暘州通信

日本の山車

◆03123 貴船神社祭

2011年01月31日 | 日本の山車
◆03123 貴船神社祭
□社名 貴船神社
□所在地 福岡県鞍手郡小竹町小竹
□祭神
□祭は七月中旬。
□山車
山車(飾山、山笠)が各一臺出る。
□汎論
 貴船神社の創祀は不明、地元の伝承では現在の社殿の建立は、享和年間(一八〇一-一八〇四)と伝わる。神社はおそらく京都の貴船神社から祭神を迎えたのであろうが、祭は祗園祭として行われており、家内安全、交通安全、商売繁盛が祈願されている。
 山笠は、車輪のある長方形の基臺のうえに長い四本の丸木を前後に通し、その上に四方を青竹で組んだ勾欄をめぐらして内に中臺が設けられる。つまり、過去には舁山であった形態を継承しながら曳山となっている。勾欄は前後左右を三分割し、各勾欄柱は他の地区の山笠で見られるような巻藁の緩衝材がつけられる。中臺の柱は、五色の縦継ぎの大幕で覆われている。色の配列は左(向かって右から)から、緑、黄、赤、白、黒となっている。中臺は上に向かって末広状にひろがる。柱には【小竹祗園山笠】と書かれた白抜き、赤地の幟が四方に立てられる。
 中臺上部は、紺の水引幕がかかりさらにその上は注連縄(しめなわ)が盤らされる。上臺は前面に堤燈枠がつき、この枠に七個の白長堤燈がつけられる。上臺は、
中臺と同じように、上部に向かって開放する幕で覆われる、色の配列は中臺と同じである。中臺の前後には御立臺があり、少年二人が立つが、赤い法被を着た女性が立つこともあるのが珍しく、強い印象を受ける。
 山笠は所定の場所まで曳かれると、喚声とともに大きく前後に煽られる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿