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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

(クロスジ)ギンヤンマの産卵

2014-07-21 20:00:48 | 昆虫

城山公園の林の中につくられた小さな水たまり、、
その水たまりの水草に黄色の花が一輪咲いていました。
この水草、水路や小河川、池に生育するアサザのようです。
昨年はなかった水草です。


その水草にギンヤンマが産卵にきていました(6/27)。
よく見ると胸部側面に黒い筋が2本あります。
ギンヤンマの近縁種、クロスジギンヤンマです。
ギンヤンマにはこの筋がありません。
このクロスジギンヤンマ、
7月で姿が見られなくなるそうなので、
6月下旬の産卵、決して早い産卵ではないようです。


頭部から胸部が黄緑色、腹部が黄褐色のクロスジギンヤンマの♀、
アサザの葉色が保護色となってあまり目立ちません。
♂は胸部と腹部の境界部分にきれいな青色があります。、


6月30日、再びその水たまりに行って見ると、
この日もクロスジギンヤンマ♀がきていました。
やはりアサザの葉で上半身を支えて産卵しています。
しかし、今日はアサザの葉の少ない場所、
その黄緑色の体色がよくわかります。


普段は動きが速く、
なかなかファインダーに収まってくれないギンヤンマですが
産卵中は近くに寄っても逃げません。
写真上、水の中に産卵するつもりが
方向を間違えて、葉の上に尻尾をのせています。


今度は水の中に尻尾を入れました。
激しく尻尾を振り、水たまりに波紋ができています。


クロスジギンヤンマの産卵、
両日ともオスの姿がありません。
ギンヤンマはオスが付き添うことがあるようですが
クロスジギンヤンマはメスだけで産卵するそうです。
この後、産卵を終えて水たまりから上空に離れたメスに
木に隠れていたオスが襲いかかり、
あっという間に連結、2匹で木の繁みに消えていきました。


昨年の9月、上谷戸親水公園の池で、
ギンヤンマの産卵を撮っていたことを思い出しました。
こちらは胸に黒い筋がありません。ギンヤンマです。
複眼もクロスジギンヤンマが青色なのに対し、
ギンヤンマは黄緑色、この点も両者で違います。
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ナガサキアゲハとジャコウアゲハです

2014-07-20 20:00:47 | 昆虫
7月8日の散歩途中、
黒い揚羽蝶、ナガサキアゲハとジャコウアゲハに出会いました。


中央公園を歩いていると
黒い蝶がカエデの葉にぶら下がるようにとまりました。
後翅の白い斑が目立つはじめて見る蝶です。


近づいて見るとまだとまっていました。

写真をもとに調べてみると
ナガサキアゲハの♀のようです。


ナガサキアゲハは南方系の蝶、
その名からも想像できるように
昔は九州以南に分布が限られていたのですが
温暖化とともに北に分布を広げ、
最近では東北地方でも確認されているそうです。


同日、中央公園から上谷戸親水公園へ向かって歩いていると
黒い蝶が草の中に姿を消すのが見えました。
近づいて見ると後翅の長い黒蝶が
今度は草に、同じように翅を広げてぶら下がっていました。


後翅が長くオナガアゲハかと思いましたが
横から撮ったこの写真を見ると胴体にかすかに紅色が確認できます。
後翅の黄色の斑もかなり薄くなっていますが
ジャコウアゲハ夏型の♂です。


上は今年の5月18日に撮ったジャコウアゲハ春型の♂。
後翅の斑ははっきりとしたオレンジ色、
そして胴体に走る鮮やかな紅色が特徴です。
夏型に比べ若干小型、
春型と夏型では少し様相の違うジャコウアゲハ♂です。


上は昨年の9月に写したジャコウアゲハ♀。
ジャコウアゲハは♂♀で体色が異なります。
そしてこの蝶、♂より♀のほうがきれいに感じます。
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キアゲハとナミアゲハの比較

2014-07-19 20:00:00 | 昆虫
一般に揚羽蝶と呼ばれる黄色のアゲハには
キアゲハとナミアゲハがあります。
この2種とてもよく似ているのですが
翅のある部分を見ると簡単に識別ができます。


紫陽花の葉の周りを
アゲハチョウがふわふわと舞っています。
雌の個体でしょうか、
少し黄色が薄いように思わわれますがキアゲハです。


この時、遠くで雷が鳴り始めていました。


やがて、葉陰に翅を広げて、
じっと動かなくなったキアゲハ。
翅をよく見ると、
前翅の付け根の三角形部分が薄く黒で塗りつぶしたようになっています。
これがキアゲハとナミアゲハを見分けるポイント、
ナミアゲハはこの部分が黒い線模様です。


同じころ、すぐ近くに
花の終わったスカンポにとまるナミアゲハがいました。


だんだんと雷鳴は大きくなり、
空には黒い雲が広がってきました。
普段はなかなか翅を広げてとまらないナミアゲハですが、
草に隠れるかのように翅を広げ、
近づいても逃げずにとまっています。
前翅の付け根の三角形部分、
黒い線模様になっているのがわかります。

実はこの後、大粒の雹も降る激しい雷雨となりました。
この2匹のアゲハチョウ、
雷雨から身を守るため葉陰に隠れたようです。

雷鳴や葉陰に隠る揚羽蝶


オオキンケイギクで吸蜜するナミアゲハ、
花にとまるときは吸蜜活動、
吸管が花芯にしっかりと伸びています。


これもナミアゲハ、
香りにつられてラベンダーにやってきました。
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アラゲハンゴンソウとタケニグサ

2014-07-18 20:00:17 | 花,植物
道路沿いの日当たりがよい造成地、
なかなか建物が立たずに
夏は大きな雑草の生え茂る草原となっています。


その草原に黄色の花がたくさん咲いていました(6/29)。
ジャノメソウかと思いましたが近づいて見ると
ハンゴンソウの一つ、アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)のようです。


ハンゴンソウに似て、茎や葉に剛毛があるので
アラゲハンゴンソウの名があるようです。
またキヌガサギク(絹笠菊)の名もあります。
北アメリカ原産の帰化植物、
大正時代に園芸用に持ち込まれたようですが
野生化して、いまや野に美しい花を咲かせています。


アラゲハンゴンソウの中にひときわ高く伸びた茎に
花をつけている草がありました。、
タケニグサ(竹煮草)です。


タケニグサはケシ科の多年草、
山崩れの後や造成地など新しい地に
いち早く生える先駆植物の一つになります。
菊の葉を大きくしたような葉、
2mにも達する茎に咲く白い花は見方によっては野趣味を感じます。
そのせいか、海外では園芸植物として使われているようです。


白い花も終わりに近づくと茶色に変色してきます。
タケニグサの名の由来は
茎が中空で竹に似ているので竹似草、
腐食して竹が煮立つようなにおいがするので竹煮草などの説があるそうです。


車道の横に咲いていた若いタケニグサ、
車を取り入れて写して見ました。


さらに若いタケニグサ、
草丈も低く、花(蕾)は黄色です。
この状態ならば園芸用もよいかもしれません。
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小さな紅い花(コムラサキ、ネジバナ、オオイヌタデ)

2014-07-17 20:00:15 | 花,植物
コムラサキ、ネジバナそしてオオイヌタデ、
その小さな花をマクロレンズで拡大してみました(6/24)。


秋に紫色の小さな実をびっしりとつける小紫(コムラサキ)の花です。
どちらかというと、その実を楽しむ植物ですが
拡大してみると蕊が長く花も美しいものです。


小式部(コシキブ)の別名もあり、
よく似たものに紫式部(ムラサキシキブ)があります。
コムラサキが実が密集してつくのに対し、
ムラサキシキブは比較的疎らにつき、
庭などに見られるのはこのコムラサキです。


そして捩花(ネジバナ)、
茎の周りを花が螺旋状に捩じれて咲くのでこの名があります。
日当たりのよい草地、芝地などに
よく見られるラン科の野草です。


花色はピンク色ですが、
個体によって多少の濃淡があり、
薄紅色と表現できます。
捩じれ方は右捩じれと左捩じれの両方が同じように発生するようです。
写真、並んで伸びた2つに両方の捩じれが見られます。


まだ若いからでしょうか、
捩じれがなく真っ直ぐに上に伸びています。

蟻たちの高層ホテル捩の花


初秋の花のはずのタデ、
草原に早くも咲いていました。
イヌタデよりかなり大型、オオイヌタデと思われます。
絵のように撮れました。
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アカツメグサと蝶

2014-07-16 20:00:38 | 花と虫

ムラサキツメグサの名もあるアカツメグサ、
その名のとおり、赤紫色の野の花にしておくには
惜しいほどの美しい花と葉です(6/30)。


シロツメグサと同じくクローバーの一種、
マメ科シャジクソウ属の多年草になります。
小さな蝶形の花が集まり球状花序をなし、
1つの花のようになっています。
また、シロツメグサと異なり花序のすぐ下に葉があり、
その葉には白い斑が入ります。


河原の草原などに数多く見られるアカツメグサ、
このアカツメグサには蝶がよくやってきます。
写真、ヅバメシジミ♀のようです。


ミヤマチャバネセセりです。
イチモンジセセリに似ていますが、
翅の白い斑、イチモンジセセりは同じような大きさのものが真っ直ぐに4点、
ミヤマチヤバネは上から2番目にとても大きな斑が見られます。


草影にいて、無理な姿勢で撮ったこともあり、
ピンずれしてしまいました。
キマダラセセリです。


モンキチョウです。


モンシロチョウもいました。


豹紋蝶の中では最も多く見られるツマグロヒョウモン、
そのの♂です。


ツマグロヒョウモンと同じくタテハチョウの一つ、
ヒメアカタテハです。
以上、どれも多摩川の河川敷の草原ではよく見られる普通の蝶ですが
アカツメグサにとまっていたものを撮って見ました(6/30)。
コメント (2)
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オカトラノオ

2014-07-15 20:00:36 | 花,植物

稲城城山公園、中央公園の林間の草原に
長い穂の白い花、サクラソウ科オカトラノオが咲きだしていました(6/27)。


6月下旬から7月に山野に咲き、
花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がるので
オカトラノオの名があります。


一つ上が中央公園、これが城山公園のオカトラノオ、
両者とも虎の尾にはなっていますが
写真では花の密集度、白さに違いがあるように思えます。


落葉樹の林間で、
夏は日当たりの悪い場所に咲いていた中央公園のオカトラノオ、
そこには蜂の一種でしょうか、
翅の白い斑模様がきれいな寸胴な胴体の虫がとまっていました。


開けた斜面の草原に群生していた城山公園のオカトラノオ、
夏型のアカタテハ蝶が翅を広げてとまっていました。


虎の尾になっていないこんなオカトラノオがありました。
花穂が成長しなかったようです。
葉を見ない限りオカトラノオとはわかりません。
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藪萱草(ヤブカンゾウ)の花

2014-07-14 20:00:38 | 花,植物
7月の初旬、里山の道を歩くと
藪萱草(ヤブカンゾウ)があちらこちらに咲きだしています。


日当たりのよい場所を好むヤブカンゾウ、
田んぼの畔や土手などによく見られます。


ユリ科ワスレナグサ属、
ニッコウキスゲの仲間ですが、
人里の草薮の中にも咲いています。


河原のヤブカンゾウ、
川を背景にアカツメグサと並べてみました。


アカツメグサの葉の緑と紫野花が
オレンジ色の花を引き立ててくれます。


よく似たものにノカンゾウがありますが
ヤブカンゾウが八重花であるのに対し、ノカンゾウは一重花です。
このヤブンンゾウの八重花、
雄蕊が花びらに変わったものといわれています。




ヤブカンゾウ、よく見ると花の形がどれも微妙に異なっています。
そして、雄蕊が見られないもの、
まだ残っているものが混在しているようです。

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合歓(ネム)の花と揚羽蝶

2014-07-13 20:00:02 | 花と虫
6月中下旬、甘い香りを放ち咲く合歓(ネム)の花、
その花にナミアゲハが2頭、3頭と来て、
花の周りを舞っていました。


盛りを少し過ぎた合歓の花、
盛りには上向きだった薄紅色の雄蕊が
下向きになっています。
その花にナミアゲハがやってきました(6/26)。


やがて、もう1頭、ナミアゲハがやってきました。
合歓の蜜は蝶の大好物のようです。


2頭で蜜を吸ったり、
じゃれあうように絡み合っています。


どこからかもう1頭きました。
3頭がつかず離れずして、
踊るように空を舞っていました。


しばらくして、3頭で絡みあいながら
空高く舞い上がって行きました。

蝶たちの 歓喜の舞や 合歓の空


上よりちょうど一週間前(6/19)、
まだ花が盛りのころの合歓です。
合歓の花は枝先に十数個がかたまって咲き、
薄紅色の糸状のものは雄蕊、
花弁はあるようですがほとんど目ただないとのこと。
雌蕊は雄蕊より少し長く白く見えます。


マメ科の木本、
花が終わると中に10個ほどの種子の入った豆果ができます。
合歓の名は夕方になると葉が合わさり
閉じるところからつけられたようです。
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森の青い実(ナルコユリ、ハナイカダ)

2014-07-12 20:00:23 | 花,植物
6月中旬、散歩道の林間に見つけた青い実、
ナルコユリ、ハナイカダそしてマユミの実です。


1ヶ月前の5月中旬、
林間に花をつけていたナルコユリに
青い実ができていました(6/19)。


青い実が段々と色付き、
秋の初めには黒い実となりますが、
この個体は実が落ちはじめているように見えます。
黒くなるまでもつでしょうか。


木々が生い茂り、
昼なお暗い山道を歩きながら横を見ると、
葉の上に小さな青い実がたくさん乗っていました(6/19)。
花筏(ハナイカダ)の実です。


花も葉に乗ったように咲くハナイカダ、
雌雄異株のミズキ科の木本ですが
実がなっているのは雌株ということになります。
花は4月下旬、来年は忘れずに花を見たいものです。


5月の初めから中ごろ、
花が咲いていたマユミの実です(6/14)。
こちらは丸ではなく四角の青い実です。


いまふと思いました。
ナルコユリ、ハナイカダ、マユミの実、
どれもなんの疑問もなく青い実と書きましたが、
正確には緑色です。
同じ緑色のものでも、葉は緑と表現しますが
実は青いと表現するのが普通のようです。
だから日本語は難しくておもしろい。
このマユミの実、秋には美しいピンク色になり、
中から赤い種が出てきます。

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