暘州通信

日本の山車

00214 津八幡神社祭

2007年09月01日 | 日本の山車
00214 津八幡神社祭
三重県津市
津八幡神社
□祭は一〇月上旬

現在山車の曳行はない。

□山車、屋臺
祭の起源は寛永年間(一六二四一一六四三)に始まると云われ、多くの山車があったが、戦災により惜しくもすべて焼失した。記録に残る山車は。
・丸ノ内本町

・魚町
舟型山車

・北町

・東町

・中町

・築地

・山ノ世古

・宿屋町

・中ノ番町

・大門町

・蔵町

・京口、立町

・入江町

・伊予町

□汎論
初期の練りもの、通りものを古記録にみると、
・一番
町印は、金の天日の中に鶏毛の下に銀の井桁、金の鳳凰を作りて居(す)ゑる。

・浜魚町
造物曳舟一艘
町印は、銀の半月中に黒き剱形。

・堀川町・新仲町
大名行列の真似

・二番
町印は銀の簸ニツ。上に金の孔軋?ゴハせ三方に風車を附ける。

・東町
はりぬき大頭
町印は唐図の下に赤き吹貫。

・西末寺町
鐘曳

・三番
町印は鏡に金銀の斧。

・西町、塔世町
仙人の真似
町印は鳥毛□□。

・釜屋町山伏の真似
町印は金の馬□、銀のヨウタン糸柳?

・加屋町
石引

・四番町印
五幣

・築地町、
猩々
町印は剱頭ニ幣、榊

・山瀬古町
湯立
町印は金の鏡

・新魚町
愛宕参りの真似。

・五番
町印は薄ニ金の月と銀の星

・宿屋町、中ノ番町
高野聖の真似

・六番
町印は金製□斗五本

。分部町
唐人行列

・七番
町印は花箭上に五幣、銀の角二ツ

・大門町
潮汲行列

・八番
鷹野の真似行列

・立世古町、京口町
町印は金の大鋸中ニ三日月下ニひけこ

・宝禄町
柚人行列
町印は朱半月金人形下・□んすの箭

・新立町
順礼

・九番
町印は□上ニ鵜一羽

・地頭領町
川猟
町印は朱将基駒

・南瀬古、大瀬古町
鷹野

・十番
町印は□□のきぬ吹貫

。伊予町、岩田町
母衣武者の真似
等がある。

□山車文献資料
・明暦年間祭礼之次第
・勢陽雑記
・八幡神社祭礼絵巻
・津市誌大正四年

00212 門前天領祭

2007年09月01日 | 日本の山車
00212 門前天領祭
石川県輪島市門前町黒島
若宮八幡神社
□祭は八月中旬。
山車二臺を曳く。

□山車
・南町
嘉永三年(一八五〇)の再建。
工匠は柴田傳四郎。
創始は、文化元年(一八〇四)に鍋屋勘七こと甚兵衛が泉州堺より舟型のだんじりを譲り受けて寄進したのにはじまるという。

堺の港より小ぶりで船型の曳山を購入し、全村でなかよく曳いていた。
当時の欄間彫刻、曳山の図面などが残されており、天領北前船資料館に展示される。

・北町
慶応末期に改修と言う。

□汎論
浜では八千代栄節の盆踊が行われる。

□問い合わせ
門前総合支所商工観光課
電話0768-42-8721

00211 藤岡天王祭

2007年09月01日 | 日本の山車
00211 藤岡天王祭
群馬県藤岡市
諏訪神社
浅間神社
□祭は七月下旬。
諏訪神社は屋臺五臺、浅間神社は屋臺八臺をそれぞれ曳く。

□山車
諏訪神社
・大戸町
大正四年購入。改造。秩父方面より譲り受けたという。
四輪車。

・通一丁目
創建不明。
大正四年に改修を行っている。

・通二丁目
創建不明
昭和三年頃に改修

・通三丁目
平成元年の再建
彫刻は飛騨の工匠だというが、作者不明。

・通四丁目
明治四三年の創建
大正四年に改修。

浅間神社
・鷹匠町
昭和二年の建造。

・仲町
昭和二十三年の建造。

・古桜町
昭和三年に譲り受ける。

・宮本町
大正初年に譲り受ける
昭和四年に改修。

・緑町
昭和二十二年の建造。

・通五丁目
大正四年頃の建造。

・通六丁目
創建不明。
大正四年に改修

・通七丁目
創建不明
大正十五年に改修。

□汎論
藤岡市の諏訪神社、浅間神社で曳かれる山車(屋臺)は。全体がやや小ぶりで、秩父方面より譲り受けたという大戸町の屋臺が四輪であるほかは、他は三輪である、沿革は正月明けに行われる道祖神祭に曳かれていた屋臺(底抜け屋臺)を次第に神社の祭に曳くようになったと言われる。
長野県小諸市、佐久穂町(いまは曳かれない)山梨県には正月明けに行われる道祖神祭に山車を曳くが同一文化圏の山車(屋臺)だったようである。
通三丁目の山車彫刻が飛騨の匠の作だというので気にかかるが、作者が特定できていない。館林市にも左甚五郎が彫刻したといわれる山車があったというが、現存しない。