行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オオアオイトトンボ

2016-10-21 20:00:17 | 昆虫
水溜りほどの小さな池に
オオアオイトトンボが何匹かいました。


オオアオイトトンボ、
光沢のある緑色をしたきれいなイトトンボです。


よく似たものにアオイトトンボがいますが、
本種の方がやや大きく、
アオイトトンボの雄は成熟すると
胸部に青白い粉をふくなどの違いがあるそうです。
この個体は腹部先端の様子から雄、
胸部に粉をふいていないのでオオアオイトトンボ雄です。


腹部先端が太く、
多分、オオアオイトトンボの雌です。
眼の色、腹部の色合いも雄と違いがあるように見えます。


これも雄と思われます。
オオイトトンボは水面に近い木の樹皮に産卵する習性があるそうで、
木陰のある池によく見かけます。


オオアオイトトンボの複眼をクローズアップ。


これもオオアオイトトンボ、
翅が虹色に輝いていました。
光の当たり具合で蜘蛛の巣が虹色に輝くのと同じ原理でしょうか。
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ミヤマアカネ

2016-10-20 20:00:21 | 昆虫
10月の中旬、
秋晴れの一日、
里山の小さな水辺にミヤマアカネを写して見ました。
成熟した雄の日に輝いての紅さは、
アカトンボの中で最も美しいともいわれます。


ミヤマアカネ、
成熟した雄は全身、翅まで紅くなります。


ミゾソバの葉の緑によく映えます。
翅に太い褐色の帯、
この帯を持つアカトンボはミヤマアカネだけです。


着陸。


飛翔。
動きのそう速くないミヤマアカネですが
小さなトンボ、飛んでいる姿は難しい、
やっとピントがあいました。


逆光。
とまってる枯れ草がもう一つです。


ミヤマアカネの成熟した雌、
茶褐色です。
翅の縁紋、雄は紅色になりますが雌は白色です。


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シオンの花と蝶

2016-10-19 20:00:25 | 花に虫
公園の紫苑(シオン)が盛り、
紫色の花をびっしりとつけていました。
そして、その花にいろいろな蝶や蜂、虻がやってきます。
花を撮るだけでは面白味がないので
蝶を加えてシオンの花を写して見ました。


キク科シオン属の多年草、
大きな紫系の花がたくさん 集まって咲く様子を
紫の苑、紫苑(シオン)と名づけられとのこと、
きれいな花そして名です。
蝶はツマグロヒョウモン♀、
この豹紋蝶だけは春から真夏そして秋、
なぜかどこにでもいます。


ルリシジミ、
翅裏が明るい灰白色のシジミチョウです。
ルリの名の理由は翅表にありますが、
なかなか翅を広げてくれません。


セセリチョウ科チャバネセセリ、
後翅の白紋列がありますが小さく目立ちません。


セセリチョウ科イチモンジセセリ、
後翅の白紋列が一列に並びます。
たくさん花をつけるシオンですが、
花一つをとってもきれいです。


タテハチョウ科キタテハ。


タテハチョウ科テングチョウ。
長い下唇ひげ(ハルピ)を天狗の鼻に例えての名です。


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ウラナミシジミその2

2016-10-18 20:00:10 | 昆虫
半島の南部など暖地で冬を越し、
春から夏、世代を繰り返しながら北へ北へと分布を広げるウラナミシジミ。
多摩丘陵でも9月~10月、今年もたくさんの個体を見ることができました。
しかし、もともとは南方系の蝶、
北上した個体は冬になると死に絶えてしまいます。
生き残るのは温暖な地の個体のみ、
それらが子孫を残し、翌春、北上するというサイクルを毎年繰り返します。


シジミチョウ科ウラナミシジミ。
翅の裏面に薄茶色と白色の波縞模様、
オレンジ色も少し加わり、
尾状突起もあり、
個体数が多くなければ尊重されそうな美しさです。


河原のアレチノウリの花に
花を添えてもらいました。


翅をひろげると雌雄が区別できます。
雄、褐色の地にほぼ全面に薄い水色がかかります。


雌の翅表、
中心部に少し水色がありますが、ほぼ褐色です。


多摩地区では、
卵でも幼虫でも冬は越せないのですが。


10月にまだ花をつけていたクズにもウラナミシジミ、
幼虫の食草はマメ科植物、
クズもマメ科です。
産卵にきたのでしょうか。


花壇のセンニチコウの花にもいました。
ムラサキツメクサに似ているのでマメ科と思っていましたが、
センニチコウはヒユ科のようです。


キク科の小花にもウラナミシジミが吸蜜していました。


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オオウラギンスジヒョウモン

2016-10-17 20:00:44 | 昆虫
里山の谷戸に
オオウラギンスジヒョウモンを写しました(10/3)。
ツマグロヒョウモンはどこにでも見るのですが
それ以外のヒョウモンチョウはなかなかお目にかかりません。


大型のヒョウモンチョウが
ノハラアザミの花にきていました。


図鑑、ネットなどいろいろ調べた結果、
後翅の裏面の白色紋列と前翅端の形などから
オオウラギンスジヒョウモンのようです
そして前翅頂近くに白い小三角があります。
これはメスの特徴とのことです。


アザミの花から花へ、少しずつ移動をしながら、
翅を広げてくれました。
真夏には一時夏眠しているとはいえ、
年1回、6月ごろ発生する蝶、
そのわりには、翅に傷みの少ない個体です。


直ぐ近くで撮れたので、
画面いっぱいに縦にトリミングして見ました。


湿地のミゾソバにもヒョウモンチョウがいました。
直ぐ横にはツリフネソウも咲いています。
この蝶、前翅表に3本の黒い条があります。
これは雄の性標、
翅裏を見ていないので判別できませんが
ミドリヒョウモンかオオウラギンスジヒョウモンのどちらかと思われます。


同じ個体、ヤマゼリの花にもとまりました。
翅が傷んでいるのが少し残念です。

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ミドリヒョウモンとアカボシゴマダラ

2016-10-16 20:00:08 | 昆虫
ミドリヒョウモンとアカボシゴマダラ、
同じ日、同じ場所で写し、
両者ともタテハチョウ科そして色が名につく、
無理やり共通点を探して、一緒に載せてます。


今年初見のミドリヒョウモン、
雌の個体です。
房藤空木の花に吸蜜していました(10/2)。


毎年、9月下旬~10月初め、
数頭は自宅近くの公園に見つけるのですが
今年は見たのはこの一頭だけです。
雨そして厳しい暑さの9月だったせいでしょうか。
周辺の開発により、自然も少なくなってきてもいます。


ミドリヒョウモン、
後翅の裏面に数本の白帯があるのが特徴です。


ほかのヒョウモンチョウに比べて
オレンジ色が鮮やかでありません。
特に雌は褐色の豹紋模様が大きく、
オレンジ色がくすんでいます。


ミドリヒョウモンの近くにアカボシゴマダラを見つけました。
もともとは日本には奄美諸島に分布するだけで
存在しないはずの蝶ですが、
昭和の終わりごろに、愛好者が放蝶したのが元といわれていますが、
大陸由来の個体群が関東地方を中心に急激に広がっています。
東京の多摩地区では、ミドリヒョウモンに比べれば、
はるかによく見られる蝶となってます。


赤い星模様もあり、けっこう美しい蝶、
動きもそれほど早くありません。
この後、補虫網を持った親子がこの蝶を捕まえて、
揚羽蝶が捕れたと喜んでいました。


花に吸蜜はせず、樹液を食餌するそうです。
草にとまったこのアカボシゴマダラ、
草液も食餌するのでしょうか、よく見ると口吻を伸ばしています。

幼虫の食樹はエノキとのこと、
日本在来のゴマダラチョウも食樹はエノキです。
ゴマダラチョウもまた見ることがめっきり少なくなっています。


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アメジストセージとクロアゲハ

2016-10-15 20:00:11 | 動物
アメジストセージの花を見ていると
クロアゲハがきてくれました。


シソ科アメジストセージ、
初秋、柔らかな毛に覆われた紫のガクに、
白やピンク、紫の花を穂状に咲かせます。
写真上は紫の花、
紫色のガクからにょっきりと飛び出している紫色が花です。


白い花のアメジストセージ。


こんな変わったアメジストセージがありました。
ガクが白色、花がピンク色です。


アメジストセージの紫色の花に
クロアゲハが吸蜜にきました。
蝶も花も姿よく写りました。


クロアゲハ、
翅表は真っ黒です。


ヒメクロホウジャクもやってきました。、
ホバリングをしながら花に吸蜜するスズメ蛾の仲間です。
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コセンダングサと蝶

2016-10-14 20:00:07 | 花と虫
多摩川の河原に
秋の代表的な雑草、
コセンダングサがあちらこちらに花開いていました。
見ていると、その花にいろいろな蝶が吸蜜に来ます。
コセンダングサ、管状花だけの単純な花ですが蝶は好みなようです。


(モンキチョウ)
同じみの蝶です。
コセンダングサは熱帯アメリカ原産、
道端や荒地、河川敷きなどにごく普通に見られるキク科一年草です。
種子はくっつき虫の一つ、
このくっつき力のせいもあり、繁殖力が強く、
いたる所に広がっています。


(キタテハ)
濃いオレンジ色の翅、
すっかり秋のモードとなっていました。


(チャバネセセリ)
雑草の花によく見られるセセリチョウです。


(モンシロチョウ)
普通、黄色の管状花だけで構成されるコセンダングサですが
変異がいろいろあります。
この花、黄色の管状花の外側に白い小さな花がいくつか見られます。
アイノコセンダングサと呼ばれるもののようです。


(ヒメアカタテハ)
夏の終わりになると急に個体数を増やすタテハチョウです。
吸蜜しているのはやはりアイノコセンダングサのようです。


(ウラナミシジミ)
関東には秋に出現し、
マメ科の花を好むといわれるウラナミシジミですが
コセンダングサも好きなようです。


(ツバメシジミ)
尾状突起を持つ小さなシジミチョウです。
アイノコセンダングサ、
外側の白花、管状花が肥大したものと図鑑に書かれていますが
この写真を見るとなるほどと思います。


(ミヤマチャバネセセリ)
イチモンジセセリに似ていますが後翅中央の白紋が大きく、
下方に並ぶ白紋も大きく不揃いです。
とまっているのはやはりコセンダングサですが、
アイノコセンダングサに比べて
管状花の外側の白い花、大きく舌状花のように見えます。
これはシロバナセンダングサでしょうか。

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コノシメトンボ、マユタテアカネ、リスアカネ

2016-10-13 20:00:49 | 昆虫
秋です。
昨日に続き今日も9月下旬から10月初旬に写したアカトンボ、
コノシメトンボ、マユタテアカネ、リスアカネです。
マユタテアカネは雌限定ですが
いずれも翅の先端に褐色の斑が見られます。


コノシメトンボの雄、
秋、成熟すると全身が真っ赤になります。
翅の先端にあるはっきりとした黒褐色斑が特徴です。
丘陵地や低山地の池、水田などで見られるコノシメトンボです。


コノシメトンボ雌、
翅の先が黒褐色、腹部の模様、
ノシメトンボ♀によく似ていますが
それよりやや小型、胸部の黒条斑でも見分けがつきます。


蛾を捕食しているこれもコノシメトンボ雌です。
前から見ると薄い眉斑があるのが確認できます。


マユタテアカネ雌、
コノシメトンボと比べると薄く面積も小さいですが
翅の先端に褐色斑があります。


こちらは翅に褐色斑が見られませんが
これもマユタテアカネの雌です。
マユタテの雌には褐色斑のあるものとないものがいるのです。


マユタテアカネの雄、
腹部は少し明るい、いい赤色です。


マユタテアカネの雄、
名前の由来の眉斑がはっきりと見られます。
秋、雄は成熟すると赤くなりますが
このトンボは腹部だけ、
胸部、頭部は赤くなりません。


リスアカネの雄、
リスアカネも翅の先端に褐色斑があります。
コノシメトンボとマユタテアカネ雌の
中間の濃さ、大きさです。

















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ナツアカネ、アキアカネ

2016-10-12 20:00:44 | 昆虫
9月下旬に写した
ナツアカネとアキアカネ、
紅く、秋色となっていました。


(ナツアカネ雄)
6月下旬に発生し、
夏も低山の林縁などの日蔭で過ごしているのですが、
個体数もアキアカネに比べれば少なく、
以外と眼にする機会が少ないナツアカネです。
9月25日、あきる野市横沢入で今年はじめてナツアカネを見ました。


成熟すると全身真っ赤に染まるナツアカネです。
9月25日、もうだいぶ赤くなってきていますが
秋も深まるとさらに赤みが増します。


早くもナツアカネのカップルが繋がって飛んでいました。
アキアカネにくらべると雌も赤みが強いようです。


これは稲城にて、
アキアカネだろうと思い写しましたが
胸の黒条紋から、ナツアカネの雌です。
ナツアカネ雌はアキアカネ雌に比べ、
腹部背面がより赤く色づきます。


アキアカネの雄
多摩丘陵でも9月下旬になり、
アキアカネの姿を眼にするようになりました。
6月下旬から7月初め低地の水辺で発生することはナツアカネと同じです。
ナツアカネが低地に留まるのに対し、
アキアカネはすぐに避暑のため高地に移動し、
秋になると成熟して再び低地に大挙して戻ってきます。
夏も見るのでナツアカネ、
秋になり急に見るようになるのでアキアカネと名がつけられたようです。


アキアカネの雌、
成熟状態にも個体差があり、
ナツアカネと見た目の区別が難しいのですが
胸の黒状紋の真ん中、
先端部が細く尖っているのがアキアカネ、
途中で寸断したように平坦になっているのがナツアカネです。
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