暘州通信

日本の山車

◆02097 宇流冨志禰社祭禮

2011年03月22日 | 日本の山車
◆02097 宇流冨志禰社祭禮
論攷 延喜式神名帳
□所在地 名張市平尾藤ノ木
□旧国名 伊賀國
□現社名 宇流冨志禰社(うるふしねじんじゃ)
□旧社名 宇流冨志彌社(うるふしみじんじゃ)
□祭神
ウルフシネノミコト 宇奈根命
アメノコヤネノミコト 天児屋根命
タケミカヅチノミコト 式甕槌命
ヒノカグツチノミコト 火之迦具士命

□祭は十月下旬。
□山車
山車(だんじり、蒲団太鼓)が出る。
だんじり
・本町
 化政期(文化・文政)(一八〇四ー一八二九)頃の建造。
工匠は大阪府富田林新堂村の宮大工と推定されているが詳細は不明。奈良県の大和高田市から大正一〇年頃に譲り受けたと伝わる。
太鼓臺(蒲団太鼓)
・元町
・松崎町
・東町
・新町
現在は曳かれない。
・新町
文化十一年(一八一四)に、三重県上野市向島町が建造したものと伝わり、安政六年(一八五九)頃譲り受けたといわれる。
・中町
・上本町
□汎論
 宇流冨志禰社は、延喜式神名帳伊賀國名張郡に記載される、伊賀國二五座のうちの一座。創祀は不明。祭神のウルフシネノミコト(宇奈根命)は市内を流れる名張川の神といわれる。 鹿嶋神(春日神)はおそらく後祀であろう。名張川は北に流れて木津川に合流し、京都府でさらに大堰川、加茂川、宇治川と合流してくだり、大阪市の中央を流れる淀川となる。つまり、名張川は、淀川の源流にあたる。名張川の上流は赤目四十八瀧で、景勝の地である。
 宇流冨志禰社祭禮の太鼓臺は、おそらく東限になるであろうと思われる。木津川河畔の京都府木津川町には蒲団太鼓が担がれ、ここが環瀬戸内文化である蒲団太鼓の北限であろうが、かつては、三重県上野市にもあり、木津川の流域文化として、点在していたと考えられる。

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