行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ウドの花

2016-10-11 20:00:38 | 花,植物
ウコギ科タラノキ属ウド。
山野に自生もしていますが栽培もされる多年草、
山菜や野菜としても人気があります。
秋のはじめ、球状の花序に白い小さな花をたくさんつけます。


まだ蕾のウド、
いくつもの花序が花火のよう、
思い切り露出をアンダーにして夜の空を演出して見ました。


球状の散形花序に花が開き始めています。
いっぺんに咲かず少しずつ咲き出すようです。
枝の先端部分につく花序は両性花序とのこと、
花は雄蕊、雌蕊がそろい果実となります。


ウドの大木、
大木といっても草ですので3mほどです。
新芽の時には香りも良く食べられますが、
成長して大きくなると固くて食べられなくなり、
材木としては柔らかすぎて使えない。
そこから、「ウドの大木」、
大きくて役に立たない人の例えとしてよく使われます。


花が咲くといろいろな虫たちが集まります。
シマハナアブです。


翅に傷みもないツマグロヒョウモン♀が
ウドの花に吸蜜をしていました。
吸蜜している大きな花序は両性花序、
その下に見える小さな花序(まだ開花していませんが)は
雄性花序だそうです。


ウドの群生に
ツマグロヒョウモン♂も見つけました。
でも、ウドよりコセンダングサが好みのようです。


アオスジアゲハもウドの花にきました。

アオスジアゲハもツマグロヒョウモンも南方系の蝶、
関東では昔はあまり見られませんでしたが
今は最もよく見られるアゲハチョウとヒョウモンチョウです。
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ヤブマメ、ヤブツルアズキ、ツルマメ、ノササゲ

2016-10-10 20:00:40 | 花,植物
9月中下旬から10月初旬、
秋の野に見つけたマメ科の花を4つ、
ヤブマメ、ヤブツルアズキ、ツルマメ、ノササゲ、
いずれもつる性で豆果をつくります。


マメ科ヤブマメ属ヤブマメ。
道ばたなどにもよく見られるつる性の一年草、
樹木や草茎に絡みつきながら、
つるを長く伸ばし、ところどころに花をつけます。


花は薄紫から紫色の蝶形、
何個かかたまってつきます。
このヤブマメ、地上にもたくさん花をつけますが
種持続のためのリスク管理と思われますが、
地中にも花をつけるそうです。


マメ科ササゲ属ヤブツルマズキ。
つる性の一年草、
草地に生え、アズキに似た黄色の花をつけます。


ヤブツルアズキ、
草につるを絡ませ、
花その下に果実が見られます。
この果実、アズキより小粒ですがアズキによく似ていて、
この豆食べられ、ぜんざいなどもできるとのことです。
小豆の原種といわれています。


ツルマメ。
マメ科ダイズ属のつる性一年草、
淡赤紫色から赤紫色の小さな蝶形の花を葉腋に3~4個つけます。
別名、 ノマメともよばれる

葉腋につく花、
タイズによく似ています。
ダイズの原種といわれています。


マメ科ノササゲ属ノササゲ。
山地の林縁などに見られるつる性多年草、
8月下旬から10月最初まで花が見られます。
淡黄色の長さ1.5~2cmの花が総状につきます。


ノササゲの豆果がもうできはじめていました(10/2)
この豆果、熟すると紫色になり、
割れると中から青色の美しい種が姿を現します。



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名に秋が入る草の花

2016-10-09 20:00:37 | 花,植物
秋の野芥子(アキノノゲシ)、黄花秋桐(キバナアキギリ)
そして秋明菊(シュウメイギク)と秋海棠(シュウカイドウ)、
名に秋が入る草の花たちです。


キク科アキノノゲシ。
道端や河原などによく見られる一年草です。


春に咲くノゲシに似て、
秋に咲くことからこの名があります。


シソ科キバナアキギリ
山裾にの木陰に9月末から10月、
淡黄色の変わった形の花をつける多年草、
長い紫色の雌蕊が特徴的です。


別名、コトジゾウ。
学名はサルビア・ニッポニカ、
サルビアの一種になります。


シュウメイギク、
キクの名がありますがアネモネと同じキンポウゲ科です。
そう思って見るるとアネモネにどこか似ています。
この白色の花が一番よく見られます。


淡赤紫色の一重の花、
これもシュウメイギクの一つです。


紅色の八重花。
この花はキフネギクの名があり、
京都の貴船地方に自生していたものに近い品種と思われます。


シュウカイドウ科シュウカイドウ。
ベコニアの仲間になります。
8月ごろから花が見られます。
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稲架と案山子

2016-10-08 20:00:04 | 風景
10月初旬、多摩の里山、谷戸の田んぼに見つけた
稲架と案山子のある景色、
日本の原風景ですが、
懐かしさと新鮮さの両方を覚えます。


10月3日、
雨のあきる野市横沢入、
東京都で最初に「里山保全地域」に指定された場所、
ここが東京と思うほどの自然豊な里山が残されています。


稲を守る美女軍団。
多分、若い女性が楽しんでつくった案山子たちです。


10月2日、
この日は今年の秋には珍しく、晴日でした。

東京稲城市の小さな谷戸の小さな水田、
稲架も一段積みです。
ここにも工夫を凝らした案山子が稲を守っていました。


稲架の周りにはアキアカネが数匹
飛びまわっていました。


水田横の柿の木、
実も紅くなり、枝にはアカトンボがとまっていました。
雌のアキアカネです。


まだ刈り入れ前の田んぼ、
すっかり黄色くなった稲穂を背景に、
こちらはアキアカネの雄です。

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イタドリの花、アキニレの翼果

2016-10-07 20:00:00 | 花,植物
9月30日の多摩川の河原にて、
イタドリの花と翼果、アキニレの翼果を見ました。


イタドリ、
雌雄異株のタデ科の多年草です。
春、野原や道端などいろんな場所に普通に生えてくるのですが
夏に草刈りなどがされ、花を見ることは以外と少ないのです。
上はイタドリの雌花、
このように紅みを帯びているものは
ベニイタドリ(メイゲツソウ)の名があるようです。


イタドリの雄花、
長い雄蕊が確認できます。


花も少し残っていますが(ベニイタドリの)果実ができています。
雌花片がそのまま大きくなり、
種を包み翼果となります。


早く咲いた花は
もうたくさんの果実ができていました。


こちらは樹木、
ニレ科アキニレにも薄黄緑色の果実(翼果)がたくさんできていました。


果実はできたばかり、
よく見ると花(雄蕊)の残骸が確認できます。
光沢のある革質、鋸歯もはっきり見られ、
しっかりとした葉、
秋遅くには紅葉します。



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タデ科イヌタデ属の花

2016-10-06 20:00:20 | 花,植物
ヤブタデ、ボントクタデ、シロバナサクラタデ、イヌタデに
ミズヒキとイシミカワ。
昨日に続いて初秋の野に写したタデ科の花、
今日は、イヌタデ属の小さな花です。


ヤブタデが群生して花をつけていました。
野のいろんな場所に見られる1年草です。


ヤブタデの薄桃の小さな花をマクロレンズで、
さらにトリミングをかけました。
ハナタデの別名があります。


ピンク色の花がヤブタデ、
紅色の花がボントクタデ、
両者ともタデ科イヌタデ属です。


ボントクタデ、
花序が垂れ下がります。
蕾は紅色ですが、開くと白色の花です。


シロバナサクラタデでしょうか、
タデにしてはめずらしく、花が全部開いています。
これもタデ科イヌタデ属。


イヌタデ、
道端などによく見られる一年草、
この小さな花を赤飯に見たててアカマンマの名があります。
ハリカメムシがその赤飯を味見していました。


ミズヒキ、
祝儀などで使われる水引きに草姿が似ているところからミズヒキ(水引)の名です。
タデの名がついていませんがタデ科イヌタデ属。


イシミカワ、
これもタデ科イヌタデ属のつる性の一年草です。
素敵な青色の果実が特徴、
果実期ならこの実でイシミカワと直ぐわかります。
青い果実の間に白い花が一つ咲いています。

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ミソハギ、アキノウナギツカミ、シャクチリソバ

2016-10-05 20:00:05 | 花,植物
ミソハギ、アキノウナギツカミそしてシャクチリソバ、
いずれもタデ科の草、
秋のはじめに可愛らしい花をつけます。
今年はたくさん見ました。


ミゾソバ、
あぜや休耕田などの水辺によく群落をつくっています。
一年草です。


小さな花がかたまってつき、
白色の花弁の上部がうっすら紅色に染まります。


その花弁の紅色の濃い個体、
花をしっかりと開いているところが撮れました。
タデ科の花はなかなか花を開いてくれないのです。


この個体、紅色の程度が上二つの中間、
この紅色の濃淡、個体差があり、
それもミゾソバの花の魅力です。
葉の形が独特、牛の顔に見えるところから
ウシノヒタイの別名があります。


アキノウナギツカミ。
つる性の1年草、水辺の湿った土地に生育します。
背景の赤紫色はツリフネソウ、
同じような環境に育ちます。


薄い紅色の花のアキノウナギツカミ、
こちらも花弁の上部が薄い紅色、
それも濃淡があるようです。
花はミゾソバに似ていますが
茎はつる状に伸び、草丈はミゾソバより高くなります。


葉が茎を抱くようにつくのが
アキノウナギツカミの特徴です。


ミゾソバの白花かと思っていましたが
葉が違います。
シャクチリソバです。
こちらは多年草、
ヒマヤラ原産で薬用に持ち込まれたようですが
現在では川辺などに 野生化しています。


川に下りて、
花をアップに写して見ると
ミソソバとは花の様子がだいぶ違います。
こちらも可愛らしいきれいな花です。




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雨のツリフネソウとキツリフネ

2016-10-04 20:00:56 | 花,植物
雨の続いた9月の下旬、
ツリフネソウとキツリフネを撮りました。
花は小雨の日のほうが色美しく感じます。


ツリフネソウ。
咲きはじめの花そして雨、
赤紫色がより鮮やかに映ります。


キツリフネ、
黄色の花が緑によく映えます。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属、
科、属ともツリフネソウと同じ、
花もよく似ています。


ツリフネソウとキツリフネ、
よく見ると花色以外にも違いが見られます。
花の吊られ方、
ツリフネソウは葉腋から花柄を斜上に伸ばし、
花序を吊りあげるようにして、
葉の上に花を咲かせます。


キツリフネも葉腋から花柄を伸ばしますが
それは下垂し、葉の下に花を咲かせます。


ツリフネソウの花、
距が渦巻き状になっています。
葉は先がとがった菱状楕円形で
細かく鋭い鋸歯が見られます。


キツリフネの距は渦を巻かずに下方に垂れ下がります。
そして葉は長楕円形でツリフネソウのように先はとがらず、
粗い鋸歯があります。


ツリフネソウには長い口吻を持つホシホウジャクが
そしてマルハナバチがたくさん集まります。
小さなマルハナバチは花筒に潜りこみ吸蜜しますが
ホシホウジャクは長い口吻をいっぱいに伸ばし花の奥の蜜を吸います。


気にいった花がないのか、
ほんの一瞬だけ花に口吻を伸ばし、
次々と花を移動していくホシホウジャク、
ツリフネソウから見れば、受粉に役立たず、
ただ蜜だけを盗む、蜜泥棒のようです。


最後にピンク色のツリフネソウ。
赤紫色の中に薄色、ピンク色を見つけました。
白いツリフネソウがあると聞いたことがありますが
ピンク色もあるようです。
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キンモクセイとコスモス

2016-10-03 20:00:04 | 花,植物
長く降り続いた雨の日がやっと終わり、
薄日もさした9月の末日、
キンモクセイが一斉に芳香をまき散らし、
そして、気が付けばコスモスも、
秋本番です。


外に出るととてもよい香り、、
思わずレンズを向けた我が家のキンモクセイ、
どの花もしっかりと開き、香りを放っています。


公園のキンモクセイも満開、
散歩道も芳香に包まれていました。


久しぶりの晴れ間、
アカトンボも気持ちよさそうに飛んでいました。


公園のピンク色のコスモス、
いつのまにか花をつけていました。
コスモス、秋桜の名があります。


縦撮りで花全体を。
花の下、枝にはカマキリが獲物がとまるのを待ち構えています。


花をアップで横から、
チャバネセセリがちょうどとまってくれました。
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横沢入にて、草の花

2016-10-02 20:00:26 | 花,植物
9月25日、野草散策会に参加して、
東京あきるの市の横沢入に行ってきました。
ここは東京都で第一号の「里山保全地域」に指定された場所、
素晴らしい里山が残されており、
私のいつもの散歩道ではなかなか見られない野草の花をたくさん見て、写してきました。
写真に撮っただけでは記憶から消えてしまうので
その中から、いくつかを紹介、掲載します。


ヒルガオ科ネナシカズラ属ネナシカズラ。
1年生の寄生植物、
ちょうど白い小さな花がたくさんついていました。


日当たりのよい山野に生え、
長いつるを伸ばして寄主にからみつき、
寄生根をだして養分を吸収すします。
葉は長さ2mm以下、ほとんどわかりません。
周囲の葉は寄主など他の草のものです。


トチカガミ科ミズオオバコ
湖沼、水路、水田などに生える水草です。
葉は沈水し、花だけが水面から顔を覗かせます。
かつては水田雑草の一つであったが
水田の環境変化、水質汚濁などにより、
生息数が激減している植物のようです。


ミズアオイ科コナギ。
一年性の水田雑草、
晩夏から秋にかけて、ホテイアオイに似た青い花をつけます。
自宅近くの田んぼにもときどき見かけます。


イラクサ科トキホコリ。
ホコリ(繁)の名は葉が密集してはびこる意味、
山野の陰湿地に生える1年草、
絶滅の危険性が増大していて「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されている草とのことです。


キク科コメナモミ。
枝先の黄色の頭花、
小さな舌状花が1列に並び、内側に筒状花が見られます。
一見、コセンダングサにも似ているように見えますが
葉が違います。


セリ科ヤマゼリ、
多年草ですが、開花まで数年かかり、
開花・結実した個体は枯れてしまうそうです。
草丈はセリに比べて大きく、
上部は多く枝分かれし、高さは50~100cmに育ちます。
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