上岳 白木峰 金剛堂山 人形山 

2011年08月15日 | 200名山・300名山

 8月5日(金)晴~曇り 川上(かおれ)岳

 一の宮のコンビニの駐車場をスタート。すぐに県道453号に入る。登山口へのゲートをキョロキョロとさがしながら進む。いつものことだが、山登りは登山口までたどり着くのが大変。無事登山口までたどり着くともう登ったような気分になるから不思議だ。今日は、奈良の宇佐見氏に教えてもらったゲートのキイナンバーがあるからだいぶ楽をしそうだ。ゲートは、宮川ダム手前、ツメタ谷入り口にある。

                                      正面奥にゲートが

             

                                 おかげさまで早々に登山口につきました。

             

 宇佐見さんはゲートナンバーをどうして入手されたか知りませんが、案外、モンデウス道の駅の案内でかもしれません。役場や管轄の営林署などに問い合わせると教えてくれることもありますね。北海道などではそうでした。

 6時20分スタート。この時点では素晴らしい天気でした。樹間の登山道を登り、見晴らしのよい尾根に出た途端、雲が広がりました。御岳や乗鞍があっという間もなく雲に隠れてしまいます。

                                川上岳の頂上が見えて来ました。もう一息。

        

                                    山之口からの登山道と合流します。

         

                    8時20分、気持ちのよい頂上着です。位山からの縦走も可能なようです。

         

 登り1時間30分でした。帰りは来た道を引き返しましたが、ぐるっと回るコースもあります。但し、このコースをとると車まで帰るのにちょっと時間が   掛かります。

 下山途中、位山を登ってこられた宇佐見さんとバッタリ。お年は私より4つほど上だけれどお元気です。後日メールをいただきました。出来ればこれからもおつきあいをさせてもらいたいものです。山の情報交換などよろしく。

 川上岳を終えて次に目指すは、白木峰。地図で見るにこれまた山奥にある山だ。ナビに大長谷温泉(076-458-1008)をセットしてスタート。JR高山本線越中八尾駅からR472・R471でグングン山奥に入ります。

                大長谷温泉                                   農家民宿 村上荘

                        

 やって来ました別天地へ。閑かな集落です。なんか吉幾三の歌に出てきそうなそんな感じの村です。近くに、21世紀の森という施設があり、キャンプ場もありますがなにせお店がない。車泊のつもりが食料の関係で民宿に泊まることとなりました。たまにはいいか。

       

 村上荘のご主人(村上光進 富山市八尾町庵谷10番地 076-458-1415)と酒を酌み交わしながらあれこれお話が出来た。したたかに酔って寝る。ご主人は猟師もやっておられるようで熊撃ちの話など聞いた記憶がある。イワナの刺身は美味しかった。

 8月6日(土)曇り 翌朝、頼んでおいたおにぎり弁当を持って白木峰に向かう。登山口まで車で30分ほど急な林道を進む。

                                     登山口です。車はここまで。   

                              

          ガスで何も見えません。キスゲの花も終わってひっそりとしていました駐車場から約50分です。

     

 7月の白木峰は、ニッコウキスゲの群落で素晴らしい美観が広がるようだが、その美しさは写真で知るしかなかった。 閑かなたたずまいを残す杉平の集落に別れを告げて一路金剛堂山を目指すことにする。

 金剛堂山へは、ナビにスノーバレー利賀(0763-68-2800)を入れる。一応後戻りをすることになるが一つ隣の谷筋と言うことになる。R471からR229に入り途中で金剛堂山登山口について聞く。 

                   R229をさらに進むと聞いたとおり栃谷登山口です。右が避難小屋、左に登山口。

     

 時間的にちょっと遅いようだがすぐにスタートする。11時30分。この時はまだ天気は持っていたが、1時間も登った頃から雷雨。引き返すのもシャクだからカッパを着て進む。案の定、道は雨水の流れ道となる。金剛堂山は、登山口から頂上まで1㎞ごとに標識がある。時間を計ると、1㎞を約30分で登っていることになった。頂上まで5㎞ほどだから簡単に計算すると2時間30分掛かることになる。大体このペースで頂上に着く。雨は1時間ほどでやむ。途中、数名の下山者に出会うが、行き交うときの挨拶は雨の話。この山は、どうも人気の山らしい。

                               白木峰も見えるはずだが今日は無理。            

 帰りは、1㎞を約20分で下る。しかし、これはちょっとペースを上げないと行けないので苦しい。降りた頃には天気も回復。靴も湿っぽくなったが、スペアーを持ってきていたので明日は替えることにする。帰り道、天竺温泉(0763-68-8400)で入浴。雨に濡れたがさっぱりとしました。

 8月7日(日)晴れのち曇り 人形山

 昨夜、道の駅上平に車を停める。ここは、五箇山ICに近く世界遺産の合掌造り集落もすぐそば。登山口は国民宿舎五箇山荘(0763-66-2316)前をしばらく進むと人形山への道しるべが出る。ここから山手に入ることになるが途中アブの大群に襲われる。窓を少し開けていたので数匹に入り込まれた。車の周りは恐ろしいほどのアブ。こいつにしばらく追いかけられた。こんなことは初めてのこと。どうも熱いものに寄ってくる習性があるらしい。ガタガタ道をしばらく登り、ふと後ろを見ると乗用車が一台付いてくる。やはり人形山登山らしい。

            五箇山荘前を行くと案内が。                               登山口です。眺望のある駐車場もある。

                 

 登山口に着いた頃にはアブから解放されていた。後からこられた方は早々と登山開始。こちらは朝食を摂る。今日も暑そうだ。登り口に水場があるが水は冷たくはない。どこかから引いてきているらしい。整備された道を登る。途中途中に休憩所がある。第一と第二があり、この次に屋敷跡となる。ここまで登ると人形山と三ヶ辻山は目の前に。しかし、まだ遠そうだ。屋敷跡で先行の方に追いつく。地元の方らしく、岐阜の山々を中心に登っておられるらしい。ソニーのGPSを持っておられた。山でも使えるGPSを今ではソニーなどが出している。性能も値段もまあまあらしい。道迷いの時には大いに助かるが、自分は普通は持ち歩かない。ただ、冬場の知らない山には持参することにしている。残雪の黒部五郎で吹雪かれた折りに、これで助かった(安心した)ことがある。

                   第2休憩所                                        屋敷跡から見る人形山   

                         

 人形山と三ヶ辻山との分岐に出れば頂上は近い。始めに人形山に登る。穏やかな山である。早朝は良い天気だったがすぐに雲が出るのは最近のパターンだ。眺望なしの頂上で暫しやすむ。赤トンボがポツポツ。20分ほどやすんで三ヶ辻山に向かう。この山のほうが人形山より高い。見た目にも際立っているが300名山ではない。

           人形山頂上(岩崎元朗200名山とある)                            三ヶ辻山(利賀村最高峰とある)

                    

                                  下りる頃には天気も急変。上は、雷と雨のようです。

                         

 午後の天気が気になるので早めに三ヶ辻山を下る。屋敷跡辺りまで下りた頃から雨がポッリポツリ、雷も鳴り出す。帰りを急いだが間もなく天気は回復した。第一休憩所まで下りると男性が一人大の字になって寝ていた。聞くと熱中症らしい。今朝、金沢から来たと言う。年のせいとは言いたくないが今日は歩くのが苦しい、白山よりきついとのこと。体調がよくないせいだろう。荷物も重そうだし、体重も多いのではないですかなどとつまらないことを言ったらまじめな返事で、水は3リットルで体重は60キロほどですと返答があった。自分はこの日、水は500ccとパンが2ヶ。あとは雨具とデジカメくらい。そういえば、途中追い越した男性も水は2.5リットルと言っていたが・・。

 暗くなるまでには帰れそうですといわれるので、少し心配ではあったが先に下りる。500ccではさすがにのどが渇き、登り口にでている水をがぶ飲みした。 7時20分にスタートして、帰り着いたのが2時30分。それにしてもアブの群れには驚かされました。明日は、大門山と三方岩岳。大門山の登山口を確認して白山スーパー林道に向かう。

 

 

                 

 

 

 

 

 

 


北陸200名山・300名山(その1) 冠山 能郷白山 経ヶ岳 大日岳 鷲ヶ岳 位山

2011年08月13日 | 200名山・300名山

 8月1日(月) 今年初めてのまとまった名山山行です。8月に入るのにまだ4山しか登っていないので少々焦っている。23年の目標は、一応50山。雪が降るまでに本当に登れるのだろうか? とりあえず北陸は冠山を目指す。ナビに冠山の麓にある冠温泉のtel0778-44-7755を入れてスタート。後はナビ任せ。

 中国道~名神高速~北陸自動車道とつないで武生ICから国道417号に入りやって来ました。冠温泉まえを進むこと約20キロ。あまりの山奥なので途中不安になりましたが、林道の奥の奥に冠山峠はありました。

                                         冠山峠と冠山

             

 ここか見る冠山は迫力があります。まだ日も高い(午後3時頃?)ので登ることにしましたが、往復でどれくらい掛かるのか少々不安でした。登り初めて間もなく、これも単独の下山者に出会い所要時間を聞くと1時間ちょっととのこと

                 林道が見えます                                          頂上です

                  

                      

                                キャンプに良さそう? 向こうにも登山道が延びていました。

            

                  帰りに寄った冠温泉 こざっぱりとした温泉でした。 峠へは、この道路を奥(岐阜県側)へと進みます。

             

                     温泉の前になにやらあるので行ってみました。足利尊氏のお墓とのこと。何でこんな所にあるの?

                     

                     

 汗をながした後、大野市まで戻り国道157号より温見峠を目指す。明日は能郷白山。真名川ダム辺りで暗くなり、またまた峠まで行き着くのか心配になる。途中、県境から向こうへは行けないとの標識を見る。最近の雨で道路は大分傷んだらしく、大型車通行止めなどとの標示あった。車のライトを便りにくねくねと長い道を進む。8時近くにやっと峠着。峠の向こうは岐阜県だが、通行止めのバリケードが築いてあった。夜中、車が一台やって来たが向こうへ越せないと分かり引き返していった。

 翌2日(火)、明るくなるのを待ってスタートする。昨夜の雨か朝露か、とにかくズボンがぬれるので雨具を出す。スパッツなどでは全然役に立たない。靴は最近購入したもので防水も良いので助かる。

        

 頂上まで2時間とは掛かりませんでした。しかし、登りも下りもブヨに追っかけられもう大変でした。こんな時期には登る山ではないようです。

                            頂上は笹におおわれて眺望なし。おまけに天気も悪い。

        

 サッサと降りました。それにしても凄いブヨでした。下山した頃から天気も回復です。良くあるパターンだけど仕方がない。麻那姫湖付近を見学する。

 

                                            麻 那 姫 

                   

                   麻那姫湖の周辺には、ちょっとした施設・キャンプ場があります。真名川では釣り師が鮎を釣っていました。

                   

 経ヶ岳へは、奥越高原青少年自然の家(0779-67-1321)の正門前にちょっとした駐車場があり、正門の中に登山届けを出すボックスがある。登山道は、このボックスの前を右手に延びる施設内の車道を少し入ったところから始まる。この登山道は、青年の家が管理しているらしい。

                           登山口 頂上まで5時間とあるが4時間ほどで着いた。

       

      間もなく林道登山口に出ます。車でここまで来て道路脇に車を置くのも良い。勝山市側からは入れるとのことだが、反対側は通行止めらしい。

              

                    経ヶ岳へは、3つのピークを越える。保月山、杓子岳、そしてもう一つの山名前は忘れた。

                            何とか山が手前で奥が杓子岳です。笹原の優しいカーブの山です。   

        

             

               頂上です。雲が出だして眺望はありません。今日2つ目なので幾分疲れました。しかし、帰らなくてはいけません。

       

 それでも明るい内に下山できました。近くにある六呂師高原温泉(0779-67-1321)に入る。体の表面からアワが立ち登る変わった温泉でした。すぐ前はキャンプ場です。疲れてはいたが明日の大日岳のこともあるのでとりあえず道の駅白鳥へ。途中、荒島岳登山口の近くを通る。懐かしい場所だ。

 8月3日(水) 今日は大日岳登山。登山口がはっきりしないままダイナランドスキー場(TEL: 0575-72-6636)まで行く。スキー場はやっていないがすぐ横手に百合園がありリフトが動いていた。このリフトに乗れば頂上に行けると思い入場券とリフト券を買う。リフト終点で降り、上の方に向かって当てずっぽうに歩く。途中、百合園からでないように網が張ってあったが潜って抜ける。

                        素晴らしい百合園ですが残念ながら人が植えたもの。

    

        草の中をとにかく上へと歩いていたらうまく登山道に出くわしました。ラッキーでした。登山道は、スキー場の中を通っています。

               

              道もはっきりしてきて                                  間もなく頂上が

                     

               到着です。大日岳へは、何本かの登山道があるようですが、スキー場からが一番近そうです。

          

 後で分かりましたが、登山者駐車場の標示がありました。あまり小さくて分かりませんね。この舗装道路を登っていくと写真左上辺りにきちんとした登山   道の標識がありました。それにしても、百合園の網をくぐって登ったのはよくなかったかな?登山の所要時間は、百合園のリフト終点から頂上まで約2時間30分ほどでした。

               

 8月4日(木)、昨夜も道の駅白鳥に泊まる。早朝鷲ヶ岳を目指す。ナビには、鷲ヶ岳高原ホテル(0575-72-5007)を入れる。このホテルの周辺は、ゴルフ場とスキー場になっていて、登山への配慮はあまり感じられない。

             ホテルの少し奥に立派な案内板がありました。この右手の道を行くと登山口につきます。15分くらいかかる。道も悪い。

                     

        右上写真では見えないくらいに小さな登山口の標示板が草の中に隠れて。それでも名刺の倍くらいの大きさかな?

        

                 いっぷく平。この辺りで大鷲を退治したそうです。横に神社有り。 登山道の横を林道が・・・。

                       

 頂上です。 歩いていると急に林道にぶつかったり、自動車に出会ったりと妙な所です。多分、今は林道整備・登山道整備の最中なのかもしれません。

           

              鷲ヶ岳を終えて、位山に向かう。途中、高速で食事。大日岳がよく見えました。白山は雲の中。

              

 

 東北自動車道で飛騨清見まで。高山市から国道41号、一の宮から県道98号に入り、道の駅モンデウス飛騨位山(0577-53-2421)に車を停める。登山口は、この道の駅のすぐ手前を右に入り巨石群登山口。途中、道路舗装をしていたので道路脇に車を置いてしばらく歩く。登山口に駐車場有り。良く整備された登山道を上ること40分。頂上です。天気さえ良ければ、御岳や乗鞍が見えるはず。

         

                   巨石 天の岩戸                                      よい言葉ですね     

                         

        

                

 あっという間もなく下山しました。降りてみると乗用車が一台止まっていました。私の島根ナンバーを見て話しかけてこられました。この方、車は奈良ナンバーだけれど島根の出身とのこと。やはり300名山を巡っておられて、あと80山くらいが残っていると話しておられました。暫し情報交換に花が咲き、明日登る川上岳のゲートのキイ番号まで教えてもらいました。今日はここの駐車場に泊まり、あす登ってから川上岳を目指すとのこと。

 私は、モンデウス道の駅に泊まることにしました。スキー場横からも位山への登山口があります。夜中、なにやら騒がしいので起きてみると、若者が数名で花火をしています。うるさくて寝付かれないので下(一の宮)のコンビニの駐車場まで移動しました。そういえば、昨夜は高山市では花火大会があったようです。 ここの駐車場は山奥でしかも広いのでわざわざやって来たらしい。

         

 

 

 

 

 

 

                                                      

                   

                                               

                                 

 

 


  近畿200名山と300名山(その3) 御在所岳 藤原岳 7月

2011年07月12日 | 200名山・300名山

御在所岳  2011年7月9日(金)

 寝ぼけ眼で出発。やはり途中で眠くなり加西SAで昼寝。昨夜、久しぶりに山の友達と飲んでいたために少々疲れ気味だった。それにしても、黒田、藤田、内藤、妹尾各氏のかっての猛者たちも年をとった。話すこともほとんどが昔のこと。誰も若い頃は元気だったということ。

 冷房を効かした車の中でも、直射日光が当たれば暑いので目が覚める。頭が幾分かしゃんとしたので出発進行。名神高速の八日市ICで降り、国道307号から国道407号に入る。国道407号線は、途中から鈴鹿スカイラインとネーミングされていて、御在所岳ロープウエイ発着口まで行くのに都合が良い。この日は、ロープウエイ近くにある「道の駅菰野」に泊まり、次の日に登る予定だった。ところが 、峠のトンネルまで来てみたら通行止めです。ガクンと来ました。トンネルを越えればロープウエイも道の駅も、それに湯の山温泉にも着いたようなもの。越えられなければ延々引き返さなければならない。それでもと思い、車を停めて降りてみたら何と御在所岳登山口との標識が・・・。この峠は、武平(ぶへい)峠と呼ばれ御在所岳と鎌ヶ岳への登山口であり、駐車場もあった。

            

 頂上まで1時間ちょっととあるので、しめしめと思い登ることにする。時計を見れば3時近い。登って降りるにはまだ大分余裕がある。

             武平峠トンネル                     御在所岳への看板と駐車場

                     

               

                御在所岳と鎌ヶ岳分岐点 このルートは知らなかった。

 

           1時間ほどで頂上                        山口誓子の句碑

               

      

 汗を拭き拭き頂上へ。ロープウエイを利用してきた観光客で一杯でした。頂上の句碑には「雪嶺の 大三角を 鎌と呼ぶ」とあり、ここから眺めた鎌ヶ岳を詠んでいる。単純明快な句だが、これで良い。

                              鎌 ヶ 岳

   

   

 まさか今日登れるとは思わなかったので儲けたような気分。しかし、山の湯温泉に入れなかったことと、籐内壁のゲレンデが見られなかったことは心残りか。サッサと下山して八日市IC近くの「道の駅東近江市あいとうマーガレットステーション」に車を停める。

                 近江の落日を眺めながら一杯。今日も暑い一日でした。

                  

 藤原岳 7月10日(日)

 鈴鹿スカイラインの通行止めが無ければ藤原岳まではもっと近いはずだが、今日の遠回りはしょうがない。国道306号から国道365号に入り、三岐鉄道の西藤原駅に。登山口は、この駅のすぐ近く。

       

               西藤原駅                    登山口の駐車場と休憩所

           

 休憩所のすぐ横手に鳥居があり、ここが登山口。杉林の中に続くつづら折れの山道を登る。風はなくとにかく暑い。合目合目の時間を計ったら約10分間隔だった。手ぬぐいを絞りながら頑張る。それでも、途中先行者3名を追い抜き本日一番で頂上へ。

            藤原岳頂上                            藤原小屋

          

 9合目から頂上までは10分とは行かなかった。30~40分も掛かっただろうか。間隔の設定がおかしい。結局、登山口から2時間ちょっと掛かったことになる。とにかく暑さにはまいった。雲が多い日で視界はなく、昼寝をしてしばらく待ったがやはりダメ。間もなく団体さんがやって来たので帰る。帰りの下山道は、途中から裏登山道を下り聖宝寺横に降りる。この山は、石灰岩で出来ているらしく下りはよく滑った。特に、裏登山道は石灰岩の露出が多かったように思う。

  下山後、御在所岳ロープウエイのある湯の山温泉に行く。湯の山温泉は、昨日通った鈴鹿スカイラインの続きに位置し、結構な温泉街だった。その温泉街の奥にロープウエイの乗り場があり、駐車場は有料。くねくねと続く車道を詰めると乗り場に着くのだが、観光客でごった返していて、山に登るといった雰囲気ではない。ロープウエイを降りると次にリフトがあり、リフトを降りたところが頂上だ。これは、100名山では岩木山に似ている。それでも岩木山は、リフトを降りてしばらく歩くことになるが・・・。湯の山温泉では、国民宿舎の湯に浸る。450円は安いかな?。少し古びてはいたが渓谷に面したのどかな感じのする宿でした。これで今回の山は終わり、また昨日の道の駅に引き返す。

 結局、ここの道の駅に2泊することになった。今日も暑かった。無人のテーブルで乾杯。ビールと焼酎がしみ込む。夜は、車のクーラーを効かしながら寝る。

       道の駅 東近江市あいとうマーガレットステーション 夜になると宿泊車が集まります。

 

 7月11日(月)

 せっかくここまでやって来たので今日は観光をする。目当てはお寺。湖東3山(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を巡る。どのお寺も裏山を利用した閑かな自然の中にあった。ここなら夏の暑さも幾分しのげるようだ。多分、夜は寒いくらいだろう。百済寺は「ひゃくさいじ」と読ませ聖徳太子の御願により創建された近江の最古刹 。3山の中一番見応えがあった。3山の鐘を打ってみたが響きも一番良かった。 

             百済寺庭園               近江遠望 琵琶湖の向こうに比叡山

                

          

           金剛輪寺境内                         千体地蔵尊

             

           西明寺本堂                              三重の塔

           

  どのお寺も近江の古刹であり、歴史の重さが感じられた。境内でござでも敷いて横になっていたかった。この後、車を走らせて安土城跡を見てから帰松する。

 「おまけ」

         百済寺の紅葉は、「日本紅葉百選」でもあり、また、近畿五大紅葉名所でもある。 

   近畿五大紅葉      百済寺(滋賀)  大原三千院(京都)  高雄神護寺(京都)                                    談山神社(奈良)  長岳寺(奈良)

  ちなみに、島根の日本紅葉百選は、益田の双川峡と赤来の女亀山だそうです。                                                                                      (知らなかったでしょう)

 

                          

  

 

 

  

  


涌蓋山(わいたさん)と傾山(かたむきさん) 九州300名山

2011年07月02日 | 200名山・300名山

 6月29日(水)、梅雨明けが待ちきれなくて出かける。

鹿児島辺りはそろそろ梅雨明けらしいとの情報もあり、天気には幾分期待していた。久しぶりに早起きをして九州を目指す。今日は涌蓋山の登山口辺りで泊まり明日の登頂を考えていた。

                          はげの湯から見る涌蓋山

 

              近づきました                       登山口。ここまでの途中に悪路あり。車高が低いとえらいことになる                                  

              

 早めに着いたことと、ここからなら1時間ほどで登れると下山直後の方に聞いたので登ることにする。時期的にもう少し早ければ、ミヤマキリシマの群落が迎えてくれたのだが今は何もない。傾山辺りに遠雷を聞く。梅雨明けにはほど遠い感じがしたが、頂上だけあって涼しい。暫しやすむ。

                        涌蓋山(わいたさん)頂上 1500m 

                  傾山や祖母山、それに阿蘇山などが見えるはずなのだが・・・。すべては雲の中。

                 

 一つ目の山は、あっけなかった。明日と明後日で、傾山と大崩山を登れば九州の200名山と300名山はすべて終わる。良い気分になりはげの湯に浸る。この周辺は温泉銀座のようで、あちこち温泉旅館が並び蒸気が吹き出ている。「はげの湯」の由来は分からない。汗を流してから、「道の駅原尻の滝」に向かう。夕暮れ間近なので駐車場はガラガラ。雨上がりらしく虹を見る。

            車の横にシートを敷いて寝ていたら雨がパラパラ。慌てて車に入る。明日は傾山を目指す予定。

 6月30日(木) 今日も何とか天気は持ちそうなので早めに出発する。登山口は、ここの道の駅から1時間と掛からないはずだが行って見ないと分からない。九折(つづら)登山口を目指した。ところが・・・。

 途中、車の下からガラガラと音がする。車の調子もおかしいので停めてのぞいて見たら、何と排気管がだらりとぶら下がって今にも外れて落ちそうだ。一瞬頭が真っ白になる。気を取り直して車の下に潜り込みスキー板を束ねるテープで落ちないように応急処置をして引き返す。自動車の整備場をさがしウロウロ。運良く整備工場を見つけたがまだ開いていない。「用がある人は電話をしてください」の標示があったので電話を入れる。この後、色々あったが無事修理も終わりまた引き返す。結局、3時間ぐらいの時間ロス。車は、昨日の涌蓋山登山口までの悪路で腹を擦ったのが原因らしい。

                九折(つづら)の登山口駐車場 奥の小屋で登山届けを出すようになっている。左下に会社の建物があり人もいた。

                       

          傾山について詳しくは右ブログが良い     http://www1.ocn.ne.jp/~sobokata/kata.htm

 

 スタートは、10時10分。頂上まで4~5時間掛かるようだが明るい内に戻ればいいと、気楽な気持ちの出発だった。アウトドアショップ菊信で買った新しいトレラン用のシューズを履きルンルン気分。すぐに分かれ道に。右手はすぐに登りになり、左手はしばらくは平坦だが健脚向きとある。よせばいいのに健脚向きの道を進む。沢を渡り荒れた道が続き、また分かれ道に出る。左滝壺コースで右は三ツ尾(?)とあるので右手に入る。すぐに登りになるが道がはっきりせず、目印らしきものは見当たらない。あまり人の入らない感じがする。それでも道らしき後を拾い拾い尾根筋まで上がる。幾分視界は出てきたが踏み跡も目印らしきものもなく不安になる。前方彼方にタケノコのような岩塔が見えるので、方角的には間違っていないらしいとなおも進むと・・・。なんと、崖の上に出た。一瞬、引き返そうかと思った。木々の間から下の方をうかがうと、道らしきものが見える。崖の横手を降りると車も通れる林道だ。この道は、どうも九折登山口のすぐ下にある滝見コースから伸びている砂防ダムの作業道らしい。後で分かったことだが、この林道も登山道として使われている。

 しかし、案内板にあった健脚向きの登山道はどうなっているのだろう。今でもわからない。廃道になってしまったのかな。それにしてもいい加減な案内標識だぞ。 ジープなら通れそうなこの道を登山口をさがしながら進む。時折、テープの巻いてあるのを見るがこれは工事現場用の目印で、登山用のものではない。一体どうなっているのだろう。30~40分も歩いたのだろうか、やっと登山口(道)を発見。健脚向きでない方のコース(九折越え)をたどるとここに出るようだ。

        

 写真左手に登山道があります。ここからは、道もはっきりしてくる。100mごとに標高を示す標識でてくる。一汗も二汗もかいてやっと頂上が見えてきました。

         キャンプ場だそうです。近くに水場や避難小屋が。                       右手が後傾、左が本峰の前傾       

                    

 この辺りから雲行きがおかしくなり頂上辺りに雷鳴を聞く。  頂上まであと1時間あまり。しばらくは平坦な道が続くがすぐに急な登りとなる。岩場が現れ始めしばらくすると頂上らしき頂に着いた。こには後傾の標識があり、本峰はもう一つ先。傾山は双児峰ということ。尾瀬の燧岳を思い出す。あのときもえらいガスで何だか分からず仕舞いの登山だった。

  

  昨日に続き、今日も眺望なし。すぐに下山とするが雨がパラパラときて頭の上で雷鳴と稲妻。同時に本降りとなる。雷をこんなに近くで聞くのは多分初めてだと思う。ジリジリジリ、シュウーそしてドカン。しばらくの静寂の後、またしてもジリジリ、バリバリが始まり、ドカンが来る。頭の上辺りで発生しているのが感じで分かる。静電気がたまり、臨界点に達すると放電が始まりドカンと来るらしい。そんな様子が間近で起こっているいるので気が気ではない。必死で下山するが、足下は小川のように雨水が流れ、汗と雨によってめがねは曇り、おまけに辺りは暗くなる。気はせくものの思うようにならない。一~二度ものすごく大きな音がした。一瞬立ち止まりしゃがみ込んだが生きた心地はせず、こんな所で死ぬのかなと思ったりもした。「年配の登山者落雷に遭い死亡か?傾山縦走路に変死体」などと新聞にでも載ったらあまりかっこよくないな、などと本気で思いながら下る。ドガンの後はしばらく静寂が続くので、この間に高度を下げる。何だか雷に追いかけられているようだった。幸いなことに、立木にも落雷はないようで、もっぱら空中戦の様子。しかし、こんな時に立木にでも落雷があったら人間への影響はどうだろうか。

 必死の思いでキャンプ場まで降りたら、雨も小降りになり、雷も遠のいていた。とりあえず林道まで下ることにする。この時、時計は3時を少し回っていたように思う。ホッとしたものの次の課題が待っていた。この後の下山路をどうするかである。登って来た道を引き返せば良いのだが、今回はそうはいかない。九折へと示された尾根道を下り、沢を抜けて帰る道をとるか、林道をたどるかだが林道は時間が掛かりそうだ。それに、この林道が本当に九折への道路につながっているのかも自信がない。暫し迷ったが、結局林道を下ることにする。だいぶん下ったところで、傾山へのもう一つの登山口に出会う。やはりこの林道は登山道として利用されているらしいが、あまり利用者は無いようだ。5時15分、やっと見覚えのある道路に出て、すぐに九折の駐車場に着く。この時のうれしかったこと、大いに感激しました。下山届けをしようとしたら、届け出を書いたはずの用紙がない。朝にはあった昨日の登山者の届け出用紙も無いから、誰かが回収して持って行った模様。仕方がないからもう一度登山届けを記入しそれに下山届けとする。 今日は朝から良いことなしの一日だった。道の駅まで引き返し、原尻の滝を見物する。

                                          原尻の滝

    

          落差はないが結構な滝です                                           滝見の吊り橋

                   

  日も暮れかかってきたので、早々に明日の目標である大崩山を目指す。今夜も近くの道の駅泊まりだ。夜、暑いので道の駅内の通路の踊り場のような所にマットを敷いて寝る。一晩中雨。

 6月1日(金)

 やはり朝から雨。それも本格的に降る。新聞の予報では、しばらく好天は望めそうもないので、またも大崩山はあきらめて帰ることにする。松江着が19時過ぎでした。大変疲れました。今年の200名山と300名山が思いやられる。

 

 


大山を滑る キリン峠

2011年03月30日 | 200名山・300名山

3月26日、奥大山スキー場駐車場に車を停めてキリン峠を目指す。この日は、天候の変化が激しく晴れ間が出たかと思うと曇りだし、急な降雪があったりと2転3転でした。鍵掛峠まで車が入るとの情報を得ていましたが、行って見るとゲートは閉まり最近降り積もったらしい雪が道路をおおっていました。駐車場からシールを着けて歩き始める。

登山口まで30~40分掛かっただろうか。

 

 樹林帯に入り、しばらくは素晴らしい天気でルンルン気分でしたが、キリン峠へ登る尾根に取り付いてしばらくすると烏ヶ山辺りに怪しげな雲が現れ、間もなく雪。

 

 先頭を交代しながら何とか峠に着く。天気さえ良ければもっと槍尾根側に登れたと思うが、慎重第一の植田さんの意向でここで板を着ける。

 

 雪質は、パウダーとまではいかないまでも結構気持ち良く滑れた。出雲の妹尾さんはテレマーク。滑りは優雅です。

 鈴木さんは、今日もショートスキー。思いのままに軽快に滑る。

 植田さんは、自分と同じ山スキーだが、技術は遙かに上です。残念ながら写真が撮れませんでした。なにせ、アッという間に滑り降りるのだからカメラを準備する暇もありません。

 この日は、もう一度登り返して、結局2本滑ることができました。まだ陽も高いので、鍵掛峠まで散歩です。鍵掛峠近くで道路の補修工事をしていました。ゲートさえ開いていれば、もうここまで入れます。

 

 この後、鏡ヶ成の国民宿舎の風呂(日帰り入浴 500円)に入り疲れを取り、夕刻奥大山スキー場の駐車場に帰る。テント泊のつもりが「トイレ泊」となりました。 

翌27日快晴。

大山夏道から頂上へ登り、岡山のテレマーカー2名と頂上で合流し、間の沢を滑る予定が結局大の沢に変更。テレマーカー2名の素晴らしい滑りを見せてもらいました。写真を撮っておけば良かった。この次、また機会があれば撮らせてもらいたいと思います。

 私は、ひどい二日酔いで頂上まで登るのがやっとでした。間の沢をのぞいたら結構な迫力があり、ぐずぐずしていたら、鈴木さんがさっさと大の沢に姿を消すので慌てて追いかけたものです。この日はとにかく滑るような状態ではなく、半死半生と言った感じでした。酒は、翌日のことを考えて飲むものですね。

 皆さんは誰も快調のようで・・・。


関東周辺の三〇〇名山など その1 (年末年始の山行)

2011年01月12日 | 200名山・300名山

走に入るとなぜかそわそわします。若い頃は、ジングルベルの音を聞くと何とはなしに落ち着かなくなったものだが、近年クリスマスを家庭で過ごす人が多くなっているから、この時期街は意外と静か。不景気も影響しているからだろうか。例年年末から正月にかけて出かけることにしているので、出かけるまでに雑用を済ませなくてはいけない。団地集会所の門松作り、お世話になった方々へのソバ配り(ソバは自分で打ちますよ)など、我が家の掃除はそこそこにバタバタすることが多い。そんな中、いつも気になるのが山の天気。どこへ出かけるかは天気次第だが、特に山は天気です。

 年賀に今年の目標のひとつとして、富士山と槍ヶ岳登頂と大きなことを書いた手前とにかく富士山を目指さないと格好がつかない。12月29日お昼に松江を発つ。20時、東名高速の富士川SAで車中泊.

                                夜る夜ふけ 心臓の音を聞きながら 眠る

翌早朝に富士吉田に入る。富士スバルラインは今年も凍結のためアウト。ということは、1合目からの歩きとなる。ここ数年そうだが、少し前は大体5合目までは車が入ったものだ。一応駒返しの登山口まで行って見ると、車が3台止めてあった。この時点では、まだ富士山に登るつもりでいた。その後、河口湖、西湖周辺を見て回る。西湖は最近クニマスで有名になったから観光客が多いのかと思っていたら意外に静か。騒いでいるのは一部の人たちだけなのかもしれない。途中、一二ヶ岳登山口の看板を見つける。

         

 これが、そもそもの間違いのもと。夜、河口湖の駐車場でチビチビやっていたら、富士山登山より富士山周辺の山々を歩いた方がおもしろいのではないかと思うようになった。結局、翌31日は西湖と富士山を眺められる毛無山~一二ヶ岳縦走に切り替える。君子豹変とはこのことか。

                       毛無山からの富士山   

           

                                   

 河口湖から西湖に抜ける峠に「文化洞トンネル」があり、その入り口横に駐車場と登山口があります。8時50分スタート、すぐに足和田山と毛無山の分岐にさしかかる。足和田山も富士を見るには絶好地です。毛無山から縦走に入り、一ヶ岳、二ヶ岳とピークを超しながら11時50分一二ヶ岳到着。途中、雪のため危険な箇所もありました。前後に人はいないので慎重に歩く。一二ヶ岳に着き大安心。行動食をかじりながら写真を撮る。

                             西湖と富士山(一二ヶ岳頂上より)

       

      

 帰りは危険もあり、来た道を引き返す気にならないので頂上から尾根伝いに降りる。車道まで降り車まで歩く。14時10分トンネル着。

                    中央やや左のピークが一二ヶ岳

             

 下山後、近くの温泉「いずみの湯」に向かい疲れをとる。明日はいよいよ元日、天気は良さそうだが富士山はやめて金時山に登ることにする。

 2011年1月1日         明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 金時山は人気の山らしい。元日と言うこともあるが登山者が意外に多い。特に高齢の方が目立った。頂上近くは雪が凍ってよく滑るので慎重になる。誰もだいぶん苦労しておられた。

              金時神社参道                                       

      

                            大まさかり

   

          富士山はどこから見ても富士山です。当たり前のことだが納得しました。

     

 頂上から縦走路を伝い下山する。金時神社~金時山~長尾峠~乙女峠~金時神社。9時20分スタートで12時20分帰着。下山後、温泉会館で汗を流すが、入浴者多く混雑。

 明日は乾徳山を目指すので富士五湖道路で大月まで出て、中央高速の勝沼から地方道を通って夕刻「道の駅 はなかげの郷まきおか」で車中泊。ガイドブックによると乾徳山はだいぶ手強そう。「頂上までは鎖場が2カ所ある。最初は高さ7~8m、手がかりをよく確認してよじ登る。次は高さ30mにちかい垂直の岩場で、岩の亀裂を足場にしてよじ登る。」とある。夏ならいざ知らず、雪がかかった岩場の登りはどうしたものだろうかと少し心配になる。

 2日朝8時、登山口に入る。登るにつれて雪が出てくる。昨日誰か登ったらしく、足跡が残っているので迷うようなことはない。2時間ちょっとで扇平につく。核心部はこれからだが、富士山がよく見えて天気は上々。気分も上々。

                    乾徳山周辺地図 乾徳山は奥秩父(埼玉県)の南部山梨県にあります

 

                   月見岩辺りからの富士は絶景

 雪も深くなり、岩場も出てくるがアイゼンは着けない。いくつかの岩場を越すと最初のクサリ場が現れる。斜度は確かにきついが、足場はしっかりしているので右手にある優しそうなクサリに取り付き乗り越える。さらに進むといよいよ核心部の岩が現れる。

 

 核心部の岩場は陽当たりがよく雪は付いていない。 よく見ると回り道も付けてあるのだがクサリを便りに登る。幾分腕力勝負だ。最初の2mほどを越すと幾分楽になり、スタンスも大きくしっかりとしてくる。ヨッコラショと頂上に顔を出したら、先客がいたのには驚いた。

                      乾徳山頂上 絶好の日和    

         

                          壮年のご夫婦もクサリ場から下山

           

  頂上におられたご夫婦、登りは回り道から上がられたそうだが下山はクサリ場から。何度か登った山だと言っておられたけどたいしたものだと感心する。360度の眺望だがどれがどの山なのかよく分からない。金峰山や甲武信岳、国師ヶ岳や雲取山など見えるはずだが・・・。

 帰りはやはり楽でした。途中山ガールもどきが数名,ガイドらしき人と登ってきた。天気が良いから特に問題はないかな?。この日は、8時にスタートして11時20分頂上、13時50分下山でした。この後、 三富の温泉白龍に入り夜は中央自動車道双葉SA泊。明日は、深田久弥終焉の地茅ヶ岳を目指すことにする。 (つづき)