5月になった。朝の5時半になると外はすでに明るい。川原に出て大きく深呼吸をする。人は誰もいない時間帯ではあるが、時折車が通るのは遠方に通う勤め人であろうか。車が通り過ぎ、また静寂さを取り戻すと小鳥の声が響いてくる。ホ~ホケキョと鶯が川の中の葦から聞こえる。ジャッジャッジャッとなくのは何だろ、グギャァ~ゴギャァと鳴いているのは鷺だろうか。道路の上の電線にはスズメが朝っぱらからチュンチュンと鳴き叫んでおる。白や赤や黄色の花も至る所に咲いておる。昨年伸びすぎたので思い切って強く切り込んだモチノキの裸の木からも、同じく強く切った樫の木の裸の木からも新芽がニョキニョキとあらわれた。
お隣のバァちゃんが手入れしている紫蘭も咲いた。
もっこうバラも咲いた。 みんな春になると春の花が咲き誇り、小鳥たちは歓喜の歌声を挙げる。