年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

学生街

2008-06-04 21:57:06 | Weblog
 帰宅途中寄り道をして弟が入院している病院へ顔を出す。たぶん投薬治療のみだから暇を持て余しているに違いない。で、夕方の帰宅中の人が多い時間帯でもあり、ゆっくり散歩しながら城北を東へ歩くことにした。I大生やM大生が多い道筋、すれ違う学生を一人一人観察しながらフト思った。若い学生の顔を見てみんな明るい顔をしているではないか、屈託のない明るい顔でにこやかに歩いておる。そこで、違和感を憶えて考えた。ちょっとまってよ、学生というのは明るさも必要条件なら青年特有の暗さも必須条件ではなかったのか、大人の仲間入りする土台を作る時期に当然ついて回る不安とか悩みとか息苦しさとかに対してまったく関係ないような顔付きばかりが歩いておる。この若い学生たちには悲哀の感情が生まれることがないのだろうか、と思ってしまった。あたかも楽しそうに毎日をふるまうことがよりよい生き方だとでも考えているのだろうか、私の思い違いであればよいけれど・・・悲しみを通り越しての明るさの表情には伝わってくるものがあるけれど、軽い軽い明るさにはけだるさが伴う。昼間、学生時代は楽しかった、もう一度帰れるものなら帰りたいと目を泳がせながら話す、私の前に座る人がいたけれど、自分の場合、暗くて貧しくてばかばかしい学生時代は、恥ずかしかった、だけ。私の年齢がそう感じさせるのかもしれぬ、二度と学生時代には戻りたくもない、それが私の卒業である、そう思った。
 誰も家人の帰っていない我が家の玄関ドアの前にグミを新聞紙に包んで置いてくれた人あり。