暘州通信

日本の山車

玉依姫 様 (三五四)

2013年06月16日 | 日本の山車
玉依姫 様 (三五四)
 ……椿(つばき)は、多くの人に愛される花で、果実からはいわゆる椿油を絞り、整髪料としてふるい歴史があります。伊豆大島がよく知られるように暖地性の花のイメージですが、海岸沿いに青森県にまで達しています。富山県では、平野部から山間部に入ると豪雪地帯でもありますが、【神通川】、【庄川】沿いの山間斜面には【雪椿(ゆきつばき)】が見られます。四月中旬になっても三メートルを越すような大雪に圧平されながらも、しなやかに、枝折れすることもなく、雪の消えたところから頭をもたげ開花します。その鮮やかな紅色はひときわで、小林幸子さんの「紅さす花は……」とはよくうたったものだと感心します。まさに、名歌ですね。寒いひと冬を耐えて越した雪国の人でないと、その実感はちょっとわかりづらいかもしれません。


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