年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

ヒデの1周忌

2015-05-19 21:38:52 | Weblog
 静かな初夏の海である。

 昨年の5月26日に友人のヒデが農作業中に農機の事故により亡くなった。海を見下ろすところにヒデが眠る。墓参りをしようと仲間が集まった。

 父親ひとり残して亡くなった。親孝行の息子であったことは、常日頃の言動から容易に推測できた。亡くなる2日前に仲間で鳥取・香住町にカニを食べに行った時にはヒデ夫婦もいた。夫婦連れの仲間で今日は仏壇にお線香をあげることに。そして墓参りのあとはみんなでお茶の時間。ヒデがみんなを集めてくれたんだろう。フト思う・・もう仲間とのお付き合いも中学生の時以来だから50年を超える。そして一人づつ減っていく。

 朝方の曇り空も10時ころにはすっきりと青空が現れ、気温がぐんぐん上がる。刑務所内の面接室も暑く、とうとう窓を開けっ放しにして外の風を入れながらの面接であった。釈放後の具体的な歩き方を教える。仕事にありつける方法はさまざまに道筋があることを教える。その前に働くことの意味を執拗に聞く。生活のためとか、お金のためになどの答えが圧倒的に多い。私の好きな、自分の成長のため、自己実現のため、ひいてはまっすぐに悔いなく、娑婆のこの世から彼岸に渡り切るため、あるいは天国へたどり着くため・・などの返答が耳に届くことはない。ないが、全員面接前のこわばる顔つきが、面接後に職員さんに連行されドアの前で立ち去る姿は、ホッとしているようにみんな見えるのはなぜか?

 昨日、日大板橋病院でオペを行ったK子さんは、13時~19時までかかったもののうまくいったとか。安堵する。今朝から4人部屋の一般病棟に入っているという。メールを打つとすぐさま返信が来た。腰が痛いと・・・私とおんなじ。
 小野川の茂みに蛍が二つ三つ青白い光をつけて飛んでいる。初蛍の日。